- 1二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 21:57:18
別に嫌いになったわけじゃない。
むしろその逆なんだけど、キタサンを見てるとなんだかモヤモヤする。
少し前まではそんなことなかった。一緒に歩いてる時はいつも車道側を歩いてくれるとか、扉を開ける時は手を伸ばすよりも先に開けてくれるとか、届かない場所の物を取りたいときに笑顔で取ってくれたりとか…あげていけばきりがない。
今までは素直になれないながらも嬉しかった。でも……最近は少し違う。
見ちゃったのよ。キタサンが他の子にも同じようにしてるところ。
それを見てから、キタサンと会うたびにモヤモヤが胸の中に溢れるようになっちゃった。
アタシだから優しくしてくれるわけじゃない。キタサンは誰にでもああなんだ。勝手に、自分は特別なんだって思い込んでた。キタサンはアタシだけのものじゃない。
そんな当たり前の事実に胸が痛くなる。
「スイープさーん!!」
一人モヤモヤしていると、キタサンが何かの紙切れを掴んだ手を大きく振りながら太陽みたいな笑顔でやって来た。
「な、なによ」
思わずぶっきらぼうに返してしまう。素直になれない自分が嫌になる。
「これ、こないだ話してたコンサートのペアチケットなんだけど、一緒に行かない?」
アタシの目の前に2枚のチケットがずいっと出される。相変わらず人懐っこいニコニコ笑顔だ。
「……どうしてアタシなの」
思わず聞いてしまった。咄嗟に口を塞ぐけど、キタサンにはもう聞かれていた。
一瞬キョトンとした後、少し頬を赤くして頭の後ろを恥ずかしそうにかきながらアタシの目を見つめて言った。今まで見たことのない表情だった。
「スイープさんと行きたいからじゃ……ダメ……かな?」
ああ、本当はアタシが魔女の筈なのに。
キタサンは使い魔の筈なのに。
どうしてアタシより魔法が使えるんだろう。
アタシの心は幸せがいっぱいで、すっかりモヤモヤも晴れちゃった。 - 2二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:03:01
最近キタスイスレでタキオンばかり見るから思わず書いちゃった
- 3二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:03:51
良き…
- 4二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:04:33
キレイなキタスイだ
ありがてぇ… - 5二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:05:56
これは良いものだ
- 6二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:16:19
こういうのすき!
- 7二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:21:03
ありがとう浄化される
- 8二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:41:21
美しい
- 9二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:43:43
- 10二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22:44:54
ありがとう
- 11122/06/10(金) 22:45:56
- 12二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:10:29
- 13二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:11:18
恋の魔法…
- 14二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:12:26
ぉぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁん!(尊死)
- 15二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:13:05
そこで「魔法」を出せるの凄すぎる
暖かくていいお話ですわ…… - 16二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:13:08
よいものを見た
- 17二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:30:28
良ssは「1で終わってるスレ」の亜種みたいなものだから伸びないのはしゃーない
- 18二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:31:14
綺麗なキタスイ増やそうぜ
- 19二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:31:51
綺麗なキタスイの人って言ったら肉しか出てこんからな
- 20二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:49:37
キタサンブラック君。
彼女は噂どおりのお助け大将らしい。私が持ち運ぶのに四苦八苦していた資料を手伝ってくれている。
彼女は立派な体つきをしている。ウマ娘には不思議な力があるとは言え、彼女自身の体格に見合ったパワーだ。まさかダンボール箱五つ分を軽く持ち運ぶとは思っても見なかった。その上一つは尻尾で持っている。
今すぐにでも彼女の体を調べたいが、荷運びを完全に任せきってる手前、なんとか堪える。
「しかしすまないね。レースの後で疲れているだろうに。レコード決着だ、普段も相応だろう?」
私の問いかけに彼女は笑って答える。
「流石に多少は疲れてますが大丈夫です!困っている人を放っておくなんて出来ませんから!」
ふーむ。なるほど。彼女のファンが多いのも納得だ。私が研究狂いでなければ彼女のファンになっている可能性は大いにある。
「しかし、されっぱなしというのはあまりにアレだ。居心地が悪い。そこでどうだろう?君の走りを私が見るというのは。トレーナーほどではないが、多少のアドバイスは出来る」
「いいんですか!?」
「私から提案したんだ。良いに決まっているとも」
そもそもブラック君の無尽蔵のスタミナ、ここぞという時の爆発力のデータが欲しかった私からすれば良い口実が出来たというものだ。
「ところで聞きたいことがあるんだが」
「なんですか?」
「最近、同じ問題児仲間のスイープ君とよくいるそうだが、大変ではないのかな?」
同じ問題児の私が言うのもなんだが、スイープ君はかなりの我儘だ。そんな彼女に振り回されて疲れないかと暗に聞いてみれば、ブラック君は笑顔浮かべ、なんでもないように答えた。
「そんな事ないですよ。むしろ楽しいくらいです。この間一緒にプラネタリウムに行ったんですよ!」
なるほど。無尽蔵のスタミナがあればこその……ん?尻尾が大きく揺れている……。
「青春だねぇ」
私は思わず呟いた。 - 21二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:51:52
ええやん!
- 22二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 01:27:38
ドップラー現象をその場で起こしてる…