- 1二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:29:48
- 2二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:38:12
真ん中いつのまにか奉仕される側にまわってるだろ
- 3二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 22:56:14
後輩にネイルアート作りまくってあげた結果好かれてしまい集団で「先輩が悪いんですからね……」されるジョーダン
- 4二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:03:28
どうせオリジナルネイルだからね!とか言ってたぶらかすんでしょ!?
そうやって見えるところに無自覚マーキングしてきて、お手々使えなくさせるんでしょ!?
罰として代わりに体洗ってよ! - 5二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:10:12
ジョーダンって手の爪はカラフルなネイルアートだけど、足の爪はスポーツマニキュアとかでしっかり保護してそうだよね
- 6二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:14:10
ジョーダン「アタシ、いつかブランド自分で立ち上げたいんだよね〜。ちょっとネイルの練習台になってよ」
って言ってモブ娘をたぶらかすんでしょ - 7二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:15:03
た、誑かされてぇ〜〜〜〜〜〜ッッ
- 8二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:15:18
- 9二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:17:01
- 10二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:18:14
ネイルに似合う色気を仕込まれるわけね
- 11二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:22:06
ネイル付けたから反撃できないやつやんけ~
- 12二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:39:24
- 13二次元好きの匿名さん21/09/30(木) 23:46:11
ココンはネイルアートというよりマニキュア
色はオシャレなのを選んでいるけどどちらかと言えばスポーツ寄りで保護目的
先輩後輩関わらずヌリヌリ爪ックスしてくる
やさしい
ジョーダンはギャルウケする典型的なネイルアート
デコとか盛ったり、独創的
後輩や同級生を実験台にしている
たのしい
シチーは個人に合うプロ寄りのネイルアート
オシャレだけど派手さは控えめで生活に馴染んでいる
うまぴょいOKな日にはワンポイントだけ違うネイルを付けてくれる
うれしい - 14二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 01:08:51
シチーとココンは堕とす側だけどジョーダンは襲われて堕とされる側ですよね?
- 15二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 09:10:50
…アレ?それ襲われているのジョーダンじゃ…
- 16二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 09:40:30
- 17二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 10:26:16
ジョーダンのネイルは綺麗だけど
相手の子は中指にネイルつけなんだよね… - 18二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 13:18:30
なるほどな
裏路地で見知らぬおっちゃんと勝負してるナカヤマフェスタ — あちた (achita_ahita) 2021年09月18日
- 19二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 19:06:05
- 20二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 20:58:59
ㅤ ※モブ視点
「じゃ~んっ♪ 見てみて♪」
そう朝イチから上機嫌に友人Aが派手に盛られたネイルアートを自慢してきた。
「カワイイね。どうしたの?」
「でしょでしょ♪」
右手の人差し指と中指だけに付けられたジェルネイルを強調するようにピースサインを作る友人A。
他の爪もベースコートかスーパーコートでツヤ出しはされていたが、気になった点はそんなとこじゃない。
学生の身の上でもあるため、ただ既製品のネイルを貼り付けるだけの金銭的にも技術的にも至らない友人Aでは絶対にできない綺麗なネイルだ。
「誰にやってもらったの?」
「ネイルアート部のジョーダンさん」
「ネイルアート部?」
「っそ。今度新しくできた部活で、部員じゃない私達でもネイルしてくれるんだ~。シチーさんがいればメイクとかもしてくれたり、教えたりしてくれるって」
「ふーん」
自然と尻尾がざわついてしまう。
正直興味がないわけじゃない。
だって私も女の子だし……キレイなものは見たい。
なにせ手先は人生の中でも最も目にする回数が多い体の部位なのだ。
だからこそ美しくあれ。美しいものがそこにはあってほしい。
他人に見せるためじゃない。自分の保養のためだ。
「……ならちょっと行ってみようかな」 - 21二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 20:59:59
- 22二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:03:17
ㅤ
そんなこんなで放課後。
友人Aからネイルアート部の部室の場所を教えてもらい、ドアの二回ノック。
「失礼しま~す」と恐る恐るドアを開けた。
――まず、いい匂いがした。
強張っていた心がふんわりと安らぐ……。
汗や土の匂いが混じった運動部では嗅いだことのない上質な品のあるベルガモットの香りだ。
次に目に入ってきたのは窓辺からの陽光を浴び、キラキラと尾花栗毛の毛髪を輝かせている麗人だった。
たしか理事長代理で……名前は……
「……なに?」
「えっ? あっ、はい…!」
暇潰しに聞いていたであろうヘッドフォンを外す所作だけでも元が綺麗すぎて、
一つ一つの何気ない動作でも絵になり、心臓が高鳴ってしまう。
「と、友達からここのコトを聞いて、よろしければ私にもネイルをして欲しいなぁ~……っと」
直視できない視線を泳がせ、部室内を観察する。
奥には備品室か準備室へと続く扉があり、室内はどうやら本当にできて間もない部活らしく、
ネイルアートとは関係なさそうな備品がダンボールや金属棚の中に収まっていた。
関係ありそうな物は会議室などでよく見る木目の長机と簡素な椅子。
手を置くためのクッション、3つのネイルボックス、UVライト。あとはベルガモットのお香だった。
そして部員は翡翠色の瞳でこちらを見定めている、リトルココンさんだけだった。
「…ジョーダンやシチー程じゃないけど、それでもよければ」
「あっ、だ、大丈夫です! 簡単なやつで!」
「じゃあマニキュアで」
彼女のクールで硬い雰囲気から気怠そうに返されるかと思っていたが、思いの外柔らかい微笑で迎えられ、
私の心臓がドクンっと跳ね上がった。
ひょっとしたら聞かれたかも。ウマ娘の聴力なら聞こえないこともない。
ㅤ「それじゃ、こっち座って」
ㅤ - 23二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:07:26
ㅤ
部室のドアを閉め、長机の対面に座ろうとしていたが、
ココンさんは自分が座っていた椅子の横にもう一つ椅子を引っ張り出し、そこに私を誘導してきた。
「横ですか?」
「そっ。私的には対面よりこっちの方がやりやすいから」
……そういうことなら仕方無い。
――あっ、やっぱりちょっと無理かも。
長机一つの隔たりも無く、いきなりココンさんのような美人と間近で対面し、手汗がぶわっと溢れ出してきた。
「じゃっ、手見せて」
「…っ!」
制服のスカートで手を拭き、震えを抑えてココンさんに右手を差し出すと、
ココンさんは両手で肘辺りから右腕全体を撫でるように私の手を取り、翡翠色の瞳で私の爪先を観察し始めた。
なぜ舐めるように手を取ってきたのか?
唇を内側に喰んで、くすぐったさを噛み殺す。
「時間ある?」
「あっ、いえ、あんまり…」
嘘を付いてしまった。本当は超超暇だ。でも本当のコトを言ってしまうと、私の身がもたない。
「……これ、普段からネイルしてるでしょ」
「休日ぐらいには…」
「荒れてるとかそういう意味じゃないから安心して。甘皮が無くてやりやすいって意味だから。
これなら時間がなくてもすぐに終わると思う」
時間がないというのにぷにぷにと爪の両端を押されたり、爪の甲を撫でられたり、何故か手のひらもくすぐられたりされた。
バレちゃう! 手汗が出てるのバレちゃう!
「……あっ、ささくれ」
「っ!?」
気恥ずかしさと醜いものを見せてしまった申し訳無さから、思わず咄嗟に手を引いてしまった。
「ごめん。今のはちょっと考えなしに言っちゃった」
「こっちこそゴメンナサイ…。他の人にやってもらうのこれが初めてだから…」
「初めてなんだ。じゃあ忘れられないようなものにするね」
ㅤ - 24二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:09:18
ㅤ
どうしてこうナチュラルに殺しに来るのか。
ココンさんはネイルボックスを開け、コットンを一つ。実に手慣れた動作で除光液を染み込ませていく。
「どの指にする? 全部は無理でしょ?」
「おまかせします…」
「ふーん……じゃあ中指」
妙な間があった。なにか理由でもあるのだろうか。
黙々と爪の油を落とされていく私。……沈黙が辛い。
「…ココンさんはどうしてこの部活を起ち上げたんですか? 私のような弱小ウマ娘と違って、ココンさんは強いですよね」
美しくだけじゃない。綺麗なのにウマ娘として泥臭い努力も怠らないカッコ良さも兼ね揃えていることを私は知っている。
だから……自分が惨めになる。
「…………ここね、元々写真部だったんだって」
「はぁ」
「知ってる? チェキと違って昔のカメラってすぐには現像されなくてね。あっちの部屋、暗室で光が入ってこないよう暗くして現像していたんだって」
「それで?」
話がいまいち繋がらないけど、適当に生返事で返していく。
「写真がスマホに追いやられて廃部になっちゃったんだけど、どういうわけかあっちの部屋は廃部した後もよく使われていたの……」
「ど、どうしてでしょう?」
ホラーとは違う。コケティッシュな笑みを孕んだココンさんは爪の油を落とし終えると、使っていたコットンを長机に置こうとして私とココンさんの間に落としてしまった。
それをココンさんは腰を大きく曲げ、
「…白」
ㅤ - 25二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:10:14
ㅤ
見られた。
何を見られたとは言わないが、私は慌てて内股でココンさんの視線の先を塞いだ。
よりにもよってスパッツを履いてない時に……!
「フフッ、無防備すぎ」
先程の妙に淫靡な笑みのせいで、否応なく下腹部に意識が行ってしまう。
……廃部となったあの部屋で、なにが行われていたのか。
私は邪な妄想が熱く疼きだしてしまう前に頭と尻尾を振り、煩悩を払った。
その間、ココンさんは除光液と一緒に取り出していたベースコートの蓋を開け、付きすぎたベースを落としていった。
「それじゃ、塗っていくから」
部活発起の理由はもう聞かない。黙って終わるのを待とう。
「…ンッ!」
手を、指先をマッサージされた影響か。それとは関係なしに私が発熱しているのか。
冷たいベースコートが中指を心地よく刺激してきた。
「ふっ……ンンッ…」
上質なハケでやさしくなめらかに、舐めるように撫でられ、くすぐったさから思わずヘンな声が出てしまった。
「…ついでに他の指にも塗っておく? ベースだけならすぐに終わるけど」
中指だけであったため、20秒と掛からず終わってしまった……。
「……はい、お願いします…」
まるで綿あめのような刹那的な甘さに、私は口惜しさから求めてしまった。
「ンッ…! ンンッ…! はぁ……!」
ゾクゾクと毛穴が開くのを感じる。
エッチなことは何もされていないのに、そういう情事が行われているかと錯覚させられる。
ㅤ - 26二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:11:11
ㅤ
「何色に染めてほしい?」
これは私の幻聴だ……。本当は「何色がいい?」とココンさんは尋ねてきた。
…尋ねてきたはずだ。
「……何色でも」
「じゃあコレ。私が勝負服の時に使っているやつだけど、コレでもいい?」
同じ、の……。
「なにか言われたとしても、胡粉入りで簡単に剥がせるから」
「……はい。それで、お願いします…」
それから先のことはあまり憶えていない。
まるでお酒を飲んでしまったかのようにクラクラと目眩がして、
それでも右の中指にはブルーの、ココンさんに侵食された形跡がハッキリと、何度も何度も視界に入ってきた。
そしてその夜、寮のルームメイトが寝静まった後に、どうして中指に塗られたのか理解ってしまった。
もしかしたら違うかもしれない。私の考えすぎかもしれない。
――それでも――
私は中指のココンさんに熱く、嘶かされてしまった。
ㅤ - 27二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:12:49
ㅤ
後日、私は再び…二度三度、四度とあの部室の前にやって来ていた。
無料でネイルをやってくれるという評判が良いのかそこそこの女生徒のみならず、
女性トレーナーも部室の前にやってきているのを見たが、
なにぶん活動が不定期なために私を含め皆、落胆して帰っていた。
それでも今日も懲りずに私はドアをノックする。
「はーい」
今日はいる。ラッキーだ。
だけど同時にココンさんとは別の人の声に私は少し意気消沈しながら扉を開け……目をかっぴらいた。
尾花栗毛だ。
見る者を魅了する尾花栗毛の美人がもう一人。雑誌などで見ることがあるシチーさんがそこにいた。
ココンさんだけじゃない。シチーさんもまた努力の人だということは知っている。
綺麗なのに、カッコイイ。だけど寝坊助さん。
もう一人のズルい人。
「あ、あの、ネイルしてもらってもいいですか?」
今日の部室の香りは鎮静作用のあるフランキンセンスだというのに全く効果がない。
耳はソワソワと、尻尾はパタパタと忙しなく動いてしまう。
「時間は?」
「全部の爪にジェルネイルを載せられるぐらいには…!」
「それは流石に一人だと時間掛かっちゃうって」
「は、はい…! でも全部じゃなくてもいいです!
ジェルネイルは例え話で、マニキュア程度でも全然大丈夫なので!」
「そ。じゃあそっち座って」
ㅤ - 28二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:14:03
ㅤ
遠目で見ているだけでも胸が苦しくなるくらい美人と対面して、早くも酔い潰れてしまいそうになる。
ココンさんとは違い長机を一つ挟んでいるが、それでも目が潰れてしまいそうになってしまうぐらい眩しい。
「ブルベ系が合いそうだから水色と薄桃色でいい?」
「はい」
だのに私はシチーさんに見惚れ、時間はあっという間にすっ飛び、
いつの間にか両手には淡いツートンカラーのマニキュアが塗られていた。
「まだトップ乾いてないから注意してね」
「はい」
「お茶飲む? CMの試供品だけど」
「あ、はい。いただきます」
グレープフルーツ系のペットボトルをシチーさんから受け取ったが、そこで私とシチーさんは気がついた。
「あぁ、ごめん。ネイル乾かしている最中だった。貸して、開けてあげる」
「すみません」
受け取ったペットボトルをシチーさんに返すと、
シチーさんは何故か立ち上がりながらペットボトルを開封し、私の背後に回り込んできた。
「あ、あの…?」
「飲ませてあげる。口開けて」
「……はい」
まるで哺乳瓶でミルクを与えられているかのような恥ずかしさに耐えながら、
私は全身の汗で失われた水分をごくごくっと補給していく。
「ンくっ…ンクッ」
「たくさん飲むね。そんなに喉が乾いていたの?」
「ッ!」
その指摘に流石に堪えきれなくなり、私はシチーさんにハンドサインでもう大丈夫ですと合図を出し、
ペットボトルを離してもらった。
「ありがとうござま――」
ㅤ - 29二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:14:34
- 30二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:15:42
ㅤ
すると何を考えているのか。
シチーさんは私が口を付けていたペットボトルを大きく傾け、残っていたジュースを全て飲み干してしまった。
「甘酸っぱいなぁ。これ」
「ふぇ? えっ?」
なんで? なんでそんなことするの?
確かに飲み回しは友達の間ならありえるけど、
シチーさんとはこれが初対面で、そんなにお話もしてないし、美人さんと間接キスだなんて…!
「ねぇ、まだ時間に余裕ある?」
「あ、ありますけど?」
テンパって何故か逆ギレ気味に返してしまった。
「じゃあ向こうで衣装合わせしてみない?」
「衣装合わせもやっているんですか?」
「そっ。アッチの更衣室でね」
更衣室…。
そうシチーさんが顎で示した先は、例の廃部になったにもかかわらず使用されていた謎の部屋だった。
「…行きます」
潤したはずにも関わらず渇いた喉を鳴らし、私は意を決してシチーさんと共に更衣室の中へと入っていった。
更衣室の中はカビ臭さを誤魔化すためか、こちらもお香が焚かれており、中には数十点と衣服が掛けられていた。
さすがモデルさん。という言い方は失礼か。
絶対に自分じゃ買わない、着ないような衣服がたくさん並んでいて、いるだけで楽しくなってきた。
すると奥の物陰から見覚えのある尾花栗毛の尻尾が揺れ動いているのが見えた。
ㅤ - 31二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:17:44
ㅤ
「…ココンさん?」
その問いかけにピクリっと反応を示した尻尾は物陰から口元を拭いながら姿を表した。
「…………ああ、この前の」
憶えていてくれた。
それだけで舞い上がりそうになってしまうほど、胸がキツく締め付けられた。
「なんだ。初見さんじゃないんだ」
「こっちの部屋には連れてきてないけどね。でもまぁソレはこのままでも大丈夫」
「オッケー」
「?」
嶺麗しい尾花栗毛の二人だけで話が進んでいく。
「どう? ジョーダンの方は?」
「良い意味でダメ。ガチになりそうだからシチーに返す。っま、今はのびてるけど」
「っそ」
不穏な空気を漂わせながら詰め寄ってくるココンさん。
後ずさろうにも退路はシチーさんによって塞がれ、背後から両手首を掴まれてしまった。 - 32二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:18:42
ㅤ
「マニキュアまだ乾いてないから注意してね、って言ったよね?」
反撃を戸惑わせる耳元での囁きに抵抗する力を奪われ、
その隙突いてココンさんは私の両頬に手を当て、潤んだ唇を尖らせてきた。
「…んッ!」
「…甘酸っぱい」
間接キスなんかじゃない。
本当の、初めてのキス……。
硬く閉じた唇を何度も何度も唇で啄まれ、半開した隙間に舌をねじ込まれ、もう何が何だか分からない。
シチーさんの方もどうやったのか? 制服の上から私のブラを外し、スカートの中に手を忍ばせてきた。
「やっ…! あっ…!」
「……ふーん。今日は白じゃないんだ」
「ッ!?」
その瞬間、火が灯されたロウソクのように体の芯が熱く燃え上がるのを感じた。
「爪、乾いたらまた後で中指だけ塗り替えてあげる」
「だから、ねっ?」
……あぁ、このためにこの人達は女の子しか寄らなそうなこの部を作って、
昔からこういうことが行われているこの場所を選んだんだ。
本当にズルい人。
私はこくんと頷き、本物の、ココンさんの中指を受け入れた……。
ㅤ - 33二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:23:36
マニキュアとかよう分からんまま書いた
ジョーダン?
そりゃもうココンに大安吉日すっぴんわっしょいよ - 34二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:29:13
お奉行様の言う通りだ!
レズ工場だ!うまぴょい部屋だ! - 35二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:31:13
このレスは削除されています
- 36二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 21:37:48
勃った
ありがとう - 37二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 22:26:50
理子(あのココンが部を設立すると聞いた時は驚きましたが、
嬉しさのあまりつい理事長権限でココンが指定した部室を与えてしまいました。
ちゃんと部活動をしているか視察に行ってみましょう) - 38二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 22:27:17
百合ファクトリー…百合ファクトリーがいい
- 39二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 22:38:17
すみません
ここってジョーダンさんとキスしながらネイルやってくれる場所ですよね? - 40二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 22:56:15
バリタチサンドイッチだ!
- 41二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:20:46
あにまんって定期的に神降臨するよな
- 42二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:37:10
いいSSは読む者を健康にしてくれる
- 43二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:51:06
ココンったらそーやってすーぐ自分の存在を他の娘に植え付けるんだから
- 44二次元好きの匿名さん21/10/01(金) 23:57:51
- 45二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 00:14:22
あんまりネイルには詳しくないのだけれど、中指だけ塗るってのはどういう意味?
指が使えなくする(意味深)ため? - 46二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 06:38:34
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 08:15:18
- 48二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 08:28:00
- 49二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 08:30:35
ネイルアートで合法的にウマ娘とトレーナーを誘き寄せて、その気がある娘を選別してるゾ♡
- 50二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 09:31:01
- 51二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 09:33:30
- 52二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 09:42:54
まさかあにまんなんかでこのような文豪に出会えるとは
- 53二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 09:54:10
キスするためにジュースでお口の中をリフレッシュさせたんだね…
- 54二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 10:53:56
- 55二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 16:34:54
このレスは削除されています
- 56二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 23:18:16
あっ、次はモブの襲われるジョーダン書きます
- 57二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 23:28:58
- 58二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 23:34:37
- 59二次元好きの匿名さん21/10/02(土) 23:38:08
このレスは削除されています
- 60二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 07:04:14
保守
- 61二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 12:26:44
このレスは削除されています
- 62二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 15:42:10
- 63二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 15:54:43
- 64二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 16:03:13
GO!
- 65二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 20:27:04
まってるぜ
- 66二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 00:51:56
- 67二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 00:58:49
- 68二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:05:03
- 69二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:07:09
理子「私を顧問に、ですか?
理事長代理が部の顧問というのはかなり特殊な例ですが、
ココンの頼みとあれば引き受けましょう」 - 70二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:09:09
?「百合乱暴…みんなによってたかって、百合乱暴されました……」
- 71二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:19:26
アロマをたいてるのも相当手が込んでますよね。
嗅覚は脳に関連付けられやすい感覚なのでインパクトのある出来事の時に特徴的な香りがしていたら、ふとした弾みにその時の体験が思い出される可能性が高いのでマジで食い漁るスタイルだと思う。 - 72二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:28:21
- 73二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:32:57
- 74二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:42:09
- 75二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:47:54
ココンやシチーは多分最初からはグワッとはいかず、ネイルアートの施術をしたら固まるまで使っちゃダメって事を刷り込むことからすると思うんですよね。同時にお世話という名のボディタッチを行いごく自然なことであるように慣れさせると思う。
その上でネイルアート部というテリトリー外では施術を行わない気がしますね。 - 76二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:54:52
- 77二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:58:00
- 78二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 01:59:19
一部の女生徒は教室とかでネイルをやってほしいとせがんでくるけどココンとシチーは「道具が置いてある部室でね」とあからさまに密室の状況に誘い込むのだ
- 79二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 02:58:16
ジョーダンSSあとちょいで書き終わるからもう寝りゅ
- 80二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 07:09:39
ビジンSSも今日書き……終わりたいなぁ(仕事から目をそらしながら)
- 81二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 12:57:07
- 82二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 20:35:08
保守
- 83二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 20:55:49
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 20:57:09
- 85二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 20:57:13
ジョーダンのSS完成
9時ちょい過ぎぐらいからお出ししていく - 86二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:09:50
- 87二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:14:18
ㅤ
最近トレセン学園で噂になっている部活がある。
ネイルアート部。
その名の通りネイルアートについてあれこれやっている部活だ。
一見するとただオシャレのためだけに遊んでいるフザけた部活かもしれないけど、
ネイルアートだって大真面目にやれば将来的にお仕事に繋がるし、
お化粧は女の子にとって大事な武器なのだ。
社会に出てからじゃあ遅すぎる! ダサい大人になりたくない!
このネイルアート部が噂になっているのは無料でネイルのみならず、
お化粧やヘアスタイリング、ファッション教室などオシャレに関して手広くやっている総合サロンだから……
というのも大きいけど、その部員である3人がまた美女揃いなのだ。
部長のトーセンジョーダンさん。副部長のリトルココンさん。そしてトップモデルのゴールドシチーさん。
見るだけでテンションが上がる3人とオシャレできる。
人気が出ないわけがない。
以前この部を紹介してあげた私の友達はココンさんとシチーさん推しらしい。
あの娘は綺麗どころが好きだからなぁ~。
ちなみにココンさん推しの娘は中指にだけ青いマニキュアを付けているので分かりやすい。
だけど私の推しは違う。
「お邪魔しまーーーす」
あらかじめ予約を入れていた私はウマッターで推しの人にネイルアート部に向かうことを伝え、
ガラガラと部室のドアを開けた。
「あっ、よっすよっすぅ~」
サンダルウッドの香りと共に迎い入れてくれたのは私の最推し、トーセンジョーダンさんだ。
ㅤ - 88二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:15:32
(待機シャトル中……)
- 89二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:17:03
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- 90二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:18:44
ㅤ
「よっすよっすぅ~。よろしくおねがいしま~す」
綺麗どころのシチーさんとココンさんと違って、
ギャルらしいスタイルで決め込んだ可愛らしいジョーダンさんの方が私は親しみやすくて……好き。
「はい、これ。おみやのタイ焼きです」
「えっ? いいの?」
「アンコとチーズクリーム2つあります」
「じゃあアンコで」
部室は以前と比べてだいぶ片付き、女の子らしいカラフルでオシャレな飾りアイテムで華やかになっていた。
私は湿気でヘタっている紙袋からタイ焼きのお頭を抓み出し、ジョーダンさんはそれを何気なく、
だけど見る人が見れば技術力の高さが理解るオリジナルのスカルプチュアネイルを付けた指で、
タイ焼きを掴んでいった。
「いっただきま~す♪ ――あむっ♪ ンン~ッ♪」
簡単に説明するとめっちゃスゴい付け爪で、タイ焼きなんかを食べている。
こんなバチボコにキメたネイルを付けていると思っていなかったので、すごく申し訳ない気分になる。
あと簡単に説明したけど、なんかそれだとイヤ。
ジョーダンさんの凄さを伝えるには簡素過ぎて、まったく伝わっている感じがしない。
「…あっ、タイ焼きで思い出した。ねぇー聞いてよぉー、この前ゴルシのやつがさぁ~」
そんなスゴいネイルをそっちのけで、放課後お喋りタイムを始めるジョーダンさん。
上級生だけど同級生のような先輩。
純粋故にたぶらかされやすいところが可愛くて、
「でねっ、でねっ♪」
小さくも厚みと艶のある唇が私の視線を釘付けにする。
「先輩、口元にアンコが付いちゃってますよ」
「えっ? マ?」
「ああ、私ウェットティッシュ持ってるのでコレで」
何度も開け閉めできるウェットティッシュのシールを剥がして一枚引っ張り出し、
ウェットティッシュを立てた状態でジョーダンさんがティッシュを取るのを待つ。
……しかし、
ㅤ - 91二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:21:46
ㅤ
「?」
なぜかウェットティッシュを取ろうとせず、キョトンと小首を傾げてきた。
これはアレか。
私は自分でティッシュを取り、ジョーダンさんの口元まで近付けると、
ジョーダンさんはそれに呼応して、長いまつ毛を閉ざして唇を尖らせてきた。
「ッ!」
危うく邪な誘惑に負けてしまいそうになったが、なんとかハナ差で母性の勝利。
ジョーダンさんの口元を拭ってゆく。
ついでに役得として、ジョーダンさんの唇をウェットティッシュ越しで触ってゆく。
……やわらかい。それでありながら見た目通りぷるぷるとしている。
最高にキスしたくなる唇だ。
指で紅を差すように一周。親指と人差し指で軽く抓んで伸ばし、
「…んんッ」
嬌声のような悲鳴のような咳込みのようななんとも言えないジョーダンさんの吐息に、ハッと我に返る。
「せ、先輩の唇ってカワイイですよねっ。どのリップ付けてるんですか?」
クシャクシャとウェットティッシュを丸めてスカートのポケットの中に押し込み、苦し紛れの話題をひねり出す。
「…あー前は付けてなかったけど、最近はちょっと付けるようになってきたんだよねぇ…」
天然物なんだ。という羨ましい情報よりも、気になる情報が舞い込んできた。
妙な間があった。
明らかに何か、隠し事がある。
ㅤ
- 92二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:23:51
ㅤ
視線を逸らしたジョーダンさんはポケットからシェイミーのリップクリームを取り出し、
チャームポイントである小ぶりな唇を保護していく。
「……付けてみる?」
「あっ、はい!」
どこか憂いを帯びた伏し目でリップを塗るジョーダンさんに見惚れていた私は考えなしに相槌を打ってしまった。
急いでポケットから丸めたウェットティッシュを取り出し、唇を拭いて、ジョーダンさんに唇を突き出した。
「はーい。いっくよー」
…あっ、これ、やば。
ジョーダンさんと間接キス…!
使用済みのウェットティッシュも含めたら二回連続…!
居ても立っても居られない入れ込みを必死に、尻尾を忙しなく振ることでなんとか耐える。
「どう? 使い心地は? いいしょ?」
「…はい。いいですね…」
今日はもうコレだけで十分だ。十分過ぎるぐらい幸せだ。
でも、まだ帰るわけにはいかない。
「先輩、ネイルお願いします」
「んっ。おけまる」
そこから私とジョーダンさんはまた中身のない話題をループさせながら、ネイルを始めていった。
ㅤ - 93二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:28:36
- 94二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:36:44
ㅤ
さてさて一口にネイルアートと言っても、その種類は様々。
一般的なのはチップと呼ばれている完成品の付け爪だ。
これは私でも出来るぐらい簡単で、ただマニキュア感覚で接着剤を塗って付け爪を貼り付けるだけ。
中には両面テープや粘着力の強いジェルで簡単に付け外しできるけど、
その分ちょっとしたことで取れやすかったする(逆に言えば取れやすいのでケガをする危険性も低い)。
初めからアートデザインが完成しているので楽といえば楽だけど、可愛くないといえば可愛くない。
せいぜいラメやデコでアレンジする程度。
プレーンと呼ばれている無地のチップならネイルの長さもデザインも思いのままだけど、
自分のセンスの無さを痛感してしまう。
それをジョーダンさんは一切の迷いもなくただ感覚的に、
その時その時によって違う世界に一つだけのオリジナルデザインを伝統工芸士のように描いていく。
ㅤ
- 95二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:42:16
ㅤ
サロンに行けば学生のお小遣いだと、ちょっと痛い出費になってくる。
こうして私達一般生徒相手に無料で施術してくれているのはそういった懐事情に対する慈善活動……
じゃなくて、技術訓練の一環だとシチーさんが言っていた。
部長であるジョーダンさんは部費でネイルができることにルンルン気分で、
そういったもっともらしい理由付けはココンさんとシチーさんがやったらしい。
万が一健康被害があった場合は部活動なのでちゃんと学校保険が出ると言っていた。
「そういえば先輩がネイル始めたキッカケってなんですか?」
ウマ娘なら走ることに関してはキッカケなどいらない。
だってそれが私達の本能だから。
「あたし爪が割れやすくてマジ困ってたんだけど、なんだったかな?
なにかでネイルは割れ爪対策にもなるって知って、そこからやり始めたんだ~」
ジョーダンさんが言っているのは間違いなくもう一つのネイルの種類スカルプチュアだ。
こちらはチップネイルのハイグレード版。
私じゃ絶対にできないプロ級の技術力が必要になってくるネイルで、
レースで例えるとチップが未勝利からOPまで。スカルプチュアは重賞バだ。
スカルプチュアは自分の爪に樹脂を塗り固めていくやり方で、
プラモデルが趣味の弟曰く、チップは既製品のプラモとその改造品で、
スカルプチュアはフルスクラッチビルドだとかなんとか……。
そしてレースにおいて芝とダートがあるように、スカルプチュアもアクリルとジェルの2つに分かれている。
どちらも一長一短。
それでも甲乙付けるとしたら、アクリルの方が難しい。
作るのも大変だし、取るのも大変だし、お金も掛かる。
その分、強度があって長持ちするにはするんだけど、オシャレをするには重たすぎる。
普段ならアクリルよりも扱いやすいジェルを使っているジョーダンさんだけど、なにかあったんかな?
ㅤ - 96二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:46:12
ㅤ
「先輩が今日つけているアクリルは全部自分でやったんですか?」
「そだよー。
寮でやったらルームメイトのチケゾーさんが「ジ゛ョ゛ー゛ダ゛ン゛く゛さ゛い゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」って喚き散らして、もー大変だったよ。いや臭いのはあたしじゃないって」
アクリルは成形時の時にかなりキツいニオイがする。
人間でもキツい部類なので私達ウマ娘はもっともっともっとキツい。ウイニングチケット先輩が泣くのも当然だ。
…どうしてオイルやお香の香りを充満させているこの部室でやらなかったんだろう?
それにしても、しれっとトンデモナイことを言ってくれたもんだ。
自分でネイルをするということは両手共に器用じゃなきゃできない高度な芸当だ。
部長に据えられている理由がよーく分かった。
「ほいっと。とりまこんなもんで、どうっ?」
「キャー♪ イイ♪ これマジ、カワイイ♪」
「ふふんっ♪ でしょでしょ♪」
完成したジョーダンさんと私だけのオンリーワンのネイル。
チップネイルなので何度何度も繰り返して使える、私の大切な宝物。
無地だったネイルには三角形の花が描かれ、
それぞれ指ごとに色が違い、見ているだけでも華やかで元気になれるデザインだ。
「これ、なんていう花なんですか?」
「――チグリジア…」
ㅤ - 97二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:48:09
ㅤ
……聞いたことのない名前だ。
「別名タイガーリリー……――どう? 強そうな名前っしょ?」
「はい! ジョーダンさんの方のネイルと一緒に、ウマッターにあげてもいいですか?」
「もちノろんっ♪」
これだけでも嫉妬するぐらい尊敬するのに、見た目も可愛くて、脚も早いとかズルすぎる。
「それじゃお次は足の方ね~」
そんな人のネイルを手の爪だけではなく、足指にも付けてもらえるのだ。
力が湧いてくる。
いつもより疾く、走れる気がする。
まるでジョーダンさんと併走しているような気分になれる。
……スゴい。
スゴいのに、どうして?
どうして私の心は、ジョーダンさんを壊したがっているの?
ㅤ - 98二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:50:39
ㅤㅤ
後日、特にネイルをするという予定もなく、ただ私はジョーダンさんと会うべく……
というよりもジョーダンさんから呼び出されてネイルアート部にやって来ていた。
以前お土産に持ってきたタイ焼きが美味しかったとのことなので、
今回も持参し、ジョーダンさんとお喋りしていく。
ちなみに今日のアロマは初めてここでジョーダンさんにネイルを付けてもらった時の思い出の香り…ジャスミンだ。
「それにしても全く部員が増えないんだよねぇ~。どーしてだろ?」
「設立したのが季節の途中からでしたからねぇ~。来年になったら新入生がドッカンドッカン入ってきますよ」
実際、新入部員が余っていない。というのもあるけれど、みんな理解っていた。
無言の淑女条約により誰も抜け駆けせず、入部届けを出していないのだ。
ジョーダンさんシチーさんココンさん、この3人だけでネイルアート部を存続して欲しい。
本音を言えば部員になりたい。もっともっとジョーダンさんに近付きたい。
でもそれじゃあダメ。
みんなから嫌われちゃう…。
だから我慢ガマン……。
「んーでも3人だけはやっぱりなぁー」
「繁盛してますからねぇ」
長机に突っ伏し、疲労の度合いをあらわにするジョーダンさん。
これは流石に部員勧誘すべきだろうか。
でもなぜか私の友人を含め、一部の娘達から絶対入部反対の声が強く出ているんだよねぇ…。
ジョーダンさん派閥の人たちにこの話を持ちかけてみようかなぁ。うーんでも……。
「…今日はどうする? ネイルやってく?」
「あっ、じゃあ足の方だけ割れ爪対策、お願いします」
「おけまる」
ㅤ - 99二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:53:06
ㅤㅤ
私一人で考え込んでいてもしょうがない。
私は靴を脱ぎ、ネイルをしてもらう準備を始めた。
「はい、足貸して」
そしてニーソックスを脱いでいくと、以前のお返しか。
ジョーダンさんは部室の備品であるウェットティッシュで汚い私の足を拭き始めてくれた。
「…………」
あのジョーダンさんに床に膝をついて、私の足を拭いている。爪を研いでいる。
見ようによっては私の足にキスをしていると捉えられても不思議じゃないくらい、顔を、唇を近づけている。
足はウマ娘にとって命そのもの。
それを他人に奉仕させる行為はウマ娘にとってこの上ない支配欲が味わえるのだ。
綺麗にさせているのにじわりと足から汗が滲み出てしまう。
もちろんこういったコトは初めてじゃない。
足の方を施術してもらう際に、何度もやってもらっている。
――なのにどうして?
なんだか今日はいつになく心が漫ろいでいる。
膝を立てて自分が座っている椅子に足先を置いているためかな?
ジョーダンさんに私の足の付根を見せている。
ジョーダンさんは真剣に黙々と施術をしているので、
その視線は私のスパッツの方に向けられることはないけど、
それでも、意識して、疼いてしまう。
もしここでジョーダンさんの頭を寄せて、私の足の付根に顔を埋もらせたらどうなるんだろう?
ㅤㅤ - 100二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:55:17
ㅤㅤ
そこで冷水ならぬ冷風を当てられ、フッと悪い夢から覚めることができた。
素早くネイルを乾かすためのドライヤーだ。
「ほい、出来上がりっと。簡単なやつでマジメンゴ。今日はあんま盛れなかった」
「いえ、これでも十分カワイイですって」
簡単と言うわりには本当にカワイイし、色とデザインのセンスも良くて、あっという間にできてしまった。
本当に、心からスゴいと思っている。
相変わらず足先からゾクゾクぞわぞわと入れ込んでしまうぐらい力が湧いてくる。
なのでメンブレ気味のジョーダンさんを精一杯ヨイショする。
「…ほんと?」
「マジマジ。ほらっ、早速もうリプが来てますよ?」
ジョーダンさんだって女の子。こういう日もある。
私だってこういう日もある。
だから支えていく。支え合っていく。
それが人と人を繋ぎ合う健全なお付き合いなわけで……
「……じゃあ、あたしと一緒にネイル部、やってみない?」
「――エ゛ッ!?」
まさかまさかの向こうからのお誘い。
より深い繋がりを求められ、私は思わず尻尾が跳ね上がってしまった。
「毎日色々と教えるからさ……ねっ?」
まるで捨て猫のように私の椅子の上に両手を置き、潤んだ瞳で見上げてくるジョーダンさん。
「…だめ?」 - 101二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 21:58:21
このレスは削除されています
- 102二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:00:56
ㅤㅤ
ヤバい。マジヤバイ。
どうしたらいい? どうしたらいいの?
なにが正解?! なんて答えればいいの!?
「おねがい」
ロンギ場を周るように頭の中でグルグルと自問を繰り返していると、
ジョーダンさんは膝を立てて顔を近づけ、さらに暴力的に訴えかけてきた。
そりゃあジョーダンさんからのご指名なら二つ返事で快諾したい。
でも、だけど、私はもう別の部活に入っているし、中等部だし、みんなの顔色とかあるし…!
「せ、先輩…」
群青色の瞳が、宝石のように煌めいている。
いつになく、小ぶりな唇が薄桃色に艶めいているように見える。
――あぁ、キスがしたい。
この唇にキスをしてやりたい。
今ここでジョーダンさんの望みとは全く関係のない行動をしたら、どんな反応をするんだろう?
私の中で天使と悪魔が熾烈なデッドヒートを繰り広げている。
「……ごめん。やっぱ、無理だよね」
…あぁ、もう、いい。
もうみんな、私のことキライになればいい。
そんなどうでもいいことで、私の気持ちは抑えつけられたくない。
ㅤㅤ
- 103二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:02:32
ㅤㅤ
「――ンッ、フぅッ!?」
……やってしまった。
ごめんなさい先輩。でも先輩が悪いんですよ?
可愛くてスゴいのに、友達感覚で距離が近くて、それなのに自分の魅力を無自覚にふりまいてきて……
「ンふッ! ンンッ…! ンーーーーッ!」
藻掻くジョーダンさんを押し倒しながら押さえつけ、
ジョーダンさんの歯に残っていた粒あんの皮と思しき異物を口の中で転がしあってゆく。
「好きです、先輩」
いまさらそんな安い言葉でジョーダンさんの気を引けるとは思っていない。
これは私自身を昂ぶらせる自己暗示だ。
口から欲望丸出しの下品な言葉が湧いて出てくる前に、
再びジョーダンさんの唇を奪い、頬に、顎下に、首に、首筋に、鎖骨に、胸元にキスをしていく。
「はぁ……はぁ……」
観念したのか。
ジョーダンさんは目尻に涙を溜めつつも、しおらしく私を受け入れ始めてくれた。
――あぁ、だからこういうところなんだってば。
思いっきり悲鳴を上げてくれたのなら、まだ諦めがついたのに……。
「ンっ……ぁっ。……」
キスをしながらジョーダンさんの上の制服を捲るようにして手を差し込んでいく。
その手にはジョーダンさんが私のために作ってくれたオジリナルネイルが付けている。
「……ヤッバ。普段からこういった肌着なんですか?」
「これはチケゾーさんが肌着にこだわるから…」
嫉妬か情欲か判断できない衝動に身を任せ、
もう一度キスをしながらジョーダンさんの肌着を揉みしだいていく。
ㅤㅤ - 104二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:03:34
ㅤㅤ
「ンンッ!」
ジョーダンさんの反応のペースが一段階上がった。
1アクション毎にイイ反応をしてくれるので、沸々と加虐心が湧いてきてしまう。
「…ジョーダンさん…」
私はその1つ1つをスマホで撮ってゆき、
被写体は抵抗することなどなく頬を赤らめ、諦観していた。
とはいえ、越えてはならない一線もある。
私はその一線を探るようにスマホでジョーダンさんの肌を撮り続け、
ついにウマ娘として実に魅力的な両脚の奥へとスマホを差し込み、
スマホを鍵のように捻ってジョーダンさんの閉ざされていたフトモモを開けた。
「…ゃ」
……閉じない。
パシャパシャと撮り続けても抵抗しない。
なら、これならどうだ。
私はジョーダンさんのスカートの中に両手を入れてスパッツを中途半端に下ろし、
自分の目で見ること無くスマホの中にジョーダンさんのもう一つの肌着を収めていった。
流石に両手で顔を隠していたが、こんな度が過ぎた悪巫山戯に対しても抵抗されなかった。
私はスマホで何が撮れたか確認し、ジョーダンさんを見下す。
「…………どうしてこんな下着穿いてるんですか? それに、これ……」
下着は汗が滲んだように色が濃くなっていた。
これはもう、駄目だ。
キスだけじゃ収まりが悪い。
私はスパッツを下ろしながら床に座り直し、ジョーダンさんのスカートの中へと利き足を差し込んでいった。
ㅤㅤ - 105二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:04:17
ㅤㅤ
…大丈夫。
なにがダメなのか、なにをしちゃダメなのか確認し終わっている。
指よりも大切な足先で、ジョーダンさんに付けてもらったばかりのネイルで、ジョーダンさんを翻弄してやる。
私のスゴいところでジョーダンさんを征服してやる。
「……いいですか?」
「……うん、もういい。だってキスも、この先のコトも、ハジメテってわけじゃ――」
――と、その時であった。
ㅤㅤ - 106二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:05:56
ㅤㅤ
なんとも間が悪く、ガラガラと部室の扉が開き、ココンさん参上。
ビンッ!! と尾を逆立て固まる私とジョーダンさんを他所に、
何事もなかったかのようにココンさんは平然とした面持ちで、扉にカギを掛けて入室。
「あ、あのっ! これは、その…!」
あまりにも視野が狭くなりすぎていた。
確かに闖入者…それも部員であるココンさんならば部室に入ってくる可能性は十分予想できた展開だ。
言い訳を練り出そうとしても、頬を赤らめ制服と肌着を着崩したジョーダンさんの状況を見れば、
もう言い訳など無意味。見苦しい嘘でしかない。
だというのに、私は必死にしどろもどろで言い訳を言おうとした。
今になって後悔し始めてきた。
…サイテーだ。なにやってるんだろう、私…。
「……大丈夫」
そう囁くように私の指先を掴んで言ってきたのはジョーダンさんだった。
いったいなにが大丈夫だというのか?
その疑問が掛かり気味に暴走し始めるよりも前に、
この状況を生み出したココンさんからトンデモナイことを伝えられる。
ㅤㅤ - 107二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:06:52
ㅤㅤ
「そっちの奥の部屋使って。マットあるし」
「……エッ?」
「こっちで盛られても、またさっきみたいに誰か入ってきたり、聞き耳を立ててたりするかもでしょ」
こんな状況にも関わらず、どうしてココンさんは飄々としていられるのか。
私はココンさんの次の言葉で理解した。
「あと、ジョーダンが悦ぶもの色々と置いてるから。例えば、リード付きの首輪とか」
「っ…!!」
ジョーダンさんが悦ぶもの…。
妄想で心臓が高鳴ってゆく。
溶かした鉄を血管に流し込まれているように熱い。
疼く、うずく、疼く。
ふわふわと焦点の合わない視線でジョーダンの方を見てみると、
「……ぁっ」
その小ぶりな唇はどこか期待してるかのような、
しおらしさと不安を添えた赤い面持ちで私からの行動を待っていた。
――ああ、もう本当に、なにをしてもいいんだ……。
私はジョーダンさんの手首を掴み立ち上がらせ、奥の部屋を使わせてもらうことにした。
と、その前に。
「はいこれ」
ココンさんからなにか投げ渡された。
「商店街のガラガラのハズレ。いらないからあげる。
無いとジョーダンがすごいから。あと出ていく分として、シチーから貰ったジュースもあげる」
…ありがたく使わせていただきます。
ㅤㅤ - 108二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:09:56
※おまけココン視点
部室に行くと、ジョーダンが襲われていた。
まぁそれぐらいなら珍しくもないので、椅子に腰を掛ける。
これで何人目だったか、もう忘れた。
私から何もしなくてもそのうち、集団で襲われることに違いない。
その時、私はあぶれた娘をつまみ食いすればいい。
――でも、今は誰もいない。
壁越しに聞こえてくるジョーダンの声に触発された私の熱。
よりにもよって今日は火に油を注ぐようにジャスミンの香りが焚かれている。
ウマ娘は嗅覚にも優れていて、ヒトよりも匂いの効果に感応しやすい。
私とシチーはそこらへんを考えてアロマを焚いているけど、感覚派のジョーダンは気まぐれで、
どういう効果があるのかイマイチ覚えてない。
例えばベルガモットは気分高揚。フランキンセンスとサンダルウッドは鎮静。
そしてジャスミンと奥の部屋で使っている薔薇の効果は……
「……だから盛り出したんじゃないの、アイツら…」
奥の部屋から甲高くジョーダンの嘶きが部室に響いた。
こうならないよう私はジョーダンの唇を塞いでいた。
……あの唇。
私はジョーダンの唇の良さを思い出し、口寂しさを募らせた。
だけど流石に奥の部屋に混ざるほど、無粋じゃない。
……仕方無い。
「…………んッ…」
不意に誰が来てもバレないよう部室の入り口に背を向け、私も空気に呑まれていくことにした。
ㅤㅤ
- 109二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:11:25
ㅤㅤ
「……ッ…」
声を圧し殺す代わりに押し止めていた息を鼻から大きく吹き出し、理子のことを想い描く。
理事長代理にも関わらず、この部の顧問になってくれた理子。
ネイル部の評判を耳に挟み、さっき褒めてくれた。
――嬉しい。
もっと理子に褒められたい。もっと理子に褒めて欲しい。
その情動は最近私をストーキングしているヤエノムテキにぶつけてやった。
キス魔注意報|あにまん掲示板 それはあまりにも青天の霹靂で、 私ことヤエノムテキでは理解が追いつかないコトでした…。「ンンッ!?」 …接吻を……されてしまいました…。 最近学園内の中庭に現れる猫を遠くから愛でている時に、 それは…bbs.animanch.com「理子っ…理子っ……」
それでもまだ、カラダが疼いてしょうがない。
独り、昂ぶってゆく私。
ゴールを目指し、スパートを掛けようとした――その時であった。
「あれ? カギ閉まってる…」
先程の私のように、部室を扉を開けようとする者がやっていた。
隣の部屋でお構いなしに声を出している二人とは違い、鍵は掛けた。
だから事故は起きない。
しかし扉の鍵穴に鍵を差し込む音がする。
この部室の鍵を持っているのは部員であるジョーダンと私、そして……
ㅤㅤ
- 110二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:12:38
ㅤㅤ
「……おつかれ」
私は何事もなかったかのように制服を整え、シチーを迎えた。
「おつかれー」
「鍵掛け直して。奥の部屋、使ってるから」
「はいはい」
そう生返事で鍵を掛けなおたシチーは不敵な笑みを浮かべつつ、
私に近づいて背後に立つと何も言わず、
さも当然とばかりにナチュラルに胸を揉んできた。
「…………――んくッ! ……なに? 今日は私なわけ?」
抵抗せず無反応を決め込んでいると下着の上からカリカリと頂点を爪で擦られ、私は否応なくシチーを見上げた。
「んー別に」
やはり生返事でシチーは私に抱きつき唇を尖らせてきたため、それに応じてやる。
「ンッ…」
多くは語らなくても理解り合っている。
私がそういう雰囲気を醸し出していたから、シチーはそれに乗ってくれたのだ。
コイツとなら後腐れなく、心だけは本気にならずに済む。
だから、解けなくなりそうなほど深く強く、舌と尻尾を絡ませ合う。
「待って。いくら鍵掛けてるとはいえ顧問の樫本トレーナーが来たら…」
「だいじょーぶ。外で聞き耳立てている娘たちが見張り番になってくれているから。だからちょっとぐらいサービスで声、聞かせてあげたら?」
「……絶対イヤ」
「そのわりには、こっちはお喋りだけどね」
「それ、はっ……――ンンッッッ!!」
…やっぱあの娘にティッシュをあげるんじゃなかった…。
ㅤㅤ
fin
ㅤㅤ - 111二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:16:55
「私を愛して」じゃあないんだよ!? 淫靡なれど耽美なんだよ!? Skebの小説版やってよ!?
- 112二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:18:16
わーお…。
- 113二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:19:05
チグリジアの花言葉は「私を助けて」「私を愛して」です。
ジョーダンがメンブレしてたのは色んな娘にうまぴょいされて傷心気味になっていたからです。
次は普通に、名前があるウマ娘たちがネイル部に遊びに来る話を考えてます。 - 114二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:20:45
- 115二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:26:08
気軽に堕ちる&堕とせるジョーダン概念は健康にええのじゃ
- 116二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:27:18
ネイル部ヒエラルキー
ネイル技術
ジョーダン>越えられない壁>シチー>ココン
うまぴょいマウント
シチー≒ココン>越えられない壁>ジョーダン
- 117二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:31:42
- 118二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:33:28
愛してって欲望のぶつけ場所にしないでほしいってよりも、愛してほしいから受け入れちゃってるんだろうね……
- 119二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:35:20
- 120二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:36:50
- 121二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:37:35
- 122二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:37:41
ジョーダンがリップクリーム付け始めたのも色んなモブウマ娘にチュパチュパされていたからなんだね…
さすが史実で17人とお付き合いしてただけはある - 123二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:38:57
私もネイルとかマニキュア程度の知識しかないけどググってにわか知識で書いたよ
- 124二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:42:20
- 125二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:44:58
やじゃりトレセンはレズの巣窟…
- 126二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:45:03
- 127二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 22:45:48
- 128二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:00:15
ウワーッ!レズしかいねェー!
- 129二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:02:52
改めて読むとチケゾーにも襲われてんのかジョーダン。
全方向すぎて逆にすごい…… - 130二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:07:14
- 131二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:15:45
- 132二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:19:46
試しにネイルの値段確認してみたら…
ネイルメニュー・料金|ネイルサロン&スクール キャリノ・デコグレーススカルプカラー180種類、ラメカラージェル180種類、カラージェル100種類と多彩なカラーでシンプルネイルからブライダルネイルまでお好みの色に合わせた個性豊かなネイルが楽しめます。carino-grace.comはちみーより高ぇ!
こりゃ確かに学生じゃ無理だわ
美人3人がネイル以外にも色々とやってくれて、その3人とうまぴょいも出来るとかそりゃ噂になりますわ
- 133二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:20:00
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- 134二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:20:51
もうちょっとで書き終わるでう
でも耽美感が全くなくて暴力的になってしまった…… - 135二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:21:46
- 136二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:29:52
- 137二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:37:01
いいだろ?ウオッカよりも早いレコードブレイカーの足だぜ?
- 138二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:46:13
- 139二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 23:59:56
爛れてるなぁ……
- 140二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:04:08
書き終わった。別スレを立てるべきか
- 141二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:26:07
このレスは削除されています
- 142二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:26:52
- 143二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:31:52
- 144二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:34:25
- 145二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:38:44
じゃあ起きてるうちに投稿した方がよさそうね
投下開始っす - 146二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:45:51
禍福は糾える縄の如しと言う。
ならばこれは、何の報いなのだろうか。
「ごめんねシチー、練習見てあげられなくて。」
アタシは今病院にお見舞いに来ている。お見舞い先は、アタシのトレーナーだ。
「でももうちょっとの辛抱だよ。お医者様も明日の検査で大丈夫だったら退院だって仰ってたから。」
「あっ、このページよかったよ!これ!ユキノちゃんとマヤノちゃんも一緒のショット!これって──」
今日の彼女はよく喋る。立て板に水、アタシに喋る隙を与えてくれない。
まるで自分の怯えを、忌まわしい記憶をかき消すかのように。当然だ。──あんなことがあったんだから。 - 147二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:48:44
アタシが駆け付けた時には、全て手遅れだった。ラズベリーのお香が焚き染められた部屋で、アタシの大切な人が蹂躙されていた。
素朴ながら美しかった顔には引きずられた跡や青痣が。
手入れを欠かさない、と誇らしげにしていた髪は掴まれ引っ張られ、一部が引き抜かれていて。
アタシに心の温もりをくれた肌は、痛々しい傷跡と噛み跡で雑に塗り潰され。
そして、その足の間は──グロテスクなくらい鮮やかな緋色に染まっていた。
トレーナーの髪を掴んでいたウマ娘が何かを叫んでいた気がする。
実のところ、よく覚えていない。激昂に狂い、遮二無二引きはがし、打ちのめすことが頭を支配していた。
暴漢を床にたたきつけ、馬乗りになって打ち据えようとするその時、振り上げた拳を掴む手があった。
誰だ。邪魔をするな。と振り撃とうとして、手が止まった。振り向いた先には──壊された、アタシの大切な人がいた。
「シチー、やめて……」
「何でだよ!こんなに傷だらけにされて!なんで!」
「シチー。手……」
見れば、血が滴っていた。手を開くと、剥がれたネイルを思い切り握りこんでいた。
「私の好きな……手、だから。傷ついたら、いやだか、ら」
「それに、傷つけるために……使って欲しく、ない……か、ら」
倒れかける彼女の体を支え、優しく抱きしめる。彼女に言われてなければ、きっと歯を殴ってボロボロになっていただろう手で。
こんな状態でも、アタシを気にかけてくれるなんて。ありがとう、アタシの手を、アタシを守ってくれて。ごめん、守ってあげられなくて。もう離さないから。そう思った。
ほどなくして、茫然自失となった犯バが大人たちに脇を抱えられ引きずられていく。
担架に乗せられたトレーナーと部屋を出るとき、血の臭いとラズベリーのアロマがないまぜになってねっとりと纏わりついてきた、気がした。 - 148二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:51:35
かくして今に至る。トレーナーは未だに喋り続けている。無意識に自分の怯えから目を背けているのだろう。
と、不意に彼女の話が止まった。
「ところでシチー……」
「何?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
「この怪我した時の話……なんだけど」
彼女は無意識なのだろうが、仕草に怯えが見える。この話題を切り出した瞬間、それが強くなった。
アタシの尻尾が動くたび、鳩尾を守るかのように背中が丸まる。
アタシの目線が動くたび、両の手を、股をふさぐかのようにしまい込む。
そして、アタシの耳が動くたび、許しを請う子犬のように僅かに上目遣いになる。
そっか、アタシもウマ娘だ。所詮は襲われた相手の同族、怖いのは当然だ。もう、あの温かい日々は戻ってこないのかな……そんなことを考えながら、気遣った言葉をかける。
「無理しなくていいよ、トレーナー」
「嫌、どうしても……どうしても聞いておきたいの」
「……?」
なにか、嫌な予感がする。聞いたら何か致命的なことに気づいてしまうような。
「私を襲った子が言ってた……の」
聞きたくない。でも、ウマ娘に怯え切っている彼女を、強硬に静止などできなかった。はたしてその言葉は発された。 - 149二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 00:53:36
「『なんでお前なんかがシチーさんの』って……シチー、最近ストーカーとかいなかった?危ない目に合わなかった?」
……肩透かしだった。そしてほっとした。そこで油断したのが命取りだった。
「……ねぇ、今心配すべきはアタシよりもトレーナーだよね?それにそんな拗れた関係なん……て……」
「シチー?」
禍福は糾える縄の如しと言う。
ならばこれは、過去の淫犯に対する報いなのだろう。
あのラズベリーの香り。思い出した。思い出してしまった。
あの娘だ。ネイル部の暗室で、どうしてもとせがまれて行きずりに愛したあの娘。
なら。だとしたら。あの娘と後腐れないと思っていたのがアタシだけだったとしたら。
……ダメだ、これ以上は考えてはいけない。と思うが、もう遅かった。
気づいてしまったのだ。過去の報いを報いを代わりに受けたのは──何も悪くないトレーナーだ。
何が守ってあげられなくてごめんだ。何がもう離さないだ。傷つけたのは──アタシじゃないか。
それに気づいてしまったとき、アタシは床に崩れ落ち、胃の中のものを吐き出してしまっていた。
「シチー……?ねぇ、シチー?どうしたの?」
「ごめんなさい!ごめんな、ゲホッ、ごめんなさい!ごめんなさ……おええええええ……」
「シチー!?シチー!?大丈夫!?」
トレーナーが怪我した体を引きずって、かがみ、背中をさする。
前まではあんなにぬくもりを感じたのに。今ではただ、罪悪感の鑢で削られるかのような苦しさしか感じない。
トレーナーさんにトラウマを植え付けて、それでいてぬけぬけと騎士気取りをして。紳士ぶって。
挙句の果てにトラウマとケガをおしてまでアタシの背中をさすらせる。
最低だ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。 - 150二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 01:04:32
ユキノさんSSは明日納めます。今日はこれで勘弁してください
- 151二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 01:10:34
普段つよつよなのにここまで打ちのめされるギャップが良いですね。
- 152二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 07:12:37
- 153二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 17:56:43
ほしゅ
- 154二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 18:55:03
このリード付きの首輪はココンの私物っぽいですねぇ…
- 155二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 21:15:40
助けてと言いつつ向こうから誘ってるんだから、こりゃもう愛してあげなきゃしょうがないよね?
- 156二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 07:27:30
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- 157二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 16:16:04
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