- 1二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 17:43:38
- 2二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 17:47:53
思いついたがこのスレは広すぎて発見が困難になりかねないのでやめておこう
- 3二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:01:30
エイプリルフールに日頃の仕返しを目論むも予想外にメンバーが集まってわちゃわちゃしてるカフェと、またしても何も知らないアグネスタキオンをください
- 4二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:02:01
乞食スレ?
- 5二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:02:08
トレーナーを取り合うテイマクお願いします
- 6二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:02:19
ウマ娘なら特にジャンルに指定なし?
- 7122/06/17(金) 18:04:26
R18じゃなければジャンルは不問 個人の趣味嗜好を叩きつけてくれて大いに結構やで
- 8二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:09:51
じゃあトレーナーを膝枕するセイちゃんお願いします
- 9二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:19:35
シャカールとタキオンがいない教室で
ま〜ったり過ごすファインとカフェ
お願いします。 - 10二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:37:04
とりあえず、需要と供給が成り立たないのは予想出来る
- 111/322/06/17(金) 18:50:00
「起きてくださいスカイさん。もう、お休みしすぎですよ」
聞こえてきた声につられて、セイウンスカイは目を覚ます。ピントの合わない視界には見慣れた色合いのシルエットが覗き込んでいるのが見えた。セイウンスカイは少し記憶を掘り起こしてみるが眠りにつくまでの記憶がない。気づかないうちに眠っていたようで、そのシルエットと後頭部の柔らかな感触で、自分が今膝枕をされているのだと気がついた。
「んん……おはよー、フラワー……?」
知らないうちに膝枕をされていたことへの気恥ずかしさを隠しながら返事をするセイウンスカイの頭が本格的に回りはじめ、ようやく違和感に気がついた。自分の顔をくすぐるこの感覚はなんだろう。その疑問自体にはすぐに答えが出た。覗き込まれているんだから、上から垂れてくるのは覗き込んでいる者の髪だろう。
しかし、セイウンスカイを膝枕しているはずの彼女の髪は、肩より上でキレイに切りそろえられているはずで、覗き込んできたくらいでその髪が顔に触れることがあるだろうか。そこまで考えたときにようやくあってきたピントが正確に映したものに、セイウンスカイの思考は停止させられた。
セイウンスカイの交友関係のなかで、大和撫子、和風美人といえばまず浮かぶのはグラスワンダーだ。しかし彼女の顔立ち自体はむしろ欧米風であり、立ち振舞はともかく外見だけ見れば大和撫子とは程遠い。それに比べればセイウンスカイの目に映るその顔は、清楚でおしとやかな大和撫子そのものと言えた。まっすぐ切り揃えられた前髪は穏やかに柔かい表情を浮かべる顔(かんばせ)を飾る額縁のようで、そこから流れる髪は清流か絹糸のようにさらさらと揺れている。
互いの顔の距離を考えると背は高めだろう、大人びた雰囲気はマルゼンスキーのように学生にしては艶やかだが、稚気を残した顔立ちが大人と子供の間にある未完成な美しさを際立たせていた。そしてそんな芸術品の間に見える膨らみ。大きい。少なくとも悪友たちの誰よりも大きいだろうと、セイウンスカイは目の行き場に困って宙を彷徨わせる。そんな様子に膝枕の主はくすりと微笑んで、優しくセイウンスカイの頭を撫でる。たったそれだけのことで、セイウンスカイの心臓は跳ねて顔が熱くなるのを感じた。
- 122/322/06/17(金) 18:50:21
これはいけない。いつもの余裕でクールなセイちゃんが崩れている。危機感を覚えたセイウンスカイは、そこでようやく違和感を思い出す。眼前の美貌に思考が明後日の方向へ逸れていたが、そもそも彼女は何者なのだろうか。
自分のよく知る少女の面影はある。しかし彼女は小学生でありながら飛び級で入学してきた天才少女であり、自分よりいくつも歳下のはずだ。かと言って、彼女に姉がいるという話も聞いたことがない。しかし、ただ他人の空似というにはあまりにも……
そんな思考のどツボにハマりかけていたセイウンスカイを現実に引き戻したのは、眼の前の美女が何者か確定させる一言だった。では、あった。
「もぅ、スカイさん? フラワーお姉ちゃんでしょう?」
セイウンスカイの頭上に大量のハテナが舞った。お姉ちゃん? お姉ちゃんナンデ? 少し拗ねたように頬をふくらませるその仕草は間違いなくニシノフラワーのそれと同一で、しかしセイウンスカイの記憶にあるそれとは破壊力が格段に上がっている。セイウンスカイが完全にフリーズしていると返事がないことに焦れたのか、ニシノフラワー(仮)はセイウンスカイを優しく抱き上げる。
「お姉ちゃんを呼び捨てにする生意気な子にはこうです!」
えいっ、と控えめな掛け声とともに、セイウンスカイの顔がたわわに埋められる。セイウンスカイの鼻孔を通って脳に届くのは確かに嗅ぎ覚えのある香り。花のように甘く太陽のように柔らかな香り。しかし今肺いっぱいに吸い込んだそれは、記憶にあるそれよりもさらに甘く、深く、セイウンスカイを包み込んでいく。そしてそれだけでなく、顔全体に感じる柔らかな感触は今まで体験したことのないもので。
セイウンスカイの意識は、そこで完全に再びの闇へ落ちていった。 - 133/322/06/17(金) 18:51:14
「す、スカイさん!? 本当にそろそろマズいです!! トレーニング始まっちゃいますよ!?」
覚醒し始めた意識の中で感じるのは、柔らかすぎず形をしっかりと後頭部に伝えてくる細い脚の感触。段々とピントがあってくる視界に映る少女の顔は、まだまだあどけない蕾のそれだ。
「……夢ぇ……?」
自分で呟いて、セイウンスカイは納得する。そう、フラワーがあんな清楚系大和撫子なはずがない。もしそうだったらセイウンスカイは2秒と余裕を保っていられない。そう考えて、夢の中の自分の醜態を思い出したセイウンスカイはどうにも我慢できなくなって、眼の前のニシノフラワーの頬をむにりとつまんだ。
「ぷぇ……す、すかひひゃん?」
「生意気なぁ〜こいつぅ〜」
夢の中での醜態を取り戻そうとほっぺたマウントをとっていくセイウンスカイ。そんなセイウンスカイを見て、ニシノフラワーは疑問を口にする。
「なにか、良い夢でも見たんですか? ほっぺたが赤くなってますけど……」
そして、セイウンスカイの頭を優しく撫でた。その瞬間、セイウンスカイの脳裏に溢れ出した、夢の中の記憶。暴力的なまでに優しく甘い逢瀬の記憶は、セイウンスカイには刺激が強すぎた。
「と、トレーニング行ってくる!!」
「あっ、スカイさん!?」
脱兎の如く逃げていくセイウンスカイを名残惜しそうに見送って、ぼんやりと座ったまま呆けているニシノフラワー。しばらくすると、そんな彼女に声がかかる。
「やぁフラワーくん。体に異常はないかい?」
「タキオンさん。ありがとうございます! とっても楽しかったですよ?」
「いやいや、こちらこそ被検体になってもらって助かった。トレーナーくんで安全性は確認できていたんだが、やはり人間とウマ娘では違ってくるからね。かと言って、私たちと同年代だと成長後に着る服に困る」
「お洋服、洗ってお返ししますね」
まぁ洗うのはトレーナーくんなんだがね、と。そう返したあとアグネスタキオンはその場から立ち去った。そのあとも、ニシノフラワーはしばらくそこで、膝の上に残った余韻を名残惜しそうに撫でていた。 - 14二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:53:08
すまん、最後「そのまま返してもらっても、洗うのはトレーナーくんなんだがね」だわ。
- 15二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:55:34
仕事が早すぎる
展開も面白いしクオリティがしゅごい…
感謝致します - 16二次元好きの匿名さん22/06/17(金) 18:58:47
思ったよりレベルが高いな?
すごく良き - 17122/06/17(金) 19:02:37
感謝いたす