- 1二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:10:54
- 2二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:12:50
期待
- 3二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:15:26
レース自体は確かに勝てないが、それでも入着する事もあってファンは確実に増えていっている。
その努力する姿もあり負けて注目されている割に同じウマ娘からも辛い目では見られていないはずだ。
だけどレースに負けた時にふと彼女が見せる憂い顔は俺だけは気がついてしまった。
ほんの一瞬、こちらをみた時にだけするあの顔、それは俺の脳にこびり付いて離れなくなる。
やはりこの目立ち方が不味かったのか、それならば少しレースを少なくして休養に当てた方がいい。
その事をウララに相談する為に俺はトレーナー室に彼女を呼び出す事にした。 - 4二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:24:14
「トレーナー、入るよー」
出会った時よりは落ち着いたがまだまだ元気のある声で彼女は入室する。
「次のレースの相談?いいよ!私今度こそ勝っちゃうから!」
「あー...その事なんだがなウララ...」
やはり無理をしているのか?彼女の裏はどうも見えにくい。
「今度からのレース、少なくしないか?最近走り詰めだろ?」
「え?トレーナー、なんで...」
「最近お前が苦しそうに見えてな、俺も初めての担当だからって無茶させすぎたかも知れない、今はチームの他の子もいるんだ、ウララは少し休んでみても良いんじゃないか?」
本心からの心配、しかしこの話をしてる時のウララの顔をよく見なかった、それがいけなかった。
「トレーナーは負け続ける私をもう見たくない?」
「やっぱり私は勝てないウマ娘なの?」
絞り出すようにでたウララの本音。
「そう言う意味じゃない!」
そう叫びウララの肩を掴む。
「わたし、私も勝ちたい!チームのみんなみたいに勝って笑顔でトレーナーと抱き合いたいよ!」
「でも勝てないの!ねぇトレーナー!私はトレーナーに勝ちをプレゼントしたい!」
ボロボロと落ちる涙は俺のシャツを濡らしていく、俺は、ウララの事を何も分かってはいなかった。 - 5二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:30:59
負けても笑顔のウマ娘、最初はそうだったのかもしれない、それでも最初から彼女は一着を目指していた。
負けた時俺はどんな顔をしていた?彼女にはどんな対応をした?
負ける事に慣れてしまったのはウララではなく俺だった。
「ウララ、ごめんな」
その小さな体を抱きしめる。
「ううん、私こそごめんなさい」
「でも、今だけはここに居させて?」
その日はずっとウララは俺の隣にいた。
何となく彼女と出会った時を思い出す。
「ここだけは私の特等席だもん」
ウララは何か小さく呟く。
聞き返そうとするが俺の肩にもたれて眠るウララは昔と変わらない寝顔だったので何となく聞き返すことは出来なかった。
完 - 6二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:31:24
あまりしっとりしてない気がするけど終わりです。
- 7二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:36:34
かーっ!見んねライス!卑しか女ばい!
- 8二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:49:52
ウララ視点をなんとか考え中
- 9二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:55:09
今日はウララの供給が多くて良いね…ありがとう…
- 10二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:00:17
いい…
- 11二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:03:22
最近トレーナーが冷たい。
いや、冷たくはない、多分普通の反応なんだ...多分。
出会った時の頃は私も幼かった。
トレーナーはまるで子どもをあやすかのように私を見てくれていたのだと思う。
そんな私ももう高等部だ、流石にあの時みたいな幼なさは無い。
それでも「笑顔をくれるウマ娘」「勇気を貰えるウマ娘」なんて持ち上げられたら頑張るしか無い、たとえ負けてみんなみたいに涙を流したくても我慢をしなくてはならない。
そんな風に続けてたらトレーナーも私が負けても普通な反応になってしまった。
だからトレーナーが冷たいわけでは無いんだ。
チームになった子達は私より速いみたいで、高いグレードではないけど一着を取れる子も出て来ている。
そしてその子が勝つとトレーナーは当たり前だけど笑顔になる。
私がもう見れないかもしれない笑顔だ。
そんなの嫌だ。
私だって勝ちたい。
トレーナーに私の勝ちを届けたい!
あの時に約束したプレゼントはまだ渡せてない!
部屋に戻り布団を被ってこっそり泣く、最近はずっとこれをしている。
物音がした後、布団の上からそっと温かい手が撫でてくれる。
ごめんね、キングちゃん。 - 12二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:12:47
トレーナーに嘘をついた。
勝ちたいのは本当、勝ちを届けたいのも本当。
私の嘘は...
「ウララ!遅れるぞ」
遠くで手を振るトレーナー、二人だけでの温泉旅行。
当たったなんて嘘ついて、ペア券なんて嘘ついて。
本当はあの時の福引で当てた券があったけど、勝った時に使うってあなたと約束したから。
「はーい!トレーナー!」
今だけは私だけのトレーナーでいて欲しいから。
チームの子には謝った。
「ウララちゃん!ファイト!」
「あの鈍感トレーナーをバチって振り向かせちゃいな!」
なんて、みんなやっぱり優しくて。
自分の後ろめたさが増えた気もした。
でも、みんな私の気持ちを応援してくれている。
頑張れウララ!頑張るぞ!おー!
なんて、ライスちゃんの真似して自分を鼓舞する。
今日のウララはスーパーウララなんだから! - 13二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:13:56
とりあえず終わりです。
ウララちゃんは書けば書くほど光に向かうのでこれ以上書くとしっとりしない気がするので今日はここまでにしてみます。 - 14二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:15:36
成長して昔の私とは違うんだよ?ってトレーナーにアピールするウララは私性合
- 15二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:38:33
わかりみ
- 16二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 00:02:55
数年後───
「なんて事もあったけどさ」
横でぴょこぴょこと跳ねる妻は昔のような無邪気さで横を歩く。
「そりゃよく考えてみたら私あの時教え子で女子高生だもんね、手出したらまずいよね!」
ニコニコと俺の手を握り引っ張っていく。
来ているのはあの時と同じ温泉旅館、今度こそ同室だ。
「ねえねえ、さっきから静かだけど、嫌だった?」
「ん、そんな事ないぞ」
「確かにトレーナーとして休みとるの大変だったしお家でゆっくりの方が良かったかも」
妻は本気でそう考えてくれている。
優しい性格は昔から変わらない、だからこそこんなにも愛おしいんだ。
「変わらないね、部屋」
着いて荷物を下ろしながら妻は歩き回る。
「家族風呂!うわー小さい!ねぇ一緒に入らない?」
いたずらに笑う彼女の顔に真面目に答える
「ああ、入るか!」
みるみるうちに真っ赤に染まる妻の顔に満足しながら、俺の目の前に飛んでくる手のひらを甘んじて受け入れるのだった。
完 - 17二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 00:05:53
やっぱりウララにはしっとりよりニコニコして欲しくてハッピーエンドに持っていってしまいました。
一応ここに繋がったエンドです。
ハルウララ(21)「う、うららー!」|あにまん掲示板恥ずかしそうにそう呟いた目の前のウマ娘に俺は目を丸めた。「もしかして、ウララ...?」「もう!なんで気が付いてくれないんですか!」そう言ってぷんぷん怒る姿にはかつての面影が見えるが、すらっとした長身に…bbs.animanch.com - 18二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 00:07:47
ああ……今度こそレースで勝ったから……
- 19二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 00:19:00
恥じらいのあるウララ…しゅき…
- 20二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 00:46:59
ウララいいよね
- 21二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 02:37:37
プレゼント出来たんだな…(ホロリ
- 22二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 02:47:31
ウララにバッドエンドは似合わないよなやっぱり
- 23二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 02:55:53
引用先のウララスレ見てきたけどこの上なく尊すぎて定期的に心臓止まった… 銀行にいくら振り込めばいい?
- 24二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 09:29:40
安心した