- 1二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 22:50:36
「けほけほっ……ごめんね、迷惑かけて」
「気にしなくていいの。大人しくしてないと治るものも治らないの」
お粥をふうふうと冷ましてからライアンの口元へ持っていく。
目が潤み、桃色の頬をしたライアンに少しドキッとしてしまうがなんとか煩悩を払いのける。
「妹たちによく作ってたから大丈夫だと思うけど……どう?」
「うん、おいしいよ」
自然と頬が緩んでしまう。
量を少なめにしたこともあってかぺろりとたいらげると、ライアンはベッドに横になった。
お椀を片付けようと立ち上がると、ライアンに袖をつかまれる。
「ありがとう、大好きだよアイネス」
言い終わるとライアンは穏やかな寝息を立て始めた。
片付けようとしていたお椀を一旦机に置く。
ライアンの寝るベッドに顔をうずめる。
「……ライアンちゃんは本当にずるいの」
ぼそりとつぶやいても反応はない。
顔を上げてライアンの顔をまじまじと見つめる。
おでこに貼られている冷却シートを剥がす。
そしてそのままキスをした。
大急ぎでシートを貼りなおす。
お椀をつかんで流しへと早歩きで向かう。
顔が熱い。
風邪がうつってしまったのかもしれない。
うん、きっとそうだ。
だからさっきのキスも熱のせいだ。
そう言い聞かせても、唇はライアンの熱を覚えたままだった。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/03(日) 22:51:32
寮生活なら病人は隔離するんじゃないか、っていうツッコミは置いといてください(目そらし)
ライアンを看病するアイネスが見たかったんです
お目汚し失礼しました - 3二次元好きの匿名さん21/10/04(月) 00:00:08
すこ