- 1二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 00:58:30
そこは静かで、何もない部屋、というよりは祭壇だった。
何か、あった気がする。
とても悲しいことがあって、私は何かを捧げた気がする。
ついさっきのような、遠い昔のような。
よく、分からない。
隣を見ると、1人の男性が眠っていた。誰よりも愛しいその人は、変わらないようにも見えるし、少し歳をとっているようにも見えた。
「ふふ。寝顔を見るのは久しぶりな気がしますね。」
その横顔を眺めながら、私も再び寝台に横になる。
今日は、もう少し眠ろう。
その人の、"暖かかった"手を握って頬に当てる。
この際だから、面と向かっては言えないことを言ってみるのも良いかもしれない。
「遠野くん、いえ、志貴。あなたを愛しています。」
シエルルート、ノーマルエンディングの数十年後、志貴がシエルに命を返した想定です。
ssむずい…全然文章盛れない… - 2二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:01:32
夜の虹は掛かったんだなって
- 3二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:02:00
ありがとうありがとう。夜の虹を見ることが出来た。それが幸福かはわからないけど
- 4二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:04:10
すばらしい
悲しいけど最高 - 5二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:04:33
志貴は眠るということが常に恐ろしいものだったけど、多分この日だけは幸せな眠りにつけたんだろうなって…
- 6二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:08:05
1だけど、その解釈良いな…
- 7二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:09:42
夜の虹エンド後は本当にこういう展開になりそうで…
叶うなら二人がもう一度短くても言葉を交わせたら良いと思う - 8二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 01:19:37
あれからどれだけの時間が経っただろう。
司祭代行は10年と言ったが、少なくともそれよりは長い時間が過ぎていることはわかる。
準備は整った。
俺はふと、祭壇で眠る彼女を見る。
初めて出会ったあの日から文字通り時間の止まった彼女は、薄れゆく思い出のままだった。
ああ、今日は月が綺麗だ。
冷たい彼女の手を握る。この際だから、あの夜に言えなかったことを言って見るのも良いかもしれない。
「先輩。いえ、シエル。君を愛している。」
ーーああ、今日は良く眠れそうだ。
ついでに志貴視点もかいて見ました。