- 1二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 23:35:01
「なンですか、シチーさん?」
ユキノがとてとてと近寄ってきた。
きょとんとした表情がとてもかわいらしい。
「ユキノってリップとかしないの?」
「いやあ……ステージの上ならともかく、私生活で使うのはまだ気が引けるというか……」
ふーん、とユキノの顔を見つめる。
少しだけ彼女の頬が薄桃色に染まる。
「やっぱリップくらいはしてもいいんじゃない?ちょっと待ってて」
ガサゴソとカバンの中を探る。
新品のリップを取り出し、ユキノを手招きする。
おずおずといった感じで差し出されたユキノの唇にリップを塗る。
うっすらとさりげなく、それでいて瑞々しさが増している。
「ん♪やっぱ似合うね」
手鏡で自分の姿を見せてあげると、ユキノは目を輝かせた。
「す、すンげえべ……!リップだけでこんな変わるンだ……」
「明日地元の友達と会うんでしょ?少しでもオシャレしなきゃ」
プレゼントするよと告げるとユキノは嬉しそうに礼を言って自室に帰っていった。
翌日、私はモデルの仕事をしていた。
カバンの中から自前のリップを取り出す。
メイクさんに声をかけられる。
「あれ?シチーちゃん、そのリップいつものと違うやつだよね?」
手に持っているリップは昨日ユキノにプレゼントしたものと同じリップだ。
「はい、流行りの色なので使ってみようかと」
そう言ってリップをつける。
ユキノと同じ色。
鏡の中の自分が嬉しそうに微笑んでいた。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 23:35:29わたしがさきにすきだったのに【SS】|あにまん掲示板注意モブ視点ですBSS(正確にはWSS)要素がありますそれでもよろしければbbs.animanch.com
上記のスレの裏話的なのを思いついたので
お目汚し失礼しました
- 3二次元好きの匿名さん21/10/05(火) 23:36:52
こういうちょっとしたマーキング良いよね。
- 4二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 00:40:15
すきら