【SS】風紀委員が兄貴って呼んでくれる幻覚

1二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:08:33

※スレタイ通り幻覚注意

彼女とのトレーニングが始まる日の話。
「兄貴っ！今日からトレーニング、よろしくお願いするっス！」
『こちらこそよろしく！今日最初のトレーニングは…勉強かな』
「勉強っスね！わか…えっ！？トレーニングは！？」
『理論を勉強するのも立派なトレーニングだよ』
「そ、そうっスけど…」
渋々といった感じで彼女は机に向かう。
「えーっと…う〜ん…わかんないっスー！兄貴、教えてほしいっス！」
『ダメ、自分で考えなきゃ』
「そんなっっっ！兄貴の意地悪ーっ！！！」
どうにかこうにか勉強を見つつ、その日は終わった。

2二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:08:48

別の日。
「兄貴！今日はなんのトレーニングっスか！？」
『普通に芝の走り込みだよ』
「よし！やっぱり勉強とかより走り込みの方がそれっぽいッス！」
『今度また勉強もするからね』
「うっ…カンベンしてほしいっス、兄貴…」
それはそれとして、その日は走り込みをした。

3二次元好きの匿名さん22/07/12(火) 15:09:03

夏合宿中のある日。
「兄貴！！！近所で夏祭りしてるっス！生徒がハメ外しすぎてないか見回るからついてきてほしいっス！」
『１人じゃ危ないもんね』
「当然っス！夜道を１人で歩くと危ないのは有名っスからね！」
そうして２人は夏祭りに向かう。
「見回り、見回り…あ、わたがし…は今はダメっスね…」
『…欲しいの？』
「いや、欲しいっスけど！今は見回りが優先っスから！」
『買おうか』
「えっ」
面食らう彼女を背に、わたがしを買ってくる。
『どうぞ』
「いや、その…」
『食べながらでも見回りはできるよ』
「…確かにっ！じゃあありがたく頂くっス！兄貴、この恩は一生忘れないっス！！！」
『大袈裟だよ』
「…兄貴はなんというか…本当に兄貴って感じっスね」
『どういうこと？』
「兄妹への面倒見が良さそうっス！」
『…自覚はないなぁ…』
こんな日々はまだまだ続く。