- 1二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:13:58
「クゥゥー!やっぱり夏もミツハニー印のハチミーだよね!」
「ポチャ!」
グラードンが目覚めたかと思うほどに暑い夏の昼下がり、お気に入りのドリンクを相棒のポッチャマとシェアしながらトウカイテイオーは森の中を進んでいた。
何故、彼女がこんなところにいるのか話は1週間前に遡る。
───
「テイオー!むしポケ相撲しようぜ!!!」
「えー!?ボクもゴルシもむしポケモンなんか持ってないのに何言ってんのさ…」
ゴールドシップからの突然の誘いに対し、至って冷静に答えるテイオー。しかしそんな至って冷静で当たり前な回答の前に引き下がるゴルシではない。
「何も今すぐにってわけじゃねーよ。そうだな……1ヶ月後だ!1ヶ月後までにお互い捕まえたポケモンでむしポケ相撲だ!!」
「へぇー面白そうじゃん!ならばその勝負、ウケテタトウ!」
───
その虫ポケ相撲のために、ここ最近テイオーは足繁く森へ通っていたのだ。
- 2二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:14:39
「やっぱり虫ポケ相撲と言えば〜…」
「ヘラクロスだよねー!!!ポッチャマもそう思うでしょ?」
「ポチャポチャ!!」
最初からヘラクロスを使うと決めていたテイオーは目撃情報があるこの森でポケモン探しをしていたのだ。しかし、ゴルシと約束してから今日で丁度1週間。毎日探しに来ているが一向にヘラクロスは見つからない。
暫く探し回った後、今日もダメならポイントを変えて探そうかと思ったその時
ガキン!ガキン!!
森の奥から何やら激しく何かがぶつかり合う音が聞こえてくる。
これはもしや!とポッチャマを抱え、現場に駆けて行くとそこには期待通り…いや期待以上の光景が広がっていた。
一般的なヘラクロスよりも一回り大きなヘラクロスがそこにはいた。そして森に響く音の正体は、その大ヘラクロスが何かと戦っている音の様だ。
木陰から戦いを覗くと、大ヘラクロスと対峙していたのは
カイロスだ - 3二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:15:09
アローラ地方を除き一般的にライバル関係と言われるこの2種が争う事は珍しいことではない。
しかし……そのカイロスは大ヘラクロスとは逆に、一般的なカイロスよりもやや小さな個体だった。
そしてその体格差はあからさまに勝負展開に影響しており、カイロスは果敢に大ヘラクロスにぶつかっていくも弾き返されるのを繰り返していた。
そして暫くそれが続いた後、痺れを切らした大ヘラクロスは自慢の一本角に力を込め始めた。
メガホーン。
むしタイプきっての大技だ。そして力を込めた角を向かってくるカイロスに対し、これまた力いっぱいに叩きつけ、勝負アリ。 - 4二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:15:40
地に平伏すカイロスを尻目に大ヘラクロスは森の奥へと身を翻して行った。
一部始終を見ていたテイオーは勝負が終わったところでハッとして、大ヘラクロスを捕まえるべく追いかけようとしたが…
「カイ…カイロ…………」
顔を地に向けたまま、見せぬ悔し涙を流すカイロスがテイオーは気になってしょうがなかった。
「カイロス、ボクと一緒に強くならない?」
自然とテイオーはカイロスに語りかけていた。 - 5二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:15:54
カイロスを飼い殺す
- 6二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:16:18
ってところまで書いたので
カイロスがテイオーと共に強くなる話下さい。 - 7二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:16:54
よかった…例のスレがまた墓場から這い出たかと…
- 8二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:17:17
合体しないの?
- 9二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:17:33
- 10二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:20:17
カイロスくんはね
自信過剰でA125でS85なんだぜ
なんでこんな扱いなんやろなあ… - 11二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:21:14
- 12二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:22:34
カイロスは何度でも蘇る…
- 13二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:23:27
あわよくば第二のヌオダスを狙っているのかカイロススレの主は
- 14二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:37:54
夕方、栗東寮の一室
「ハーイウェートゥーザデンジャゾー〜♪」
ベッドの上にファッション誌を広げ、とても可愛らしい声で軽快に勇ましい曲を口遊んでいるのはテイオーのルームメイトであるマヤノトップガンだ。そう、この部屋はテイオーとマヤノの部屋である。
今日も今日とて森に出かけたルームメイトはそろそろ帰ってくる頃かなと思いつつ雑誌を捲っていると…
「ドロッ!ドロンチ!!ドロンチッ!!!」
「どうしたのドロちゃん?そんなに慌てて」
ドアをすり抜け忙しない様子でマヤノの元に飛んできたのはドロンチだ。
マヤノ自慢の相棒であるドロンチは、マヤノ自慢のパパの相棒であるドラパルトの子供でもある。
そんな相棒が慌てているのを見たマヤノは
「…あ、マヤわかっちゃった。ドロちゃん、きずぐすり棚から出してくれる?えーと……あ!あったあった!げんきのかけら!!」
と、なぜか傷ついたポケモンのための道具を用意した。
その直後、ガチャリとドアが開きカイロスを抱えたテイオーが帰ってきた。 - 15二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:44:24
そっか、戦闘機モチーフか
- 16二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:57:48
テイオーは戦い疲れ眠るカイロスの傷を手当てしながらマヤノに今日森で起きた事を話した。
目的のヘラクロスは見つかった事。
そのヘラクロスに負けたカイロスの事。
そしてそのカイロスの事がどうしても気になってしょうがない事。
一通り話した後、マヤノから何故モンスターボールに入れないのかと聞かれたテイオーは少し考えた後
「うーん、上手く言葉にできないけど何かカイロスに力を貸してあげたくなったと言うか……うん、まだこのカイロスはまだ戦いを諦めてないんだなって感じたんだ。」
「え〜、それ答えになってないよ。……でもテイオーちゃんの気持ちわかったよ、マヤにも何かできる事があったら言ってよね!」
「ニシシ!ありがとマヤノ!!」 - 17二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 22:59:04
ステロと空目した
- 18二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:20:17
───ある森の中──
仲間よりほんの小さく生まれ育ったけど、気にした事はない。一緒に遊んでくれるし、戦い方も教えてくれる。
美味しい蜜やきのみがある所もみんなで分け合う。
この森には仲間以外にも色んな奴がいる。
あれはスピアー、怒らせなければ良い奴らだ。
あっちはハハコモリとクルミル、クルマユ。たまにきのみをわけてくれるからこっちも違うきのみをわけてやる。
あいつはペンドラー、こいつはパラス、あれは…
そいつは… やつは…
たまにケンカもあるけどみんな仲良しだ。
だから自分が小さいのは気にしない。気にしなかった。
でもある日、でっかいヤツがやってきて威張り始めた。あいつは乱暴でみんなを押しのけてきのみも蜜も一人占めしようとする。
あいつは特に自分やその仲間達が気に入らないらしい。あいつは仲間に戦いを挑んでは追い出し、挑んでは追い出し、とうとう仲間達は森を去った。
でも逃げたくない。だから自分から挑んでやった。
でもダメだ、あいつは強い。でも逃げたくない!
あいつは大きく自分は小さい。でも勝ちたい!
あいつに負けてしまった。でも諦めたくない!
── カイロス、──
── ボクと一緒に強くならない?──
すっかり傷が癒えたカイロスは目を覚ました。 - 19二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:22:06
クワガタを騙るアリジゴクを許すな
- 20二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:23:04
メガシンカ出来たらヘラクロスなんて!
- 21二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:24:37
一部伝説級除いて大体なんか苦しんだりしてるのに唯一メガシンカしてワックワクで飛び回ってるカイロスさん
- 22二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 11:04:58
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 11:12:50
カイロスって虫タイプだったか?
- 24二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 11:18:44
- 25二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 11:22:48
カイロスナイトポイッ
- 26二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 12:16:06
カイロスと対になってるのはストライクだったと思うけど、ポケモン図鑑の説明でヘラクロスとライバル関係になったんだっけか?
- 27二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 22:29:44
カイロスの絶妙なキモ可愛さはなんなんだろう
- 28二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 22:31:22
カーテンの隙間からあさのひざしが差し込む頃、
「ポチャ!?ポチャポチャ!ポッチャマ!!」
「か、カイロス…」
テイオーとマヤノのベッドの間に敷かれた布団からカイロスが起き上がると、それに気がついたポッチャマがテイオーのベッドからカイロスの元へ跳び降り、「おはよう!」「調子はどう?」「もう怪我は大丈夫か?」とでも言う様に元気に声をかけた。
倒れてからの記憶が曖昧ながらも、目の前の小さいのが悪いヤツではないと感じたカイロスはその勢いに押されながらも言葉を返す。
「うーん…どうしたのポッちゃん…?……あ!カイロスさん!元気になったんだね!!」
当然、隣がこんなにも賑やかならよく寝るマヤノも目を覚ます。そしてポッチャマ同様にマヤノもカイロスに声をかけるが…
カイロスは少し警戒したのか自慢のツノをカチカチ鳴らしマヤノから距離を取った。え〜なんで〜?とマヤノは少しショックを受けたがそれもその筈。
このカイロス…人間、ウマ娘を見るのは、これが初めてなのだから。
そんなカイロスの気持ちを察したマヤノは無理に近寄ろうとはしないが、この後どうしようかと考えていると…部屋のドアが静かに開いて
「タダイマー!あれ?マヤノもう起きたの?…あ、カイロス!!」
カイロスが目覚めるよりも前に、朝の自主練に出ていたテイオーが帰ってきた。 - 29二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 22:51:42
新手の出現にさらに警戒を強めるカイロスだが
── カイロス、──
── ボクと一緒に強くならない?──
ハッキリと覚えているこの言葉。
気を失う寸前に自分を呼ぶその声の主が目の前にいる事に気がついたカイロスは落ち着きを取り戻し、テイオーの近くに歩み寄る。
「ボクはトウカイテイオー。
ねぇカイロス、ボクと一緒に強くならない?」
あの時と同じ言葉をかけ、テイオーは右手を差し出す。
カイロスもテイオーと同じように右手を差し出した。
握手の意味はわからないがテイオーの心からの言葉を理解したカイロスはテイオーの真似をしたのだ。
それを合意と受け取ったテイオーはカイロスの手を握り、お互いに一言。
「これからよろしくね、カイロス!」
「カイロスッ!!」
そして約2週間のうちに大ヘラクロスへのリベンジを果たす事を違った。
ゴルシとのむしポケ相撲まで残り約3週間! - 30二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 01:25:26
続きが気になる
この後は特訓編かな? - 31二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 12:56:01
なんでカイロスでいい話作ろうとしてんだよ!?
- 32二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 23:34:17
テイ×カイとは新しい
- 33二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 10:42:45
夜に書くので保守させて欲しいモンニ
- 34二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 11:56:37
初代→ver違いの対がストライク、当時からストライクさんのが人気
金銀→ヘラクロス追加、以降は大体ヘラクロスと対になる、初代で相方だったストライクさんは進化を貰うもカイロスさんは貰えず不遇扱いされる
SM→メガシンカを貰うもクワガノン登場でクワガタを騙るアリジゴク説が信憑性を帯びたり害虫になったりする
自分が覚えてる範囲では他ポケとの関連性はこんな感じだった気がする
- 35二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 22:11:51
ほ
- 36二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 10:01:59
「よーし、それじゃあ先ずはボクと一緒にトレーニングだ!」
「カイカイッ!!」
──1週間後
「うーん…カイロスって能力的には悪くないんだけどなぁ…」
この1週間、まずは基礎的な身体能力を鍛えようと、テイオーは普段より自ら行なっているトレーニングをカイロスと共にしてみたのだが…
「ショットガンタッチもボールを飛ばしてからの反応は速いし、跳んだときの伸びも良くて…きっと動体視力に瞬発力、そして身体のバネは凄いものをカイロスは持っている…」
「瓦割りやタイヤ引きを見ても決してパワーが無いってわけでもないし…うーん…」
このカイロスは確かに他のカイロスに比べ身体が小さいが、その分優れた素質を持っている事をトレーニングの中で見せてくれた。
テイオーには、このカイロスが能力的な部分で特段あのヘラクロスに劣っているとは思えなかったのだ。
では何故、この前の戦いでカイロスがヘラクロスに一方的に負けたのか、テイオーが悩んでいると… - 37二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 12:15:49
続きをくださいな
- 38二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 20:49:52
ほしゅ
- 39二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 21:50:21
実際のゲームでカイロスとヘラクロスが対戦したらどっちが有利なんだろ
メガシンカでスカイスキン貰えるカイロス? - 40二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 09:48:45
「とてもすごい顔をしてるぞテイオー。何か悩み事か?」
テイオーの後ろからぬっと現れたのはオグリキャップだ。
「あ、オグリ……実は…」
かくかくオドシシメブキジカ
まるまるポニータマルマイン
「…そうか、しかしすまない。どう特訓すればいいのか私では的確なアドバイスはできないと思う。」
「ううん、話を聞いてくれるだけでも嬉しいし、まだ時間はあるから…」
と、テイオーはオグリに悩みを聞いてくれたお礼を言って再びトレーニングに戻ろうとしたが、
「でも、」
オグリは言葉を続ける
「私が今まで勝ってこれたのは、トレーニングもそうだが走り方や作戦とかを考えてくれた北原やベルノに六平のおかげだと思う。後、タマやマーチ、クリーク、イナリとか沢山のライバルがいてくれからだ。…上手くは言えないけど、きっとキミのカイロスに今必要なのはそう言う事なんじゃないだろうか?」 - 41二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 11:59:23
これ地味に楽しみにしてる
- 42二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 20:41:27
ほしゅしゅ
- 43二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 23:53:39
オグリの言葉をじっと聞いていたテイオーは少しだけ考えた後、そういうことか!と顔をあげパッと明るい表情を見せる
「戦い方や戦いの経験、それが大事なんだ!ボクだって、トレーニングだけじゃない!トレーナーや仲間やライバルがいたから今のボクがいるんだ!!今、カイロスに必要なのは戦い方と戦いの経験なんだ!」
伊達に天才とは言われていないだけあって、オグリが伝えたい事を理解したテイオーは、ならば早速とオグリにお礼を言って早速行動に移そうとしたその時、
「ガブッ!!ガブガブ!!!」
テイオー達の元に慌てて駆けてきたのはオグリのガブリアスだ。
通常のガブリアスとは違い、鼻先の黄色の模様がまるでオグリの勝負服の胸に輝く十字の星と同じ形をしているからすぐに分かる。
そのガブリアスが駆け寄ってきたかと思うと、すぐに物陰に隠れる様テイオー達に促した。 - 44二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 09:41:53
ほっしゅ
- 45二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 21:42:28
このレスは削除されています