夏だし怖い話しよう

  • 1二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:02:51

    それじゃ私から


    「サイレン」

     私が小学生の時の話です。

     私の家と私の通っていた小学校は遠く、学区ごとに指定されている通学路を使用すると、登下校には25分ほどの時間を要しました。そのうえ通学路には坂道が多く、日差しを遮るものもあまりなかったため、夏の登下校はまさに地獄でした。体の弱い子が、熱中症でフラフラになっていたりもしていましたから。

  • 2二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:03:21

    >>1


    小学校では指定の通学路以外を使った登下校は禁じられていましたが、上記のような状態では守る気にもなれず、夏の下校の時は殆ど自分で発見した裏道を使っていました。(登校の時は学区ごとに登校班を組まされていたため、指定の通学路で登校するしかなかったのです)

     その裏道は日影が多くて坂道が少なく、やはりそれなりに暑くはあるものの、指定の通学路を使うよりかはよっぽど快適に下校することができました。それに家までの距離までも短く、既存の通学路より10分ほど短い時間で家に帰ることができたのです。

     秘密の帰り道という状況に非日常を感じていた私は、それを誰かに教えることはありませんでした。

  • 3二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:03:46

    >>2

    そして、そこの裏道には一つの施設がありました。


     その施設の名前はもう忘れてしまいましたが、所謂公民館とか、そんな感じのものだったと思います。ですが公民館にしては小規模すぎるものだったので、もしかしたらそれに性質が似ているというだけで、本当は別物だったのかもれません。

     ただ、その施設の前にあったグリーンボードには毎回同好会や子供向けの講座などが行われた旨の張り紙がしてありましたから、そのような目的で使われていたことは確かなようです。

     その張り紙も頻繁に変わっていたことから、すごく人気(施設にこの言葉を使うのは、相応しくないのでしょうが)なんだな、と私は思っていました

  • 4二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:03:47

    いいね、いいね~

  • 5二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:03:57

    続き求む

  • 6二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:04:10

    >>3


    私はその施設に対して、それ以上の大した感想を抱いたことはありませんでした。私は実のところ三年生からの転校生だったので、その地区自体にあまり深い思い入れがなかったのです。その施設で、友人や大人から何かしただとかいう話を聞くこともありませんでしたし。

     あの日までは。

  • 7二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:04:12

    ワクワク

  • 8二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:05:02

    正直あんま出来は良くないと思うけど読んでくれてありがと 

    続き行くね

    >>6


     その日は例のごとく茹だるような暑さで、当然私はその裏道を使って下校していました。しかしそれでも少し歩くごとに喉がカラカラになってしまうほどで、水筒の中身はもう底を尽きかけていました。

     本当に途中までは、ただの、いつも通りの裏道だったんです。ことが起こったのは、例の施設が見えてきた頃でした。


     私の耳に、避難訓練で流れるような、サイレンの音が聞こえてきました。

     そのサイレンは施設から流れていました。

  • 9二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:05:26

    >>8


    私は勿論驚きましたが、サイレンの音がその施設から流れてくることに気づくと、ああ避難訓練でもやってるのかな、と思いました。公民館だったら人がいるだろうし、やっててもおかしくはないよな、と。

     しかし暫くその音を聞いていると、私は異常に気付かざるを得ませんでした。

  • 10二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:05:51

    >>9


    普通避難訓練のサイレンって、サイレンの音が鳴った後に、「地震です」だとか「火事です」だとか続きますよね?

     でもそのサイレンは違ったんです。

     ただサイレンの音が流れ終わり、そしてまた間隔をあけて、同じ音が放送されるだけ。

     しかもそのサイレンが放送される間隔が、だんだん短くなってるんです。


     私は訳が分からなくて茫然として、ただその音を聞いていました。そしてそのうちにサイレンの音には間隔がなくなり、延々とサイレンが流れ続けました。

     

     正直私には途中から、そのサイレンの音が実際に流れているのか、それとも私の頭の中で流れているのか分からなくなって、思考が一瞬、完全にストップしました。

     

     その時でした。

  • 11二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:06:26

    >>10

    私のランドセルが、何かに引っ張られるような感覚がしました。



     私はその瞬間、夢から醒めたように思考が明瞭になって、一目散に逃げだしました。

     ただただ必死で走って、家に辿り着いて、出迎えてくれた母親の顔を見た時に、私は緊張の糸が切れて、号泣してしまいました。

     そこから先はよく覚えていません。ですがその話を母親にしてからすぐ、私は県外に引っ越すことになりました。

  • 12二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:06:59

    >>11


     今考えると、分かることがいくつかあります。


     友人があの施設で遊んだ話や、大人たちが講座などに使ったという話を、私は一回も聞いたことがありませんでした。小学校の学区内にあったのに。子供向けの講座も、同好会の集まりも、その他のことも、頻繁に行われていたのに、一回も聞いたことがないだなんてありえるでしょうか。


     また、あの裏道は、今考えてみても児童のみで通学するのに危ないと思えるような個所は見当たらず、寧ろ指定の通学路より、通学に適した道であるように思えました。「裏道」という呼び名も、暗いからだとかそういう意味ではなく、ただ単に通学路から外れた道であるからつけた名前です。

     というか、通学路がそもそもおかしかったのです。地図を辿ってみるとやけに大回りで、学校は私たちに意地悪をしているのではないか…と近所の友人と言い合ったことがあるくらいですから。

     それに夏は、熱中症をおこす子もいたのです。熱中症の危険性について耳が痛くなるほど説かれていたからこそ、私は「じゃあなんであの通学路はいいんだろう」と思わざるを得ませんでした。

  • 13二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:07:22

    >>12


    なぜあの裏道が通学路に指定されずに、あんな道を毎日使わされたのか。


     それは、あの施設の前を子供が通らないようにするためではないでしょうか。



     あの施設が何だったのか、私にはもう分かりません。

     ただ一つだけ、話し忘れていたことがあるので、それを話して締めにしたいと思います。

  • 14二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:07:53

    >>13


    あとから引っ張られたランドセルを見ると、私のお気に入りのうさぎの縫いぐるみのストラップがなくなっていました。

     私はとてもショックだったのですが、もう一度あの道を通る勇気もわかず、それを諦めるしか道がありませんでした。

     ですが、私はそれから数日後、そのストラップを見つけることができました。あの裏道へ行く通学路の途中の道に、転がっていたのです。



     首がちぎれ、中身の綿が見えるような無残な姿で。



     私はそれを見た時、あのままあそこにいたら、自分がこうなっていたのかもしれないな、とだけ、思いました。

  • 15二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:08:00

    おわり。

  • 16二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:08:16

    それじゃ寝ます。おやすみー

  • 17二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:08:29

    何がいたんだろうか

  • 18二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:09:17

    とてもよかった

  • 19二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:09:54

    俺もやっていいか?

  • 20二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:10:37

    創作でもいい?

  • 21二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:10:47

    >>19

    もちろん

  • 22二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:11:31

    塾からの帰り道ふとジャンプしたらゴキブリを踏みそうになった

  • 23二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:12:17

    >>22

    確かに怖いな…

  • 24二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:13:21

    >>23

    せやな

  • 25二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:13:41

    修学旅行中就寝して電気も点かない朝方にふと目が覚めたら開いてるドアの向こうに先生が座ってこっち見てた

  • 26二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:14:28

    オカルト好きの自分歓喜

  • 27二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:15:54

    見ず知らずのおっさんに因縁つけられた後にストーカーされてそれがマンションの空調管理に来るおっさんだった俺に敵うもの無し

  • 28二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:16:01

    夏コミから実家に直帰したときに学生寮にとっておきの同人誌数冊を持ち帰るの忘れた
    お尻丸出しで白い液体がとろっと垂れてるやつが一番上の状態でそっと布団の中に隠されてたのを発見した冬の日

  • 29二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:16:23

    突然便意を催してトイレに駆け込んだんだ
    もう限界が近くて、便器にすぐ座れるように背を向けてズボンを下ろしてさ
    そしたら突然ボチャンって音がして、俺のズボンは軽くなったんだよね

  • 30二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:17:24

    幼少期の話
    当時はまだインスタントカメラという奴が現役だった。
    祖父母が旅行に行った際に買ったが結局手持ちのフィルムで事足りたらしく未使用の物を俺にくれた。
    当時三歳程度だった俺は親父と一緒に近所にある物を手あたり次第に写真に撮った。
    大抵は普通の物だったらしいが、神社で撮った物が問題だった。
    その神社は略全て松の木が生えていたのだが、木が写ってる写真は全て例外無く松ぼっくりの代わりに人の首が生えていたそうだ。
    親はその場で写真屋さんに処分してもらったらしく詳細は未だ持って不明。その神社で何かあったという話は聞いた事が無い。今もその神社は存在している。
    あんま怖くないかも。ゴメン。

  • 31二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:22:48

    寝てる時に虫の音がして起きて蚊だと思って叩いたら蜂だった

  • 32121/08/18(水) 00:28:24

    本当に霊の話なのかどうかはわからんけど実話(俺は信じてる)
    今は亡き優しいおじいちゃんの話なんだが
    大阪が火の海になって辺り一面えらいことになってる中、弟を背負って家族みんなで山超えて他県に避難して、大阪には帰らず暮らしてました〜というのが
    うちのおじいちゃんの学生の頃から大人になって死ぬまでの人生の過程

  • 33二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:30:06

    小学生の頃、朝礼の時何となく、校舎の方みると窓からトイレットペーパーみたいなヒラヒラしたものが揺れててよくみると手に見えたんだけど、あれはなんだったんだろうかー

  • 34121/08/18(水) 00:31:27

    それでもまあ月日がたてば大阪に行く機会はあるわけで
    ふと大人になってから戦時中よく遊んでた広場があった場所に行ったらしい
    そしたら急になにもかもが真っ暗になって空から爆弾が降ってくるそれと、爆死したらしい複数の友達の姿を見たんだって(姿はキレイなままだった気がする曖昧)
    まあ怖がらないよう「お酒飲んでたからなぁ、酔っぱらいになったらアカンよ」って注意する話になってた

    今考えたらめちゃくちゃ気の強いおじいちゃんだったが、それでも爆撃されたのがトラウマだったんじゃね?と思う
    あとから聞いたけど逃げる前に働いてた場所のほぼ真隣で爆発受けたとか、隣にいたクラスメイトだがはまあうん

    多分この手の経験したおじいちゃんおばあちゃんはいっぱいいる

  • 35二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:33:13

    ちょっと長くなるけどいいですか?

  • 36二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:34:01

    いいよー

  • 37二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:34:35

    毎年8月14日に親戚におかしなことが起こる
    おかしなことっていうのは、親戚の一人に別の親戚から留守電がかかってくるんだけど、電話をかけた当人はそんな電話をかけた記憶はないんだと
    だけど留守電の声はどう聞いても本人の声
    別にその日に誰かが死んだとかそういうわけじゃない
    完全に謎

  • 38>>3521/08/18(水) 00:38:02

    実話なんでそんなに怖くないかもだけど、あれってもしかしたら?っていう感じの話。
    言ったら地域バレるかもだけど、自分の地元では秋に芋炊きっていう行事があって、文字通り鍋に芋やその他の具材を入れて食べるんだけど、それを川を跨ぐ端の下で色んな人が集まってやってた

  • 39>>3521/08/18(水) 00:41:55

    端じゃなくて橋だったわ

    まあ季節が季節だし、運動会と被るから毎年運動会の打ち上げとしてよくそこで芋炊きをしてて、同じグループの皆とワイワイガヤガヤしながら飯食ったり家から持ってきたゲームしたりして遊んでた
    それ自体は毎年やってたのもあったから楽しかったし、何事もなく終わったんだけど、後片付けが終わって帰る頃、ある理由で自分は少し怖くなってた

  • 40二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:43:46

    みてゆよー

  • 41>>3521/08/18(水) 00:45:25

    というのも、あの頃は心霊番組も普通にやってたころで、芋炊き会の数日前に本怖を見てて、灯りがあるとはいえ夜の川辺が少し怖かったんだ
    そういえば水辺は霊が集まりやすいとか言ってたな〜とか思ってたら、急に酷い耳鳴りがしてきて、気分が悪くなった
    耳鳴りがひどいのは、霊が近くにいる証拠だ。なんて話を聞いていた俺は怖くなってしばらくの間震えてた

  • 42二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 00:45:34

    「不思議な猫」実体験

    小学校の秋の日だった。
    庭に野良猫がいてさ。猫好きだったから、とっ捕まえて「友達になりたい」って思いながら強く抱き締めたんだ。

    すると、その猫は大人しくなった。放しても逃げなくなって、撫でてやると頭を押し付けてきた。
    「すごい、想いって通じるんだ!」
    すげー感動してさ。飼うことになったんだけど、親父が家に入れるのを嫌がってさ。
    今は使ってない離れで飼うことになった。

    んで、その猫すごい大人しくて賢くてさ。
    俺が登校する時はついてこないのに、それ以外で外に出るとついてくるんだよ。しかも、立ち止まると一緒に止まって、しゃがむとすり寄ってくる。
    その前にもその後にもそんな猫初めてだった。

    そして、その年の冬だ。
    ある日の早朝、めちゃくちゃ寒くてさ。俺はなんか嫌な予感がして、離れに向かったんだ。
    戸を開けると、その猫がまんじりともせず座ってこっちを見てて、
    「よかったぁ」
    って思いながら近づいた。その時、鼻提灯が出来てて、おかしくなって笑って頭を撫でたらさ。

    ──かちこち、だった。

    座った体勢のまま、芯まで凍って死んでたんだよ。
    鼻提灯が、膨れては割れてを繰り返してた。抱えると、そのままの姿勢で持ち上がってさ。
    まるで瞬間冷凍されたみたいだった。
    まるで──雪女にでも凍らされたような。
    座って、頭を上げて、目を開けたまま、死んでた。

    寒さで死んでたのはわかる。
    でも、なんであんな体勢のまま凍っていたのか──今でもわからない。

  • 43>>3521/08/18(水) 00:50:47

    で、その時柏手(かしわで)っていうのを思い出した
    いわゆる音を出して手を合わせる、神頼みの時にやるやつ
    あれは魔を祓う効果があるから、怖くなったら柏手を打ちなさいっていう話をほん怖でやってたのを思い出して、

    パン、パン

    って2回叩いた
    すると、さっきまで鳴り響いてた耳鳴りがすっと消えた
    嫌な感じもなくなって、その後は何事もなく家まで帰れた

    偶然あのタイミングで耳鳴りがしてきただけだとは思うけど、今でもあの時柏手を打たなかったらどうなってたか、俺にもわからない

  • 44二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 01:03:34

    男子たちが林間学校の少年の家に幽霊が出る、って言う出鱈目話を細かい設定までつけてふざけて吹聴した。
    そしたら次の年からそこで本当に怪奇現象が続発して、林間学校の行き先が変更になったってことならあったな

  • 45二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 01:05:39

    42だけど、変なタイミングで投稿しちゃってごめんなさい。

  • 46>>3521/08/18(水) 01:07:20

    >>45

    ええんやで

  • 47二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 01:22:53

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 02:26:25

    ひいじいちゃんの葬式に行ったら、遺影の写真が無くて、何故かフレームの中が真っ黒になってた。それを親に言おうとしたら睨まれた。
    親戚みんな黒い遺影について何も言わなくて、そのまま葬式が終わった。
    っていう罰当たりな作り話を学校帰りに友達に話してたら、いきなり近くにいたおじさんが「それって○○の家のことだろ?」ってニヤニヤしながら聞いてきた。
    ○○は全然知らない苗字で、自分の家のものじゃ無かったから、
    違いますと言おうとしたけど、おじさんはすぐに早歩きでどっか行っちゃったから、未だに誤解解けてないっぽい。

  • 49二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 03:55:45

    俺はとある保育園に勤めたんだけど、そこであった話を聞いてほしい。

    俺はある日、一人で園内に残って書類仕事をしてたんです。子どもたちが全員帰って、戸締りをしてからの居残りだったからすでに八時半は過ぎていたはず。

    一人で頭を悩ませながら書類を書いていると耳元でいきなり声がした。しかも吐息がかかるかのような感覚…。とはちょっと違うような感じ。AMSRで実際に吐息がかかるわけじゃないのに近くからささやかれたよな感触。
    別に俺の名前を呼ばれたわけじゃないんだけど、俺が呼ばれてる気がした。

    ビビりの俺はその時点で帰ることを決心し、慌てて戸締り最終確認を開始した。
    先に荷物をカバンにぶち込み、無心になろうと歌いながら一階の窓を全部確認した。

    さて次は2階だ。ってなったところで階段の上から「ガーン!!」というよく聞く音がした。

    保育園には基本的に、階段には子どもの落下防止のためにドアがあるのだが、そのドアが抑えたりせずに自然に閉まる際には今のようなガーン!!というでっかい音がするのだ。
    ただ、園内には俺一人しかいない。そんな中、閉めたはずのドアの音がするのがおかしいのだ。

    俺はもう我慢が出来なくなって、上の確認は諦めて逃げることにした。次の日園長に怒られようがもう知ったことかと。
    最後、鍵と防犯設備を起動させて帰ろうとしたのだが、玄関に行ったとき、張り紙が一枚だけ、風もないのにふわりと浮き上がり、カタカナのト、みたいに壁に対して垂直になっていた。

    そこから後は逃げるだけだった最後にその現象。ほとんどパニックに陥ったまま俺は園から逃げ出した。

    それ以来、何かあったというわけではないけれど、それが俺のその園で一番に怖かった思いで。

  • 50二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 03:58:08

    >>49

    家まで案内してない?😌

  • 51二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 04:00:36

    >>50

    じゃあ、ちょっとした続き話していい?

  • 52二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 04:01:27

    前に書いたやつの再掲とかいいのかね

  • 53二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 04:01:33

    >>51

    俺が呪われる系じゃなければ……(ブルブル)

  • 54二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 04:08:05

    >>53

    大丈夫だよ。君は大丈夫なうえにもう何年も再会してないから


    その年のお盆、実家に帰ったんだけど、トイレで用を足している途中、耳元で再びささやかれたんだ。

    その声は確実に俺の名前ではないけど、俺に向かって声をかけられてた。


    ただ、その時俺は用を足してトイレットペーパー片手にスタンバイしてたんだ。

    状況が状況だったから再びパニックに陥りまして、ウォシュレットのスイッチを押してた。

    ウォシュレットが最大威力になっていることにも気づかずにね。


    そしたら、ちょいと切れ痔になってた俺の*に最大威力のウォシュレットがぶち込まれたじゃあありませんか。

    別の意味でパニックですよ。とてもじゃないけど怪奇現象にあった時の悲鳴とは思えないような声を上げて慌ててウォシュレットを止めました。


    俺のケツは大ダメージを受けましたが、それ以来耳元でささやかれることはなくなりました。

  • 55二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 04:09:02

    >>54

    嘘かと思われるかもしれませんが、これ実話なんです。

  • 56二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 04:20:15

    >>55

    流石に草なんだ。

    ケツに執着されてたんやろなぁ。

  • 57二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:41:32

    こんな時間にごめんね
    何レスか借りるよ

  • 58二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:42:12

    「五文銭」

    俺が高校三年生の頃の話。
    正直かなりやらかしたと思ってるからオチまで読んでも怒らないでね。

    四月の半ばぐらいだったと思う。
    金曜の晩に突然、「明日江ノ島行くぞ」なんてLINEが飛んできた。
    相手は一個上の友達で、少し前に免許取ったなんて話をしていた。
    普段から直前になって声をかけてくる奴だったから短く「了解」って返してその日は寝た。

    翌朝、適当に時間決めて、適当にカバンを持ち、友達の危なっかしい運転で江ノ島まで行った。
    言うまでもなく二人旅だ。
    友達はしらすが食いたいと言い、俺はスピリチュアルなのとかが好きだったから神社に行きたいと言った。
    昼時でどの店も混んでたから先に神社に行くことになった。
    流石に四月半ばじゃそこまで人混みも多くはなかった。飯屋はめちゃくちゃ混んでたけれど。
    とりあえず目に付いた神社は片っ端から巡って、銭洗いをし、御守りを買った。
    受験生だったから合格祈願のをひとつ買ったんだけれど、今書いてて厄除けも買っておけば良かったかななんて思った。

  • 59二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:43:03

    長々と平和な話を書いてて申し訳ない。
    でも多分、今書いたなかのどこかで荷物に五文銭が紛れ込んでしまっていたんだ。
    それに気がついたのは、海の近くの店でしらす丼を食べ終わり、会計をする為にカバンから財布を取り出そうとしたときだった。
    シャランシャラン、みたいな音と共に俺のカバンから五円玉亜種みたいなものが落ちた。
    そいつが五文銭だと知っているのは、少し後に検索したから。
    さくらんぼのヘタみたいな色の紐が真ん中に通してあって、五文銭自体も錆びてて緑っぽかった。
    「お前なんか落としてね?」
    割と軽いノリで友達が言った。
    俺も軽いノリで返したかったんだけれど、見知らぬ五文銭がカバンから出てくる状況が怖くて、一瞬何も言えなかった。
    「落としたけどさ、これ俺のじゃないんよ」
    「じゃあ放置でいいか」
    多分そんなに間を開けずに俺が答えると、友達はそんな事を言った。
    普段だったら俺が「良いわけ無いだろボケ」って言って拾うんだけど、今回は怖かったから「だよなあ」って言ってそのまま会計をした。
    帰路は微妙に恐怖体験をしたせいでテンションが上がっていて、めちゃくちゃ盛り上がりながら帰った。

  • 60二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:44:26

    家に帰る頃には五文銭のことなんか完全に忘れててさ、御守りとか出そうと思ってカバンをひっくり返したんよ。
    シャランシャラン、って。
    部屋のフローリングの上に五文銭が転がってるんよ。
    「うっそだろー」
    気の抜けた声を出してるけど内心めちゃくちゃビビってた。ガチのやつじゃんって。
    すぐに写真撮って友達の所に送った。「やばくね?」って文章と一緒に。
    「やべえじゃん」って返ってきた。完全に信じてない。
    この時点でこいつを頼る選択肢は俺の中で消えた。
    どうしよう。どうすればいいか何も思いつかない。
    ……なんて言いつつ、実はまだひとつだけ頭の片隅に残っている説があった。
    友達が仕掛けたドッキリだ。
    立証するために俺は五文銭を窓から捨てた。

  • 61二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:44:57

    翌朝、机の上に五文銭が置いてあった。ドッキリではなかった。
    そうなると本当に困ってしまって、神社に行こうか、物理的に壊そうか、色々な事を考え、実際に試したりもした。
    ちなみに今回の出来事で得た教訓がひとつある。身近な所にある神社や寺はあまり頼りにならないということだ。
    日曜日という事もあって、自転車で行ける距離の近場の神社や寺を回ってみたんだけれど、そもそも話を聞いて貰えない所が大多数だった。
    一箇所だけお焚き上げしましょうか、って言って預かって貰えた所があったんだけれど、その場を離れたら普通に帰ってきた。
    困りきった俺は、開き直って何か実害が出るまでは放っておくことにした。

    ここでひとつ補足的なもの。
    親には頼らないのかって思うかもしれないけれど、頼りにならないってのが理由で相談しなかった。
    我が家はシングルマザーで母親は大のオカルト嫌い。怖がらせるだけでプラスになる要因がなかった。
    除霊とかで金が必要になったら相談してたかもしれないけれど。

  • 62二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:45:21

    それからしばらく俺は普通に生活していた。
    五文銭が手元にあること以外はまじで何事もなかった。
    ゴールデンウィークが終わってしばらく経っていたから、多分五月半ばくらいのこと。
    当時はアパート住みだったからさ、階段を登って微妙に音の響く廊下を歩いていって、住んでる部屋の前で立ち止まったんだよ。
    タンタン……カツ。
    どっかで聞いた事ある話かもしれないけどさ、足音が一個多いの。

    躊躇いながらも後ろを見た。誰もいなかった。
    切れかけの仄暗い蛍光灯とどんよりと重い雲が怖くて俺は急いで鍵を開けた。

  • 63二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:45:52

    その日以降、初日と同じくらい怯えて過ごした。
    立ち止まる度に足音が多くないか耳を澄ませた。五文銭はカバンに括りつけて常に目に止まるようにした。
    ここまでくると無くなる方が怖い。
    マジでシャワーの時とか地獄だった。だってほぼ確実に後ろにいるんだぜ。なのに無防備にケツ晒してるとか正気じゃいられないわ。
    本格的にお祓いをしようと、いくらかかるのか調べ始めたのもこの頃だった。結局お世話になることはなかったんだけれど。

  • 64二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:46:18

    五月下旬。深夜のこと。
    夜中にトイレに行きたくなって目が覚めた。
    普段俺はイヤホンをしながら眠る。だからそのままの格好でイヤホンを装備し、スマホを手に持ってトイレに行った。
    今思えばなにイヤホンしてんだよ馬鹿、って思う。
    用を足して手を洗って、そのままドアを開いた。
    俺は普段割と下を見て歩くタイプだ。

    だから真っ先に目に入ったのは白い裾と白い足袋だった。

    反射的に視線が上に行った。
    ボサボサした長い黒髪が目に入る腰の辺りで視線を逸らしてドアと鍵を閉めた。
    多分女。いっつもつけてくる足音だ。
    怖すぎてさ、一周まわって冷静になるというか、反射というか。
    俺は助けを求めるためにスマホで家電に電話をかけた。
    親を起こすためだ。
    深夜の我が家にけたたましい音が響いた。すぐに親が起き上がる気配がした。
    電話を切って恐る恐るドアを開くと、人影は無くなっていた。
    代わりに落ちていたのは五文銭。
    トイレに流してやろうかと思ったけど、それは最初の方に試したんだった。
    ちなみに我が家の電話は古いので、俺が電話をかけたことはバレませんでした。

  • 65二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:46:45

    六月。
    俺が怖がっていようといるまいと学校行事は進む。
    修学旅行の時期がやってきた。
    班決めでまあまあ仲のいいやつと組んだんだけど、当然、ぶっちゃけ楽しみにする余裕はない。
    人に話してどうこうなるようなものでもないと思ったから、俺は学校の友達には全く五文銭のことは話していなかった。
    うちの学年は沖縄旅行に行くことになっていた。
    つまり飛行機に乗る。
    みんなが着いたあとホテルで何するか話しているなか、俺は落ちないでくれよ飛行機と祈り続けていた。

    あっという間に機内入り。
    俺は中央、通路側の席に座っていた。
    隣は同じクラスのあんまり話したことのない男子。機内で騒がないようにほぼ全員親しい友達とは離れた席に配置されている。
    とはいえさ、修学旅行の空気というか、盛り上がりたい高校生のマインドというか。
    なんだかんだ隣のヤツとは話すんだよ。
    まるでお見合いのように天気の話をしたり、趣味の話をしたり。
    そしてそいつの趣味はさ、オカルトだったんだ。

  • 66二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:47:09

    やれ怪談が、だの心霊スポットが、だの以前の俺だったら喜んで食いつきそうな話がどんどん出てくる。
    俺もほんの少し前まではそういうのが好きだったから合わせて話すんだよ。
    そしてそいつは当然というか、俺のカバンについている五文銭に食いついた。
    「御守り?」
    「まあそんな感じ、的な?」
    「へぇ〜すごいじゃん」
    こんな具合の会話だったと思う。こんな錆びてて緑色の御守りあってたまるかなんて思いもしたけれど。
    けどさあ。
    そんな物欲しそうな目で見られたらさ。
    あげたくなっちまうよなあこんなもん。

    「いる?」
    「え、いや、見せて欲しいなとは思う」
    「そっかー」
    俺はカバンから五文銭のついている紐を外した。
    そしてそいつに手渡した。
    「それは君のものだ。大事にするといい」
    無駄に大仰に渡したのは、正直な話帰ってくると思ったんだよ。あとメンタルが逝ってた。
    俺が五文銭を渡すとそいつはそこそこ喜んでたと思う。完全に俺の主観だけど。
    少し経ってそいつがトイレに行くというから少し道をあけた。
    そして俺は、五文銭の所有権が完全にそいつに移ったことを確信した。

  • 67二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:47:43

    俺の背後あたりから、今までどこにいたのか例の白装束の女が出てきた。そしてそいつの二歩後ろあたりをのそのそとついて行く。
    その時気づいたんだけど、俺さ、今までストレスこそ感じていたものの体調不良とかはなかったのよ。
    だからきっと白装束の女はそこまで悪くなかったんだろうなって。

    白装束の女の、多分三歩くらい後ろをカツ、カツ、と杖をついた黒ずくめの男がついて行った。
    その男を見た瞬間身の毛がよだつような感覚がして、俺は目を逸らして震えていた。

    クラスメイトのそいつとは飛行機を降りてから現在まで特に接触はない。
    時々遠くから様子を見たりしていたけれど、白装束の女も黒ずくめの男もそれ以降見ていない。
    そいつ自身も変わった様子はなく友人たちと仲良くやっていた。
    しばらくして高校を卒業し、今現在に至るまでクラスメイトの葬式の案内は誰一人来ていない。
    本当に心の底から何事も起きないことを祈ってる。

  • 68二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 06:54:42

    書いてる時は気づかなかったけどなっが……!
    本当にごめんなさい

  • 69二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 09:58:16

    5文銭だったんでしょ?
    で、それを勝手に鞄に入れてつきまとうって事はお金貸してほしかったんじゃね?
    黒い人は日本版の死神(黒い服着た老人の姿をしている)で、そろそろ三途の川渡りなよって催促に来たとか

  • 70二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 10:33:50

    かなり最近の話です。
    自分霊感なるものが人よりもあるんですね。
    お墓が近い祖父母の家に行ってお泊まりしてると稀に知らない人の生首が自分が寝ている横でこっち見てたりするんですよ。
    まあそれはもう慣れたんでいいんですがこれから先はそんな自分でもめちゃくちゃ怖かった体験です。
    今年のお盆前ぐらいの話で、いつものようにあにまんを覗いていたんです。
    時刻は深夜1時ぐらいだったでしょうか。
    翌日は休みだったのでもう少し見てくかと思ったらですね、別の部屋に置いてある扇風機が勝手に動き始めまして止めに行ったんです。
    これもよくある話なんで特段気にしなかったのですが怖かったんであにまんなんか覗くのやめてその日は寝ることにしました。
    布団に入ってから気づいたのです。
    そういえば自分の家でこのような現象が起きるのは初めてだな、と。
    ですが自分にできることなど何一つないので今夜は何か起きそうだな程度に思いながら目を閉じました。
    それから二時間、三時間ぐらい経った頃でしょうか祖父母の家で何度か遭遇した誰かがいる気配を感じ取ったのです。
    眠りの浅い自分はそれだけで何かがいることを察して目が覚めてしまいました。
    しかし慣れているとはいえ見たくないものは見たくないのです。
    そのまま目を閉じていると、自分の顔に何かが這う感覚が襲ってきます。
    初めてでした。
    今まで、見たことはあっても自分に影響を及ぼすようなことはなかったのです。
    ああ、今回は本当にまずいかも知れない。
    そう思っていると顔を這う感覚がどんどん口元へと近づいてきました。
    目が覚めたといっても寝ぼけていることに変わりはありません。
    ぼんやりと自分の顔を産毛でなぞられるような不快感が体を襲います。
    そして、ついにその感覚は自分の唇へと到達します。
    ここで自分は気付きました。
    あっ、これ霊感とかそんなの関係ない。
    これ多分夏場増えるあいつだ、と。
    この後恐怖で体が震え一日中動けなかったのは言うまでもないでしょう。
    ご静聴ありがとうございます。

  • 71二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 10:55:44

    「ゴソゴソする靴」

    ウチの高校は革靴が正靴なんですがね、ある朝それを履いたらつま先がゴソゴソするんすよ。糊のないセロファンが丸まって詰まってる感じ。
    ただ、忙しい朝だったんでそのまま履いて電車に乗ったんすよ。でもね、吊り革に掴まっててもね、まだゴソゴソするし時々カシャカシャすんすよ、そのセロファン。
    あんまり気になるものだから、つま先で靴の中を蹴ってみたんです。そしたら、いい感じに潰れて動かなくなったみたいで気分もスッキリ晴れたんです。

    そのままね、学校で授業を受けて、午後の最後の休憩時間になった時にふと靴を脱いだんですよ。なんか臭うんですよ、靴の中から。それも脂とか汗の匂いじゃなくて、金属臭が。
    おっかしいなぁと思って、セロファンの入ってた方の靴を指で探ったんすよ。なんか妙な感触のモノが詰まっててね、18年生きてて一度も摘んだことのないモノだったんすよ。


    何だコレは、とビビって床にぶち撒けたんすよ、そのセロファン。ソレ、潰れちゃったゴキブリだったんすよ。

    その日一日中、ゴキブリを靴に詰めてたっていうそれだけの話でした、すいません。

  • 72二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 12:06:28

    怖いって訳じゃないんだけど、謎の現象に遭遇した話。

    高校生の時だったと思うんだけど、俺はよく、こっそりリビングに降りて、ゲームをするのが好きだった。

    その日もこっそりリビングに降りてゲームしようとしてたんだが、リビングでは母が書類仕事してた。

    「今日は無理かー。」
    って、水でも飲んで大人しく部屋に帰ろうと思ったんだけど、ふと、カーテンの向こう、窓のそとに赤い光が見えた。一瞬、父が車でも動かしてんのかな?って思った。

    だけど、直後に光が強さを増した。
    暗闇の中でいきなり懐中電灯を向けられたかのような眩しさに、小さく悲鳴をあげてしまった。
    幸い、眩しさはすぐに収まった。

    そうしたら、すぐ近くにいた母が「どうしたの?」と聞いてきた。
    どうしたも何も、今めちゃくちゃ眩しかったんだけど。って言っても、「何が?」と、返された。

    この手の怪奇現象に対して母は基本的に全く気付く事がないので逆に怖かった。

    それに、光はまだ、はっきりとした赤い色を窓の外で放っていた。

    その後、大人しく部屋に帰ったんだけどそれ以来、何も起こらず赤い光は何処かへと消えていた。

  • 73二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 17:49:42

    知り合いのおじさんから聞いた話です。
    おじさんは猟師で、若いころからそうでした。
    若いころは先輩の現場に付き添うことが何回かあったそうです。今回の話はその付き添いの時に起こったことです。

    おじさんと先輩はある日○○村というところからの要請で狩りに行くことになりました。そこでは猪による獣害が最近起こり、いずれ畑だけではなく、人にも被害が出るのではないかという懸念がありました。

    狩猟を行う際、その付近に住んでいる人にはしっかりと、「今日、狩猟が行われるから山には入らないように。どうしても入らなければいけない人は黄色いカッパを着てください。」というお知らせが入るそうです。

    普段はそのお知らせと、立て看板があるか無いかぐらいですが、今回は違いました。先輩はロープと帽を何本かずつ手渡し、村に面している部分にロープで境界線を作るように言ったのです。

    なんでそんなことをするのかと、おじさんは聞いたそうです。すると先輩は、声を潜めてこう言いました。
    「昔、ここで狩りをしてたやつが、間違って撃ち殺しちまったんだ、人を。」
    その事件が起こったのは5年前。当時、この山で猟をしていた猟師が、間違って子どもを撃ち殺してしまったと。殺されてしまった子供はなぜか、緑色のカッパを着ていたそうです。
    それからここでは、猟をする際にはロープを張るようになったそうです。ロープと棒は住民が用意したものでした。

  • 74二次元好きの匿名さん21/08/18(水) 18:07:57

    >>73

    続きです。


    おじさんと先輩は手分けして村に面しているところに、ロープを張りに行きました。ロープを張りはじめ、もう少しで先輩と合流できるかというところで、おじさんはあるものを見つけました。

    それはボロボロになったロープと棒の一部です。しかも、手渡されたものとそっくりな。


    その時おじさんは

    獣が村に入ってくる際に滅茶苦茶にしたんだろう、と考えていました。

    先輩も同じものを見たそうですが、特に気にも留めなかったそうです。実際、そのロープと棒は獣によって壊されたものでした。しかし、それが異常だったのだと気づくのはもう少し後です。


    おじさんと先輩はロープを張り終えるとその日は帰り、次の日に狩りを始めました。

    無線で連絡を取り合いながら狩りは進みます。朝早くからやっていたものですから、昼頃には終わるだろうと見込んでいたのですが、全くです。猪の痕跡は見つかるのですが、実際に動物は全くと見つからないのです。先輩も同じでした。


    日が落ち始め、加えて雨も降り始めてきました。そろそろ一旦撤収か、と考えたその時です。

    茂みの中からガサゴソ、ガサゴソと何かが移動している音がしました。

    距離にして30m前後、姿を見せたらしっかりと仕留められるよう、狙いをつけ、引き金を指にいつでもかけられるように準備しました。


    そして影が茂みから飛び出してきました。おじさんは逃すまいと、それに狙いをつけ、そして、引き金を引くことはありませんでした。

    おじさんが獲物だと思っていたのは、緑色の合羽を着た子供だったのです。

    おじさんは安堵と緊張が切れたことが重なったのか、大きくため息をつき、その子供のもとへと向かいました。

  • 75二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 03:38:21

    ワガママだけど【巣くうもの】みたいな話聞きたい
    墓地にある墓が全てなぎ倒されてるとか

    俺が体験した話は深夜に
    車の電灯が点いて
    ワイパーも動いて
    テレビも点いて
    片方のドアも開いてる車を見た事

    人がいたらしいからそこまでしないと寝れんか?って思った
    今思えばただただ薄気味悪い話だった

  • 76二次元好きの匿名さん21/08/20(金) 03:41:32

    魚の目を抜いたら血が止まらなくなった、マジで人生で3番目くらいに出た

  • 77二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 01:07:52

    >>74

    続きです。


    おじさんはその子に話しかけました。

    「どうしてここに居るんだい。今日は山に立ち入らない方がいいってみんなが言ってたはずだよ。」

    すると合羽を着た子供はうつむきながらこういいました。

    「知らなかった。」


    子供の言葉です。半信半疑ではありますが、ろくでもない親もいたものだと思いました。

    周囲はすでに暗く、子供が一人で山をうろつくには危ない状態でした。

    おじさんはその子供に、送っていこうか、と言いました。

    子供はうつむいたまま、小さくうなずくと、一人で歩き始めました。

    おじさんはその後をついていきました。そしてすぐに疑問に感じたことがありました。

    山のふもとに村があるはずなのにいま、少女は山を登っているのだと。


    おじさんは気になって少女に聞きました。

    どうして山を登っているのか、と。

    少女はこう返しました。

    山の中に家があるの、と。


    村から離れて暮らしているなら、連絡が行き届いていなかったのも仕方ありません。おじさんはそう納得しました。しかし、何故ふもとの村ではなく山の中に住んでいるのかが気になりました。加えて、少女はずっとうつむいたままで顔を見せようとしません。早く送り届けて、いったん村へと戻ろう。そう思ったときでした。


    着いたよ、と少女が言いました。山の中に少し平たいところがあり、そこに家が建っていました。

    そして、おじさんはその家を見た瞬間絶句しました。

    その家は、形こそ特に特徴のない一階建ての古い家でしたが、その外観です。人が住むことができないほどすたれていたのもそうですが、家の壁には動物の腐った死骸がかけられ、ボロボロになった地蔵が家の前に無数も並べられていました。


    これはおかしい、とおじさんは思い、急いでその場を後にしようとしました。しかし、家の状態に絶句している間に少女に腕をつかまれていました。おじさんはがむしゃらに腕を振り払い、そして、見てしまいました。

  • 78二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 01:39:51

    >>77

    これで終わりっすか!?

  • 79二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:07:17

    >>77

    申し訳ない少し時間が空いてしまった。


    カッパのフードの部分がめくれ、少女の顔があらわになりました。少女の顔は何かに撃たれたのか頭の一部が吹き飛びそこから血を流していました。それだけでも恐ろしかったのに、それだけではありませんでした。

    たとえ、銃で頭を打たれていなかったとしても、少女の顔は異常なまでに歪だったのです。出来の悪い福笑いなんて言葉で表していいものかもわからない生々しいゆがみ具合でした。


    おじさんは走り出しました。いい大人がみっともなく何度もこけて四つん這いになりながらです。そして、


    おじさんが次に目が覚めた時、病院のベッドの上だったそうです。先輩が倒れてるところを見つけて、病院まで送ってくれたんだそうです。滑落して頭を打ったんだろうということが医師から伝えられました。


    先輩が見舞いに来た時、おじさんはお礼と一緒に、あの山について聞きました。

    本当に、狩りの最中に誤射が起こっただけなのか、と。

    先輩は椅子に座り、話し始めました。

    実はあの山には被差別民が暮らしていたそうです。元々動物の皮のなめしなどをしていた一部の村人が差別され山へと追いやられていたそうです。時がたつにつれ、ましにはなったそうですが、ハンセン病がまた差別を生んでしまいました。

    元々差別されてた人が、病気によってさらに差別されてしまっていたのです。そして、村人は彼らと関わることを避けるようになりました。それが連絡不足につながり、猟師による誤射が起こったそうです。

    なぜ、少女が緑のカッパを着ていたのかはよくわかりません。噂では誰かが黄色ではなく緑色のカッパを着るようにわざと伝えたのではないかと言われています。


    その事件後、村への獣害がひどくなったそうです。祟りかどうかはわかりません。しかし、村人は祟りだと信じ込んでいます。自分たちが祟られることを恐れた村人は縄で山と村を儀式的に隔てるようにしました。それをよそ者である猟師に任せたのは何故かわかりません。ただ、猟が終わった猟師に早く帰るように冷たく接する村人を見るからか、猟師たちはよそ者なら呪われても構わない、と思ってこっちを利用しているという噂があるようです。

  • 80二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:09:47

    >>79

    続きです。


    先輩をその噂をもとから知っていましたが、しょせん噂だと思っていました。しかし、先輩はおじさんを運んでいる最中あるものを見てその考えを改めました。山の一角に自分たちが張ったものではない縄と棒が無造作に荒らされまとめられていたのを姿を見たのです。何かが意思をもってやったとしか先輩は思えませんでした。


    先輩は今回の仕事を中断し、他の仲間にもこのことを伝えたそうです。おじさんは退院後その村を訪れることはなかったそうです。

    それから、おじさんは今でも猟師を続けていますが、二度とあの村には行っていません。また、噂が広まっているのかその村の仕事を受ける猟師自体もいなくなっていきました。あの村が今どうなっているかおじさんは知らないし、知りたくもないそうです。


    これが私が幼少期に聞いた怖い話です。ただおじさんはこれを怖い話としてではなく、差別はいけないという教訓として話してくれました。この話を話しているおじさんの顔は妙に真剣みを帯びていました。そのことはよく頭に今でも残っています。

  • 81二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:25:23

    昔、小学校に入ってすぐくらいの話です
    親の買い物に付き合うのが嫌で一人で留守番してたことがありました
    夕飯に食べたいものだけ伝えて、2階のリビングでのんびりしていました。
    我が家はいわゆるLDKが2階にあって、そのちょうど
    ダイニングとリビングの間の端に1階への階段があるようなかたちでした。

    リビングで一人テレビを見てたとき、ふとなぜか立ち上がったんです。
    それでちょうど中央、ダイニングとリビングの間の階段の正面に立ちました。
    それでテレビのあるリビングから階段にすっと首を向けたら 

    誰かも分からない女性のようなナニかが階段の上に浮いてました

    その時、すぐ流れで視界はダイニングに向けられましたが、
    すぐ以上に気づいて見返したとき、階段には誰もいませんでした。

    それからしばらく、それは現れることなく、
    一時は一人になるのが怖かった自分も、徐々にその恐怖を忘れていきました。

    あの時までは

  • 82二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:39:41

    >>81

    続き

    それからしばらくした小学四年生の時でした。

    その時期はもう目先に運動会があり、運悪く徒競走を押し付けられた自分は

    少しでもということで練習することとなりました。

    その日の夜も、自分は父親と一緒に最初の駆け出しの練習を

    家の駐車場近くで行っていました。

    そうして何本目かのとき、構えから駆け出して顔を上げた


    その視界の端に、あの時と同じナニかが映りました


    またすぐに駆け出して視界から外れてしまい、結局すぐ見返したときには

    また姿は消えていました。

    父親は一切気づいていませんでしたが、その日は頼み込んで

    すぐ練習を中止させてもらいました。


    何故またあれは姿を見せたのか。

    一度目は家の中だったのに、二度目は外だったのか

    自分のあとをつけていたのか、それとも…

  • 83二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:42:21

    >>82

    それ以来、あれとは一度も出会うことなく、小学校を卒業し、中学生になりました。

    そうして中学に登校するある日、自分はふと何かを感じました。

    そこはうちのほんのすぐ近くにあるT字路なのですが、

    その突き当たりには墓地があるのです。

    なぜなのでしょうか。何かを感じ取ったのでしょうか。

    自分は小学一年のときと同じことをしました。

    右を向き、正面を視界に捉えつつ、左を向く。


    いました。

    正面の墓の中に、アレは紛れていました。

    相変わらず、視界を戻すと消えています。

    しかし、そのときはなぜか恐怖を覚えることがありませんでした。


    それ以来、あれは一度も現れることはありません。

    案外、帰り方が分からず、家に紛れ込んだだけの存在だったのかもしれません。


    ただ、最後に一つだけある話を。

    これは、自分が母より小学校の課題の一環で聞いた話です。


    幼少機、本当に自分が立てるようになってすぐの話。

    近所の知人と家の庭でバーベキューを開いていたらしいのですが、その時ふと自分が失踪していたそうです。

    一体どこに行ったのか。家の中にはどこにもいない。

    まさかすぐ近くの道路で轢かれたのでは。

    そう皆が慌てながら探したところ、自分をなんとか見つけたそうなのです。


    その時自分がいた場所こそが、あのT字路の先にあった…あの墓地らしいです。


    自分とあれが最初に会ったのは……本当に小学一年のときなのでしょうか……それとも………

  • 84二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:44:11

    みんな良い怖い話するなぁ(震え声)

  • 85二次元好きの匿名さん21/08/21(土) 02:51:37

    あるあるだと思うんだけど怖い夢見たら、だいたい金縛りになってる

  • 86二次元好きの匿名さん21/08/22(日) 11:05:27
  • 87二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:26:08

    「猿夢?」 ①
    高校の時仲良いと思っていた同級生にはめられてクラスで孤立、盲腸で入院と中々最悪な年があってその年のお盆。手術も終えてようやく多少は落ち着いて
    何時も通りに寝たら夢の中で周りは何もない駅で立ってた
    ただ電車来るのを待ってたら
    「地獄行きー地獄行きの電車が参りますので白線の内側までお下がりください」
    その時は
    地獄行き電車かー…
    乗らなきゃ!
    と謎の使命感があった
    数分後に電車が来た

    見た目はレトロな感じの青い電車
    ただ行き先が炭の字で「地獄」と書いてた
    ドアが開くと同じホームには沢山の人がいつの間にか居て沢山その電車に乗って行った
    俺も乗ろうとしたら後ろから凄い力で肩を掴まれて止められた
    振り向いたら旧国鉄の車掌さんが俺の肩を掴んで止めてた

  • 88二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:38:33

    猿夢? ②
    「乗るな」
    車掌さんはただそれだけを俺に言った
    けど俺は乗らなきゃいけない、乗らないと遅刻する!
    みたいな焦燥感で車掌さんの手を振り解こうとしたら
    「乗るな。アレには乗るな。客を見ろ。あんな奴らの仲間になりたいか?」
    車掌さんがの言葉を受けて電車の客を見たらみんな顔の覇気はなくて目が虚。凄いキミガワルイ
    そうしたら乗りたくなくなって逆に車掌さんにしがみついてしまった。
    乗客達はそんな俺を不思議そうに見てそのままドアが閉まり電車は行ってしまった
    「まだ来るには早い。この駅から出たらまっすぐ歩きなさい。駅を出るまで振り向くな。出たら振り向いても良いが出るまではダメだ」
    それだけ言うと車掌さんは俺が振り向かないようにする為か自分の体を壁にして俺を出口まで送り届けてくれた
    素直にその言葉にしたがい駅を出てから振り向いたら車掌さんはいなくなってた
    そしたら目が覚めた
    両親に話しをしたらご先祖さまに助けられた、車掌さんの姿を取って子孫を助けにきてくれたのではないか、とか言われた
    多分そうかもしれない
    あんなに助けてくれるような怪異は無いだろうし
    もしあの駅に行くことがあれば車掌さんに礼は言いたいが出来るものなら行きたくは無い

オススメ

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