- 1名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:24:11
「お疲れ様、アルダン」
「はい、ありがとうございます。トレーナーさん」
走り終えたアルダンに労いの声をかけ、アルダンはトレーナーの言葉に綺麗な笑顔を向ける。
いつもならタオルを渡しているがアルダンの呼吸は乱れていない。
というのも、今日はアルダンが少し体の調子が良くないらしく、体が鈍らないように最低限のトレーニングだけを行って、あとは休息に専念しようという話になったのだ。
(まぁ、冷静に考えるとそうだな)
連日、アルダンはトレーニングに打ち込み続けて、急激に成果を上げているが、やはり疲労は蓄積されていたのだろう。
今日のように、体調を見ながら休ませてあげたほうが、レースまでに支障が出る可能性も少なくなるかもしれない。
けれど、普段の休日のように、アルダンも家に帰ってどこかに出られるわけではない。車で送っていって貰えれば美術館などの何かを見たりもできるかもしれないが、確か今は周りにそういった催しがなかったはずだ。
彼女も…そういった休息に専念する日は何日も体験している。
けど、少しだけ。何か楽しんでほしいという思いもあるのだが…
「アルダン、少しいいか?」
「はい、どうしましたか?トレーナーさん」
帰り支度をしているアルダンに声をかける。
ふとした思いつき。
これで、アルダンが楽しんでもらえる保証はないが…それならそれで、早々に切り上げれば良い。
そう考えて、ふと思いついたことをやるために、アルダンと一緒にある場所へ向かう。 - 2名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:26:02
「図書室…お勉強ですか?」
「いや、今日は勉強じゃなくて、違うことをやってみようなって」
そういって、取り出すのは図書室に行く前に購買で買ったノートとペン。
ノートを広げてペンを渡すと、不思議そうにアルダンが首を傾げる。
その可愛らしい姿に笑いそうになりながら、説明をする。
「アルダンは筆談はわかるかな?」
「筆談…文字で会話をすることのことですか?」
「うん、そう。それを少しだけ変わった方法でやってみたいなって思ってね」
そう言いながら、ペンを動かして文字を書いていく。
『「こんばんは、お姫様。今夜、私と一緒に夜の街を歩きませんか?」
お城の中にいるお姫様に、仮面の男は紳士のように礼をする』
そこまで書いて、アルダンにノートを向ける。
いわゆる、リレー小説…というほどのものではないけど、こうして物語を作ってみようと思ったのだ。
アルダンは文章を見て意図を察したのか、綺麗な字で俺の書いた文字の下にこう綴った。
【「こんばんは、紳士さん。貴方は、わたくしをどこに連れて行ってくれるのですか?夜に外に出ることは、あまり経験がなくて」】
そこまで書いて、アルダンは俺にノートを渡す。
筆談で書く小説。二人で作っていく、アドリブ劇のようなものだ。
『「あぁ。だから、君が見たことのない世界を、今夜は見せてあげよう」
そう言って、紳士はお姫様の手を取り、お城の外へ出る』 - 3名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:27:15
そう書いて、アルダンの表情を見る。
俺の書いた文字を見て、不思議そうに、楽しそうに微笑んでいた。
ノートを渡すと、アルダンも言葉を出さずに、ただノートに文字を書いていく。
なんてことはない。ただの、二人の素人が書くだけの、小説なんて言えない物語だ。
それでも、外に出られないアルダンに、物語の世界だけでも──彼女が、お嬢様だからこそ。体が弱いからこそ、体験がなかなかできないことをさせてあげたい。
【「どこに連れて行ってくれるんですか?紳士さん」】
『「ちょうどこのあたりにお祭りをやっていてね。君は、お祭りに行ったことがあるかい?」』
【「いいえ。あまり人混みには行けなくて」】
『「なら、ちょうどいい。今日が初体験だ」
少し歩いたところにある、村のお祭り。夜の外とは思えない明るさで、屋台と浴衣を着た男女がたくさん見える』
【「いろんなお店があるんですね」】
『「あの、布で天井を作っているのが屋台だよ。簡易的なお店で、食べ物やちょっとしたゲームなんかもあるんだ。」』
くすっとアルダンが笑う。
彼女もお祭りを知っているのはわかる。けれど、アルダンであってアルダンではない少女。ここでは名家も関係ない。純粋に楽しめる、一人の女の子なのだ。
りんご飴やたい焼き、紙コップに入ったポテトや唐揚げ。射的や金魚すくい。
お祭りでなければなかなか見られないものの一つ一つに彼女の分身は興味を示し、紳士を連れて体験する。
「いつかまた、二人でゆっくり回ってみたいですね」
ポロッと、アルダンからこぼれた言葉。
想像以上に、物語の世界に入り込んでくれて、嬉しさが増す。 - 4名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:28:50
『「さて、そろそろ花火の時間だね」』
屋台の説明を一通り終えてから、お祭りの終盤とも言える花火の描写を書く。
言葉を発さずに、文字だけの会話は思っていた以上に面白く、ノートもあっという間に十数ページを使っていた。
気づけば、空もオレンジ色になっており、思っていた以上に時間が過ぎている。
「トレーナーさん」
優しい声色。
アルダンが、外を見ていた俺に声をかけ、ノートに視線を送る。
【「紳士さん。山の中だと、街灯では見えなくなった星空も、見えるんですよね?」】
それを見て、思わずアルダンに目を向ける。
もう少しだけ、お付き合いしてくださいますか?
言葉にしなくても、そういう言葉が込められたその目に、頷きながら応える。
『「もちろん。光が少ないから、逸れないようにね」』
その文章に、アルダンは楽しそうに微笑む。
二人であぜ道を通り、山の中へ。
暗くなりながらも、いつの間にか、逸れないようにと手をつなぐ。 - 5名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:30:48
最初は会話文しか書かなかったアルダンも、次第に動物を見つけたり、川の音が聞こえたりなどの描写も入れてきて、お互いに、顔を見ずにまるで本当に物語の中に入ったかのようにノートだけをじっと見つめていた。
【「あっ……紳士さん」】
『「おや?どうかしたのかい、お嬢様?」』
ちょっとした、アルダンからのイベント。
何かを見つけたような言葉に、少しワクワクしながら続きを待つと───
【「目の前が急斜面になってます。あぜ道も、途切れてしまってます」】
「───」
その文章に、なぜか初めてペンを持つ手が硬直した。
アルダンが少しだけイタズラっぽい笑みを浮かべてこう付け足した。
【少し回れば登れるところも見つかると思います。一緒にいきましょう?】
期待するような聞き方をして、ノートが再び自分の前に差し出される。
アルダンの想いや表情を確認することなく、衝動のままに自分は文字を書いた。
『「いや、これくらいの斜面ならなんとか登れるさ。このまま行こう」』
「え…?」
驚いたようなアルダンの声。
それに反応せず、ノートの中の紳士は彼女の手を引いてまっすぐ進もうとする。 - 6名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:32:06
すると、アルダンに袖を優しく引かれ、ノートを彼女に渡した。
【「紳士さん、落ちてしまっては危ないですわ」】
『「なら、私が君を背負おう。なに、これでも体力には自信があるからね」』
『「一人では無理でも、二人ならすすめる。そうだろう?」』
「───」
アルダンが一瞬だけ驚いたような表情をし、まるでレースに挑むかのような真剣な顔になる。
【わかりました。一緒に進みましょう、紳士さん】
スーッと息を吸い込み、お嬢様を背負いながら、木や石に手を伸ばして登る描写を書く。
アルダンが、なぜこの描写を入れたのか分からない。無意識的なものなのか、それとも、迂回をしてもっと今の時間を伸ばしたいのか。
それでもこの山が、斜面という壁が、自分の中では無視できなかった。
アルダンのじっと見つめる視線を感じながら、慎重に、少しずつ登り進めていく。
書いているだけなのに、少しずつ息が乱れてきて、ペンを持つ手にも力が入る。
そして書きながら、なぜか感情的になっている自分を冷静に見直す。
(……あぁ、そうか)
酷い勝手な思い込みに、思わず乾いた笑いが出てしまう。
この斜面が、アルダンの体の弱さに見えたのだ。
アルダンは、その壁を受け入れて、それでも道を探して進もうとしている。どんなところでも、模索して目標へと進み続ける。 - 7名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:32:29
そこに諦めるという言葉はなく、道がなくても必ずたどり着こうとする。本当に、アルダンらしい。
それでも。今の彼女は一人ではない。トレーナーである俺がいる。
彼女の道を作ると決めたのだ。不可能かもしれない壁があっても、到達だけではなく、登るだけではなく、そこにある壁「越える」。
それが、アルダンの望んでいることでもあるのだから。
外を見る。ちょうど、遠くの景色が見えなくなるくらいに日が沈んできている。
『「さぁ、ついた。ちょうど、星空が見えてくる時間だ」
上を見ると、そこには多くの星が空いっぱいに浮かび上がっている』
その文章を見て、アルダンが静かに目を閉じる。
彼女の中には、今、どんな夜空が浮かんでいるのだろうか。
それとも、勝手なことをして、何か思うところがあったのか。
目をそっと開けたアルダンが、ノートを引き寄せる。
【「紳士さん。なんで、私にここまでしてくださるんですか?」】
そこまで書いて、アルダンの手が少しだけ止まる。
そして、続いて書かれた言葉はこう書かれていた。
【「思えば、私がまだ光る前。まだ一人のときに、貴方は私を見つけてくださいました。それがなぜなのか、知りたくて」】
アルダンからの質問。
物語の中での問いかけであり、アルダン自身の問いかけ。
その言葉に、なんで?と自問をし──すぐにやめる。
思いついたことを、ただ自分の気持ちを書けばいい。 - 8名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:32:52
『「宝石のような、美しい光だったから」』
「……宝石」
呟くアルダンの言葉を聞きながら、
『「確かに、君は出会った頃は原石だった。これから磨けば光る、美しくなる。他の人にとって、どのように映っていたかは分からないけど、私には君の光が一層強く見えた」』
『「……いや、違うな。
その輝きを見た上で、君という光を私は好きになり惹かれたのだ。」』
文章にして、自分で納得する。
あぁ、そうだ。
気にはかけていた。なんとかできないかと思って声をかけた。
けど、あの日──タブレットを拾った瞬間から、彼女の努力と懸命さを見てから、どうしようもなく惹かれたのだ。
誰も見えていないなら、トレーナーとなり、力になればいい。
少しでも、彼女の支えになりたいと。
彼女はよく、自身のことをガラスと例えるが──俺にとってその輝きは、宝石に見えたのだ。
何よりも美しく、そして、強靭な硬さもある宝石に。
『「だから、私は君の力になる。超えられない壁があるなら一緒に他の道を探せるし、山があっても──二人でなら、一緒に乗り越え』
「すみません〜……」
「うわっ!?」
後ろから声をかけられて、思わず声が出る。
そこには、ゼンドロブロイが申し訳なさそうに立っていた。
「その…そろそろ閉館なので…」 - 9名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:34:09
見てみると、思っていた以上に時間が立っていた。
というより、夏だから、日が沈むのが遅いことをすっかり忘れてしまっていた。
慌てて帰り支度をして、アルダンと一緒に外を出る。
「あれ、ノートは」
「大丈夫です。私が持っています」
アルダンが鞄の中から二人で書いたノートを取り出して見せてくれる。
「心配しなくてと忘れませんよ。コレは、二人だけの秘密にしたいですもの」
彼女が無邪気な笑みを浮かべる。
何度も見てきた、綺麗なお辞儀をしながらアルダンが言う。
「とても、とても楽しかったです。この一時は、トレーニングをしていたときと遜色のないほど、私にとってはとても有意義な時間でした」
トレーニングと遜色のない。
1つ1つのレースに大きな思いを乗せている彼女の言葉としては、最高の褒め言葉だった。
なら、よかったのかな。と思う。
「けれど、このお話し合いはしばらくはお休みしましょう。楽しかったですが、そればかりに時間を割いてしまうわけにもいきませんので」
「あぁ。今回だけの、特別な一夜だな」
「ふふっ、ありがとうございます。それと、このノートは私が貰っても大丈夫でしょうか?」
「あぁ。もともと、アルダンに渡すつもりだったし」
ありがとうございます。と、アルダンが微笑んで、別れのためのお辞儀をする。 - 10名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:34:33
アルダンと別れて、書いた物語のことを思い出す。
ふとした思いつきではあったが、自分たちで作り上げたものだからこそ鮮明に思い出せる。
何より。不思議なことに自分も、ただの文章のはずなのに、思い出すだけで実際に物語の中に入ったような──アルダンと一緒に夜空を見たような光景が頭の中で浮かび出てくる。
彼女は一人ではない。
そして、彼女の立つこの役目だけは誰にも譲れない。
そう決意をし直し、自分も宿へ帰る。
★
「………ふふっ」
寝る前。アルダンはノートを抱きしめながら微笑んでいた。
部屋に戻ってからも何度も見返し、そのたびに幸せな気持ちになっている。
美術館や古書店を巡ったときに似ている、レースの情熱とは違う感動や熱さが、体中に広がっていた。
「ごめんなさい、トレーナーさん」
このままでは寝られないと思い、アルダンはペンを取って机に二人のノートを広げる。
まだお嬢様は帰っていない。物語は途中で、完結していないのだ。
トレーナーさんがいない間に、一人で書いてしまうのは少しだけルール違反な気がするけれど、それでもこの物語を完成させたかった。 - 11名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:35:16
『俺が君との未来を描くよ』
デビュー戦後に、二人で決意を固めた日にトレーナーさんが言った言葉。
今日、違う形ではあるけど、私との世界を描いてくれた。
だから。私も、この先を、小さな物語の先を描きたい。
【「ずっとずっと。私を支えて、一緒に歩いてください、紳士さん」
お嬢様は紳士の手を握り、祈るように、誓うように言った】
「ずっとずっと。この先も一緒に──」
★
「トレーナーさん、おはようございます」
翌朝、トレーナー室にいたトレーナーさんに声をかける。
まだウマ娘もほとんど来ていないほど早い時間ではあったが、アルダンはトレーナーがいることを確信していた。
「おはよう、アルダン」
いつもの優しく、そして凛々しい顔でトレーナーさんが返してくれる。 - 12名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:37:49
「昨日は遅くなってごめんな。よく寝れたかな」
「はい、とてもぐっすり寝れました」
少しだけ夜ふかしはしたけど、気持ちよく寝れたからか、睡眠不足を感じるどころか、体中が気力に溢れている。
アルダンの様子に安心したようにトレーナーが頷き、トレーニングの用意をする。
「そういえば、アルダン。昨日のノートだけど、よかったら少しだけ貸してくれるかな?」
「──ふふっ」
「ど、どうして笑う?」
「いえ、何でもありません。昨日のノートが、何かありましたか?」
「いや、あまりにも昨日が楽しかったからな。また、アルダンと話したいなと思って」
【「昨日の出来事が楽しくて、またお嬢様と話したいけどどうかな?」】
思わず笑みが漏れる。
昨日の書いた続き通りのセリフを、トレーナーさんが言ってくれた。 - 13名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:38:41
「実は、あのノートですが、私のお部屋に大切なところにしまっているんです。」
【「あの日の楽しかった思い出を、日記にして、私の部屋に置いてますの」】
「そうか。なら、また休みの日にでももってこれるかな?」
【それはいい。なら、またどこかに行くときに持ってきてもらえるだろうか?】
「えぇ、ですが、もしよければ私の部屋でお話しませんか?そうしたら、時間も気にしませんし」
【もしよかったら、私のお部屋で話しませんか?そうしたら、人目も他のことも気にしなくてすみますし】
「お、おぉ…そうか。…なら、今度お邪魔しようかな」
【そ、そうか…。なら、次は君のお部屋で一緒に過ごそうか】
笑みが漏れてしまう。
昨日の書いた続きの通り、紳士さん──トレーナーさんが返答してくれる。
物語は紙の上のことであり、空想でしかない。けれど、
「今日もよろしくお願いします、トレーナーさん」
こうして、自分の想像が──二人の物語が具現化している。
だからこの先も、どんな困難があっても、トレーナーさんはきっと私と一緒に山を登ろうとしてくれる。
私を背負って、無茶をして──最高の景色を見せてくれるように、努力してくれる。
体の熱が広がる。体調が悪くなるそれではなく、動きたくてたまらない原動力になる。 - 14名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:38:57
今日も、この先も、この暖かな熱を原動力に走り続けられる。
私の、一生のパートナーと一緒に。 - 15名もなきアルダン好き22/07/10(日) 15:40:03
初投稿失礼します。
思った以上に長い+制限で変なところで切れてるかもしれないという…。
それと、スレが変わってなかったのを指摘してくれたニキ、見ててくれたら感謝です - 16二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 15:41:10
初投稿でこの熱意はすごいと思う…!
愛が伝わってくるよ! - 17二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 15:59:21
アルダンの聡明な一面とトレーナーとの信頼に裏打ちされた日記のやり取りにとても微笑ましいと感じました。素晴らしい小説をありがとうございました。
- 18二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 16:15:05
ブラボー!
- 19二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 17:13:23
2人だけの世界……いい……
- 20二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 17:19:32
筆談なのにな
アルダンの甘く優しい声が、染み込むように流れてきてな…
ちょっと良すぎるんだ…これは - 21名もなきアルダン好き22/07/10(日) 19:17:41
感想くれたニキたちありがとう。
めちゃくちゃ励みになったのでまた書いてみる。 - 22二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 19:19:19
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん22/07/10(日) 19:22:39
読後感好き……
- 24二次元好きの匿名さん22/07/11(月) 00:16:21
とても助かった
- 25二次元好きの匿名さん22/07/11(月) 00:17:34
ありがとう、それしか言葉が見つからない
- 26二次元好きの匿名さん22/07/11(月) 00:21:17
言葉が出なくなるくらい素晴らしいSSだった、ありがと