【スピンオフSS】カフェとタキオンが喫茶店で小さな事件に巻き込まれる話

  • 11◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:36:27
  • 21◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:36:47

     梅雨前の最後の日照りだからというのか、頭上に高く上った太陽はその活力を思う存分見せつけるように照りつけては、町ゆく人をじわりじわりと疲弊させていった。
     そして私も、程よく日光を遮ってくれる木陰に集う、疲弊した集団を成形する内の一人になっていた。
     そんなところにあの太陽より暑苦しい人物が現れたのだから、気が滅入るのも致し方ない。
    「やあカフェ! 奇遇だねぇ!」
    「……暑いのに元気ですね」
    「いやぁ、そうでもないんだがねぇ」
    「……珍しいですね。タキオンさんがこんな日に外出ですか」
    「使っていた機材が使い物にならなくなってしまってね。いやぁしかし……」
     "お友達" 私自身がそう呼ぶ他者には認識できぬ存在を、彼女──アグネスタキオンは好奇心だけで付き合い始めた、そんな不思議な友人関係である。
     暗い茶色のセミロングを無造作に梳かしてはねまくっている髪をして、気が早い気もする涼しげな青色のアロハシャツなんかを着ている。そんな顔が鬱陶しそうに照らし続ける太陽を見上げた。
    「……体感温度をマイナス5度下げられる試験薬は、どうやら26度を超えると効き目がないようだねぇ」
    「殆ど使えないじゃないですか……」
     せめて28度ならばエアコンの電気代も節約できたであろうに。どうして彼女の作る薬は微妙に扱いづらいのだろう。

     そんなことを思っていると、先程まで後ろ姿だったのがくるっとコチラに振り返る。
    「というわけでカフェ、少し涼んでいかないかい」
     彼女にしては珍しい提案を受けた。普段なら早めに帰りたいと思ったがこの暑さ、昼食を取ってからであれば多少なりともこの暑さも落ち着くだろうと踏み、その提案に乗ることにした。
    「……分かりました。いつまでも木陰で涼むよりは、昼食も兼ねて喫茶店にでもどうですか」
    「ふぅン……では決まりだね。じゃあ案内頼むよ!」
     今まで匿ってくれた木陰を名残惜しそうに離れる。が、そんな私を喧しく催促する声が喧しく響く。
    「かーふぇーはやく~!」
     そんなワガママに呆れつつ、頭の中でいくつか浮かんだ、良さそうな店へと足を運びだした。

     私たちは学園で様々な事件を解決してきた。例えば、そう。足が重くなる空き地の怪。
     けれども今回は学園内で起こったわけでもないし、ましてやそういったオカルト的な事件でもない。これはある喫茶店で起きた小さな事件である。

  • 31◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:37:28

    「ここがカフェおすすめの喫茶店かぁ。中々お洒落じゃあないか」
    「ここは以前から目星をつけていました。珍しいコーヒー豆を売っているので通っては居ますが……食べに来たのは初めてですね」
    「ふぅン。ま、カフェが選んだのであれば悪い店ではないということだね」
     大通りから逸れて2、3件ほど進んだ先に佇む、赤い屋根のクラシックな古民家風というのがよく似合う喫茶店へと辿り着く。学園からは少しばかり離れているものの、徒歩で来れるので散歩がてら買い物に来れる。
     しかし穴場と言われればその通りで、混雑とは無縁というか少し寂しさも伺える。まあそれも味だと言われれば否定はできない。
    「では入るとしよう。このまま店前で日光浴なんて悪くはない。が、そんなことをしに来たわけではないだろう?」
    「そうですね。では行きましょう」
     クラシカルな小気味よいベルを鳴らしながら、私達は冷房の効いた店内に入った。

    「いらっしゃいませ〜。お好きな席へどうぞ〜」
     外観のコンセプトに漏れず店内もまたヴィンテージというかアンティークというか、そういった雑貨たちがささやかに主張しあい、ウォームホワイトの壁とワインレッドの椅子がマッチしていてまるで異国の雰囲気を味わえる。
     そして出迎えてくれたのはこの雰囲気に似合う可愛らしい女性の店員だ。ネームプレートの横には初心者マークがあり、新しく入ってきたことを伺える。自分がコーヒー豆を買いに来た際には居なかったので、おそらくはそのあとに雇われたのだろう。
     そんな彼女に促されるがままに、私達は窓際の席へと腰掛けた。
    「ふう」
    「いや〜やはり室内は涼しくていいねぇ! 暫くはここに居座ろうか」
    「迷惑にならない程度にしてください。タキオンさんのせいで出入り禁止になったら」
    「……あのねぇカフェ、私だって一応人並みのマナーは弁えているつもりだよ?」
    「スキあらば怪しげな薬を混ぜてくるヒトがマナーを語りますか」

  • 41◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:38:15

    「……しかし、よく磁石だと気づきましたね。あの事件」
    「ん? ……ああ裏庭の話か。彼女たちは蹄鉄のついたシューズで違和感を覚えて、普通の靴だった私では何も感じなかったからねぇ」
    「疲労だとか、そういったことは考えなかったんですか」
     そう言うものの、私は無意識に砂糖の入った小瓶の中を興味本位で覗き込んでいた。"疲労" 中々自分でも厳しい言い訳だった。
    「あの時期で翌日まで疲労が残るようなほど運動しては本番で本調子は出せないだろう? 余裕がなければ完全とは言い難いさ。だから他の要因がある、そう考えたのさ……ってカフェ、聞いてるかい」
    「……あ、はい。ただ……苦しいですよ。あれだけ強力な磁石。掘って水道管に括り付けるなんてかなり大きな物音になります」
    「だからこその幽霊だとか霊障なんじゃあないか。そんな噂が立てば誰だって近づこうだなんて思わないだろう? それにもし興味本位で行って実際に心霊体験を経験すれば、あとはネズミ講のように広がるものだよ」
     正直なところ、彼女の考え方はどうも掴みづらい。頭が悪いということではないのだ。むしろ成績はトップクラス。しかし悪知恵だとか狡猾というか、そういった方に明るくよく冴えるのだ。けれどそれも事件のときはそれがよくハマるし、もっとも頼りになるのだからそれが不思議で仕方なかった。

  • 51◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:39:55

     もしかしたら嫉妬していたのかもしれない。彼女のその推理力に。だから、
    「お待たせしました〜。ブレンドコーヒーと、アイスティーになります」
    「ありがとうございます」「どうも」
    少し意地悪な余興を提案してみた。
    「……タキオンさん。少しゲームでもしませんか」
    「ふぅン? 珍しいじゃないか。カフェがそんな提案だなんて」
     彼女の目は少し見開いたが、すぐに普段通りに細くなった。
    「料理が来るまでお互い暇でしょう。ちょっとしたクイズです」
     考えさせる隙を与えず、間髪入れずに言葉を押し込む。
    「では……。ここの主人の性格、当ててもいいですか」
    「何だい急に……ここの店主の性格だって?」
     今度は顔をしかめるが、無視して話を押し進める。
    「完璧主義者。細かいことが気になる。几帳面で繊細。どうでしょう」
    「どうでしょうって……あのねぇ、私は初めて来たんだ。そんなこと分かるわけ無いだろう」
     ここまでは予想通り。そしてここからが本題だ。
    「では、なぜそう推理したのか。それを当ててください」

    「…………中々無茶を言うじゃないか」
    「制限時間1分。お茶を飲みながらゆっくり、だなんてダメですよ」
     それを聞いた彼女が細めた瞼の中で、瞳が妖しく揺らいだ。
    「そうだな……真っ先に思い浮かんだのは身なりだね。服装に拘りはあるようだが、完璧主義者。几帳面で繊細というには根拠が薄い」
     黒を基調としたお手本のようなバーテンダーという出で立ちが、細身の銀縁フレームと相まって完璧主義者というイメージを強くさせている。けれどそれを確信したのはそこではない。
    「私たちは入店してから今まで同じものを見てきた。とすればカフェの推理は私にも出来なければオカシイ。なら、カフェにだけ見えて私には見えない何かがある」
    「ま、"オトモダチ"がカギだというのならどうしようもないがね」
     少し肩をすくめた彼女に、今回自分のお友達は一切関係ないことを伝える。
    「今回のクイズにお友達は特に何も」
    「そうか、それは良かった。じゃあ次にカフェの最後の発言を思い出してみようじゃないか。確か磁石と水道管の話だったね。しかし途中で話の腰を折った。その時何があったか?」

  • 61◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:40:26

     顎に手を当て、離したと思えばパチン、と指を鳴らし自分に人差し指を向ける。
    「そう、頼んでいた飲み物が来た。では何故飲み物が来ると急がなければいけないのか。それは私が紅茶を飲むと気づいてしまうようなものが、カフェの判断材料と言うことになる。して、先程見ていたものは」
     そのまま指を伸ばした手で、ゆっくりとテーブル端においてあった砂糖の小瓶を指さした。

    「……まいりました」
     まさか本当に当ててしまうとは。しかも1分もしないで。
    「カフェも知っての通り、私は紅茶に必ず砂糖を入れる」
    「……ふぅン。瓶に入れたのはあまり見かけないが、ただスティックシュガーよりは雰囲気が出るねぇ」
     そんな砂糖瓶の中には、まるで禅寺の庭が朝ならされているように、綺麗に表面を整えられた砂糖がたっぷり入っていた。
    「全テーブルの瓶がこうなって店を開けるのであれば、毎朝こんなことをする店主はまさに完璧主義者。細かいことが気になる、几帳面で繊細なヒト、だろうねぇ」
     蓋を開け、整っていた砂糖をすくい崩す。
    「……崩すのは、少しばかり勿体ないがね」
     と言いつつも、瓶の半分程砂糖を入れた事はあえて指摘しないでおこう。しかしあれだけ砂糖を入れたら、紅茶というよりは紅茶風味の砂糖という方が妥当だと思う。

     アッサリと破られたクイズの直後に、注文していた食事が運ばれてくる。可愛らしいネコの肉球を模したパンケーキにソフトクリームがトッピングされていた。
     時折疑問に思うことがある。パンケーキというのはデザートなのか、はたまたパンか。パンと言うにはいささか甘すぎるような気がするし、かと言ってケーキのように特別さがあるわけでもない。
     つまりは何物にでもなれる、オールラウンダーというのが正しい答えなのだろうか。彼女に聞けば教えてくれるのかもしれないが、先程のこともあって聞く気に成らなかった。

  • 71◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:41:17

     気を紛らす為に辺りをそれとなく見渡すと、先程来店した3人組の女性達が少し気になることをし始めた。飲み物、あれはコーヒーだろうか。砂糖の入った瓶をそれらで囲い、何やら隠れてコソコソと何かをやっているようにも見えた。
     二人がこちらに背を向け、向こうの一人が対になるように座っていて、その一人だけ表情を伺うことができる。手に顎を載せて、楽しそうに。
     その時、前に座る彼女に話しかけられた。
    「ところでカフェ。当分先……そうだなぁ年末になるかもしれないが、温泉旅行に行かないかい?」
     あまりに突拍子も無い提案に今度はこちらが顔をしかめた。
    「温泉旅行ですか……? タキオンさん、いくら空腹だからって落ちてるもの拾って食べるのは危険ですよ?」
    「失礼だなカフェは! 私がモルモットくんの弁当よりそこら辺に落ちてる物を何でも口に入れる赤子だとでも言うのか!?」
     どうやら違ったらしい。であればやはり実験の影響か。
     そんなことを思っていると大げさなため息をついた彼女が口を開く。
    「はぁ……実はデジタル君から旅行券をもらってねぇ。なんでも年末は有明で大きなイベントがあるらしく、急にいけなくなってしまったみたいでね。それを譲り受けたというわけさ」
    「モルモットくんと二人で楽しく行くのも悪くはない。が、カフェ、君も最近いいことがあったそうじゃないか?」
     そういえばウマッターに温泉旅行券が当たったことを呟いた気がする。まさか見ていたとは。

  • 81◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:41:41

     何気なくまたそれとなく辺りを見回す。そして向こうの席でまた彼女たちが動くのが見えた。今度はハッキリと。
     あれは砂糖を入れているようで我慢比べとでも言うように何度か順繰りに砂糖を掬っている。がしかし返事の方を優先させた。
    「……目ざといですね」
    「研究の賜と言ってくれたほうが嬉しいんだがねぇ……。で、どうだい?デジタル君は学園付近の商店街でと言っていたが、福引を引いた場所が同じなら行き先も一緒だろう?」
     温泉旅行。年越しにしては中々風情のある旅行ではなかろうか。ウィンタースポーツなどで汗を流して温泉で時間を忘れて寛ぐ。想像しただけでも笑みが浮かんでしまう。
    「……いいでしょう。確かに同じ場所ですから、行き先も同じ。なら無駄に邪険することもないでしょう」
    「おお! カフェがそんなことを!」
    「ただ一つ。……絶対に問題を起こさないでくださいよ」
     金眼を凄ませると、少しだけ彼女は狼狽した。
    「わ……分かったよ……」

    「ところでカフェ」
    「なんですか」
    「さっきから何をそんなに見ているんだい? あの3人組がそんなに気になるのかい?」
     ついに泳ぐ視線を指摘されてしまう。
    「先程からチラチラ見ているが……何がそんなに気になった?」
     これを声に出しても良いのかとしばらく考え込んでいると、
    「言いづらいのであれば、これに書き込んでくれても構わない」
    紙とペンを渡された。なので
    『砂糖合戦、なぜ始まったか?』
    と書き加えて送り返した。
    「砂糖合戦……?」
    「ええ。彼女たちはおかしな行動をしていました。まるで砂糖合戦としか形容できないような」
     彼女が、いや、彼女でならばこの事件を解決できるかもしれない。口元に手を当てて、首を少しばかり傾けた彼女に座り直して向き直る。
    「……タキオンさん、彼女たちがなぜ砂糖合戦を始めたのか。推理してみてくれませんか」
     しばらく手を当てたままだったが、徐々にその手が離れる。
    「ふぅン、それにはまず教えてもらう必要がある。……砂糖合戦とは何か?」

  • 91◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:42:19

     彼女たちは私たちとほぼ同時に入店し、そして一番奥の席に陣取るように座った。
    「最初に見たときから妙だとは思っていたんです。若い女性グループなのにほとんど話さない。全くの無言というわけじゃないんですが、どれもボソボソと喋るばかり」
    「女三人寄れば姦しい、とは言うね。ただそうじゃない事例もかならずあるがね」
     それはそうかもしれない。けれど不自然な点はまだ先だ。
     彼女たちは3人とも同じコーヒーを注文した。注文したコーヒーが来ると、砂糖瓶をテーブルの真ん中に置き、カップで囲むように置く。そして蓋を開け一人一回ずつ、順繰りに砂糖を入れた。
    「ここまでは、まあ多少なりとも普通ですよね。不自然といえば不自然ですが、女性の集まりなら多少のおふざけというのもあるでしょう」
    「その口ぶりからして、それから先が異変、と言いたいんだね?」
    「……ええ」
      彼女たちは、まるでグツグツ煮え立つ巨大なツボをかき混ぜる3人の魔女のように見えた。

    「魔女? 瓶に何か怪しいものでも?」
    「それならばすぐにここの主人に言うでしょう。その逆なんです。彼女たちは砂糖を何度も、何度も掬ってはカップに入れ、掬っては入れを繰り返しました」
     喫茶店に巣食う魔女が、一体私達に何を見せたのか。
    「タキオンさんは普通ではないので非常識なほど砂糖を入れますが、普通のヒトでは良くて砂糖なんて3杯で厳しくなると思います」
    「なんだかすごく自然に罵倒されたような気がするのだが……まあいい。確かに砂糖のほうが拒否反応は強いだろう」
     1巡目、1杯ずつ砂糖を入れたあと、何かボソボソと喋っていたことだけは覚えている。何を喋っていたのかは不明であったが。
    「それが2巡、3巡。入れてはボソボソと喋り、また入れる。それが4巡目まで回ったときは流石におかしいと思いましたが、勢い衰えず5巡、6巡、数を増やして行きました。ずっと見ていたわけではありませんが、目をやる度に砂糖を一杯づつ。その数10巡。」
     自分が見ていないときも含めればさらに数は増すだろう。
    「妙な我慢比べです。どんな甘党なヒトでも、そこまで行けば美味しくはないでしょう」
    「それで”砂糖合戦”か」

  • 101◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:42:51

     なぜ彼女たちは競うように砂糖を入れたのか。そしてその必要が本当にあったのか。
    「私と同じように超甘党……とういうのも筋は通る。が、カフェはそんなことでは納得しない。そうだろう? ……彼女たちの情報が欲しい」
     情報。些細なこと、例えば服装や顔、何を話していたかなど、なにか気になることがあればなんでも、と。
    「何を話していたかまでは……。顔は、そうですね。二人がこちらに背を向け、窓側、つまり私達の方を向いてるのがただ一人。窓際の女性は目がパッチリとした女優さんのような目が目立ちました。常に口元はにやついたような印象ですが」
     3人とも同じぐらいの髪の長さではあったが、顔はだいぶ異なる。
    「向かって右側の女性の顔は見えませんでした。髪はセミロングぐらいでしたけど。左の女性はしきりにこちらを見ていたので顔が見えました。かなりのツリ目です。あ、あと口元にほくろが」
     自分が覚えているのはそれぐらいしかなく、どうも意味があるとは思えなかった。
    「なるほど、結構。して、彼女たちは砂糖をかき混ぜたかい?」
     その問いには首をふって答えた。
    「流石にそこまでは。ただ10杯も入れれば混ぜなくとも十分甘いでしょう。セミロングの女性は砂糖を何杯か瓶に戻していましたし」
    「ふぅン……カフェの考えは?」
    「……糖分を多く摂ると美容に良い、なんてことは」
    「ないね。むしろ逆さ」
     そんなことだとは思った。そんな事実があれば世の中で砂糖合戦が起こってもおかしくはない。
    「そういうタキオンさんは何か分かったんですか」
     しばらく間があったあと、口が錆びついた重厚な鉄の扉のように開く。
    「……理詰めにいけば、だがね……」
     その口ぶりは、なにか正解を導き出したようにも思えた。
    「ちょっと待ってください。分かったんですか? 結論が」
     こんな短時間で結論にたどり着くなど。
     しかしその顔はどこか苦々しく、できれば口にしたくない、そんな顔をしていた。
    「ああ。……もしかしたら彼女たちは本当に、魔女だったのかもしれないねぇ」

  • 111◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:44:13

     まだ日は衰えることを知らず、照りつけている。が、彼女はおもむろに立ち上がって店主の方へ歩きだし、それを私は目だけで追っていた。会計をしているようにも見えたが、彼の顔が徐々に曇っていくのが妙に不自然だった。何を話しているのか見当がつかなかった。
    「会計は済ませた。そろそろ出るとしよう」
     その顔は普段どおりのニヒルな顔に戻りつつあった。
     入ってきたときと同様に、クラシカルなベルを鳴らし、今度は暑い外へと逆戻りする。しかし、私は暑さよりも彼女が考えた答えの方に意識が向き、暑さを感じなくなっている。
    「そろそろ教えてください。彼女たちは一体何が」
     すると立ち止まって、こちらの方を少し向き返した。
    「そうだねぇ。じゃあ、どこで昼食を食べようか、ということを考えている。そんな顔をしてみてくれないか?」
    「えっ? ……どこでお昼食べましょうか」
     行きつけの喫茶店でもいいし、自分で作った弁当を自分のトレーナーさんと食べるのも悪くはない。そんなことを頭の中で思っていると、自然と笑みが浮かぶ。
    「いい笑顔じゃないか。私にもそんな顔を常日頃見せてほしいんだがねぇ」
     あなたがもっと普通になってくれれば自然となりますよ。その返答はベルを鳴らした人物によって、ついに出ることはなかった。
    「……? 店のご主人?」
     出てきたのは店主。なぜ彼が、と考えていると、彼女が耳打ちするように話しかけてきた。
    「そろそろあの女性たちが出てくる。いいかい? 私が”じゃあ、今日はこれで”と言ったら、そうだな……セミロングの女性を尾行してほしい」
    「尾行、ですか」
     出てくるかもわからないのに、尾行の予約とは。
     そんな顔を察してか、慌てて否定された。もっとも否定されたのは尾行の是非ではなく、尾行そのものの注文だったが。
    「ああいや! 遠くまで行く必要はないんだ。電車なんかに乗り込むのならそこで切り上げても構わない。乗らなかったのであれば、30分後ぐらいにまたこの店で落ち合おう。カフェの足なら遅くとも近くの駅まで行っても帰って来ることぐらいは簡単だろう?」

  • 121◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:44:51

    「本当に出てくるとは」
     予告通り出てきた3人組を見失わず、かつ悟られないようにして追いかける。彼女が言った
    「セミロングの女性は、もしかしたらここに戻って来るかもしれないねぇ。"じゃあ、今日はこれで"」
    その言葉に引っかかりながらも。
     勿論言いたいことはあった。が、迷子と案内人のような関係で、黙ってついて行くだけである。
     彼女たちも人並みに入り込めば至って目立たない、当たり前のグループになってしまった。よく喋り、肩をつつきあったりでまさかつけられてる、なんてことは夢にも思わず。
     そうしてついていった先は
    「(本当に駅に来るとは)」
    府中駅。あの喫茶店から最も近い駅だ。
    「(タキオンさんは電車に乗るなら追わなくていいとは言いましたけれど)」
     ”電車なんかに乗り込むのならそこで切り上げても構わない”。先程の彼女の言葉を反芻していると、3人組のグループが二手に別れた。その場に残ったのは
    「(あの方、電車に乗るわけじゃなかったんですね)」
    彼女がマークした、セミロングの女性だった。
     別れたあと、その女性は駅のコインロッカーへと足を運び、施錠したロッカーから黄色の手提げを取り出し、更に向かった先は
    「女子トイレ……」

    「(お手洗いにしてはいささか長い気が)」
     他者にあれこれ言うつもりはないが、流石に10分も閉じこもっていると疑問符が頭に張り付く。とその時
    「……あ」
    同じ手提げでようやく判断できた。先程の黒のシャツから一転、薄桃色のチェックが入ったロングワンピースに身を包んだ先程の女性の姿が。なるほど時間が掛かったのは着替えていたからか。
    「……」
     あたりを一瞥したあと、誰に見せるわけでもない。けれど成功を確信し、まるで何かをほくそ笑む顔に
    「嫌なものを見てしまった」
    そう独り呟いた。

  • 131◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:45:21

     去年の春、私の乗っていた電車で人身事故があった。幸い死人は出なかったものの、数十分は足止めされていたと思う。駅員がせわしなくホームをかける足音が妙に響く。先頭車両の客は、轢かれた瞬間を目撃したのだろうか。そんな事を考えていたときのことだった。少し前の座席から、幼い子どもの叫び声が聞こえた。
    「見るんだ!」
     あまりに痛烈な調子に思わずそちらを向いた。親が制止しているのにも関わらず、顔を真っ赤にして抗議していた。
    「しんだの、見るんだ!」
     私には悪魔の顔に見えた。大人になると深層心理にしまい込む、無邪気な悪魔の顔。
     その時の顔が彼女の笑顔に重なった。人間が最も動物に近くなったときの、醜悪な笑顔。言葉では言い表せなかったが、嫌な予感がする。そう確信させるだけの説得力のある笑顔。

     彼女はそれから意気揚々と出口に向かった。その足が同じ雑踏を逆に辿って、あの喫茶店を目指しているのだと見当がついたときには、私は唖然としてしまった。”喫茶店に戻るかもしれない”。彼女の言葉が頭の中でこだまする中、遂に彼女は喫茶店へと戻って行くのを見た。
    「な? 戻ってきただろう」
     後ろからかけられた声にとっさに振り返ったが、先程のアロハシャツではなく、サングラスはそのままにグレーのスーツにコートを着て、黒い中折れ帽を被って器用に耳を隠した姿が目に飛び込んできただけだった。
    「な……! タキオンさんその格好は」
    「彼女も着替えたのだろう」
     ただしニヒルな顔はほぼ変わらずに。
    「どこで見ていたんですか?」
    「いや、そうじゃないのかと思っていただけさ。ただその反応を見るに、彼女も着替えたようだねぇ」
    「どうしてそのような格好を? どうしてお二人は着替えたんですか」
     聞きたいことは山ほどある。けれど彼女はあまり喋らなかった。
    「一芝居打つためさ。別の服装のほうがやりやすいだけだよ。……彼女がなぜ着替えたかは、今に分かるさ」
     サングラスの向こうの目はまるで、無邪気におもちゃで遊ぶかのような目をしていた。
    「さあ、彼女を盛大に驚かせてあげようじゃないか」

  • 141◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:45:58

     店に入るなり、先程の女性めがて足を運ぶ。幸い彼女がこちらに気づくことはなかった。その背に近づいたとき、タキオンが背後から耳打ちするように座ったままの彼女に話しかけた。
    「やあ! お嬢さん」
     あっけにとられていたであろう彼女を待たずに矢継ぎ早に言葉をぶつける。
    「……遊ぶときはね」
     砂糖の入った瓶を交互に見比べつつ、ゆっくりと。
    「……自分の、おもちゃで遊ぶんだよ」
     今まで聞いたことが無いような、冷徹な声。顔こそ見えなかったが、聞かされていた彼女は狼狽していたであろうことは想像に難くないはずだ。
     しばらくの沈黙の後、声をかけられた彼女が遂に口を開く。
    「…………あ」
    「……ごめん……なさい……」
    蚊のような声で謝罪したあと、逃げるように出ていった。私はその光景と、言い切ったままの姿で止まったままの彼女をただ黙って見比べることしかできなかった。

    「ふう……とりあえず、この暑いのを脱ぐか」
     近くのテーブルへと移動し、着ていたコートやスーツを脱ぎ去ると、すぐ下に先程まで着ていたアロハシャツが顔をだした。
    「タキオンさん。私は今まで長い芝居を見せられていました。裏側で何が起こっていたのか、私だけがわからないまま」
     恥を忍んで、このもやもやを解決してもらおう。
    「そろそろ教えてくれませんか。この"砂糖合戦”の顛末を」
    「ふぅン、いいだろう。カフェの頼みだ」
     先程の冷徹な顔とはうってかわって、いつもどおりの優しい顔に戻った。

  • 151◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:46:39

     まず、彼女たちは甘党だったのか。単純に甘いのが好きだから砂糖を大量に入れたのか。それを聞くことにした。
    「答えはノーだ。彼女たちはかき混ぜようとすらしなかった」
     コーヒーを甘くすることは望まなかった。つまり砂糖を入れることが目的ではなかった、ということになる。
    「では何が目的だったんでしょう」
    「”入れる”のが目的ではない。では入れるの反対は?」
    「……”出す”」
    「彼女たちは砂糖瓶から砂糖を出すことが目的だった。ではなぜ、瓶の中身を減らす必要があったのか」
    「先程カフェは入れるの反対は出す。そう言ったね。じゃあ、出すの反対は?」
    「……入れる、でしょうか」
    「そう、彼女たちは砂糖瓶に異物を混入させたかった。おそらくはこういうことだろう。だが瓶の中にはたっぷり中身が入っているのだから、減らす必要が生まれたというわけさ」
     異物を混入させたかった? いくらなんでも話が飛躍しすぎている。
    「カフェの考えることだ。”話が飛躍しすぎている”。だろう?ではここからは遠回りに、順を追って説明しよう」

     なぜ彼女たちは砂糖瓶にいたずらをしたのか。
    「カフェが彼女たちの容姿を聞いたとき、不自然だと思った所があってね」
    「向かって左側、あのセミロングの女性の横に座っていた人物についてやけに詳しかったんだ。普通は背を向けているはずだがね。口元のほくろすら見ているほどにね」
     確かに。普通であれば背中しか見えないはずなのに、見るたびに視線が合っていた。
    「それはなぜか。左側の女性は、それだけこちらを振り向いていたということだろうね」
    「それはこうとも言い換えられる。監視だ。」
     考えてみれば、砂糖瓶に悪戯をするのだから、店員の動向は気になるだろう。しかし今度は別の疑問が浮かぶ。
    「ではなぜ頑なにこちらを振り向かなかったのでしょう。右側の彼女は」
    「見張りは多ければ多い方がいい。だが彼女はずっと前を向いていた。何故か?」
     顎で軽く、後ろを見るようにジェスチャーをされる。
    「カフェ、君の後ろには何がある?」
    「カウンター、ですか」
     ちょうど、女性、私、主人のように一列に並んでいた。
    「こうも考えられる。右の女性は、"店主に顔を見られてはいけなかった"、とね」
     見られてはいけない理由などほぼ1つ、彼女は続けてこう言った。
    「彼女は店主と顔見知りだった、というわけさ」

  • 161◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:47:08

    「そういえば今日見たあの可愛らしい店員には、ネームプレート横に初心者マークが貼ってあったのは覚えているだろう?」
    「つい最近雇われた、ということは、同じようについ最近、辞めた人物がいるということになる。」
    「几帳面で完璧主義者の店主。新人の店員。そして顔を見られたくない女性。この3つの事実を突き合わせれば、自然と答えは見えてくる」
    「……あっ! クビにされた……?」
    「確証はなかったが、図星だったね。彼女はつい2週間ほど前までここに勤めていたらしい。カフェは豆を買いに来るだけだから、あまり見る機会は無かったんだろう」
     会計時に主人に訪ねていたのはそのことだったのか。
    「"奥の席の女性が砂糖瓶にイタズラをしているが、最近アルバイトを叱ってやめさせたことがあるか?" とね」
    「そう。これは、彼女の復讐の物語だったんだ」

    「砂糖に異物を入れるという方法で、この店に復讐しようとした。仲のいい友人2人を巻き込んでね」
     しかし瓶を開けてみれば、そこには満杯の砂糖。異物を混入させるには、一旦出さなければならない。
    「包んでゴミに捨てようか、あるいは別の容器に移そうか」
    「いや、そんなことはしなくていい。もっといい方法がある」
     まさか。
    「コーヒーに入れてしまえばいい。"砂糖合戦とは"、ティーカップをゴミ箱に見立てた、奇妙な隠蔽工作だった、というわけだねぇ」
    「……彼女がクビになった腹いせにこの店に復讐しようしたのは分かりました。ですが、"異物を混入させたかった"とは思えません」
     店に迷惑をかけるだけであれば、砂糖を減らすだけでもいいのではないだろうか。
    「それは有り得ないね。彼女は瓶に確かに異物を混入させた。根拠は2つある」
    「1つ、彼女が戻ってきたことだ。戻ってきた理由は、結果を知りたかったから」
     自分がしたイタズラで、新人店員が慌てふためき、店主が平謝りする場面に立ち会いたかった。さっきの服装のまま戻ってしまえば嫌に目立つので、着替えて、さらにいたずらを仕掛けたのとは別の席についた。
    「そんな大層ないたずらが、中身を減らしただけっていうのはちょっと弱すぎる。これが根拠1つ目」

  • 171◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:47:30

    「そして2つ目、これはもっと確実だ。彼女が混入させた瞬間を目撃した人物がいる。……君だよ、カフェ」
    「……? 私がですか?」
    「彼女が異物を混入した決定的な瞬間を目撃しているんだよ、カフェがね」
     いや、待ってほしい。もしその瞬間を見ているならば止めに入る。
    「カフェは目撃していることに気づいていないんだよ。なぜならそれを異物として認識していないからね」
    「……それはどういう」
    「君は目撃した異物を砂糖だと思いこんでいる、と言ったら?」
    「ちょっと待ってください。私が見たのは砂糖を砂糖瓶に戻すところです」
    「ああそうだ。だが可笑しな話だろう。せっかく減らした砂糖を、わざわざ戻す道理もない。つまりそれは砂糖ではなかった」
    「そしてそれこそが、彼女が入れたかった異物なんだ」
     砂糖によく似ていて、あの年代の女性でも簡単に、そして大量に手に入るモノ。
    「くわえて、客が間違って口にした時にすぐ味の違いに気づき、店側が謝罪しなければいけないようなものとは?」
     そんなものは一つしか無い。
    「塩……ですね」
    「ああ、塩だよ」

     しばらく空いた間のあとのテーブルに、アイスティーとコーヒーが置かれる。置きに来たのは店の主人だった。
    「……? あの」
    「サービスです。先程はいいものを見せていただきました。お客様が仰ったことは大体において当たっています」
     置きすがら、あの三人組が座っていたテーブルを横目見て呟いた。
    「あの砂糖瓶の中は、塩で満たされていましたよ」
     ということは、やはり。
    「あの女性は」
    「ええ。前までうちで勤めていましたよ。……ひどい娘でしてね……」
     そう語る主人の目は、諦めというか、怒りよりも悲しみのほうが強くにじみ出ていた。

  • 181◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:48:04

     すっかり日が落ち、喫茶店を後にした彼女の後ろをついて行く。学園までの帰路を、二人で進んでゆく。日が落ちれば多少なりとも涼しく、幾分か風が心地よかったが、気持ちはさほど晴れ晴れとはならなかった。
    「タキオンさん。彼女は……」
    「威力業務妨害。場合によっては名誉毀損もありうる」
    「器の置き方や伝票の処理の仕方は兎も角。廃棄された食品を使い回す、なんていうのは実刑になるだろうね」
    「いやそういうわけでは。それとも警察にでも?」
     その答えの返答は肩をすくめられることで返された。
    「そういうのは被害者である店主がやる仕事だろう。一介の学生である我々が手を出すことじゃあ無い」
    「……で、なんだい?」
    「少し不思議なんですが、彼女が前まであの喫茶店で働いていたのならば、砂糖瓶の中身がいっぱいになっていることぐらい知っていたんじゃないでしょうか」
     元従業員がそれを知らないとは到底思えなかった。”砂糖合戦”をするよりも、もっと自然な工作ができたであろうに。例えば、砂糖が減ってくる夕方頃に訪れるとか。
    「推測に過ぎないが……彼女は知らなかったんだ。砂糖がいっぱいになっていることを」
    「店主が言っていた、いいかげんで粗暴な性格だ。おそらく働いていた間、砂糖瓶の中身なんて気にもとめなかったんじゃないかな」
     そう言って立ち止まった彼女の目は、どこか悲しく憂いているようにも見えた。店の主人がどんな思いであの喫茶店に愛情を注いでいたのか知らなかった。いや、知ろうともしなかったのだろう。丁寧な仕事ぶりも知らず、ただ煩い頑固な人物だと。

  • 191◆4soIZ5hvhY22/06/05(日) 20:48:19

    「ま、憶測は憶測だがね。けれど瓶に塩が混入されていたこと、これは事実だったが。詳しいことはそれこそ本人に聞いてみなければ分からない」
     彼女がどんな思いであんな事をしたのか、今となってはもう知る術は残っていなかった。
    「まさかこんなことになるとは思いませんでした」
     折角の休日がこんな事になってしまうだなんて。休めたとは到底思えなかった。
    「どうやら我々は、行く先々で問題に巻き込まれる。そういう星のもとに生まれてしまったのだろうね」
     そんな恐ろしい星に生まれた覚えはないのだが。
    「……怖いこと言わないでくださいよ。今度の旅行でもなにかあったら」
    「おいおい頼むよ頼もしいカフェがそんなんじゃあ」
    「ま、いざとなればモルモット君にも、君のトレーナーにも手伝ってもらうさ」
     そういってまた歩きだす。やはり彼女、アグネスタキオンはほんの少し変わっている。漠然とそう感じたのだった。

     おしまい

  • 20二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 20:52:13

    面白かった乙

  • 21二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 21:19:28
    【SS】カフェとタキオンが怪奇事件の相談を受けて最終的にタキオンが泣く話|あにまん掲示板※すごい長いですが、書き溜めはしてあります。よろしければお付き合いください。bbs.animanch.com
    【SS】カフェが怪奇事件の相談を受ける話|あにまん掲示板少し長いですが、よろしければお付き合いください。https://bbs.animanch.com/img/148443/865bbs.animanch.com
    【SS】カフェとタキオンが怪奇事件の相談を受けて温泉に入る話【ウマ娘×ミステリ】|あにまん掲示板※ 事件編 / 解決編 に分けて時間差投稿します。※ 9,000字 / 6000字 くらいありますがよろしければお付き合い下さい。https://bbs.animanch.com/img/243226…bbs.animanch.com
    【SS】カフェとタキオンが怪奇事件の相談を受けた裏で頑張る話【ウマ娘×ミステリ】|あにまん掲示板※事件編 / 解決編 に分けて時間差投稿します。※今回から行間を空けるようにした結果、これまでより分割数が多いですがご容赦ください。bbs.animanch.com
    【SS】タキオンが怪奇事件の相談を受ける話【ウマ娘×ミステリ】|あにまん掲示板※やや長めですが、よろしければお付き合いください。※オリウマ、オリヒトが出てきます。ミステリなので、不要なときに代名詞で叙述トリックを疑わせたくない。というのが主な理由です。ご容赦ください。https…bbs.animanch.com
    【SS】カフェがタキオンの起こした怪奇事件と対決する話【ウマ娘×ミステリ】|あにまん掲示板※やや長めですが、よろしければお付き合いください。※固有名詞ありのオリウマが出てきます。ミステリなので、不要なときに代名詞で叙述トリックを疑わせたくない。というのが主な理由です。ご容赦ください。※正直…bbs.animanch.com
    【SS】カフェが合宿先で怪奇事件に巻き込まれる話【ウマ娘×ミステリ】|あにまん掲示板※あまりに長いので、連載という形で3夜に分割投稿することにしました。※固有名詞ありのオリジナル登場人物が出てきます。ミステリなので、不要なときに代名詞で叙述トリックを疑わせたくない。というのが主な理由…bbs.animanch.com

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  • 22二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 21:25:25

    乙です、お久しぶりです!
    今回も面白かったです

  • 23二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 01:09:17

    こういうちょっとした不思議を解き明かす小話好き!

  • 24二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 11:12:56

    すげぇ面白かった!

  • 25二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 16:11:35

    とてもいいですね!

  • 26二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 01:26:38

    スピンオフ元の作者です。
    拝読しました!面白かったです!

    1作目の後の話ですね!4作目の温泉回の前振りなんかもあって嬉しい描写です。
    全体の空気感もとても素敵でした。素晴らしい作品をありがとうございます!

  • 27◆4soIZ5hvhY22/06/07(火) 07:24:27

    >>26

    ミ゛ッ

    マ゜ッ

  • 28二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 14:15:00

    いい絵やぁ!

    >>26

  • 29二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 22:52:31

    >>26

    すばらしい...

  • 30二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 10:48:13

    めっちゃ良かった...

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