ボーノのSS少なすぎだろ!!!!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:51:27

    「トレーナーさん、『かべどん』しようよ!」
    トレーナー室に入ってくるなり、開口一番ヒシアケボノは元気よくそう告げた。突然一体どうしたというのだろうか、理解が追いつかない。

    【…初めから説明してくれないか】

    「えっと〜、さっき更衣室でフジ先輩とたまたま一緒になって、少しお話したんだ〜」

    「それでね、トレーナーさんと仲良くするための方法を教えてもらったんだよ♪」

    「フジ先輩によると、トレーナーさんにかべどんをしてもらうことによって、なんか、こう…盛り上がって?絆が深まるらしいんだよね〜。なんだかよくわかんないお話もあったけど、フジ先輩の実体験だからお墨付きだね〜♪」

    …一体何がどう盛り上がるのだろうか。少し考え、これ以上はやめておこうという結論に達した。

    「あたし、トレーナーさんともっと仲良くなりたいな…だめ?」

    ヒシアケボノは腰を屈め、視線を合わせてきて言った。うるうるとした、純粋無垢な上目遣い。
    素直な彼女のことだ。額面通りに彼女の話を受け取って、ただ単に仲を深めたいだけなのだろう。

    【わかった…いいよ、やろうか】

    「ほんと?やったあ〜☆」

    担当のメンタルケアもトレーナーの役目、これくらいは付き合って然るべきだ。

  • 2二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:51:59

    「それじゃ早速かべどんしようね…はい!どうぞ!」

    彼女はスタスタ壁際まで移動すると、ぴたっと背中を壁にくっつけて、手を広げた。

    「こうすればあとはトレーナーさんがやってくれるってフジ先輩が言ってたんだ。トレーナーさん、お願い〜!」

    【お、おう…わかった】

    そうして俺は彼女の正面に断ち、右手をちょうど彼女の脇の下あたり、そのスペース目掛けてーー

    ドンッ!!

    【……】

    「……」

    何を話せばいいのだろう。静寂と微妙な空気が部屋を包む。
    やった側からすれば、こういう行為は男の方が高身長だからこそ成り立つものであって、ヒシアケボノよりも断然小さい俺では意味が無い気がするのだが…いつまでもちょうど視線の先にある彼女の胸を眺めている訳にもいかないので、顔を上げる。ヒシアケボノもまた、無表情でじっと俺の瞳を見下げていた。

  • 3二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:52:34

    「…絆、深まったかなあ?」

    【あー、ううんと…】

    彼女の期待に答えるためにも、嘘でも首を縦に振った方がいいのかと思い悩んでいると、

    「…だよねえ〜! あたしもなんか違う気がしたんだ〜」

    全く気にしてない素振りで、あっけらかんとヒシアケボノは笑う。結果は芳しくなくとも、彼女が満足したのならそれでいいか。そう思って仕事机に戻ろうとして、

    「これ、逆の方がいいんじゃないかな〜?」

    ぐいっと腕を引かれ、哀れウマ娘のりょ力に叶うはずもなくーーくるっと一回転、今度は俺が壁に押し付けられ、

    「どすこーい!」

    ズドンッッッ!!!

    風圧が肌を撫で、ビリビリと空気が震えた。なにか反応する隙など与えられず、

    「トレーナーさん…もっと仲良くなろ♪」

  • 4二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:53:00

    ヒシアケボノの見慣れた笑顔が、目と鼻の先にあった。パチッと開けた大きい瞳、柔らかそうな唇。自分のものでは無い、ほのかな香りが鼻腔をくすぐる。ウマ娘と人間の間にある、絶望的なほどの力量差と、こんなに魅惑的だったろうかとーー豊かな彼女の身体とのギャップで、今まで感じたことの無い、未知の感情に襲われた。これは、ちょっと、やばい。

    【う、あ…】

    「う〜ん、やっぱりしっくり来ないなあ…あたしたちには向いてないのかもねえ〜?」

    「あたしたちにぴったりなのはかべどんよりもーー『鍋どん』だよね♪」

    結局ヒシアケボノの琴線には触れなかったらしい。何事も無かったかのように手を退け、何処からか持ってきたのは、ぐつぐつ煮えた鍋だった。

    「今日はチゲ風ちゃんこだよ〜☆ クーラーの効いた涼しい部屋で、汗かきながら辛いお鍋を食べる…とっても贅沢でボーノだと思うんだ〜♪」

    【そうだな…昼にするか】

    助かった、これ以上続けられたら、どうなっていたか…いや、どうもしない。俺と彼女はトレーナーとウマ娘の関係なのだ、それ以上何かある訳が無い。無いはずだと言うのに…鍋を口にかき込みながら、この動悸は辛い鍋を食べているからなんだと、自らを誤魔化した。

  • 5二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:53:14

    みたいなのが読みたいので誰か書いてくださいお願いします

  • 6二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:53:46

    有言実行するちゃんこの鑑

  • 7二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:55:00

    さすがちゃんこ鍋だ

  • 8二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:55:16

    ちゃんこ楽しんでくれ...

  • 9二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:55:38

    言い出し...書いてる!?

  • 10二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 17:56:27

    うぉすっげぇボリューム…

  • 11二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:35:16

    先輩じゃなくてフジさん呼びだぞ

  • 12二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:39:22

    >>11

    寮でビッグ太巻きパーティー…


    ウッ

  • 13二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:41:56

    >>11

    ご指摘ありがとうございます!

    精進します…!

  • 14二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:52:04

    ボーノ供給たすかる

  • 15二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:48:36

    >>13

    指摘を真摯に受け止め邁進するSS書きの鏡

    願わくはもっとトレボノSSを書いてくださらんことを…

オススメ

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