- 1二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:32:14
主は貴志祐介の「新世界より」
伏線の張り方が巧みで、次々と展開が移り変わるから全く飽きない。
読めば読むほど面白く且つ皮肉が利いている。特にバケネズミ関連はもう……もう……（言葉にならない）
主人公の手記という形で話が進むから、主人公の住む社会や主人公がそれを当たり前のように受け入れている（いた？）ことへの歪さが分かりやすくてとてもよい。あと、人間は愚か。 - 2二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:36:21
中学ぐらいの時に読んだんだけど、このシリーズで繰り返し描かれる「天才」の思考回路の描き方の独特な感覚がすごく好きで
とくにこの話に出てくる数学者の思想、最後のセリフが本当にすごく胸に染みた
だから何度も読み返してる本 - 3二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:38:16
空飛ぶタイヤ
事故があって叩かれる中小運送屋
隠蔽体質の大企業自動車会社
問題を暴く社会人たち
大企業のサラリーマンは正義感もあるか社内派閥も影響してて面白い - 4二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:38:32
新世界よりは俺も1,2を争うぐらい好きだ
一番を決めるのは難しいがワイルドソウルが好き - 5二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:39:41
全10巻のSF小説で1巻が2803年に植民星で起きた革命事件の内容。
2巻で現代の時間に戻り、どうして1巻の世界になったのかを数百年飛ばしで7巻まで、未来の人類史をなぞるように描写される。
2巻で発生した致死率90%超えで完治後もウイルスが体内から抜けない冥王斑という病に、人類がどう向き合ってきたのか。
完治後キャリーになってしまい一生隔離生活となった復帰患者に、人々がどんな扱いをしてきたのか。
そして積もり積もった復帰患者の不満が最悪の形で爆発し人類のほとんどが死滅する6巻と、1巻の時系列に至るまでの激動の人類史が魅力。
もちろん1巻の時系列に戻った後も面白く、最後は綺麗に完結している。 - 6二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:42:28
- 7二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:52:00
宇宙から流れ着いた都市型宇宙船（コロニー）を調査する冒険小説に近いSF。
宇宙船エンデヴァー号の乗組員が調査に乗り出すが、そこにあるのは不思議な都市や不思議な地形、不思議なロボット。
とにかく未知への探索に終始して、「なに・・この、なに？」「なんだこれ」と、とにかく困惑するが何一つ分からない。本当に分からない。最後まで分からない。
未知のものに触れる楽しさというか好奇心のヒゲを刺激するというか、センスオブワンダーという言葉を一番体現してる小説だと思う。 - 8二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:53:34
恩田陸のQ&A。
賛否両論ありそうではあるが、事件に巻き込まれた人々の証言やその後の世の中の動向にはものすごくリアリティがあるのに、実際の事件自体はとても漠然としていて現実味がなく、真相も不明。
そのアンバランスさがとてつもなく好きなんだ - 9二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 18:59:25
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- 10二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:01:45
- 11二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:01:57
田中芳樹『銀河英雄伝説』
政治的なアレコレよりは歴史と人の生き方そのものの描写がとても好き
お気に入りキャラはロイエンタール
アニメだと美声の若本が楽しめるぞぉ - 12二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:04:01
- 13二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:10:31
冲方丁初期の傑作『ばいばい、アース』
猫、羊、馬、蛙、蛍、うさぎ──さまざまな生き物の特徴を持った獣人が暮らし、花鳥の舞う世界で繰り広げられるハイ・ファンタジー
獣人としての特徴を持たない「のっぺらぼう」の少女ラブラック＝ベルが、自分と同じ種族と出会うため、旅人（ノマド）となるべく三つの試練に立ち向かう物語
いわく「ハイデガーのチャンバラ」
はっきり言って粗削りで滑らかな美しさはないけれど、この刺々しいエネルギーの波長に感応する人にはとことん合う小説だと思います
キム・ヒョンテさんのややフェティッシュなイラストが目印の文庫版が手に入りやすいでしょう
少し前にコミカライズされたそうです
子どもの頃に衝撃を受けました。何かを書こうと思ったきっかけは、きっとこの作品です
※画像はハードカバー版の下巻 - 14二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:25:09
蠕動で渡れ泥濘の川を/西村賢太
湊かなえ激賞、ＤＶ秋恵モノではなく取っつきやすい青年貫太モノかつ、西村賢太作品では珍しい長編作品
新たに定食屋の職を得て最初は真面目に働くものの、こなれ出すにつれ根が横着者な主人公の地金が露になって行き…。
よく中卒、前科二犯、風俗発言が話題に挙がるが、自身を突き放しつつ戯画化する作風は宮本輝が推した基礎的な文章力の高さに裏打ちされたもの。
主人公の自意識故の悩みや心を入れ替えかけた時に間が悪く訪れるアクシデントへの対処を誤ってしまうところなどは、学歴関係無く共感を覚える読者も多いのではないだろうか。
今は能登で時代を超え師と仰いだ藤澤清造の隣に眠る、山田詠美が「愛すべき文学馬鹿」と称した男の傑作。 - 15二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:27:10
- 16二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:33:52
一番って決められないな…
じゃあベタだけどエジプト十字架の謎
読者への挑戦つき、かつ衝撃の答え合わせでひっくり返るぜ
俺は「なんで気づかなかったんだクソ！」ってなった
超フェアプレイ - 17二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:34:46
貴志祐介なら悪の教典もオススメ
サイコパス教師ハスミンと
一般生徒達の攻防が飽きさせない - 18二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:36:19
しあわせは子猫のかたちがすごく好きなので
- 19二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:36:51
CARNIVAL/瀬戸口廉也
有名エロゲを作者自らがノベライズ
一見、希望を感じさせたゲームのラストのその後が描かれている。
過去を受け入れた主人公やヒロインの覚悟も、複雑に積み重なった不条理を前には、逃れられぬ呪縛に絡め取られて行く。
絶対に理解し合えない隔絶と、それでも他者との繋がりを切実に求めては失う滞留したやるせなさを、作者特有の乾きながらも温かい筆致で書ききった、救いの無いお話。 - 20二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:38:45
忌館 ホラー作家の棲む家
三津田信三のデビュー作にして、メタホラーミステリの傑作
エッセイ風の淡々とした文章で、主人公が狂気の世界に飲まれていく様が逆にジワジワと恐ろしい。ミステリとしても伏線が細かく貼られていて良質 - 21二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:41:10
- 22二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 19:54:14
宮城谷昌光先生の孟嘗君
歴史小説好きなら読んだことある人多いと思うけど、未読の人は一度読んで欲しい - 23二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 20:14:08
辻村深月なら「スロウハイツの神様」も推したい
- 24二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 20:20:34
- 25二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 20:31:14
ウォーターシップダウンのうさぎたち
人間の土地開発によって住処を失ったウサギたちが、新天地を求めて旅をする話。
ウサギの神話も好きなんだけど、本当に動物的なんだよね。
心も愛もあるけど、笑いも涙もない。英国紳士の理想、みたいな意味合いもあるのかな？わからないけど。
ウサギ一般より明らかに賢いけど、人間的な感情は薄くてウサギらしさをすごく感じる。 - 26二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 20:36:53
しつこいアメリカ人との戦い好き
- 27二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 21:49:44
- 28二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 22:03:52
- 29二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 08:04:18
- 30二次元好きの匿名さん22/06/12(日) 08:44:49
あんま小説として楽しんでる作品少ないのもあってパッと思い返して出てくるの小野不由美先生のこれだなぁ
十二国記はアニメ勢だったんだが、これで他も買いたくなった