- 1二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:32:47
スレタイ通り、ワンライスレに挙げたSSの加筆版(というかおまけ付き)です。
それでよければどうぞ
SS書き集まれー!ワンライやろうぜ!|あにまん掲示板ウマ娘でワンライ企画スレになります。ワンライはお題に合わせたSSを1時間以内に書き上げ完成させるという物です。人を集めるために始まりは19時からにさせていただきます。公平性を保つ為お題の発表は18時5…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:33:00
『…雨!?』
「あー…土砂降りっスね…」
その日は担当ウマ娘…バンブーメモリーと屋外でトレーニングをする予定があった。
だが…
『さすがにこの雨じゃ、足元が悪すぎるね…』
「そうっスね…」
あんまりに足元が悪いと滑って怪我をする可能性もあるだろう。
そう思い、今日のトレーニングを屋内に変更しようとしたところ…
「走りがいがあるっス!」
『…え?』
「え?」
隣から聞こえてきたのは、全く予想だにしていない言葉だった。
『いやいや!怪我しちゃうかもだし、そんなことになったら次のレースは…』
「本番のレースで不良バ場を走る機会なんていくらでもあるっス!だからこういう時にトレーニングできるのは逆に幸運っスよ!うおおおお、燃えてきた!」
そう1人で結論付けると、ジャージ姿のまま飛び出していってしまった。
『あぁっ、バンブー!?』
思わず自分も、傘も持たずに飛び出した。 - 3二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:33:11
「はっ、はっ、はっ…これで3本目っス!あと何本っスか!?」
『え、えっと…予定ではあと17本だよ!』
「了解っス!おりゃあああああ!!!」
雨の中、彼女は走る。
もう髪もジャージもびしょびしょだというのに。
全身を雨で濡らしながらも走る彼女の懸命な走りが、輝いて見える。
思わず、自分も駆け寄っていってしまう。
「はぁっ…は…おわぁっ!?」
ぬかるみに足を取られてしまったのか、彼女がバランスを崩す。
『うわっと!…大丈夫?』
…すんでのところで支えることができた。
「あ、大丈夫っス…あの、あざっス!あと1本、完走してくるっス!」
そう言って彼女はまた走っていく。
…支えた時、水滴を纏った彼女が…とても美しく見えたということは…
(…さっきのトレーナーさん、すごくかっこよく見えたってことは…)
「『内緒にしておこう」』 - 4二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:33:27
おまけ
『あ…雨、上がったな』
「ほんとっスね!よかったっス!風邪引く前にシャワーでも浴びて…」
『あ…』
「ん?」
トレーナーは自分が声を上げてしまったことに気がつくと、話題を逸らすように話し出した。
『や、そうだな!あびた方がいいと思うよ!あ、そうだ、今回のフォームの改善点とかは後でトレーナー室でやろう、それじゃあっ!!!』
そう言って先にトレーナー室に走っていってしまう。
「ああちょっ、トレーナーさん!?…何があったんスかね…?」
彼女の髪についた水滴が、陽の光を反射して輝いていた。
雨は時に、知らない魅力を引き出すものだ。 - 5二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:38:14
雨の日におけるラブコメハプニングの王道を抑えてて好き
繰り返し見たら気ぶりたくなりそう - 6二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 01:40:10
個人的に水滴系シチュが好きなんだよな…いいよな…