- 1二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:18:36
私自体なんやかんやとルドルフに滅茶苦茶言ってる身で、そんな奴が何言ってんだってって話だが、アレはおかしい。
「あの書類の山はなんなんだよ……明らかに生徒会に任せる量じゃねぇだろ、学園の教師は何やってんだ」
生徒会室の机に山積みになった紙の塊。
【学園内アンケート】
目に入るプリントの山。
(…そういやそんなのやってたな)
何の気なしに、ペラペラと何枚か見てみることにした。
『トイレが汚い』
『冷房の数増やして欲しい』
やはりというか、要望系が多い。
「……いや、これ生徒会に言われてもどうしようもねぇだろ」
こうして管理する側として見てみると、書いてるときは何も思わないのであろう要望が、まぁ無理難題とは言わずともハードルの高い要求に見えてくる。
「言いたいことだけ言いやがって……」
(……これを全部あいつは目を通してるのか、上に立つウマ娘として)
少し物思いにふけってると生徒会室の扉が開く。
「誰かいるのか…ってシリウスじゃないか」
「……ん?あぁ、皇帝サマのご帰還か。お前も大変だな、こんな自己中な意見の塊みたいなもんをわざわざしっかり見なきゃいけないんだろ?」
「だが、生徒の意見を聞くことは大切さ」
そういって私を横切り椅子に座ろうとするが、座る際の所作にやけに脱力感が感ぜられた。 - 2二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:18:48
「……おい、ルドルフお前、さては息の一つついてないな?」
「……大丈夫さ、私だって君の言うように『皇帝』なんだぞ、見くびってもらっては困る」
(…こういう要らない所で意地っ張りなとこだけは変わんないのはなんなんだよ)
こうなると口では動かない。そうなれば強硬策に走るしかない。そう判断したシリウスはアンケートを結構な枚数で奪い取った。
「何をするんだシリウス?」
「生徒会長は生徒の声も聴くのが大切なんだったなぁ?あらら残念、私の手に渡ってしまったんじゃそれも出来ねぇと来た」
「……返してもらおうか」
「取引だ。私に少しの間付き合え、別にこれは急ぐようなもんでもないだろ」
「……はぁ」
仕方ないと言わんばかりにため息をつく。だが大抵、こういう時は折れた時だ。
「何をすれば良いのかな、併走か?」
「そういう訳じゃない。私の息抜きに付き合え」
「……そういうことか。」
「今日だけは昔と同じように過ごしてやるよ。……ルナ」
「なら、君の言うように、遊ばせてもらおうかな…!」
~~~~~
「クレーンを"おくれーん"!!」
「………っっ、おい、勢いだけでゴリ押すのやめろ、笑いかけただろ」
「笑ってくれて良かったんだが!!?」
この日だけは、何もかも忘れて、ただの友人として、楽しんだのだった。
みたいな確執とか取り払って普通に友達やってるSS無いですか - 3二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:19:57
お始物 書くのだ...
- 4二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:22:42
クレーンをおくれーんは俺も勢いにやられたから悔しい
- 5二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:23:47
もう書き始めてるやん
あとは続き書くだけやで - 6二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:26:13
マジで学園の庶務課とか学生支援課とかは何やってんだろうな
学園の部署がサボり過ぎなのか生徒会がいらん領域まで足突っ込んでるのか - 7二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:30:44
書いてくれえええええええ!!!!!書いてくれよおおおおおおおおおおおお願いだよおおおおおおお
- 8二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:38:15
幼なじみだからなルドシリ、なんだかんだ仲良いと思うと……
今だデジタル!目に焼き付けろ!! - 9二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:41:01
デジたんならそこでひっくり返ってるぞ
- 10二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:52:31
これ好き!!!お願いだから続きをくれ…
- 11二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:53:13
お前が始めた物語だろ
- 12二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 14:54:13
創作の学園モノ特有の強権生徒会と無能教師はテンプレみたいなもんやし…
- 13二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 18:49:22
多分本編の方のシリウスも本気で嫌ってる訳じゃないしね、こういう尊い空間もあって良いのだと思う
- 14二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21:54:04
ルドルフはなんか元々生徒会の管轄じゃない仕事も自主的に始めたり引き受けたりしてそうなイメージがある
- 15二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 02:03:29
「おいルナ、仕事ばっかりし過ぎて遊び心すら忘れちまったなんてことはないだろうな?」
「ふふっ、まさか。なんならここで少し面白いことでm」
「いや…それは良い……」
こんなとこでクソ寒いダジャレを聞かされちゃたまったもんじゃない。
「んー……とりあえずゲーセンにでも行くか?茶でも良いが」
私に付き合えとは言ったが、こいつの休息の方がメインな以上、気を遣わせることはしたくない。
「君がそれで良いと言うなら私は構わないよ」
まぁ、こう返ってくるとは思ってたが。
「ならゲーセンだな、ルナも発散してぇだろ」
ルナの手を引いて歩き出す。今だけは私の前では昔のルナのままだ。
学園での着飾ったような、『皇帝』のルドルフではなく。
「シリウス!あれなんかはどうだ?」
そう言いながら指差す先には格ゲーのアーケード筐体があった。
「あー、あれか…やっても良いが、自信あるほうだぞ私。泣くなよ?」
「ふふっ、私もトレーナー君とたまにやるんだ、あまり侮るなよ?」
「へぇ…?」
~~~~~~ - 16二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 02:03:42
「思ってたより遊んだな……」
「あぁ…夜が近いね」
気付けば夕方になっていた。
皇帝がどうとか、そんなの忘れて今日は過ごせた。
「……楽しかったか?」
「久々にはしゃいだよ」
「そっか。それじゃあせいぜい明日も仕事に精を出してりゃ良いさ」
「……君は相変わらず素直ではないね」
「うるせぇ……」
普段は確執のようなものに距離を離されていたような感じがあったが、今日はそんなものは無くて、ただの友人として接することが出来たような気がする。
ただそれだけに今日のことが少し恥ずかしい。
「……昔のように付き合ってやるのは今日だけ、明日からはまたいつも通りだ、良いな」
「あぁ、分かっているさ」
「……だけど」
「ん?」
「今日みたいにへなへなしだしたらまた付き合わせてやるからな、皇帝サマが力でなくて寝首かかれました~なんて、無様を晒すのだけは許さねぇ」
「分かったよ、シリウス」
「ふん……。帰るか」
「あぁ」
そう言って歩き出したシリウスだったが、その口は微かに口角が上がっていたことをルドルフは見逃さなかった。 - 17122/07/17(日) 02:04:29
…こうでよろしいか
- 18二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 02:38:51
ありがとう
この関係性尊い… - 19二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 08:21:53
まだだ
まだ続きがあるだろ? - 20二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 08:23:29
ありがとう…ございます…
- 21二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 09:35:25
- 22二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 09:36:46
なんか神概念神SSが沸いてる…ありがてぇ…
- 23二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 13:13:53
なんだよ…自分で書けんじゃねえか…
素晴らしい… - 24二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 00:56:33
素晴らしい...
- 25二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 05:46:02
皇帝の批判者にしてルナの親友シリウスシンボリ好き
願わくば抱いて欲しい… - 26二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 07:17:58
やるやん
- 27二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 18:03:47
ルドルフが年相応な面を見せれるのがとても好き