- 1二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 14:43:09
- 2二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 14:53:18
うちの村ね、やたら立派な鳥居があるの
んでその先に神社とかなんかあるかと言ったらなんもない、いやなんもないわけじゃないんだけど
そこそこでかい池…いや泉?違いはわかんないけど爺さん婆さんは泉って言っててまぁそんなんがあったのよ
前にあった建物がなくなったとかじゃないんだよね…溜池じゃなくそこに自然に水が湧いてる池だったし
でまぁ、田舎の池でしかも結構綺麗な水だったから夏とかは暑いし地元の子供は普通にみんなそこで遊ぶの
それ自体は咎められないんだけど、もし体に怪我があったりそこで転んで血が出たらすぐに水から離れて一目散に帰るよう厳しく言われてた
おかしいよねせっかく普通に綺麗な湧水なんだから逆に傷洗えってのが自然だろうに
「みゃくみゃく様が起きてしまうから」って爺さん婆さんは言ってたけど、それ以外は特に何もわからない - 3二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 14:57:49
旧校舎の〇〇教室で1分、ただ黙って自分の脈拍を測るの。
1分間、脈の音を聞いてると自分とは別の脈打つ音が聞こえるんだって。
聞こえたらすぐに耳を塞ぐか聞こえなくなるまで旧校舎から離れないとダメだよ
別の何かの音が大きくなって、自分の脈の音が聞こえなくなるからね。
的な? - 4二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 15:00:58
うちの田舎では江戸時代くらいから「泉」に行った子供が消えるっていう言い伝えがあるらしい
そこに住んでる「ミャクミャク様」は人間が好きだから元気な人間を持っていくんだって
そういえば小学校の友達で目を怪我して入院した子がいたっけ - 5二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 15:08:57
ミャクミャク様のおわすとこ
清水・燦光・雨晒し
ひとがたなぞらえ形変え
とびはねおどりいきている
とある村に伝わる童歌 - 6二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 15:39:37
昔北陸地方へ長期出張に行った時、似たようなものを見たかもしれない。
その地域は小さなお寺がたくさんあって、それらの間にぽつぽつと管理がされなくなってしまった神社が点在していた。自分はそう言うところを見て回るのが好きだったから週末には必ずその地域へお散歩に行っていたんだ。
宿泊していた宿でそう言うものが好きだと言ったら、お宿の旦那さんが面白い話を聞かせてくれた。
「昔この辺りではミクシャク様と言う神様を信仰していて、そのおかげで常に水が豊富に流れて干ばつの心配はなかったらしい。それにまつわる神社がたくさんあった。でも、そのうち仏教を布教するためかお寺がたくさんできはじめて、ミクシャク様信仰は廃れてしまったらしいんだよね。山に入るとたまに御神体だったと言う水晶を流線型に磨いたやつが棄ててあるのを見かけるよ。」
水晶とか石が結構好きだからちょっと見てみたくて、その週末は山に入ってみたんだ。
一応どの辺りで水晶を見たかは聞いていたんだけど全く見つけることができず、代わりに大きな神社の廃墟に突き当たった。今歩いてきた山道はここへ続く道の名残りだったんだなと感じた。 - 7二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 15:39:55
>>6続き
その神社は大きな池があって、管理はされていないだろうにしっかり水が溜まっていた。水草や鯉はいなかったが、周囲の緑が映り込んで綺麗な池だった。水底には白い石が敷き詰められていて苔一つ生えていなかったのが不思議だった。
ほとりには立て看板のようなものの残骸が落ちており、脈釈迦神なんたらと書かれていたと思う。神社なのに釈迦だなんて変だなと思ったのが印象に残っている。
境内の方へ行くとボーリング玉ほどの真っ赤な石がいくつか転がされていた。錦石にしては鮮やかな真紅で、不思議と心が惹かれた。
綺麗に洗って観察しようと1つを池まで運んだ。重たいので慎重にゆっくりと水に沈めたが、水と石が触れた瞬間ビリッと電気が走ったようになり石を落としてしまった。
その瞬間、ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ !!と低い渇いた笑い声のような音が池の中から聞こえて、池の水がぶわっと波のように立ち上がりそのまま自分を巻き込みながら背後の境内へとなだれ込んだのだと思う。
目を開けると池は空っぽになっていて、境内にあった真っ赤な石は1つも無くなっていた。池が空っぽになって初めて、敷き詰められついたのが動物の骨だと気がついた。
水を被ったはずなのに髪や服は濡れておらず、目と全身の皮膚がヒリヒリと痛かった。すぐに持っていたお茶で目だけ洗い、すぐに宿へ戻りシャワーを浴びた。
あまりにも奇妙で誰にも信じてもらえない話なのでずっと心にしまっていたけれど、最近世を騒がしているミャクミャク様に似ていると思い書き込んでみた。
- 8二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 15:43:46
うちの学校の七不思議のひとつにあったなみゃくみゃく様
旧校舎の水道の近くを通るときにはずっと「目隠し目隠し目隠し目隠し」って唱え続けないと
目がたくさんある化け物に襲われるって奴
「目隠し目隠し」ってたくさん言ってると舌がもつれて「めやくし」ってなって
「めやくしめやくし」「めやくめやく」「みゃくみゃく」って変わって行って
目隠し様がみゃくみゃく様になったって先輩が言ってた - 9二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 16:07:09
ミャクミャク様は未厄未厄様って書くんだよって昔ばーちゃんに教わったな
厄ばらいのおまじないが元らしいけど大学入ってから「俺んとこは実厄実厄だった、厄が実るで相手をのろう言葉だ」っていう奴がいてどっちだよって思ったな笑 - 10二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 16:22:04
うちの病院にはミャクミャク様がいらっしゃるって言い伝えがあってね
患者の人の脈を測りにくるんだって。親身な神様だね
でも不思議なことに、元気なまま入院していた人は退院後に消息を絶ってるらしいよ
やっぱり仮病はよくないね… - 11二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 16:42:42
ミャクミャク様を騙って生贄を捧げさせていた村の話など「怖いのは人間だ」系も欲しいところ
- 12二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 16:45:36
うちの田舎だと病気とかケガになったらミャクミャク様にお祈りするよ
「ミャクミャク様、どうか私の身体の悪い部分をもらってください」って
もともとは身厄様で体の厄の部分を引き受けてくれる神様ってことみたい
で、悪いことすると「そんな悪い手してるとミャクミャク様が取ってっちゃうからね!」って怒られたりする - 13二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 17:00:28
ミャクミャク様の池ってのが山の方にあるんだ、なんか神様みたいな呼び方しちゃってるけど祠も石碑もなんもないんだよ
婆ちゃんが言うにはミャクミャク様の池ってのがミャクミャク様の池なんだってさ、何言ってるのかよくわかんないよね
それで、たまにその池から魚が跳ねるような音がするんだ、そんなに深くない池なんだけどね でも跳ねるんだ、すごくおっきい魚が
まあ、なんにせよそんな風にちょっと変な池だから、ちょっと変な言い伝えもあってさ「どんな出血でも池の水で清めれば治る」とか「一つ、ミャクミャク様の池を汚してはいけない 二つ、ミャクミャク様の池に御供物をしたら無くなるまで動かさない 三つ、池の近くにいる人には必ず挨拶をすること」とかね
なんのことはない、田舎にはよくある風習だよ - 14二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 17:09:18
地元の村にミャクミャク様が住んでいるとされていた池があってさ
池の水は赤く染まっていて、飲むと元気がみるみる湧いてくるらしくて神聖視されてた。臭いが酷かったから俺は飲まなかったけどね
でも最近、その池で遺体が発見されたらしくてさ、犯人は村の人間だって… - 151422/07/19(火) 17:11:00
打ってる間に要素が被ってしまった…申し訳ない
- 16二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 17:17:10
伝承や逸話はあちこちで似たような話が出るもんだし問題ないっしょ
- 17二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 17:23:44
金田一少年の事件簿 File animan
脈々泉殺人事件
夏休み、美雪と一緒に二三を連れてキャンプへ行こうとした金田一だったが
山中で急な悪天候に見舞われ遭難。たまたま山中で村を幸運にも見つけ世話になることに
その村には美しい泉とそれにまつわるわらべ歌が存在していたのだが…
雨が上がり太陽が差したその時、まるでそのわらべ歌の歌詞をあらわすかのような死体が発見される
悪天候により村民はお互いを見ておらず、アリバイが存在するのは金田一たちを泊めてくれた未亡人(美人)のみ
犯人は一体、それともまさか本当に祟りなのだろうか…? - 18二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 17:39:54
ミャクミャク様?知ってる知ってる!
死期が近付くと見れるようになる、死に神みたいな存在でしょ?
病院関係者のおばさんは、ここ十年くらいずーっと見えてるんだって!
「まぁ、私もそろそろ寿命かねぇ」って昨日も酒飲んでた - 19二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 18:10:25
母方のとこにちょっと変わった風習?言いつたえ?みたいなのがあってそれにミャクミャク様ってのが関わってたなそういえば
いうて他のとこの七五三の変形みたいな感じだったけど
3歳、8歳、9歳の時…誕生日じゃなくて数えだからそれぞれ本当はまだ1歳とかの時とかの正月に
泉にいって水を体にかけるんだよね、そうするとミャクミャク様が水をかけたところに宿って見ていてくれるんだって - 20二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 18:57:56
- 21二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 19:28:36
小さい頃祖父から聞いた話
祖父の住んでいた山間部では脈々と呼ばれる妖怪?のようなものがいたらしい。
ふと気がつくと空に水が浮いていて、視界に入れてしまったら両手を目で覆って静かに10数える。するといなくなっているんだそうな。
祖父が10になる頃、近くに住む他の子達と沢蟹を取りに湧水へ向かっていた時脈々に遭遇したらしい。少し離れた山の麓あたりに、薄く伸びた水が雲よりずっと低い位置に浮いていたんだとか。
一緒にいた子は、あ!っと言って咄嗟に顔を覆ってうずくまったんだけど、祖父は消えるとこを見てやろうとそのまま見ていたらしい。
数秒見ていると、水から巨大な赤い数珠のようなものがぽろっと落ちて追うように水も地面に吸い込まれていった。脈々が逃げる!と思った祖父はうずくまる友達を置いて水が落ちたあたりに駆け寄った。すると地面が丸く抉れたようにできた水溜まりがあって、その中に赤い巨大な数珠のようなものが蠢いていたらしい。流石にその水に手を突っ込む気にはなれなくて、ずっとうずくまっている友達を引っ叩いて沢蟹取りを再開したんだとか。
その日の話を家に帰って話したら、あれは脈々様と言って降りた土地を生命豊かにしてくれるものだと教えてくれたらしい。ただし、脈々様が土に染み込む前に触ってしまうと命が吸われてしまうんだとか。
祖父の住んでいた地域は転々と変な場所に畑があった形跡があって、それらは脈々様に命を吸われた人の遺族が供養のために作ったものだと話していた。脈々様によってその周囲にばら撒かれてしまった故人の命を、野菜に吸わせて自分たちの元へと返してもらうというものだそうだ。実際、そうやって人の命が染み込んだ土地では驚くほど野菜がよく育ったらしい。収穫された野菜は、不思議なことに次の御彼岸まで決して腐ることはなかったそうな。 - 22二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 20:13:54
今は廃村になった村にお盆に帰省したときに変な神社があったんだよ
一般的な鳥居じゃなくて、もっと古い感じの石で作られた鳥居をくぐると背中を向けたお地蔵様がズラッと並んでる参道を通るんだけど、ヤケに頭の無い地蔵が多くて不気味だった
お地蔵様って仏教だよな神仏習合の名残でもあるのかな……とか色々考えて歩いていくと神社についたんだけど、境内のど真ん中に小さな池があって、いくつもの途切れた参道と鳥居が池を中心に蜘蛛の巣みたいに繫がってて、何かを封じ込めてるみたいだった
本堂は長いこと使われてなかったせいなのか、そこら中ボロボロで草とか苔だらけで入れそうになかったんだけど、○○様?って知らない漢字(多分造語)が書かれた石碑?みたいなやつを見つけた
不気味で仕方なかったけど何処か居心地が良くて、何もせずに池を眺めてるだけで時間が過ぎて行った
昼前に辿りついた筈なのにいつの間にか日が暮れ始めていて、家族の事とか全く考えないで昼ご飯も食べずに何時間もそこにいた事になる
流石に帰るべきだと思ったし、怖がりな自分がこんな不気味な所に何時間も行った事実が急に怖くなって急いで帰ろうともと来た参道に目を向けたとき、背後の池の方からバシャバシャと水が跳ねる音がしてどんどん大きい音になっていった
生き物なんて居なかった筈なのにとか、もしかして何かが近付いて来てるんじゃないかとか、そんな恐怖で一杯になって振り返りもせずに急いで帰った
走っても走っても背後からの音が消えなくて、もう本当に泣きながら走った
走って走って、いつの間にか家に辿り着いてた
家族に怒られるかと思ったけど凄い心配されて、結局その日は誰にも今日起こった事を言えずに倒れる様に寝ちゃってた
このあと数日高熱で魘されて、家に帰るときになってやっとその日にあった事を家族に話したら、皆がそんな神社は無かった、高熱で変なものでも見たんじゃないかって言ってきて、凄い変な気持ちだった
唯一おじいちゃんだけだ信じてくれて、
そりゃあ、ミャクミャク様にあったんだなぁ 良かったなぁって言ってきた
全然良くなかったし、ミャクミャク様ってなに?って何回も聞いたんだけどミャクミャク様はミャクミャク様だって返されて凄い不気味だった
それ以来おじいちゃんに会うのが怖くて会わなくなったし、村もダム開発でなくなってミャクミャク様もわからないまま……
そんな体験をした - 23二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 20:30:26
多分他所の伝承と比べると随分変化しちゃってるんだろうけど。
うちの学校の七不思議にも脈々様があったなあ。
晴れた日の水飲み場で誰にも見られず「脈々様、脈々様、○○さんと私は脈がありますか」と言うと答えてくれるっていう、恋占いの神様。
絶対途中で「脈」の意味が変わってそう。
晴れた日の水場ってのが古い伝承の名残を残してるけど、条件が難しくて誰もやらなかったなあ。 - 24二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 21:05:00
私の母校って、裏側に森があるんですよ。
それで…その森にはとても綺麗な川が流れてるんです。
中学生ぐらいの時だったかな、友達と一緒に森の中で、遊んでた時に偶然見つけたんです。
透き通ってて、太陽の光を浴びてきらきら光っててとても綺麗な川で
……でも、魚が1匹も居なくて、あんなに、透き通ってたら中に居る魚もはっきり見える筈なのに、1匹も見つからなくて、ていうか、その前入った時はそんな川無かったんですけど、森に入って5分もかからない所で、そんな近くだったら、前に見つけてるはずなのに。
まあ、その時は…そんな事考えずに皆で水遊びしてたんですけど、なんか、急に、妙な人影?があるのを見つけて
川の上流の方に…踊ってるような、人みたいな影があったんです。
上流の方は少し暗くて、はっきりと見えなくて、でも、人っていうか……なんか、頭は変な形してて、ぼこぼこってこぶが、全体的に膨れ上がったみたいな形してて、でも胴体はあって、手と足もあるから人に見えて、踊ったり、飛び跳ねたりしてて……皆にも、変な人が居るって言ったんですけど、みんな、そんな人は居ないって言うんです。
みんな怖がってしまって、変な空気になっちゃって…暗くなってきたので、もう帰ることにしたんです。
次の日に、あの人影が気になってしまって、お母さんに着いてきてもらって、森の中に入ったんです。
そしたら、川がなくて、昨日まではあったのに、
探しても探しても見つからなくて、みんなにも聞いてみたけど、そもそもその川を見たことがないって、森の中には行ったけど、そんな川なんてなかったよね?って言うんです
おかしいですよね?
でも、その後も特に何も起こらなかったので、もう忘れてしまってたんですけど、でも、これ、中学の時の事なんですよ?何年も前の事なのに、いまも
川が流れる音がするんです。誰かと話してても、遠くの方で、静かに、家の中でも、近くに川なんてないのに、たまに水がバシャバシャはねる音もして、怖くてお祓いにも行ったのに、ずっと遠くの方でながれてて、水の音が、だんだんと、
近づいて来てるんです。 - 25二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 23:17:03
ミャクミャク様はどこにでもいます
川の流水に時代の潮流、あらゆる「流れ」あるところには必ずミャクミャク様が宿る。
…そう!貴方にもです!貴方の身体を駆け巡る血流!!脈々と受け継がれてきた貴方の血には神が宿っているのです!!!
どうしたんですか?俯いてしまって…貴方は特別な自分に気が付いていないだけなんですよ。
仕事をクビになっただなんて、大したことじゃありません。ええ、貴方は悪くない。皆貴方の中にあるミャクミャク様に気付いていないだけですよ…もしかして、貴方の秘めたる力に嫉妬して、首を切られたのかも!?
そうです、心をミャクミャク様に預けて…この神具を手にもう一度会社に行ってみてください。そうすればきっと皆わかってくれますよ!
だって、ミャクミャク様はどこにでもいるんですから! - 26二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 00:16:55
これは語り継がれてる
ああ…ミャクミャク様じゃ…ミャクミャク様がきた…
<a href="https://twitter.com/hashtag/ミャクミャク" target="_blank">#ミャクミャク</a> — ぷかぷんとす (jurakirinn) 2022年07月19日 - 27二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 00:31:54
素晴らしい田園風景でしょう
ここは日当たりが良くって水も豊富な土地だから昔から稲作が盛んでして
ああでもねえ、昔は灌漑施設もそんなに水を引けるものじゃなかったし、ごく稀になんですが、日照りが続くと水田が渇ききるなんてことがあって
当時は稲が育たないんじゃ餓死にするのと同じですよね
そういう時にここの神様に頼んだそうです
ええ、あの絵に描いてあった、妖怪じゃなくて神様
青色の部分は水でできてるんですって
その水の体を川に流して、田んぼを潤してくれるんです
さっきいたでしょ、あの眼の赤い子
その神様の体の赤い部分が、ほんの少しだけ取れて、稲から村人に取り込まれてね
ここではたまに髪とか眼が赤い子が生まれるんですって - 28二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 00:50:43
ああ、いたねぇ! うちの同級生にも。
神隠しって言うの? 若い女性が日暮れに山に入るな、脈々様に連れて行かれるから、っていう。
……いや妖怪なわけないじゃん。
多分悪い男に誑かされていなくなった娘のことをさ。正直に言う訳にもいかないから脈々様のせいにしちゃおう、ていうね、そういうことだよね。
うん、その娘も帰ってきたよ。たださ……お腹が大きくなってて。みーんな反対したのにどうしても産む!って聞かなくてさぁ。
父親はみんなのことが好きな良い人だからなんて幸せそうに言っちゃって。良い人ならあの子捨てられる訳ないのに。
まあ、昔からよくある話らしいから。……あ、そろそろ日が沈むね。
見て、夕日が大っきな目玉みたい。
――そう言った彼女の背中がこちらを見ているような気がした。 - 29二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 00:53:37
発祥を探っても全くどこから来た話なのかわからないけどミャクミャク様と言う呼び方だけは一文字と違わない伝承が各地にあるんだよね…
- 30二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 02:06:16
ミャクミャク様ですか
湖に鎮められてる神様だって言われてますけど、あれはほんとに神様なんでしょうか
だって神様があんなにドクンドクン脈打っているものなんですか?赤い目玉がぎょろぎょろ脈打ってぐるぐるぼたぼた垂れて青い体はただの飾りでびしゃびしゃと赤い目玉たちを包んでわたしたちの目玉をぞろりと奪って私の右目はあの脈打つ瞳の仲間になって私目が、あ、なくなって、
ずっと右目の中にミャクミャク様が脈打ってるんです
脈々と 脈々と - 31二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 07:36:31
- 32二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 08:49:15
とある村に、美しくて優しい娘がいたんだ。
その子の名前は、美紅。ふっくらとした唇が、火照ったように赤く、男たちは皆魅了されていった。
しかし、思い人が美紅に盗られたのを憎らしく思った女が、彼女を殺してしまうんだ。
彼女の紅い鮮血が地面に染み渡るのも気にせず、女は刃物を刺し続ける。
何度も、何度も。あの憎らしい女の血を絶やさねばいけないのだ。
女が気づいた時には、もう夜だった。自分が自分でなくなるような感覚が恐ろしく、家に帰ろうとする。
どくり
まるで地響きのような音が、村に響き渡る。 - 33二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 08:54:38
(なんであにまん民こういうの考えるの上手いの...)
- 34二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 08:57:12
まるで心臓の鼓動のような音は、女を恐怖へ誘う。不安になり、振り返る。
どくり
美紅の死体は跡形もなく消えてしまっていた。
気が触れてしまった女は、奇声を上げながら村を駆ける。
「みくが、心臓が、鼓動が、脈が!!!!みくが!!!!みくが!!!!みゃくが!!!!あははは!!!!」
祈祷師が女を救おうとしたが、叫び終わると事切れてしまった。
それ以降、夕焼けが真っ赤な日の夜には、あの鼓動が聞こえるらしい。
そしてその音ともに、村の誰かが消えてしまう。
村人は、殺された美紅の恨みだと思い、あの地響きと彼女の名前を合わせて「みゃくみゃく様」と崇めるようになった。
その神社の鳥居は、鮮やかな紅で彩られ、豊作の神として今も村人たちに信仰されている。 - 35二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 09:49:50
土着神として崇められていたパターンと、都市伝説的に病院なんかで出るパターンがあるね
もしかして読みが同じだけで違う存在・・・? - 36二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 14:36:06
- 37二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 14:36:11
はあ、ミャクミャク様のお話ですか
いいですけど大したお話じゃあありませんよ?
うちの村にはたまに盲の子が生まれまして、そういう時は親が子をミャクミャク様の泉に連れて行くんです
それで泉の水で目を洗うとミャクミャク様が目を分けてくださってね、普通の子のように見えるようになるんですよ
子どもの目になると外の世界を見ることができるから、ミャクミャク様もお喜びになってその間は豊作が約束されるし家畜もよく育っていい事しかないから盲の子はミャクミャク様の神子として大事に育てられるんですよ
そして大切に育てられた神子が16を越えるとミャクミャク様が子を授けて下さるんです
神子は孕むことも種をつけることもないですが、不思議と神子によく似た青い目の子どもが授かってねえ…
その子を大切に育てて、もしその子を娶ることができれば次の神子はその家から産まれるんですよ。名誉なことなので年頃の子がいる家は皆御子さまに粉をかけてねえ。もちろん御子さまのお心で選ばれる訳だけど
神子と御子さまが脈々とミャクミャク様との縁を繋げてくれるお陰でこの村はずっと栄えていられるんですよ
はじまりは小さな目玉がひとつふたつほどの神様だったミャクミャクさまもあれほど大きくなられて、喜ばしいことです - 38二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 20:03:30
もっとみんなの知ってる言い伝え教えて♡
- 39二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 20:34:27
むかし山奥に不思議な洞窟があった
この洞窟にはミャクミャク様という神様がすんでおり、怪我をした村人が一晩この洞窟で休むとどんな怪我でも治してくれるという
しかしこの洞窟にはひとつの禁忌があり、それは体の一部が欠損したものを治そうとしてはいけないという事だ
というのもミャクミャク様は非常に慈悲深く治す相手に足りない部分があると、治すために自分の体を千切って使ってしまうからだそうだ
村人たちはこの神様に深く感謝し信仰していた
ある夜、村の女が自分の子を連れてこの洞窟へやって来た
子は山で遊んでいた所、崖から足を踏み外し大怪我を負ってしまったのだ、脚は折れ曲がり腕は捥げ顔面は削れてしまっていた
女は禁忌のことを知ってはいたが自分の子の事である、もはや尋常な方法では助けられぬ事は明らかでありミャクミャク様に縋る他は無いと考え、女は子を洞窟の台の様になった岩の上に横たえ、祈りながら家へと帰った - 40二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 20:35:05
その晩村は滅びた
村人たちは洞窟を崩し、村を捨てて散り散りに山を降り、何処かへと去って行った
近隣の者が村を去る男を見つけ、何があったのかと問い質したが、男は怯えて「顔を見た」「もうあそこには居られない」とだけ言うと逃げるように立ち去った、それ以降の行方は知れないという
村の者たちは見たのだ、治された子の顔を通じて、自らの信仰していた神の顔を、ミャクミャクの尊顔を
今はもう、そこに村はない - 41二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 22:55:49
まあ、モノマネが好きで、いろんな姿に化ける神様だから、あんまり驚きなさんな
ああ、でも、まるで見たことないような姿を取ったときは気をつけろよ
いや、神様が怒ってるとかそういうことじゃあない
神様のいる近くに、良くないものが現れたってことだからな - 42二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 05:16:46
ミャクミャク様?
まあ悪いもんじゃねえよ、約束事さえ守ればいい
どんなものを見てもこっちがニコニコしてさえいればミャクミャク様は恵みをもたらしてくれるんだから
ただ守れないんなら近づかない事だよ
どんな形になるかわからないからなあ - 43二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 08:47:02
東北の方へ旅行に行った時に肉派って言う変わった地名の場所を通ったんだけど、そこに脈々神社が沢山あったな。ほとんどはもう管理されていないような感じだったけど、ぼちぼちお参りに来てる人もいた。ご老人ばかりだったけどね。
かなり過疎っていて神社より民家の方が少ないんじゃないかってくらいで、雰囲気は異様だったな。 - 44二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 10:02:59
多数の目玉の塊のようなマークの家紋
一見して悪趣味なデザインと思われるが由来がある
当時の当主が戦に敗れ山村で逃げていた最中、家紋にあしらわれたような赤い目玉の塊に青い不定形な身体を持つ妖怪と出くわした
当主が驚き妖怪から離れると妖怪は当主の形に変形した
妖怪が形を保ったまま去ると敵兵や落ち武者狩りの百姓たちはこのシルエットを追い、当主は難を逃れた
帰国した当主は家の守り神としてこの妖怪の目玉を家紋にさせたという - 45二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 14:05:30
なんか聞いたことあると思ったけどあれだわ
うちの小学校の七不思議にあったかがやき様だわそれ
学校内にある池の近くで気配を感じることがあるから
その時に「私の命は輝いているからお助けは必要ありません」って言って通り過ぎないと
かがやきさまが心配してやってくるんだって
転校生が前の学校でも似たような話があるって言ってて、それがその学校だとミャクミャク様って言われてたみたい - 46二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 14:09:20
ミャクミャク様って豊穣神で子宝に縁深い神様なんでしょ?
脈々さまって読むって聞いたことあるよ?
でも調べると祭られているところとか地域で割と伝承が違うの不思議だよね。
ミャクミャク様は雨呼び地を潤すありがたい神様だったり
荒ぶる神で人の子を要求する悪神とされてたり
ミャクミャク様と人の間に子供が居たって伝承もあったりで調べれば調べるほど深い - 47二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 17:18:49
でかい山といくつかの川と小さな村があるだけの結構なド田舎が地元の友人の話なんだけど
友人は昔体が弱かったらしくて、療養のために母親と二人でそんなド田舎に住んでたそうだ
村には当然友人のほかに子供はほとんどいなくて5つくらい年の離れた男の子がよく遊んでくれていたらしい
ある日友人はその男の子に連れられて山に入ったんだと(理由はカブトムシが高く売れるとかそんなだったらしい)
友人は男の子に連れまわされて体も少しは強くなっていたけど、山登りはやはり堪えた様で山道の途中で倒れてしまったんだ
男の子は大慌てで友人を木陰に運んで大人を呼びに下山して、友人はその場で朦朧としていたらしい
友人が朦朧としているとどこからかちゃぷちゃぷと水音が聞こえてきたそうだ
何だろうと目線をやると青い服を着て赤い髪をした人が立っていたんだと
その人が手を友人の額に当てると熱くて辛かった体がふっと楽になったそうだ。気が楽になった友人はそこで眠ってしまったようで気が付くと麓の診療所で寝かされていたらしい
友人は山にある小さな泉のそばにいたらしくて倒れてる時に移動するなと怒られたそうだ
友人はもちろん木陰から動いていないので知ったこっちゃないんだが、ふと眠る前の青と赤の人を思い出してその人の話をしたそう
あの人が手当てして運んでくれたのか、お礼も言いたいがどこの人かと
しかし小さな村でそんな人はいないし、よそから人が来ればすぐわかる
まっすぐ下山した男の子も山道には誰もいないのを確認してた
そして話を聞いた大人たちは慌てて何人かが山に入っていったらしい
友人は後から知ったそうだが山の中にはきれいな泉と小さな祠があってその中には「ミャクミャク様」という神様が祀られていたそうだ
大人たちが山に入って確認したが祠には何も異常はなく、結局友人は村のどこかで聞いたミャクミャク様の話から熱に浮かされて幻覚か夢でも見たのだろうと結論付けた
それから20年近く経っているが友人は毎年夏になると地元に帰ってミャクミャク様の祠に参拝して泉の掃除をしているそうだ
まあそんなわけでここ最近ネット上でミャクミャク様が悪い怪異のように言われてるのを友人は怒ってたよ
お前をさらって食うつもりだったんじゃないのって言ったらぶん殴られた - 48二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 20:27:22
ミャクミャクさまなら今学校で流行ってるよ
紙にミャクミャク様の姿絵を想像で描いて、その視線を全部自分の向かい側に向けるの
それで視線の先に誰かの名前を書いて、「○○が××しますように」って口の中で呟きながら出来るだけ小さく畳む
そしたらどこでもいいから神社に行って、出来るだけ本殿に近い場所にできる限り深く土を掘る。掘ってるあいだは「ミャクミャクさまおわしますところ ちみゃくのそこからいでませり」ってずっと言ってないといけない
穴に紙を入れたら自分の血をその中に一滴垂らしてまた埋め戻すんだって
それで願いが叶ったのを確認したら絶対神社の埋めた場所に戻って「ミャクミャクさま ちみゃくのそこへかへりたまえへねむりたまえ」って言って自分の血を捧げるんだって
願いが叶ったのに儀式をしないとミャクミャク様が帰り道がわからなくなってずっとついてきちゃうんだって - 49二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 01:50:42
- 50二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 02:34:16
私は子供の頃から霊とか妖怪とかそういう存在を信じることを鼻で笑う人間だった。
私は何を見た?
あの悍しい怪物がこの異国の山地で疲れて見た幻だと信じさせてくれ!!(7/21)
恐る恐る通訳にその怪物のことを告げた。
彼はすぐ村人に聞いて回ってくれた。
なんでもそれはこの村の神だという。
あの異形が神だと?(7/23)
遭遇した時に標本やスケッチを落としてきたことを伝えると山に慣れた村人が回収に同伴してくれるという申し出が返ってきた。
なんでも気さくな神だからまた会っても取って食ったりしないとのこと。
正直に言ってこれは私を生贄にする計画ではないかと疑っている。(7/26)
訂正しよう。
依然として形容しがたい生き物だし神と呼ぶには疑問だがアレはなかなか愉快な存在だ。(7/27)
Miak miakというのが名前だ。
Miak miakが動物を真似るときの、精巧なガラス細工のような身体に真っ赤な目玉模様が浮かぶあの姿。
実に美しかった。(7/28)
写真は無理だ。
この旅路でさらにカメラを取り寄せる費用は残ってないし、村人はまだカメラに偏見があるから村の神など撮った日には殺されかねないと通訳が忠告してくれた。
代わりにスケッチを残しておく。
アイツ、すぐ恰好を変えるから描くのが大変だったぞ。(7/30)
──明治時代に当村を訪れた植物学者の日誌より - 51二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:15:39
昔、このみゃくみゃく唄を唄える最古の方が実際に唄っている音声を聴けるサイトあったけど、今見ても見つからないな。自分が知ってるのとはちょっと音階が違う感じだったんで耳に残ってる
どっかの限界集落に住んでるおばあちゃんだったと思うんだが、古いテープの録音なのか音質が不気味だった記憶
- 52二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 18:54:33
ねえ宮司さん、ミャクミャク様がこの姿に化ける時は、不吉なことが起こるってあるじゃない
変死とか神隠しとかがさ
ボクねえアレ少し違うと思うんですよ
ミャクミャク様が決まった形になるときって動物のマネでしょう?
でも、この姿はボクらの知ってるどの生き物にも似てないですよね
つまりさ、この姿って、ミャクミャク様にしかわからないモデルの生き物が来てるってことでさ
変死とか神隠しとかは、ソイツらが原因なんじゃないかな - 53二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 23:21:19
ウチの村のみゃくみゃく様はいい神様だよ
神様だけどマスコットとかそういうのに近い。ウチの村と隣村の境に道祖神があるんだけど、その上にたまにいる
みゃくみゃく様は姿形も出現時期も何もかも不定なんだ。ずっといる時もあれば全然現れない時もある。昔夏休みに朝顔じゃなくてみゃくみゃく様の観察した奴いたけど、ほぼ「今日はいなかった」になって叱られてたな
なんでもみゃくみゃく様は俺達の先祖なんだって。よくやってるか神の国から見に来るらしい - 54二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 01:43:41
知り合いの刑事から聞いた話
詳細な場所は伏すが、6年ほど前に京都北部のある過疎化した山村で土砂崩れが村はずれの家を直撃した。その家に住んでた一人暮らしの男性は当然亡くなった。
それだけならありふれた災害の話なんだけど、救助隊が駆けつけた時、明らかに血や肉片の量が一人分より多かったんだと。
それでその刑事が現場に向かって、村で捜査したんだが、村人は極端に排他的でろくな情報がない。
仕方ないから村を出た人に聞こうと戸籍を調べたら、20年前から1人も村を出ていない。過疎化の進む地域とはいえいくらなんでもおかしいので、村に戻って確認を取ると、戸籍上存在するのに村にいない者が多数。
多すぎる血や肉片はDNA鑑定に回していたから、結果を待って本格的に村を捜査しようとしていた矢先、それら全てが紛失した。
警察で保管されているものを持ち出すことが外部の人間にできるわけがない。
案の定鑑定に携わる職員が1人行方不明になっていた。必死の捜索にも関わらずその男は結局見つからず、サンプルはどこに行ったのか分からずじまいで捜査も打ち切らざるを得なかった。
結局判明したのは、土砂崩れに遭った家の庭に「みやくみやく」と刻まれた石碑があったことと、行方不明になった男の足跡が嵯峨野近辺で途絶えていることだけだったらしい。 - 55二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 01:46:27
古き良き洒落怖的な良さを感じる
- 56二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 07:34:05
みゃくみゃく様って漠然と怖がられてること多いけど別に怖いものじゃないよ
脈々と繋がる命の輝きを絶やさないためにわざわざ死が近い人間の前に現れて輝く姿を見せてくれるんだから
むしろいい神様じゃん - 57二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 09:05:40
脈脈様の話かい?
戦争でこの辺りが焼けて、みんなが飢えで苦しんでいる時に現れて、
朱色の果実を下さったんだ。
初めて見た果物じゃったが、それを食べるとみな元気が出てな。
さっきまで止まりそうになっていた脈がどくんどくんと身体中に響くようになったんじゃ。
わしらが飢えで苦しむたびに、脈脈様は果実を下さる。
じゃから、戦争が終わった後は、毎年果実に似た赤いものを捧げるのじゃ。 - 58二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 09:09:12
近所のジジイ「おまえ!万博いったんか!」
- 59二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 09:19:05
ミャクミャク様を祀ってる祠が全国に六十六あるんだけど
明らかに大きさが人間が参拝するには小さすぎるんだよね - 60二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 17:26:25
ミャクミャク様はいい神様だよ
怪我や病気して死にかけた子どもなんかに金のない親が必死にお祈りして助かったって話なんていくらでもあるからね
でもねぇ…やっぱそこはほら、いくら優しいとは言っても神様っていうか
人間とちょっと基準が違うって言うか…いくら悲しいからって言っても死んだ赤んぼを見せたらだめなんだよ
ミャクミャク様はあくまで生きた「命」を大事にしてくださる神様だから
死体を見せたらね、供物だと思っちゃうのよ
昔はあんなに目玉も多くなかったんだけどねえ…まだあったかいから生きてるんだって聞かない親はやっぱ出てきちゃうんだよね… - 61二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 00:40:03
ミャクミャク様かい?あの方はやさしーい方だよ
人を愛し、獣を愛し、野山を愛する素晴らしいお方さ
何でもその昔は餓えた子供には赤い赤い果実をお与えになって生き永らえさせ、歌を歌えばこんこんと泉が湧いたんだそうでねえ。この村でもほんの数十年前まではこぞってミャクミャク様を崇めていたもんさ
……ただ、少しばかり無邪気で人懐っこすぎるところがあってねえ
あんたもあまりミャクミャク様を構いすぎちゃいけないよ、連れてかれちまうからねえ - 62二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 09:48:32
保守
- 63二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 21:04:06
感染症が元になって広まった言い伝えっぽいね
- 64二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 21:07:33