トレーナー君、その手に隠しているものはなんだい?

  • 1二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 02:58:11

    バレないと思っていた…?実験体が不自然にしていて気づかない訳がないだろう。ほら、早く見せたまえ。それとも無理矢理こじ開けられたいのかい?

    なんだ、何かと思ったらただのアマガエルか…。てっきり私に内緒でお菓子でも持ち込もうとしているのかと思ったよ。…お菓子は君の鞄の中?後で勝手に取らせてもらおうか。
    しかしどこで捕まえてきたんだいそんなもの。廊下にいた?窓からでも上手く忍び込んだのかな。そうだとしたらなかなかのジャンプ力だ、今度はこの小さいのにしなやかで強い力を持つ脚の構造を調べてみてもいいかもしれないね!

    …なぜまた私の前から隠すんだい。可哀想?何を勘違いしているんだか知らないが、こんな小さな生物に薬を投与するはずがないだろう。薬の適量も分からないし人体との構造の剥離が大きすぎて参考にならない。そうではなくて観察さ、例えばこのように…水槽に水を入れて泳がせてそれをスローで撮影する。人類の技術の進歩は生物の進化の模倣によって成り立ってきたところがあるから、今回はその路線にあやかろう。

    ふぅン…!脚にかかる水の抵抗と脚を動かした時に発生する渦、流れ、胴体のブレを導出して解明し、一度の動作に伴って発生する疲労を極限まで削れば…!クククッ、間違いなく私だけではこんなものを利用しようだなんて案は出てこなかった。よくやったよトレーナー君、お手柄だ。

    おや、立てておいた休憩用のガラス瓶に乗っかって鳴き出したようだぞ?曇っているし雨が降るのかもしれない。茶葉が切れたから買いに行きたかったんだが…。そうだ、トレーナー君はどうせ買い物に行くんだろう?茶葉の購入を任せる訳にもいかないし仕方なく同行するが、せめて外を歩く間私の代わりに傘を差してくれたまえ。では急ぎ目で出かけようか。

  • 2二次元好きの匿名さん22/06/23(木) 03:20:13

    相合い傘だ相合い傘!

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