- 1二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:00:43
カレン「わぁお兄ちゃん何見てるの?」
T「ん?URAもひと段落ついたし慰安も兼ねてどっか宿にでも行こうかなって思ってさ。こうしてパンフレット見てるんだけど、なかなかどうして全部良さそうに見えて決められないんだ」
カレン「ほほー成る程♪じゃあカレンが良い所教えてあげる♪こことね、ここと……あとここも!カレン自身は行ったことないんだけど、ウマッターで凄い人気なんだよ〜料理が美味しかったり、美容に効く温泉だったり!」
T「流石カレンだな。じゃあ料理が美味しいって聞いたここにしてみるよ。相談に乗ってくれてありがとう」
カレン「わかった!カレンが予約しといてあげる!いつ行くの?」
T「ん?いや、10日後に行く予定だったけど予約は俺の方でしておくから良いぞ?」
カレン「いいからいいから♪それにもう予約しちゃったもん♪じゃあ10日後楽しみだね!お兄ちゃん♪」
T「ん?」 - 2二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:02:04
一人旅行しようとするお前が悪い
- 3二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:03:52
多分カレンチャンはカップル割で予約したな
- 4二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:05:39
判断が早すぎる…
- 5二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:05:52
二人きりの旅行。3年間で性徴期を終えた四肢。なぜか相部屋で予約されている宿。いかに意思の固いお兄ちゃんと言えど、溜まるものはある。
そうしてついには――。
お兄ちゃんは耐えた。 - 6二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:06:36
鋼の意志はいらない
- 7二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:15:53
10日後、俺の家の前にはスーツケースを持ったカレンが待っていた。
カレン「お兄ちゃんおそーい!早く出発しよ!」
T「カレンも行くのか?」
カレン「えっそうだよ?……もしかして、カレン行かない方がいい?邪魔になっちゃうかな…ぐす」
T「カレンがいた方が楽しいな!」
カレン「本当?よかったー」
こうして一人旅が二人旅になってしまったが二人で温泉旅館へと赴いた。
カレン「わぁ!すっごーい!!見てみてお兄ちゃん!庭園…って言うのかな?綺麗なお庭があるよ!あそこには池も!」
余程楽しみにしていたのか旅館に着いたカレンは大はしゃぎだ。
T「とりあえず部屋に荷物を置こう」
カレン「そうだね!おんせん♪楽しみだな〜ここは料理も美味しいらしいからね!」
カレン「えへへ!急いでたから2人部屋で頼んじゃった!カレンうっかり!」
T「そんな……それはダメだろう……ちょっと手違いだって言ってみるよ。なんならご飯と風呂だけ入って別のところで寝る」
カレン「ブー!お兄ちゃんはカレンと一緒にいたく無いの?カレンはお兄ちゃんと色々話したいのに……そんなのやだやだー」
T「でも、不味いだろう?」
カレン「大丈夫!お兄ちゃんが何もしなければ良いんだもん♪カレン信じてるもん」
……どうやら大変な旅行になりそうだ! - 8二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:28:23
カレン「お兄ちゃん卓球あるよ!一緒にやろう!あ、変なゲームあるよ!ここの近くにねー!」
スプリンターといえどもウマ娘。その無尽蔵な体力に振り回されるが、しかし楽しい二人だけの時間が刻々とすぎていった。
T「カレン、そろそろ……温泉に……げほっ入らないか?」
カレン「えー?もうそんな時間?ってあれ?お兄ちゃん大丈夫?凄い息切らしてるけど」
T「大丈夫……大丈夫……」
息絶え絶えになりながらも楽しい時間を切り上げ、温泉入った——
先に部屋に上がっているとカレンも数十分遅れて部屋に帰ってきた。
カレン「どう?お兄ちゃん!カレンお肌すべすべになった?」
T「いつもより可愛いよ」
カレン「えーなんか反応つまんなーい。それにちらっとみて言っただけ〜」
そんな事はない。温泉上がりで妙に赤くなった肌と少し濡れた髪は直視する事が憚られた。
T「それよりも、もうすぐで夜ご飯だな」
カレン「それより!?お兄ちゃん今カレンのかわいさをそれよりですませた!?……ふーん……お兄ちゃんの悟飯全部食べちゃうもんねー」
T「嘘だろカレン!?」
カレン「つーん」
結局伊勢海老を食べられて許されたようだった - 9二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:29:50
孫の息子かじいちゃん食べないであげて
- 10二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:31:05
- 11二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:34:59
夜——
そういえばここまでカレンと一緒に過ごした事は無かったなと思う。
カレン「ふふっ……」
T「どうした?」
カレン「んん〜カレンね、やっぱり走る事が好きみたい。だって今、お兄ちゃんと一緒にいて楽し〜って気持ちと早く走りたい〜って気持ちがあるんだ♪これって凄い事なんだよ?」
T「そうだな……レースと俺が同列に語られるなんて、今日は嬉しい事がいっぱいだ。温泉様様だな」
カレン「……」
T「ん?どうかした?」
カレン「べっつに〜!」
T「……」
気まずい雰囲気が流れる……何か話す事は無いかと脳内でシミュレーションするがカレンが何を考えているのか分からず、やはり話はレースの話になってしまう。
T「次は高松宮記念だな。2連覇……しような」
カレン「うん……あのね、お兄ちゃん……ごめんね」
T「え?なんで謝るんだ」 - 12二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:41:53
カレン「カレン本当は気付いてたんだ。今日の旅行、お兄ちゃん一人で行こうとしてたんだって……でも、それがなんか嫌で……可愛く無いけど、お兄ちゃんがカレンの知らないところで何かしようとしてるって思ったら、体が勝手に動いちゃって……だから今日お兄ちゃんの家で待ってた時すっごい不安だったの。なんでいるんだ?帰れって……お兄ちゃんは優しいからそんな事言わないけど、でももしかしたら言われるんじゃ無いかって心配で……」
T「カレン……たしかに、今日は一人で行こうとしていた。でもな、こうも思ってたんだ。カレンも一緒に来てくれないかなって……トレーナーからこう言うの言うってなんかハラスメントみたいでいえなかったんだ。ごめんな」
カレン「お兄ちゃん……!うん、ダメだよ?カレンにちゃんと言ってくれなきゃ……カレンね、いつも好き放題してる。勿論それがカワイくてカレンがやりたいからしてる。やった事を後悔もしていないよ?でもね、たまにお兄ちゃんが着いてきてくれないんじゃ無いかなって心配になる時もあるの。ウマッター対抗戦の時も怒られたらどうしようって思ってた」
T「ははは、そんなこともあったな。確かにびっくりはするけど、カレンが考えたことなら俺は止めないよ。それがトレーナーだろ?だからカレンはもっと自分に正直に生きて欲しい。愛バのためなら俺はなんでもするから」 - 13二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:47:20
カレン「愛バって……お兄ちゃん……」
カレンの声が変に上擦った気がした。気持ち悪かったのだろうか……いやキモいな!今自分の発言を見返したら凄いキモい!
T「いや違う、いや違くは無いんだがええと言葉の綾ってやつで……」
カレン「良いよ……お兄ちゃん……」
背中に重みがかかる。これはもしや……
カレン「カレンね、二人部屋にした時からこうなるのは覚悟してたんだ。その……お兄ちゃんになら良いかなって、カレンも思ってるし、お兄ちゃんじゃなきゃヤダって……思ってるし……」
カレンの息が鼓膜に伝わるほど接近している。いやしかし、自分はトレーナーで相手は担当だ。そんな事許されるはずが——
カレン「今日ここに来ることは、誰にも言ってないよ?……ね?」
お兄ちゃんは——耐えた - 14二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:51:37
〆です
- 15二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:53:11
貴様耐えるなーーー!!!
- 16二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:54:58
令呪を持って命ずる、耐えるな
- 17二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 10:59:40
SS初挑戦だけど難しい……
- 18二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 22:34:14
えっぴょいしないの?
しないんだ…
ふーん……