- 1二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:00:55
「ねえねえツルちゃん、準備できた?」
「もちろん!」
その日、2人はルドルフへのプレゼントを買いに行くことにしていた。
「よかった!じゃあ、レッツゴー!」
「おーっ!」
そして、買いに来たはいいものの…
「あっ!これなんてどうかな!?この靴!!!かっこいいし会長に似合いそう!」
「靴はカイチョー自分で買ってるんじゃないかなぁ…?それもいいけどほら!このはちみーケーキなんてどう?」
「食べ物は食べたらなくなっちゃうし、レースへの調整に響いちゃうかも…」
「確かに…うーん、難しいなぁ…」
あれも違う、これも違うと悩んで、全く買うものが決まらずにいた。
「手分けしよう!ちょっと私、あっちのお店も見てくる!」
「手分け?ボクとしてはありがたいけど…ツルちゃん大丈…あ」
言うが早いか…ツヨシは駆け出していってしまった。
「…心配だなぁ…」
それでも心配しすぎるのはよくないだろうと思い、テイオーも個人で色々見て回った。
「…決まらない…」 - 2二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:01:07
しばらく歩くと、前からヘロヘロのツヨシが歩いてきた。
「はぁ…はぁ…あ、テイオーちゃん…」
「うわっ、ツルちゃん!?どうしたのそんなヘロッヘロで!」
「あはは…ちょっと張り切りすぎた…みたい…」
「もー…ほら、ボクの背中乗って」
そう言って、テイオーは少し屈んで背中を差し出す。
「ありがとう…結局1人で無茶しちゃって…情けないなぁ…」
「…でも、カイチョーのために頑張ったんでしょ?」
「だけど、結局何も見つからなかった…」
「もう少しだけ探していこ!ボクはおぶってても平気だから!」
優しく声をかけるテイオー。
「…ありがとう、テイオーちゃん…」
「あっ、ねえねえ、これなんてどう!?」
「わぁっ、いいね!きっと喜んでくれるよ!!!」 - 3二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:01:17
次の日、生徒会室のドアが叩かれる。
「カイチョー!」「会長!」
「ん?どうしたんだ、2人ともそんな張り切って…」
「えへへ、プレゼントがあるんだー!」
「よければ受け取ってください!」
そう言って差し出されたのは、学生のお小遣いを全部使わないと買えなそうな万年筆。
「こんな…高かったんじゃないか?」
「2人でお金を出し合ったので、そこは大丈夫です!」
「うんうん!それに、お金なんかよりカイチョーに喜んで欲しかったから!」
「2人とも…ありがとう」
色々トラブルはあったが…無事に渡すことができた。
その事実に、2人は胸を撫で下ろす。
「カイチョー!いつもありがとう!」
「会長!いつもありがとうございます!」
屈託のない笑顔でそう言ってくる2人が…ルドルフには何よりも眩しく見えた。 - 4二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:02:02
グルサポで俺の中のデジタルがやられたので勢いで書いた
尊い空間だった…
過去作まとめ
【自作SSまとめ】とあるトレーナーのSS|あにまん掲示板SS読んでる?様にピックアップされたのをきっかけに作ってみたhttps://bbs.animanch.com/board/794102/?スレ画はバンブーだけどそれ以外も書くぞ!下10レスくらいは初S…bbs.animanch.com - 5二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:03:09
親子はいい…ツヨシの登場でさらに幅ができた…
公式のライアンとブライトのシナリオもよろしかった - 6二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:04:03
ほっこりするなあ…
- 7二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:04:09
- 8二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:05:55
- 9二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 18:19:10
ええやん