ジョーダンアイなら透視力

  • 1二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:33:08

    「はー鬼疲れたー。ちょい机借りるねー」

    机に紙を広げ、資料の整理をしていると、間延びした声と共に扉が開いた。プールでの練習を終え、部屋に戻ってきたトーセンジョーダンは、挨拶も程々に真正面に陣取る。
    鞄から鏡と化粧ポーチを広げてきたので、邪魔にならないように資料を端へ寄せておいた。

    「更衣室でしてこなかったのか?」

    「あたしもそうしたかったんだけどさー?混みまくりでぜーんぜんヨユーなかったから。最低限だけして、後はここ来てのんびり仕上げしよっかなって」

    話しながらも、メイクを進める手は止まらない、次から次へとアイテムを取っかえ引っ変え……鼻歌交じりに、今度はまつ毛をいじるようだった。

    「〜♪何?アンタも気になんの?」

    「……ごめん、ジロジロ見るのは良くないよな」

    「もうほとんど終わったから別にいーよ? すっぴん見られんのはマジサガるからヤだけどねー」

    コームでさっと形を整え、ビューラーでまつ毛を挟んでいく……目元作業をよくあそこまで手際よくできるものだ。熟練の技を感じる。
    鏡とにらめっこするジョーダンの瞳……くっきりと丸いそれが光を反射して煌めいている。

  • 2二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:33:41

    「……綺麗だな」

    「!?なに急に!?ビビったー、もうー手元ブレるっしょー?」

    「ごめん!?つい……」

    「てかメイク途中の顔がキレイとか、あたしだったからいいけど……それ他のコに言ったら怒られっからねー?」

    確かに、綺麗に可愛く見せるためのメイクだ。しっかり完成した姿を褒めてあげなければ意味が無い。イマドキの流行についていけないとかいう話以前に、デリカシーに欠ける発言だった。

    「〜♪♪はい、終わりー!うんうん……これ超盛れてね?マジいつもより羽ばたいてんじゃん、ウマスタ載せよー……いえぃ☆」

    満足のいく出来だったのか、さっとスマホを取りだしポーズを決めるジョーダン。
    いつもと変わらず可愛く見えるのは……まだまだ理解が足りないからなのだろう。

    「ほらトレーナー、これなら褒めていいから!どう?めちゃいい感じっしょ?」

    「ふむ……」

  • 3二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:34:40

    机から乗り出して自慢げに成果を見せつけてくる。ジョーダンのお墨付きを貰ったので、早速見ていこう。今度は失礼のないように、しっかり観察して感想を述べねばならない。
    先程も思ったが、やはりジョーダンの瞳は、どのウマ娘よりも、秀でて美麗だ……。少しタレ目で、平均よりも瞳がくりくりと丸く大きいので、柔らかい印象を受ける。カラコンは入れていないにも関わらず、淡藤色の虹彩は優しくこちらを見つめ、吸い込まれるようだ。それだけだとそぼくな印象でまとまるのだろうが、彼女流のメイクでもって、まつ毛をくっきりと立ち上げ、マスカラも効果的に目元を強く見せている。派手さと清楚さの絶妙なバランスが彼女の美顔をより高みへ━━━

    「━━━と、トレーナー!?近い近いって!!」

    「━━━え、あっすまん!?つい夢中になって」

    気づけば体を乗り出して、ジョーダンの顔がもう少しで触れられそうな所まで来ていた。彼女を評しようとするあまり、本当に吸い込まれそうになるとは……。

    「夢中になってって……アンタが真面目なのはイヤってほど知ってるけどさ、そこまで来ると真面目越えてキモイから……!びっくりさせんなしー!」

    ジョーダンはぷんすか怒って、椅子ごとそっぽを向いて、スマホと向かい合ってしまった。しばらくは声をかけても返事をくれそうにない。
    褒めようと思ったのに、またやってしまった……。
    心中で猛省しながら、資料整理に戻るのだった。

  • 4二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:35:24

    (……━━━!!!)
    ヤバい。顔熱っ。まだドキドキが収まんない。
    真面目ばっかでいっつもトレーニングのことばっか考えて、オラついてるとこなんて全然無くて……あたしのタイプとは真反対。あんまカッコイイ……とか思ったことなかったのに。
    なに、今の。
    なんて言えばいいのか、わかんない、わかんないけど……!
    ガチの、マジの目だった。
    睨まれたら全然動けなくなって、ギリギリで叫ばなかったら……叫ばなかったら?
    いや、わかってるよ?トレーナーはただあたしを褒めようとしてただけって。
    だからありえない、ありえないけど。

    (……トレーナーがその気ならあたし、たぶん抵抗できんかったくね?)

    思わず、リップ塗ったばっかりの口元を指で触れる。
    できなかったのか、それとも、『したくなかった』のか……。
    ありえない『もしも』を考えたって、仕方ないし。
    もうおしまい!やめやめ!ウマトック見よ!
    スマホを取り出したけど、トレーナーの顔がちらついて画面に全く集中できなかった━━━。

  • 5二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:36:20
  • 6二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:38:36

    良かったけど困った
    ジョーダンの良さが知れ渡ってしまって独り占めできなくなるじゃないか

  • 7二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 08:45:01

    ジョーダンSSが増えてきてホクホクですわ!

  • 8二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 08:58:10

    ただでさえ有能なジョートレにスパダリ追加パック適用させたらもう勝たれへんのよ

オススメ

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