【SS】借りひとつ

  • 1二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:03:53

    「ゴラアアアァァァッ!!!ゴルシイイイ!!!なんで学園中に稲植えてるんスか!そもそもどうやって壁にまで埋め込んだんスか!?」
    「うっひゃあああああ!風紀委員だ逃げろ逃げろおおおおお!!!」
    もはやトレセン学園では見慣れた光景。
    ゴルシが学園を飛び出し、さらにそれについていく風紀委員。
    その行き先は…

    「…はぁ…はぁっ…、見失った…っス…あれ、ここ…」
    のどかな田んぼが広がっている。
    「…どこっスかああああ!!!」

  • 2二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:04:04

    とりあえず電車の駅を探してみる。
    「あ、あった…よかった、これで帰れるっス…あ」
    見つけたはいいが…冷静に考えれば交通カードも財布も持っていない。
    「仕方ないっス…線路辿って帰るしか…」
    そうして、1人線路を辿って歩き出した。

    「あー…暑い…喉乾いたっス…あ、自販機」
    ちょうどいいところに自販機があった。
    「こんな辺鄙なところでも色々あるもんっスね…麦茶にし…あぁっ!!!」
    そういえば財布がないのだった。
    「どーすんスかこれ!あぁぁ、喉乾いた…早く帰るしか…」
    仕方がないので、また線路を辿っていく、が…
    「ダメっす、喉乾いたっス。これはさすがに…」
    そう言って、かろうじて持っていたスマホで連絡をとった。

  • 3二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:04:22

    『バンブー、おつかれ。もっと早く連絡してくれればよかったのに』
    「ゴク、ゴク…ぷはっ、いやぁ、借りを作るのも申し訳ないっスから!」
    『借りなんて思わなくていいのに…』
    トレーナーに迎えにきてもらい、車で2人学園に向かう。
    「そういえばゴルシも道に迷ってるんじゃ…」
    『ゴルシは…まあ、なんだかんだ帰ってこれるんじゃないかな…?最悪彼女も連絡をとるでしょ』
    「そうっスね!ただ、イタズラする以外は大事な生徒っスから、遭難されるのは嫌だと思って…」
    『優しいね』
    「ありがとっス!」
    そう言って車はまだ走っている。
    このなんてことない空間が、心地いい。

  • 4二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:04:53
  • 5二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:05:28

    ちなみに金欠で飲み物買えなかったのは実話です…
    そこから思いついた

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています