シビルウォー/仮面ライダーゼロワン&セイバー feat.リバイス

  • 1二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 10:29:21

    「……遂に、完成した」

    飛電インテリジェンスの開発室にて、この日2体のヒューマギアに命が吹き込まれた。
    赤と青、2つの色が特徴的なプログライズキーをアクセサリーとして身につけているその双子のヒューマギアは、誕生に立ち会った男に問う。

    「国防型ヒューマギア試作1号機・イチロー。私の仕事はなんですか?」

    「国防型ヒューマギア正式採用1号機・ジロー。私の仕事はなんですか?」

    高級スーツを身に付けた、若い見た目に歴戦の兵士のような貫禄のある目つきをしている男は、静かに告げる。

    「仮面ライダーの捕獲だ」

    2体のヒューマギア、イチローとジローはそれを聞き入れ、同時に承諾する。

    「「わかりました、或人社長」」

  • 2二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 10:37:00

    その日、ソードオブロゴスに入った一報は、剣士たちを驚かせるには充分なものだった。

    「仮面ライダー……捕獲計画?」

    「はい。以前共闘したフェニックスから入手した、確かな情報です」

    「どういうことですか?誰がそんなことを……」

    ノーザンベースに集まる10剣士は、ソフィアの話に耳を傾ける。

    「この計画は、政府がある組織に依頼したものであるとのことです。その名も……」

    「組織……また新たな敵か」

    「飛電インテリジェンス。日本最強の戦力、仮面ライダーゼロツーを保有している日本最大の企業」

    「ええ〜!?飛電インテリジェンスって、ヒューマギアを製造販売しているあの飛電インテリジェンス!?」

    「数年前に自社製品の暴走で騒ぎになったあの会社か?ったく、ちょっと前にもヒューマギアでやばいことになったっつーのに懲りねえ連中だな!!」

  • 3二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 10:47:39

    尾上が義憤の声を上げると、それを大秦寺が諫める。

    「落ち着け。まだその会社が敵と決まったわけではない」

    「その通りです。彼らは敵とは言い難い大義を持っています」

    「大義ってなんだよ。たかが会社だろ?」

    鼻で笑う蓮に少し厳しい目線を向けると、ソフィアは詳細を話し出す。

    「政府は年を跨いで次から次に現れる世界の脅威に対し、憂いているようです。そこで、日本の各地に散らばる仮面ライダーと呼ばれる超人たちを一つの組織に纏め上げ、以降未来に存在するであろう脅威に一丸となって立ち向かうことを計画しています。プロジェクト・カメンライダーを」

    「プロジェクト・カメンライダー……」

    「何とも滑稽な名だ。くだらん」

    ノーザンベースの2人にとっても、政府の思案には同意しかねる内容のようだ。

    「つまり、まずは各地の仮面ライダーを集めるために、捕獲しているということでしょうか?」

    「そんなの誘拐じゃん!付き合うことないよ、そんな強硬政策なんて!」

    「……まあ、ソードオブロゴスは今まで一組織としてやって来たんだ。政府の横入りは歓迎できないな」

    倫太郎の纏めた内容に猛烈に反対する芽依。賢人も同様に政府への不信を口にする。

  • 4二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 11:06:19

    それぞれ思い思いに政府の計画を非難する中、飛羽真だけは皆とは違う意見を口にする。

    「待ってくれみんな。憶測だけで判断するのは早計だろ?」

    「飛羽真、君はどうするんですか?」

    「まずは詳しく話を聞くべきだと思う。それに、政府の判断は一概に間違いじゃないだろう」

    「どうしてそう思うのですか?」

    「……以前、俺たちだけじゃ救えない命があった。その事実を考えると、散り散りな仮面ライダーが一つになるのも良い手段だと思うんだ」

    「飛羽真……」

    「話し合える余地があるかはわからない。でも、話し合って解決できることはあるはずだ」

    「飛羽真と同じことを、私も考えていました。皆さんにもまず、彼らと和解することを考えて頂きたいのです」

    飛羽真の言葉に同意するソフィアに、剣士たちも感化されたようで意見を撤回していく。

    「……ま、2人にそう言われちゃしょうがねえわな」

    「判断を決めるにはまだ早いだろう」

    「俺はどっちだっていいよ」

  • 5二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 11:13:41

    剣士たちの意見が纏まったところで、ソードオブロゴスに新たな一報が入る。

    「どうした、ソフィア」

    「侵入者のようです。数は3人」

    「噂をすればなんとやら、というやつか」

    警報が鳴る中、先んじて駆け出したのは飛羽真、倫太郎、賢人だった。

    「さっきの話、提案したからには俺が行きます。皆さんは待機してください」

    「飛羽真が行くなら僕も行きますよ」

    「数は3人、俺たちで丁度だ」

    「では、頼みましたよ。セイバー、ブレイズ、エスパーダ」

    「待ってよ!うちも行く〜!!」

    ソフィアに送り出され、芽依を加えた4人は下層階に駆け出した。

  • 6二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 11:34:11

    飛羽真たちが駆け付けると、そこにいたのは情報通り3人の侵入者が歩いていた。

    「そこの3人!止まってください!」

    「申し訳ないが、あなたたちの侵入を許すことは出来ない!」

    倫太郎と飛羽真の言い放った言葉に答える前に、侵入者の方から問い掛ける。

    「君たちがソードオブロゴスに所属している仮面ライダーか?」

    「あなたは何者ですか!」

    「飛電インテリジェンス代表取締役社長、飛電或人」

    「社長だと?……社長自ら来るのか」

    「少し意外ですね」

    『社長、ボク達は紹介しなくて良いんですか?』

    「必要と思うならしろ」

    『なら自己紹介しよう、イチロー』

    或人に対する思い思いの反応に続き、或人の傍らにいる2体のヒューマギアも自己紹介を行う。

    『ボクはイチロー。仮面ライダーを捕獲するために作られたヒューマギアだ』

    『ボクはジロー。同じく仮面ライダーの捕獲を目的にしているヒューマギアだ』

  • 7二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 11:37:52

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