- 1二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 16:23:36
- 2二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 16:25:21
スレ画に元ネタあるん?
- 3二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 16:26:03
- 4二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 16:27:13
マーベラスのシナリオ来たらなんかぶっこまれるやろ
- 5あるウマ娘の陳述22/06/06(月) 16:31:27
ええ、はい。確かにその怪談のことなら知ってます。
トレセン学園の怪談の一つですよね。昔はよく友達と試したもんですから。
夜10時に旧校舎2階の一番奥の部屋の向こう側にもう一つ、部屋ができる。その部屋を覗いて生きて帰ってきたものはいないって話と同じですよね? - 6あるウマ娘の陳述22/06/06(月) 16:33:31
実を言うと私達は……一度だけ、その部屋を見たことがあるんです。本当に。
なぜ生きてるかって?
扉を開けてはいないんです。入り口から扉を見て、一目散に逃げました。 - 7あるウマ娘の陳述22/06/06(月) 16:35:57
なんで開けなかったのか?って顔してますね。
そう、いつもの私達なら開けてたと思います。これ本当に処罰されないんですよね?
本当のことを言うと、あのとき一緒だったクリーナームーヴちゃんが扉を少しだけ開けて中を覗いたんです。
そうしたらあのこ硬直して、いきなりドアを力一杯閉めたんです。 - 8あるウマ娘の陳述22/06/06(月) 16:38:16
ばん、っていうものすごい音にびっくりして、たまらず彼女を非難しようとしました。
でも、ムーヴちゃん、顔から冷や汗をダラダラ流しながら真っ青になって今来た廊下のほうへ、つまり寮の方にむかって駆け出したんです。
そんな様子にあっけにとられてたら、背後の扉の向こうから声がしたんです。 - 9あるウマ娘の陳述22/06/06(月) 16:40:33
「しらなきゃよかったのにねえ。しらなきゃよかったのにねえ。しっちゃったからねえ」
って。
その後は後ろなんて振り返らず逃げましたよ。
その後ムーヴちゃんが行方不明になったことは私には関係ないですよね?
関係ないって言ってください。
お願いですから。 - 10失踪事件の報告書より一部抜粋22/06/06(月) 16:43:00
クリーナームーヴは死亡していました。
これ以上の調査を終了します。それでいいじゃありませんか。
1989.12.31 調査委員会より - 11引退ウマ娘22/06/06(月) 16:47:30
まだウマ娘の走り屋なんて言葉が現役だった時代。
当時そういうウマ娘であった私は某県のとある峠によく走りに行ってました。
夜中3時。気持ちよく峠を走ってました。いつもは何人か見かけるのですが今日は霧が濃いのか誰もいない。
珍しい日だと思った矢先、コーナーの外にこちらに手を振る人影が。
「ギャラリーかな?」
なんて気軽に思いながら通り過ぎて、次の週にもまた同じ人が。
「ひょっとしてバカにされてる?」
そう思った私はおどかしてやろうとおもいきりコーナー外側を走り、目の前を通過してやろうと人影に近づいた次の瞬間、私は背筋が凍りつき必死に逃げた。
そこにあったのは献花とニヤニヤしながら手招きする血まみれのウマ娘がいたからだ。 - 12二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 17:20:03
なあ。地方レース場ってあるだろ?
そうだよ、ローカル・シリーズを開催してるあれだよ。うちの市にもあるやつ。
ローカル・シリーズってのは中央と違って年齢制限が緩いし、編入制度も充実してる。成人間近にようやく本格化したウマ娘がトレセンに入学する事だって珍しくねえ。まあ、今更説明する話でもねえか。
さておき、だ。
うちの市のレース場に「夜中になると出る」って噂があってよ。心霊スポットマニアとしては行くしかねえと思って、こないだの夜行ってきたんだ。
そしたらな、マジでいたんだよ、走ってるウマ娘の影が。
「こりゃ本物だっ!」って思ったね。だって夜中の2時だぜ? どう考えてもオバケだろ。
……でもな、「なんか変だな」って思ったんだよ。
俺が見たことのあるオバケってのは大抵が視界に入るとフッと消えるし、音なんて滅多に鳴らさない。
でもな、こないだ見た影はずーっとノロノロ走ってやんの。しかも耳を澄ますと足音まで聞こえるんだ。
まあ、そんなタイプのやつも中にはいるよな、と思って俺はゴール板前の客席で眺めてたんだ。ウマ娘の霊なら走り終われば満足して消えるだろって。
消えねえの。
ふらふら走ってゴールしたかと思ったら、まるで生きてる人間みたいに息を切らしててさ。なんか一人でブツブツ言いはじめたからいよいよ怖くなってきたんだ。
そしたらちょうど雲の間から月が出てきてさ、その人影の顔が見えたんだけど……
50代ぐらいの、明らかに生きてるウマ娘だった。
最悪なことにふと目が合っちまってさあ。なんか呼ばれた気がしたけど、俺もう怖すぎて一目散に逃げちゃったんだよ。
心霊スポット巡りは数えきれないほどやってきたが、「幽霊であってほしい」と思ったのはアレが初めてだったな。
まあ、深夜の地方レース場に行くのはやめておけって事だ。 - 13二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 01:35:53
車種違うんだよなぁ…
- 14二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 02:13:17
「ええ! きっかしょう?であってもバクシンしてみせますとも!」
何も知らないバクシンオーを、賞金も足りているからと菊花賞に出走させてみた。長距離レースの厳しさを体験させてあげようと考えたのだ。
バクシンオーは破滅的ペースで1000m地点を通過した。ふふ、間違いなくあれはバテる。そう考えた俺は、9割の罪悪感に混じるわずかな背徳的快感を味わっていたのだが──
ばづん。
バクシンオーが1200mあたりを通過したところで、視界が暗転した。わけがわからない。混乱しながら目の前にあったはずの柵を手探りで探していると
「学級委員長ですから! ハーッハッハッハッハ!」
馴染みのあるバクシンオーの声が聞こえた。
ぱちりと視界が明るく染まる。目の前には勝ち誇るバクシンオーの姿。一体何が起きている。いつの間にか終わっていたらしいレースの結果を確認しようと、電光掲示板を見れば──
『京都10R 菊花賞 1200m』
「トレーナーさん! 私、菊花賞でもバクシンしてやりましたよ!」
「……そ、そうだな」
俺は生返事をする事しかできなかった。ウイニングライブに向かったバクシンオーを適当に見送ると、慌ててスマホを取り出してG1の開催表を確認する。菊花賞が1200mのはずはない。
『菊花賞 京都1200m』
『天皇賞・秋 東京1200m』
『有馬記念 中山1200m』
『天皇賞・春 京都(代替開催)1200m』
膝から崩れ落ちた。
俺が悪いのか? 意地悪でバクシンオーを長距離なんかに出したから? い、いや、まさかそんなわけ、あまりにも非現実的だ。これは夢だ。夢に違いない。お願いします。起きたら全部元に戻っていてください。
勝利の女神でも三女神でもないナニモノかに懸命に祈る俺の耳には、遠くから聞こえるバクシン的歌声だけが虚に響いていた。 - 15二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 03:19:41
なんか片平恒夫を思い出しちまった
- 16とある怪談の席にて22/06/07(火) 03:57:07
俺がトレーナー養成所に通ってた時だから、もう何十年も前の話になるかなぁ
今はどうか知らないけど、当時のカリキュラムの中にトレセンへの研修ってのがあってな?全国のトレセンの中から希望した場所に、2週間ほど研修に行くことができたんだよ
まあもちろん中央は大人気ですぐ枠が埋まっちまうから、大抵の奴は競争も少ない地方に半分遊びがてらに行って、楽に単位を取ろうとしてたんだけどな
で、当時の俺も仲の良い何人かと一緒に、地方を志望して研修に行ったんだよ。どこに行ったかって?覚えてねえな、都会ではなかったのは確かだが
ウマ娘のトレーニングやら機材の運搬やらの研修をこなして、空いた時間で観光とかもして、そんな事やってたら2週間もあっという間に過ぎてな、明日はいよいよ地元に帰るって日になったんだ。
その時俺たちはその地方トレセンのトレーナー寮——寮って行ってもだいぶオンボロだったが——に泊まっててな、飯も食って風呂も入ってさあ後は寝るだけってなった時、妙な事が起きてな
一緒に来た仲間の1人の「山下」って奴が、どこにもいねえんだ
部屋にもいねえし便所にもいねえ、寮中探し回ったがどこにもいねえ、出かけたのかと思ったが靴は玄関に置きっぱなし、そもそも寮の出入り口には内側から鍵が掛かってて、それが開けられた形跡もねえ
一応地方トレセンの方にも山下を知らないかって連絡を入れたが見当もつかないと言われる始末だ
何だか分からねえが一大事だと思った俺たちはとにかく外に山下を探しに行こうとした、するとまた妙な事が起きた
「いやだ、いやだ、助けてくれええええ!!!!」
そんなデカい叫び声が、2階の俺たちがいた部屋から聞こえた。山下の声だった
俺たちは驚いて2階に駆け登って部屋のドアを開けた。「大丈夫か山下!」とか叫びながらな
けどやっぱり誰もいなかった
ただ狂ったように助けを求める山下の叫び声だけが、何もいない筈のその部屋で響いていたんだ - 17とある怪談の席にて22/06/07(火) 04:18:23
いよいよ不気味になった俺たちは、逃げるようにその部屋から出て、寮に泊まってる他のトレーナー達に事情を説明した。仲間がいなくなった。姿は見えねえのに声だけはする、誰か助けてくれってな。けど妙なことに、オンボロで壁なんてめちゃくちゃ薄いようなあの寮の中で、山下の叫び声を聞いた奴は、俺たち以外1人もいなかった。
それからはまあ大騒ぎさ
地方トレセンにも改めて連絡を入れて捜査協力を要請してな、もちろん地元の警察も呼んで、町だけじゃなく近くの山までひっくり返しての大捜索。一晩中どころか夜が明けても探し回ったが、結局山下は見つからなかった
俺たちも事情聴取に一晩中付き合わされたが、まあ当然何も知らねえし分からねえんで、一旦地元の養成所にも連絡を入れて指示を仰いだんだ。そしたら「とりあえず帰ってこい」って言われてよ
山下を置いて帰る気にはなれなかったが、どの道俺たちがそこにいても出来ることはほぼなさそうだし。調査は警察に任せて俺たちは一度帰ることになった。俺以外の仲間全員、モヤモヤを抱えた最悪の気分での帰宅だったぜ
そして俺たちは地元に戻ってきた。養成所の教官たちにも口々に「災難だった」なんだと言われて、余計に気が滅入ったさ
山下の身を案じながら、とりあえず俺たちはいつも通り養成所の課題をこなす日々に戻った。けど落ち着いて地元での生活に戻り、山下の調査のその後を聞く中で、俺たちはある重大な事に気付いた。 - 18とある怪談の席にて22/06/07(火) 04:43:36
山下なんて奴、最初からいなかったんだ
養成所の名簿にそんな奴は登録されていない、養成所の他の同級生も山下なんて誰も知らない、俺たちが研修先で撮った写真にも、山下なんて奴は一瞬たりとも写っていなかったし、地方トレセンもそんな奴を受け入れたという記録はないと言った。
にもかかわらず、俺たちはアイツの事を知っていた。というか記憶に残っている。アイツと遊んだ記憶も食事をした記憶もバカ話をした記憶も、全部。逆に言えば、山下との思い出はその研修先だけで、思い返してみれば研修より前にアイツと話した記憶も会った記憶もなかった。
その後、山下っていう「誰か」の捜索は打ち切られて、俺たちの壮大なイタズラって事で処理された。当然大目玉を食らった俺たちだが、心の中はそんな物を気にしていられるほど穏やかじゃなかった。結局アレがなんだったのか、分からずじまいだ
その事件の後、俺たちは全員死に物狂いで勉強して中央のトレーナーになった。何故かって?万が一地方のあのトレセンに飛ばされたら、またアイツに出逢っちまうかもしれないだろ?
なあ、こんなに恐ろしいことがあるか?本来いないはずの自分を「いる」と思い込ませて、ありもしない記憶を植え付けて、いつの間にか自分達の側にいて何食わぬ顔でダチのように振る舞ってる「何か」が、あそこには確かに居たんだぜ。そんな奴がいるかもしれないと思いながらトレーナーやるなんて、俺はゴメンだぜ
ところで、お前らの中に山下ってダチを持ってる奴はいるか
そうでなくても、地方でトレーナーやるなら気を付けな
「アイツ」はもう、お前の「友達」になってるかもしれないぜ - 19二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 08:01:41
このスレのせいか良い夢が見られなかった
- 20二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 16:02:12
普通に怖いわ...
- 21二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 16:06:37
えっあれっネタじゃなくガチのホラースレです?
- 22二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 18:24:58
とりあえず保守しとく
- 23あるウマ娘の陳述22/06/07(火) 18:26:58
そうそう、一つだけ言わせてください。
何もないところに何かを見つけようとするのはやめたほうがいいですよ。
例えば、クリーナームーヴちゃんがいなくなったこととあの部屋の因果関係なんてないんですから。 - 24失踪事件の報告書より一部抜粋22/06/07(火) 18:41:04
クリーナームーヴは1966年に失踪しました。
- 25失踪事件の報告書より一部抜粋22/06/07(火) 18:42:21
クリーナームーヴは旧校舎2階の一番奥の部屋で発見されました
- 26失踪事件の報告書より一部抜粋22/06/07(火) 18:42:47
クリーナームーヴは視聴覚室で死亡していました。
- 27あるウマ娘の陳述22/06/07(火) 18:44:24
え? その怪談の部屋の手前の部屋は何かって?
視聴覚室ですよ? あなたも知ってるじゃないですか。 - 28二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 18:44:33
梨かな?
- 29あるウマ娘の陳述より抜粋22/06/07(火) 18:46:51
「ところで、なんで私がこんなことを知っているんでしょうか?」
以後、この件に関する詮索を禁ず。
2014.06.02 委員会より - 30二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 18:56:35
うわ…やば…
- 31二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 19:05:02
これって「あるウマ娘」と夜に地方レースに出没するウマ娘の縁を結んだらいけないってこと?
- 32二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:47:05
ひえっ...
- 33二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 00:13:31
トレーナー棟の廊下の突き当りに貼ってあるポスターのこと、知ってる?
競走ウマ娘のキャリアから外れる娘に向けたポスター。ロッカーが置いてあって半分隠れてるけど「求む!ウマ娘の」までは文字が見えるやつ。
前にレースを辞めるように説得された子がトレーナー室から帰るときにそのポスターを目に入れてビリビリに破いちゃったんだって。気持ちのやり場がなかったんだろうね、ここにいるウマ娘ならみんなわかると思う。でもその子はレースを辞めることにして学園を去った。
翌日ポスターの前で死んでるのが見つかったの。首の骨が折れてたんだって。階段もない平屋のトレーナー棟なのに変だよね。
家業を継ぐって言ってたのにかわいそう。お魚屋さんになるはずだったのに、魚みたいに首折れちゃった。 - 34二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 00:55:26
くだらない判断ミスでレースに負けた次の日、アタシはヤケになってコンビニでチューハイを買った。
未成年飲酒だ。先生に見つかったら物凄く怒られるだろうし、友達にバレたら軽蔑されるだろう。退学になるかもしれない。トレーナーは優しいからきっと怒ったりはしないけど、悲しむに違いない。まあ、トレーナーの気を引けるなら、それはそれで悪くないのだけれど。
消灯時間も過ぎた時間。おそるおそる飲んだ初めてのアルコールは、敗北と自嘲の苦味がした。
身体に浮遊感と全能感が満ちて、昨日の記憶が流れ落ちてゆく。次は絶対に勝つ。絶対に勝てる。アタシは無敵だ!
わけのわからない笑みを顔に貼り付けて、アタシは寮を抜け出すとトレセンの中庭にある木のウロに向かった。たくさん叫んだ。何を言ったかは自分でも覚えていない。そのうちに、眠くなってきた。
(……ん? どこ、ここ)
ふいにアタシは眠りから覚めた。背中に伝わる硬い感触と、鼻をくすぐる土臭さが、木のウロの中で眠ってしまった事を思い出させた。目を薄く開いたが真っ暗なのは変わらない。どうやらまだ真夜中のようだ。
(寮長にバレる前に帰らないと!)
ズキズキと痛む頭に顔をしかめ、とりあえず立ち上がろうとして──
近くで、足音がした。
慌ててアタシは息をひそめた。誰であっても、ここにいるのがバレたらまずい。じっと体を固くして気配の主が去るのを待った。
(嘘でしょ!?)
しかし、足音は一直線に木のウロに近づいてきた。まずい。終わった。
せめてもの抵抗として顔が見えないようにうずくまっていると、足音がぴたりと止まった。
何者かが木のウロを覗き込む気配。 - 35二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 00:55:38
「██████████████!」
「████████████、███████!」
「███████! █████████████!!」
囁くようにも、叫んでいるようにも聞こえる声がアタシの耳を震わせた。その声はゴロゴロと不気味にかすれており、生気がない。何か意味のある言葉を言っているはずなのに、不思議と理解ができない。脳が受け付けるのを拒否しているみたいに。
アタシはきゅっと目をつぶって、声が止むのを待った。目を開けて声の主を確認する勇気なんてとても湧かなかった。3分にも2時間にも感じる長い長い緊張ののち、声はようやくやんだ。同時に消滅するこの世のものではない気配。初めは1つだったのに、最後は数えきれないほどいたような気がした。
その後、どうやって寮に帰ったか覚えていない。どうやら寮長にはバレなかったようだ。
翌日。
「おはよう、トレーナー!」
二日酔いというものが来ると思っていたのに、不思議と体は快調だった。見慣れた後ろ姿に元気に挨拶をすると、トレーナーは振り返って柔和に微笑み、口を開いた。
「█████、█████████」
「えっ」
怯えた声を出すと、トレーナーは心配そうに首を傾げて歩き寄ってきた。
アタシは反射的に後退りした。してしまった。困惑した風にトレーナーは眉を下げる。
「█████████? ████████████」
心配そうに親身に話しかけてくれるトレーナー。普段なら嬉しいはずなのに、アタシの心は恐怖で塗りつぶされていた。
トレーナーの言葉が、木のウロで聞こえてきたあの不気味な声になっていたのだ。 - 36二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 01:17:03
フフフ寝る前に見なきゃよかった(白目)
- 37二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 01:27:38
ヒエッ……(心肺停止)
- 38とあるトレーナーの会話22/06/08(水) 01:34:12
よっす、今日URAの職員さんと電話で話をしてたら変なこと言われてな…
…話、聞いてくれるか?
今日はURAの職員さん達と出席する行事についてのミーティングがあったんだわ
ただ俺は担当の子が少し怪我をしてな…
心配だから病院に連れて行って誰もいない駐車場で電話したんだわ
会議遅れる旨を電話で話しをしてたら何か含み笑いされたよ
何て言われたと思う?
「お子さんがずっと後ろで呼んでいますから電話切りますね」
…俺、一人だったし誰もいなかったんだよ… - 39二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 01:38:43
ホラー大好き俺歓喜のスレ
ウマ娘世界の怪談いいぞ〜 - 40とあるトレーナーの会話222/06/08(水) 01:41:24
…で、この話は終わって無いんだ
担当が診察終わった、てLANEに入れてくれたから迎えに行ったら彼女はギョッとした顔で言うんだ
「トレーナー、後ろのお子さん誰ですか?トレーナーをお父さん、て呼びながら来てるのになんで無視してるんですか?」
振り向いても居ないんだわ。その子ども。
担当もいきなりその子が居なくなって驚いてた。
気味悪くてさ…
たづなさんに連絡してる時も言われたよ
「電話口のそばからお子さんの声聞こえます」
って
なあ、おまえ祓えるよな?マチカネフクキタルのトレーナーだから出来るよな…?
- 41とあるトレーナーの会話222/06/08(水) 01:46:24
※ちなみにこのトレーナーの話は半分くらい実話です
複数の人から電話中に子どもの声で
「お父さん!」「お父さんあそぼ!」「お父さんてば!!無視しないでよ」と俺の声の後ろから聞こえていた、と電話をかけた複数の客先の人達に言われてゾッとしました - 42二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 01:47:20
急に本物ぶっこむのやめろ
- 43二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 01:47:39
今日の昼時いきなり宗教の勧誘のお姉さんが来て
「ご家庭が豊かになる話をしませんか?」
って言ってきたから暇つぶしに対応したんだ。
「世界が平和になるためには」「あらゆる悩みから解放されるには」ってお姉さんが頑張りながらいろんな話をしてくれて、ふと一瞬
「このお姉さんがフクちゃんだったら僕はすごく幸せになるんじゃないか?」
ってなって、脳内フィルターでお姉さんをフクちゃんにしたんだ。
話の途中で「このままだと貴方に悪いことが起こる」みたいなこと言ってきて「そうならないためには何とか会のここで相談した方がいい」って言われて、少し悲しくなってつい
「なんでフクちゃんそんなこと言うの?」
って言っちゃってお姉さんがフリーズしたんだ
周りの空気が凍った感じがして、お姉さんと10秒位目を合わせて
「あ…フクちゃんじゃない…」
って言ったらお姉さんが「すみません用事があるからすみません失礼します」って逃げるように降りてったから
「逃げないでフクちゃん」
って思いながら階段まで追いかけたら、お姉さんヒールなのに全力疾走で家の前のコンビニまで走ってった
怖かった - 44二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 01:50:01
お前のおかげで今日も眠れる
- 45とある老ウマ娘22/06/08(水) 02:27:53
私がいた頃より随分きれいになったのねぇ…プールもジムもとってもピカピカ。ここで最新のトレーニングが受けられるなんて、今の子は本当に楽しいでしょうねぇ。
ああ、はい。すみませんねぇ年をとると若い子の輝きについ目がね、眩い子たちばかり。
──ええ、砂時計さまのことで呼び出されたことは忘れていませんよ。
私が在学中に流行っていたオカルトで、ええと確か…委員会備品室にある砂時計のことで間違いないですか?─はい。ではこの砂時計について知っていることをお伝えしましょうねぇ。
砂時計さまは「ウマ娘のレースをやり直す儀式」
用意するものは真っ白な紙を2枚、1つは短冊。もう1つは鳥居を書いてお供え物が乗るくらいの余白があれば充分です。
鳥居を書くペンは自由だったと思いますよ。
─砂時計さまの前に鳥居の紙を敷きます。こちらが出口になるように気をつけて。短冊にはやり直したいレースを元号日付出走時間と全部書いて鳥居の前に縦置きにする。お供物は蹄鉄、耳飾り、それと走り込みで使う神社の御守。
あとは神社の拝礼をして。
最後に「やり直させてください」と願うんです。すると悔いの残ったレースにもう一度出られる夢が見られる。夢で勝ったなら起きたあと結果を確認してみると勝ったことになっている。うれしい儀式でしょう?
未勝利のまま8月になった娘や引退レースの最初で最後の重賞を負けてしまった娘は必死に砂時計の前で祈っていました。私もです。今はこんな脚ですけれど、当時はあの子達みたいに走れていましたから。
ああ、お供物の後処理についてお話していませんでしたね。短冊はその場で持ち帰ってこっそり焼いてしまうんです。耳飾りはすぐ戻してよし。鳥居の紙で蹄鉄を包んで、それを枕の下に隠して眠るんですよ。無事に夢が見られたら、ずっと持ってないといけません。
負けられないレースがある度に追い立てられるような顔で集まったあの娘。今は元気にしているのかしら。いくつ蹄鉄を持ったまま、脚を引きずって歩いているのかしら。 - 46二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 11:40:17
あげ
- 47二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 11:42:03
こいつが一番怖い
- 48二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 12:55:16
上げ
- 49二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 12:56:02
深夜に上げろ
- 50二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 18:55:55
- 51二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 23:23:33
こわいわ....
- 52フリーターウマ娘22/06/09(木) 00:11:41
個人経営のコンビニでアルバイトしていた時の話なんですが
深夜に男性客がタバコを買いに来て、銘柄を言われてタバコを取るために後ろを振り向いて戻るといないんですよね。
あれ?って思いました。
次の日もまた同じ男性客がタバコを注文して、タバコをとって振り向くとまた消えているんです。
怖くなって控え室に戻り、記録されていた監視カメラの再生してみると....
私が後ろを向いた瞬間カウンターの死角に入り、四つん這いで私が今いる控え室に入る男性の姿が写ってたんです。
私は部屋の中を確認もせず、一目散に逃げ出しました。今でも夢に見ることがある忘れたい記憶ですね.... - 53二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 11:40:33
あげ
- 54二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 11:46:14
- 55二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 20:22:09
このトレセン怖いな...
- 56二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 20:40:08
熱心なファンの話をしよう。
彼はウマ娘のレースを愛している。
どうということはない地方のメイクデビューも、名バたちが集うダービーの大勝負も、彼は決して見逃さない。
ゴール板前の最前列、それが彼の指定席だ。
晴れの日も雪の日も、いつもそこでレースを見ている。
……そうだ。『必ず』そこでレースを見ている。
決して彼に気が付くな。
決して彼に気が付かれるな。
彼が愛しているのはウマ娘ではない。 - 57二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 22:25:25
…気づかれたらどうなる?
- 58とある守衛の会話22/06/09(木) 22:41:22
お疲れ様ですトレーナーさん
夜遅くまで大変ですねぇ…身体壊さないようにしてくださいよ
…夜遅くまでいると「パカパカ様」に襲われてしまいますからね
おや、「パカパカ様」をご存知ない?
知らなくて当然ですよ。ここ10年くらいで有名になった都市伝説ですから
パカパカ様はウマ娘の姿をした怪異でしてね。
パカパカ音を立てて現れることからそう呼ばれるそうです。現れたら対象を捕まえて何処かへ連れて行くそうで…
このパカパカ様、ウマ娘とヒトミミ両方とも狙うそうですがウマ娘なら大丈夫。助かります。逃げ切れるので。
ヒトミミは無理です。まず早い。そしてスタミナがある。最後は捕まって連れて行かれるみたいですよ。
助かった人はほとんどがウマ娘で一部運の良いヒトミミだとか。
見た人が言うには足、折れてるそうです。
変な方向に グ ギ ッ と。パカパカ音を立ててるのは不自由な足を補おうと両手に付けた靴と無事な足で履いている靴が地面を踏む音だそうで…
助かる方法は蹄鉄を思いっきり投げること。
怪異になってもまだ走りたいのか、蹄鉄を拾いに行くみたいです。その隙に逃げるとか
…悲しい怪異ですな。異形になっても走ることから逃げられず、取り憑かれているのですから…と、出口ですな。ではトレーナーさん。また明日 - 59二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 01:18:12
トイレでこのスレじっと見てたらセンサー式照明だったからゾッとしたところで電気消えたのが一番怖かった
- 60二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 12:42:16
- 61二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17:02:05
片脚ピンザみたいだな