- 1二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 16:49:11
ここは「ジョジョ×ウマ娘」の妄想や創作をするスレッドです
好きなウマ娘のスタンド能力や戦闘スタイルを考えるも良し、ジョジョキャラとウマ娘の絡みを想像するも良し、文章以外に絵を描くのもありですよ
アイデアの欠片だけでも投下すれば議論で幻覚が深まり、誰かが形にしてくれるかも・・・?
他の人のアイデアに対して感想や意見、質問なども書き込んで欲しいな
(勿論こっぴどく貶したりするのはやめてね)
また、ウマ娘をスタンド化するスレから派生したので一部その流れを継いでいます
割とニッチな概念だったのでスレの進みはゆっくりでしたが熱心なスレ民たちのおかげで完走手前
是非覗いて行ってください
派生元
https://bbs.animanch.com/board/666843/?res=162
スレ主の考えたスタンドウマ娘もたくさんある、絵も一枚描いた
- 2二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 17:26:39
10レス保守がてらスレ主が前スレで書いたSSを投下しようと思います
一般スタンド使いとスタンド化ウマ娘が両立する世界の一つの例を提示して創作の土台となれば皆もやりやすいかな?という目論見
一方で皆んなにはこれに縛られることなく各々の世界観での妄想や創作もしてもらいたいなぁ - 3二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 17:49:59
SS一話
「グラスワンダーと『エルコンドルパサー』①」
「グラスワンダー、そしてエルコンドルパサー。
単刀直入に言う!君たちは『ウマスタンド使い』であるっ!!」
「「ウ、ウマスタンド使いー!?」」
ここは「M県S市ウマ王町」。
58,000人を超える人口を誇るS市有数のベッドタウンだ。
最寄りのウマ娘レース競技場は1960年に廃止され今では自動車学校になっているらしいけど、今でも大勢のヒトミミとウマ娘が暮らしているよ。
そしてここは、にんじんヶ丘中学校の理事長室なんだ。 - 4二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:01:02
「あの〜・・・理事長先生?
『ウマスタンド使い』とは何なのでしょうか〜?」
彼女はグラスワンダー。
少しのんびり屋さんな栗毛のウマ娘だよ。
「エルも聞いたことがないデース!」
こっちはエルコンドルパサー。
彼女もウマ娘で、グラスワンダーの幼馴染なんだ。
活発な性格で毛色は黒鹿毛だよ。
「説明!ウマスタンド使いとは、波長の通じ合う二人のウマ娘がリンクすることで生まれる特別なスタンド使いであるっ!」
この人は秋川やよいさん。
中学生のグラスたちより幼く見えるけど、立派なにんじんヶ丘中学校の理事長だ。
「理事長!ウマスタンド使いの『ウマ』は分かりマスけど『スタンド使い』って何なのデスか!?」
「無論!スタンド使いはスタンド使いであるっ!」
「いやそこ肝心なところデース・・・」
- 5二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:40:30
後で理事長先生の秘書のたづなさんに聞いてみると、「スタンド使い」とはスタンドの主人である「本体」と不思議な力を持った「スタンド」と言う存在がセットの超能力者のことを言うらしい。
「ウマスタンド使い」は「本体」のウマ娘とリンクしたもう一人のウマ娘が「スタンド」になっている、特別なスタンド使いを指すみたいだ。
「私たち『ウマスタンド使い』どころか『スタンド使い』なんて言葉初めて聞きましたね」
「きっとスタンド使いだけの秘密なんデスよ!」
「これからは不用意にスタンドの力を使うのはやめた方がいいかもしれませんね
最近“危険なスタンド使い”が増えていると理事長先生もおっしゃっていましたし」
[スタンド使い同士は惹かれ合う]
能力者たちの中では有名な言葉らしい。
もしグラスたちがスタンド使いとして有名になったら、悪いスタンド使いに目をつけられてしまうかもしれない。
「確かにこの間もお外で能力を使って、理事長に見つかってしまいマシたもんね・・・」
お話は昨日の夕方に遡る・・・
- 6二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:42:41
あげ
- 7二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:42:51
助かります
- 8二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:45:05
SS二話
「グラスワンダーと『エルコンドルパサー』②」
「こらこら〜っ!」
「おうおうおう、こら〜っ!なめとんのか〜っ!」
ここはにんじんヶ丘中学校の通学路。
グラスとエルは近道をするために道路ではなく、あえて狭い路地裏を通って帰宅しているのだけど今日は運悪くウマ娘スケバンの二人組に絡まれてしまった。
「もう令和だと言うのに、ウマ娘スケバンはまだまだ現役なんデスね〜」
ウマ娘スケバンは普通のスケバンより圧倒的に身体能力が高い。
他の不良が今では見る影もないのに対して彼女たちが未だ現役なのは、その気になれば大人の男性さえも一捻りにしてしまえる力を持っているからだろう。
「てめー、チョーシこいたこと言ってるんじゃねーぞ!
同じウマ娘でもアンタたちは中坊、こっちは高校生なんだ!」
「あの〜、すみません
私この後、茶道のお稽古があるのですが〜・・・」
グラスが困った顔をして見せる。この呑気さが良くなかったらしい。 - 9二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:47:38
保守
- 10二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:48:59
「茶・道・の・お稽古だ〜!?とことん舐めてるじゃねーか!」
「あ、姉御ー・・・もうこのあたりで許してやりませんか?」
後輩っぽいもう一人がさっきのスケバンに話しかける。
「こいつらなんか不気味ですよー、こっちが脅しても焦る気配まるでないし・・・
それにこいつがマイペースすぎてさっきから20分くらい進展ないじゃないすか
時間の無駄ですよー・・・」
「・・・それもそうだな
アタイもこれから期末テストの対策しないといけないし」
(意外と真面目デース・・・)
相手も正直面倒くさくなっていたらしい。事態は平和に収まるかと思われた。
「ふん、てめーらのせいで余計な時間食っちまったぜ
今日のところは見逃してやんよ」
「ブーブー、一昨日きやがれデース!」
「うるせー!」
姉御はその辺にあった石ころをエルに投げる。
しかしその軌道は本人の思うようには行かず、高く宙を舞い奇跡的に家屋のベランダに飾られた植木鉢を撃ち落とすと今度はそれが運命的な確率でグラスに命中した。
「いたっ・・・」
「グラス!!大丈夫デスか!?」
「あ、あ、わざとじゃなかったんだが・・・」
- 11二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:50:51
- 12二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:54:58
「グラス・・・」
「・・・・ぷぷぷ!あーはっはっはっはっはっ!!」
今度の笑い声の主は姉御だった。
「ちょっとアンタ・・!
人にあんな目に遭わされて笑ってられるなんてお人好しすぎだろ!」
「ノー!アネゴは笑っちゃ駄目デース!
アナタのせいでグラスはあんなに汚れて・・・」
「あいも変わらずうるせ〜な、あれが笑わずにいられっかよ
てめーの相棒も相当ヘンテコだな、ヘンテコマスク女!」
「な・・・!誰がヘンテコマスク女デスか〜!」
ブチッ
「え」
「言っておきマスけどね、このマスクはエルのパパから受け継いだ大切な・・・」
「いやさっきの音なに」
「ケ!?」
エルが慌てて後ろを振り向くと鬼の形相をしたグラスが立っていた。
「エルのマスクが変・・・ですって?」
「やべ・・なんか地雷踏んだか・・・?」
「ま、まずいデース・・」
- 13二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:56:34
ちなみにジョジョで『エルコンドルパサー』は既出だったりする
- 14二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:00:34
SS三話
「グラスワンダーと『エルコンドルパサー』③」
「エルのマスクが変・・・それはつまり・・・
エルのキャラ付けが変という意味ですかっっ!!!?!?」
「えっえっ」
柄にもなく声を張り上げるグラス。姉御もタジタジである。
エルはあちゃー、という顔をしている。
「確かにエルは陽気で快活なキャラクターを演じて、本来の弱気な自分を隠しています・・・
それも故郷の北米ではなく、わざわざ南米風の衣装を着て・・・」
「いや、これはアタシのパパがルチャ・・・メキシコ系のプロレスラーで、名前もエルコンドルパサーだし・・・」
「挙句の果てには胡散臭いインチキ外国人口調を、南米とも関係のないスペイン語混じりでしゃべり始める始末!」
(それはちょっと反論できないデス)
「でもそれらは!エルの大切な心の拠り所なんです!!
それを・・・それを・・・変なマスクとか・・・!
友を侮辱する発言・・・許せません!!!!!!」
- 15二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:03:44
「エルさん」
「はいデス」
「ごめんなさい」
「許しマス」
「たとえエルが許そうともこのグラスワンダーが許しません!!
その命をもって、罪を償いなさい!!!!!!」
グラスはその辺に転がっていた棒を手に持ち、スケバンたちに襲い掛かる。
グラスは薙刀の達人で、叩かれたらすごく痛い。
「た、助け・・・」
あわや大惨事・・!
となるところだったが、エルがグラスの前に立ち塞がる。
「っ!!エル!?」
いかに怒りに身を燃やしたグラスとて幼馴染であり親友のエルを傷つけたくはない。
このままエルと接触事故を起こすくらいなら、「合体」をした方が得策だ。
「・・・全くエルったら」
「ふふ、行きマスよ!」
「「合・体!!」」
バチコーン
グラスの体に、エルが吸収されて消えてしまった。
ように見えた。
- 16二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:08:01
「あ、あれれ?あのヘン、おしゃれマスク女が消えちまったぞ・・・?」
しかし一人になったグラスからは何となく、本当に直感的なものだがさっきとは別のベクトルでやばい気配を感じる。
「姉御・・・アタシなんだか寒気がしてきたっす
何となくですけど、アタシたち早く逃げた方がいいんじゃ・・」
「ワ、ワシもそう思う・・・」
『グラス・・・エルのために怒ってくれる気持ちは嬉しいデスけど、そのためにグラスが人を傷つける必要はないデスよ』
「エル、ありがとう・・・」
実際エルは消えてしまったわけではない。
グラスとリンクして、グラスの「スタンド」となっていた。
そう、二人はそれと気付かぬまま「ウマスタンド使い」になっていたのだ。
「“これ”をやるのは久しぶりね、エル
あまり使いすぎると変な噂にならないか心配だけど・・・」
『ここまできたら派手に脅かしてやりマスよ!仕返しデース!』
スタンド使い以外には見えないが、エルの「像(ヴィジョン)」は確かに存在している。
そしてスタンドとなったエルには超人的なパワーと特殊な能力が備わるのだ。
エルは拳を握りしめると思いっきり近くの壁に突きを食らわした。
バゴーーーン!!
「「ひええええ!!!」」
- 17二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:08:46
『いやー爽快爽快デース!!
この姿になるとグラスからあまり離れられなくなるのが欠点デスけどね!』
「エル!エルったら!」
『ケ!?』
「もう、だめでしょう〜?関係ない民家に攻撃なんてしては!」
『オー、グラス〜!ふふ、やっといつものグラスに戻ってくれたんデスね!』
「!!・・・まったく、この子は」
「あ、あいつ・・・なんか良くわかんないけど一人でいい感じの雰囲気になってやがるぞ!?」
「い、今それ重要なんですか、姉御〜!」
「エル、せっかく能力を使うのだからアレもやるでしょう?」
『もちろん!とっておきのアレデ〜ス!!』
エルはグラスから離れられるギリギリまで飛び出すとスケバンたちにそっと手を触れた。
「あ、今誰かに触られた気がするっす!姉御っすね、このエッチ!」
「ええ!?知らねえよ〜!?」
フワフワ〜
「!!?あれーっ、アタシの体が勝手に浮かんでるっす!姉御ーー!!」
「わかってるよ!!こっちだって浮かんでるんだから!」
「ひいいい!!これどこまで浮かぶんすかーっ!!」
「ま、まさか宇宙までそのままなんてこと・・・」
- 18二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:12:54
「安心してくださいね、そんなに遠くまでってことはありませんから〜」
『アタシの『力のベクトルを操る』能力は射程距離外には効果ありまセンからね!
ってこの状態じゃ聞こえないんデシタっけ?』
「「あっ」」
ふわふわと浮かび続けていた二人のスケバンは急に急降下(激うまギャグ)すると鈍い音を立てて着地した。
「ぎゃああ〜!!」
「あの地点から落ちたら大怪我こそしないにしろ、相当痛そうですね〜・・・
可哀想だしあれぐらいで許してあげましょうか」
『グラスは甘いデスね、まだグラスの制服のクリーニング代もらってないデスよ!』
「ああ、そう言えば〜・・・」
エルは地べたでピクピクしているスケバンの財布を回収する。
「今度はアタイの財布が一人でに浮いた!!」
『これは要らないデス』
「あ、免許と学生証だけ返してくれた、ありがとう・・・」
(どうせならお金だけ抜いて財布ごと返してくれればいいのに・・っす)
クリーニング代よりちょっぴり多めにお金をもらってグラスとエルはご機嫌に帰宅するのであった。
後日グラスは茶道のお稽古をすっぽかしたことに気がつくのだが、それはまた別のお話・・・
- 19二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:16:28
- 20二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:22:26
ウマスタンド使いというアイデアのメリットはリンクするウマ娘の組み合わせで幾通りものスタンド化ウマ娘が競合することなく存在できるところだと思います
そしてSS書くの初めてだったので勝手がよく分からず結局いつまで経ってもスタンドバトルが始まらなかったという
でも書きやすいように書いたし楽しかったです
スタンドバトルをする構想は書き始めるからあったので今進めているのですが、大学の課題が一斉に掲示されてしまい絶賛進行遅延中・・・
というわけでみんな色々書き込んでくれ!