- 1二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 02:19:54
「ねぇキング、明日、地球が終わっちゃうとしたら⋯どうする?」
突然のスカイさんからの問い。
月が綺麗だからと誘われて屋根の上に登りやけに大きく見える幻想的な月を二人コーヒーを啜っていた時の事だった。
「どうする⋯ねぇ?」
「ある意味好きな事し放題だよ、嫌いな人を殴ったりさ」
「そんな無駄なことに最後の時間は使いたくないわね」
「無駄な事か、キングらしいや」
少し考える、最後の時間、最後の時⋯⋯
「こうやってスカイさんとおしゃべりしていたいかしらね」
「えぇ、そんなつまらない事でいいの?」
驚くスカイさん、夜風で少し寒くなった私は空いている隙間を詰めた。
冷えた身体がくっつきお互いの体温は混ざり合う。
「つまらなくなんてないわ、好きな人と最後の瞬間を迎えるなんて素敵な事じゃないかしら」
夜の空気に冷えた手を温めるように重ね合う。
「ロマンチストだねぇ⋯」
「嫌かしら?」
「でも私も⋯⋯同じ意見かな」
月照らす屋根の上で私達の影は静かに重なる。
やがて雲に月が隠れ闇に包まれて影は消える。
互いを感じられる体温がやけに暑く感じたのだった。 - 2二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 02:41:45
雰囲気が好き
- 3二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 02:44:39
ウンスキン供給、しかも高栄養価な作品……ありがたや