【SS】髪が伸びてきたバンブー

1二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 18:00:30

それは寮の私室での出来事。
「…うーん…」
「あれ、バンブー先輩。鏡と睨み合ってるなんて珍しい…どうしたんです？」
「あ、シチー…それが結構髪が伸びてきて、そろそろ切らないとなーって思ってたところだったっス」
見れば、確かに少し髪が伸びている。
「ほんとだ…ねえ、先輩。せっかくだし、その髪活かしたヘアスタイルしてみたらどうです？」
「ん？」

しばらくした後のトレーナー室。
バンブーのトレーナーは、担当ウマ娘を待ちながら書類などの整理をしているところだった。
「し、失礼しまーっす…」
『お、バンブー来たのか…あれ？』
思わず目が行ったのは、小さく二つ結びにされた髪。
『…その髪は…』
「やっ、その！シチーがたまにはどうかって！でもやっぱ似合ってないっスよね！」
『いや、すごい似合ってるぞ』
「えっ」
『改めて可愛い部分を確認できた気がしたよ』
…怒涛の褒め言葉に、思わず赤面してバンブーは目を逸らす。
『…そうだ、それで今日のトレーニングだけど…』
「あっそうだったっス！トレーニング！よろしくお願いしますっ！」

2二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 18:00:41

その日の夜の寮にて。
「先輩おかえり。どうでした？髪」
「…トレーナーさんに褒めてもらえたっス。それ以外にも、オグリさんたちにも見つかって、その、似合ってるって…」
「…何でそんなに照れてるんですか？」
「普段こんなオシャレしないから可愛いとか似合ってるって言われるのが慣れないっス…！」
そう言って顔を覆うバンブーを見て、シチーは苦笑する。
「…髪、明日からどうします？」
「…そのうち切りに行くっス！けど、それまでは…色々試してみることにするっス…」
そう心なしかいつもより小さい声で呟いた彼女。
その後１週間ほど、毎日少しアレンジした髪型をしてくる風紀委員が見られたのだった。

3二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 18:01:33

照れてるバンブーからしか摂取できない栄養はある。

これは過去作まとめで