どうか知ってほしい……

  • 1テイタニヤは可愛い22/07/24(日) 10:09:30

    人に育てられし妖精女王テイタニヤという二冠牝馬がいたことを……。

  • 2テイタニヤは可愛い22/07/24(日) 10:21:14

     テイタニヤは1973年に産まれた牝馬なんだ。父は朝日杯三歳ステークス勝ち馬のアローエクスプレス、母はダイニトモコ(旧名ギンヒメ)。
     他に1973年生で有名な競走馬といえば……TTGCかな。それと同世代だった牝馬なんだ。
     この馬で有名な話はなんといっても、人間に育てられたことだね。
     誕生直後、母馬からは他の仔だと誤認され、拒絶されてしまったんだ……。そのため、最初は母馬を固定し、当歳時のテイタニヤに乳を与えさせた。だけれど、母馬の乳は一ヶ月ほどで枯渇してしまったようで……。
     そこから、彼女に人の手で乳を与えられ始めた。それがテイタニヤという競走馬の原点たるドラマのひとつなんだ。

  • 3テイタニヤは可愛い22/07/24(日) 10:42:34

     ※当時は旧馬齢表記(2歳馬が3歳表記とか)だったから、それに合わせて解説していくね。

     そこからしばらくを経て、3歳になったテイタニヤは、東京競馬場の稲葉幸夫厩舎に預託される(当時は美浦ではなく競馬場所属)。この頃ぐらいに著名すぎる劇作家、ウィリアム・シェイクスピア作の『夏の夜の夢』の登場人物である妖精女王ティターニアから、テイタニヤという馬名が命名されたようだね。
     デビューは7月20日。新潟の芝1000mだった。仕上がりがかなり早かった馬だね。
     デビュー戦の鞍上は関東のやり手、嶋田功。タケホープに騎乗していたことでも有名な騎手だよ。
     テイタニヤはここを8馬身差で圧勝。続く新潟3歳ステークス(芝1200m)では1番人気に推されるも、4着に敗れた。その後、中山競馬場での条件戦(芝1200m)を3着だったけれど、巻き返すように東京競馬場のオープン競走(芝1200m)、いちょう特別(芝1400m)、3歳牝馬ステークス(芝1600m)を連勝。
     このことが評価され、最優秀3歳牝馬(現在でいう最優秀2歳牝馬)に選出されたんだ。

  • 4二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 10:43:07

    ウイポ新作だと77年スタートで死ぬほど牝馬クラシック取られるから嫌でも覚える

  • 5二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 10:54:38

    へーこんな名馬が…とウィキペディアを調べて20代後半まで生きてた時の安心感よ

  • 6二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 10:55:00

    なんかドラゴンボールのピエロ思い出してしまった
    ごめん

  • 7二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 10:55:13

    あの辺の時代二冠牝馬多すぎるんだよなあ

  • 8テイタニヤは可愛い22/07/24(日) 10:57:00

     3歳になると、1月の新春4歳牝馬ステークス(芝1600m)から始動。だけども出遅れて7着に大敗。しかし、重賞競走のクイーンカップ(芝1600m)では大外をぶん回して、きっちり勝ち切ったよ。
     4月になり桜咲き乱れる頃、重賞馬となったテイタニヤは、遂に大舞台に挑むことになった。
     八大競走のひとつに数えられる桜花賞(芝1600m)。遂に牝馬クラシックへ駒を進めるんだけど、肝心の大舞台で、テイタニヤはまさかの出遅れ。巻き返そうとするも、進路を失い、万事休す。もはや終わりかとも思えたところで、鞍上の嶋田功が大外に進路を変更。直線に入ったと同時に妖精が羽ばたくような加速で撫で切り勝ち。1976年の桜花賞馬に輝いた。
     鞍上の嶋田功は、「勝てたのは全てテイタニヤのおかげ。こういう牝馬こそが男勝りというのでしょうね」と振り返っているんだ。
     続く牝馬の二冠目、優駿牝馬(オークス)(芝2400m)。ここでも見事に後方から先行馬を捉え切り、妖精女王は二冠を戴冠したよ。
     ……けれども、妖精女王の魔法は、無情にもここまでだったんだ。

  • 9二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 11:00:03

    シービークインとのあれそれが記憶に残ってる

  • 10二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 11:00:48

    誤認された原因が人間のミスやなかったっけな

  • 11テイタニヤは可愛い22/07/24(日) 11:05:30

     その後は安田記念(芝1600m)を10着、京成杯AH(芝1800m)を4着、オールカマー(芝2000m)を4着と、精彩を欠くようなレースっぷりが目立つようになっていった。
     当時の牝馬三冠目、エリザベス女王杯(芝2400m)もディアマンテにしてやられ4着……妖精女王の魔力は底を尽きてしまったようだね。
     だけども、当年の有馬記念ではTTGら相手になんとか喰らいついて5着。二冠牝馬の意地は見せつけたよ。
     けれど……その後は一度も勝てずに引退、繁殖入りとなった。
     馬名通り、妖精のような儚さを感じてしまう牝馬だったよ。

  • 12二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 11:07:15

    >>10

    牛乳の臭いが付いたタオルで拭いたら母親が子牛だと思ってしまったんだっけ

    牧場が牛の生産もしてたから

  • 13テイタニヤは可愛い22/07/24(日) 11:08:29

     ここまで自分なりに纒めてみたつもりだったけど、どうだったかな? それから、スレ画はnetkeibaにもある写真で、可愛いテイタニヤが見れるからぜひぜひおすすめしておきたいね。

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