- 1二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:15:05
- 2二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:17:17
マーリンの後方支援が本編より手厚くなりそう
- 3二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:18:30
マーリン「新たな組み合わせの予感…!」
- 4二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:18:48
- 5二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:19:26
- 6二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:19:31
- 7二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:20:49
- 8二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:23:29
その世界線だとアヴァロンで妖精姫が出てきそう
- 9二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:23:54
特異点Fへ続く・・・
- 10二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:24:38
あれ?これ2部6章が大変なことにならない?
- 11二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:27:19
- 12二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:49:54
めっちゃノリノリで早口で捲し立てて話してる姿が想像できる
- 13二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:51:24
来るかエクスカリバーとロンゴミニアドの両手持ち…!
- 14二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:52:50
台詞的には割と本当にファーストサーヴァント枠でも成り立ちそうな風格がある
問題はファーストじゃなくてもマシュが加入してくれるかどうか・・・
シールダー居ない一般人の聖杯探索はちょっと・・・ - 15二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:54:53
事故が起こる前になんかの不手際で相性召喚されてそのまま自室待機をぐだが命じられたとかで本編の流れに持っていければ行けるかな
- 16二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:56:33
穢ない清楚で清らかな姫騎士だから邪な眼で見れない
けどそんな欲求は溢れるほどあるか - 17二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 18:57:29
未熟なマスターと未熟な騎士姫いい…(後方マーリン面)
- 18二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:01:52
三章で海に目を輝かせてお魚食べてる姿が浮かんだ
- 19二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:02:52
ロンドンでのモードレッドやバインバインの未来の自分との対決もあるよ!
- 20二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:08:06
途中でアヴァロン手に入れないとソロモンで脱落しそうなのとブリテンではぐれた時に単独行動とかないけど大丈夫か?ってのがパッと思いつく問題点かな
- 21二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:09:59
いざとなればマーリンがダッシュしながら来てくれる
- 22二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:18:21
6章でカリバーンが折れてベディヴィエールがエクスカリバーになる展開が何故かよぎった
- 23二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:30:52
ベディヴィエール卿…あなたが私の剣だったのですね…!
- 24二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:41:59
終章でのゲーティア戦で【未だ届かざる勝利の剣(エクスカリバー・ファンタズム)】って感じでエクスカリバーを一瞬だけ使えるんだ…
- 25二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 19:52:47
セイバーリリィとマシュ。白き剣、黒き盾で色合いが完璧ですな。
- 26二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 20:43:38
この世界線でマシュもいる場合ってマシュはセカンドサーヴァント? それとももう一騎のファーストサーヴァント?
- 27二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 20:45:06
ぐだ青王推しのマーリンとぐだキャストリア推しのオベロンが殴り合いになっちまうー!!
- 28二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 20:48:10
【宝具】
『未だ届かざる勝利の剣(エクスカリバー・ファンタズム)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:─ 最大捕捉:─
冠位時間神殿ソロモンという人類史から閉ざされた特殊な環境であったからこそ発現しえた宝具。
セイバーリリィがマスターと共に今まで歩んで来た道の果てで見定めた王としての在り方、全ての特異点での人々の生き様その全てが詰まったこの宝具は人理そのものの模写と言っても過言ではなく魔神王ゲーティアの『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』に匹敵する威力を持つ。
しかしそれは未だ定まっていない未来に持つ宝具だから為しえる事である為一度使うとこの宝具は使用不可となりセイバーリリィの霊基に重大な損傷を与える。 - 29二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 20:58:31
- 30二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 21:01:54
マーリンがダッシュして手伝いにきそう
- 31二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 23:33:06
士郎と青王のカップルとぐだとリリィのカップル両方見てどっちもいいね!するマーリン
- 32二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 23:36:15
ぐだの盾・マシュとぐだの剣・アルトリアリリィはバランスが良すぎる
- 33二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 23:39:16
なんなら初期からやってる人はだいたいそんな感じの編成でやってたんじゃないかな
- 34二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 23:42:46
- 35二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 00:26:25
アカンフォウ君が過労死しちまう〜
- 36二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 00:57:18
リリィがカルデアを介さない純粋な縁の召喚だったら(別マガのマンガ版で衛宮邸に行ってたのでそこで召喚)だと想定してみて、カルデアの霊基グラフにコピー出来てないのもあって本来ならそのまま消滅を免れず、本当に偶然の召喚なのでカルデア式による再召喚すら出来ない。(出来たとしても記憶を持たない別人)
となるのであれば、霊基破損の重みも出来るし、ドクターを失った直後なのでカルデアのみんなからの賛成も受けつつ受肉という流れに持っていけるのではないかと妄想しました。
誰か書いて♡
- 37二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 04:52:24
事前登録報酬だったから初期のFGO二次創作では特異点Fで最初に召喚する鯖がセイバーリリィなパターン多い気がする
- 38二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 06:54:01
「そしてこちらがファーストサーヴァントであるリリィさんです!」と隙あらばぐだリリを推すマシュがいる可能性
- 39二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 12:56:34
なんかの事故で魔力補給しないかな
- 40二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 13:03:12
特異点Fでアルトリア倒した後「若き日の私よ……その理想を抱いたままどこまで歩けるか、見定めてやろう」って言って折れたカリバーンの代わりにエクスカリバー渡してその瞬間に青王と同じように金ぴかする聖剣に代わるって妄想はした
- 41二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 16:58:38
ブラックバレル持ちのセイバーリリィが
どんなデザインになるかがとても気になる - 42二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 17:15:58
初々しい初夜を見たい
- 43二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 17:43:07
そしてリリィもマシュを
「こちらマスターのファーストサーヴァント、マシュさんです!」と紹介して隙あらばぐだマシュを推してたりするとその三人の仲良し光景に俺は浄化されて消滅する。
お互いにお互いがぐだのファーストサーヴァントだと認識してて、その解釈違いでポコポコ喧嘩(じゃれ合い)をしてると尚良し。
- 44二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 20:56:31
1.5部だと何してんだろ
- 45≫122/07/29(金) 23:13:53
私たちが魔神王ゲーティアを踏破し、世界を取り戻したのがつい1週間前のことです、
最近、セイバー・リリィさんの様子がおかしい気がします。彼女はカルデアが爆破され、私たちの旅が始まった日。
燃える冬木で彼、人類最後のマスターこと先輩によってカルデアを介すことなく召喚されたサーヴァントであり、私たちと共に人理修復を駆け抜けた先輩の私と同じファーストサーヴァントです。
そこ、ファーストがふたりなのはおかしいとか指摘しないでください。私とリリィさんの話し合いによって決まった事なので文句は城壁で押し潰しましゅ。
と脱線してました。リリィさんは魔神王との戦いで、霊基破損状態となり、先輩を送り届けた後、危うく消滅する所でして、ダヴィンチちゃんの機転と先輩の一緒に生きてほしいという説得により、七つの特異点で得た聖杯を使う事で受肉を果たしたのです。
その後に色々ゴタゴタはしましたが、青空を見ながら三人で手を繋いだのは私の一生の思い出となりました。 - 46≫122/07/29(金) 23:15:29
そんなリリィさん、よくダヴィンチちゃんの工房に脚繁く通っておられるのです。
人理を取り戻した後、先輩はドクターの部屋だった場所によく入り浸っておられます。やはり言葉にはしておられませんが、ドクターの事をとても引きずっておられるのでしょう。かくいう私も……いえ、実際にその場に立ち会っていた先輩のショックは相当なものと考えられます。
日に一回はドクターの部屋に行かれる先輩、結果として私たちと共にいる時間が少し削られた結果、私はサーヴァントの中で一番仲の良いリリィさんと共に過ごすことが多くなっていたのです。しかし、リリィさんが工房に通われるようになってから一人になることが多くて、特に今日から始まるカルデアでの業務の連休にもなると、どうしても寂しさを感じてしまいます。
「あ、マシュさん! こんにちは! 探しましたよ!」
あ、リリィさん。こんにちは、今日はダヴィンチちゃんの所に行かなくて良いのですか?
「はい! 実はダヴィンチちゃんさんから許可と物資を頂きまして、マスターとお茶会をする予定なのですが、よければマシュさんも一緒にと思いまして!」
私を誘いに来てくださったのですか? 嬉しいです。是非行かせてください!
「よかった、ではマスターの部屋に向かいましょう。もう待っておられるはずですから」
どうやらリリィさんがダヴィンチちゃんの元に通っていたのはお茶会の日程調整の為だったようです。休みの日を重ねられるようにご相談をされてたとのですね?
「え、あっと、はい。そうですね。主にそれと、マスターを元気付ける方法についてアドバイスをいただいておりました」
成る程、それでお手に持たれておられるその荷物は……
「ダヴィンチちゃんさんから融通していただいたお菓子や飲み物ですね。“楽しい時間だからね、折角だから持って行きなさい”と」
そうなのですか、後でダヴィンチちゃんにお礼を言わなければですね。
あ、そろそろ先輩の部屋です。三人のお茶会、とても楽しみです!
「———ふふ、そうですね。きっと忘れられない日になるでしょう」
- 47≫122/07/29(金) 23:27:02
そうして後輩とマシュはダヴィンチ特製の耐毒無視の超強力な媚薬を盛られ、三日三晩三人でまぐわったそうよ。リリィは本当はマシュと後輩をくっつける為に実行したそうなのだけど、そこはダヴィンチの策略で巻き込まれる様に仕組まれたそうね。
残念ながらその時には当たらなかったそうだけど、そこから三人での交際が始まった事であなた達兄弟姉妹達が産まれる結果に繋がったわけよ。もうすぐリリィが十二人目の弟が産まれるわけだけど、マシュの方もそろそろ新しい仔をこさえるんじゃないかしらね。 - 48二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 08:54:06
- 49二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 08:59:39
- 50二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 18:03:58
- 5149「そんなぁ」22/07/30(土) 20:39:28
始まりは、いつだっただろうか。
そうだ、始まりは倉庫だった。後に特異点Fと教えられた特異点にて”彼”はスケルトンと、アサシンに襲われたのだ。
どこかの家の倉庫のような場所に追い詰められた彼のもとに、願いに、生きたいという本能に──
「初めまして。半人前の剣士…セイバーリリィと申します…あなたが私のマスター、なのでしょうか?」
呼んだ張本人である彼はしりもちをついてぽかんとしたような顔で、アサシンの攻撃を受け流し、振り返った私を見ていたのだ。
それからは大変だった。マシュさんと合流して一緒にマスターを守り、進んでいった。攻撃は私がして防御はマシュさんが・・・だけど、盾としての役割を果たしているマシュさんに比べて私は剣としては全然未熟で・・・結局あの特異点で出会ったキャスターさんの力を借りて倒すことが多かったのです。
「…すみません、マスター。私がもしも、大人の私のように…」
「もう、りりィそれずっとだよ?」
「ご、ごめんなさい…」
彼にたしなめられても、つい思ってしまう。自分ではなく成長した自分ならば、きっとこんなに苦労させずに済んだのに…
「……エイッ」
「わっ!?・・・、ま、マスター!?」
そんな私に対し何を思ったかマスターはぎゅっと手を握ってくれて・・・とても震えていたことが分かった。
…!」
「…その、さ。俺も怖いよ…どうして俺がマスター?なんだろうって、どうして俺がこんな熱い場所で、みんなもいるとはいえ走り回らなきゃいけないんだろうって…だって、あの場には俺よりも優秀なマスターもいたんだって、所長も言ってたし。」
「・・・マスター、それは…」
なんて声をかけるか迷った、慰めなければ、サーヴァントとして彼を支えなければ。そう考えていたのに、 - 5249「そんなぁ」22/07/30(土) 20:41:23
「でも、マスターになれたからリリィに会えたんだ。」
「…!」
「・・・だよね?たぶん。」
「は、はい…!私を呼んだのはマスターですから!」
「だったら、悪いことだけじゃないなって…俺も未熟なマスターだけど…マシュやリリィにばっかり戦わせてるような奴だけど…一緒に頑張ってくれるかな?」
「・・・・・・・!!もちろんです!こちらこそ、末永くよろしくお願いします!」
「い、いや末永くって…」
励ますつもりが、逆に励まされてしまった。やっぱり私は未熟なのだ、でも…この胸の熱さは、心地いいのです。
そして、私たちは出会った。『私』に・・・
「・・・幼き日の私・・・」
「っ…!」ビクッ
「とも、違うようだ。私はお前のように平和な生き方をした目はしていなかった。」
「うぅ…」
私と同じはずなのに…とんでもないプレッシャーがあった。いやでも分からされる。あれは今の私では逆立ちしても勝てない。私の極致、私よりもはるか先を進む、本物の”アーサー王”なのだ。
怖い、逃げたい、助けてほしい…そんなことが頭をよぎって・・・
ギュッ
「!」
「…大丈夫、リリィ!」
「頑張りましょう、リリィさん…!聖杯を回収して、帰りましょう…!」
・・・震える手二つに、私の両手は握られた。私と同じくらい怯えたその手を握っていると…なんだか、安心してきた。
「…はい…!!未来の私!!私”達”は、私を今日、越えます!!」
「・・・いいだろう。その威勢、どこまで持つか。試してみるか。」 - 5349「そんなぁ」22/07/30(土) 20:41:33
…そのあとは激戦だった。私とマシュさん二人がかりの白兵戦でなんとか相手になりその合間を縫ってキャスターさんが援護をしてくれてようやく勝負になった。彼女の宝具をマシュさんが止めてくれなければ、きっとダメだっただろう。そして…
「・・・ふふっ…威勢だけではなかった、か。」
「・・・そんなこと…きっと私1人では…」
「・・・いや。それでいい。」
「え…?」
「私は、聖杯を守り通す気でいた・・・が、おのれの執着に傾いた挙句敗北した・・・どうやら私は、どう運命が変わろうと私1人では同じ結末を迎えるようですね…」
「わ、”私”…?」
「・・・未熟なる私よ。これを。」
「えっ…これ…」
彼女から手渡されたのは、彼女の聖剣だ。黒く染まっていてもそれは先の私が手に入れるはずの聖剣・・・だというのに、それはピクリとも光らず、私に直観的に使いこなせないことを告げていた。
「・・・覚えておくのだ未熟な私よ。いつかそれが必要になってくる時が来る・・・だがそのままではお前には使いこなすことなどできない。」
「うっ・・・」
「故に、光を集めよ。」
「光・・・?」
「そうだ…その聖剣を私が握る・・・意味を…その剣が・・・何を望まれていたかを…知るのだ…」
そう言って私に聖剣と…何かを託した彼女は、とてもやさしい顔をしていたのだ。まるで、なにか祈るように、願うように…その目は優しかった…
・・・・・・・仄かに聖剣が輝いた気がした - 5449「そんなぁ」22/07/30(土) 20:41:56
それからは本当に長い戦いだった。世界を取り戻すための闘い、私とマシュさん、そしてマスターの未熟トリオは時代を駆け抜けた。
多くの文明を私たちは見てきました。
多くの命の散る姿を見てきました。
多くの命を守るために、飛び出していきました。
多くの嘆きを、一緒に悲しみました。
「・・・幼き日の私、か…そうか、そちらにいたのか。願うことならば、私も守るものを守れたならば、な。」
「幼き日の私よ。なぜわからない?善き人々を守るにはこれしかないのだ。人理焼却という大災害を防ぐには、我らが導き、守るしかない。」
その旅路で嵐の王である私と獅子王を名乗った私との戦いもあった。彼女たちとも意見の対立から戦い、最後は見送られるように最果ての槍の光を与えられました。
・・・実をいうと、獅子王の私に思うことはありました。もしかしたら善き人を・・・マスターを守るためにはこうするのが一番なのではないかと。
それでも、私は・・・マスターを帰したかった…マシュさんに普通の街を見てほしかった。
・・・もしも、許されるならば…マスターと、その先を歩きたかった… - 5549「そんなぁ」22/07/30(土) 20:42:38
だけど、運命というものは残酷でした。
『……でも、ちょっと悔しいです。私は守られてばかりだったから──最後に一度くらいは、先輩のお役に立ちたかった…』
『あぁ、初めからそのつもりだ。ボクは自らの宝具で消滅する。それが、ソロモン王の結末だからね。』
運命というものはあの人から大事な人を奪っていく…私たちの大事な人を…
マシュさんも・・・ロマニさんも・・・
「・・・・・・・・・・・リリィ。」
「…はい…!」
「・・・勝とう…!!必ず、生きて帰るんだ…!!」
「…はい!!」
それでも、彼は立ち上がった。泣き顔を隠すこともできず、それでも立った。
「・・・笑わせる。貴様らの戯言など…強がりなど、何一つ我々には届かない。」
「…ゲーティア…!」
「〇ね。ここで〇ね。人間ども。我々の偉業はまだ何の支障もない。藤丸を殺し、英霊どもを退去させる。」
「時間は十分にある!最後の一柱になるまでわが第一宝具を回せばいい・・・なにより。」
そう区切って魔神王は私たちを見る。怒るように、憐れむように。
「たかだか人間一人に未熟な英霊が一人・・・ソロモン王。貴様の希望などというものは脆弱な灯にすぎん。」
「・・・そうかもしれません。私は未熟な剣で・・・未来の私に比べて、あなたにとっては取るに足らない存在でしょう。」
「・・・リリィ…」
「そういうことだ…貴様にこれが止められるか?」
そういって魔神王は魔力を回す。先ほどまでよりも不調はあるようだが、それでも一回なら私たちを一切の抵抗なく燃やすことができる、マシュさんを燃やし尽くした宝具の準備を… - 5649「そんなぁ」22/07/30(土) 20:43:24
「もはや貴様らにこれを止める術はない。今度こそ灰も残らず〇ね。それが貴様らの救いだ。」
・・・いいや違う。
「・・・マスターの未来を、私たちの未来を…」
「む。」
「お前が・・・決めるな!!」
彼の旅は、人生は、まだ終わるには早い。彼が幸福であったと決めるのは、まだ早い…!!
「リリィ…そうだね…俺たちは、生きるんだ!!」
「遺言はそれだけか?では、〇ぬがよい。」
そういって彼のエネルギーが溜まった。威勢よく吠えたが対策など思いついていない…どうすれば…
「・・・どうするかじゃありません、どうにか…するんです…!!お願いします…どうか私に、力を…!」
願いを込めて、私はずっと振れなかった聖剣を…冬樹からずっと持っていたエクスカリバーを抜く。なぜか、これでしか防げないと、そう思ったからだ。
「我が偉業!我が理想!我が誕生の真意を知れ!!この星は転生する!あらゆる生命は過去になる!讃えるがいい──我が名はゲーティア!人理焼却式、魔神王ゲーティアである!」
破滅の宝具が放たれる。 - 5749「そんなぁ」22/07/30(土) 20:43:47
「マスター!」
「なに!」
「私と・・・世界を救ってください!」
「…もちろん!!」
刹那の時間。意味のない問答。わかりきっていた答え・・・だがそれが、私の…聖剣にとって、大きな意味があった。
カッ
「なに…!?なんだ、その輝きは…!!」
「…魔神王ゲーティア。悲しき人・・・私は、あなたには負けません。必ず!」
呼吸を整える。吐き出す。思い出す。この旅路を。願いを。祈りを。
『リリィさん、マスターのファーストサーヴァントの名に恥じぬよう、一緒にマスターを守りましょう!」
『はい!いっぱい強くなって、マスターさんの剣と盾コンビ結成です!』
──約束を!!
「これは多くの願い、多くの約束を束ねた、光の奔流・・・!!受けなさい!!『未だ届かざる勝利の剣(エクスカリバー・ファンタズム)』!」
撃てるなどという確証はなかった。でも、自然と撃てると思った。
「…なぜだ。仮にアーサー王の約束された勝利の剣と同等の宝具をあの小娘が放てるとしても・・・我が宝具の前では慰め程度にもならんはず…!!」
「リリィ…!!」
「うぅ…!!」
体が痛い…!!霊基が悲鳴を上げている…!!ダメ…抑えられてはいるけど…このままじゃあ…!! - 5849「そんなぁ」22/07/30(土) 20:44:05
「・・・令呪をもって我が剣に命ずる!」
「マスター・・・!」
「”勝って一緒に帰るぞ”!!」
「………はい!!!」
具体的な命令なんてない、アバウトな命令…でも、私にとっては…!!
「…馬鹿な・・・押されているというのか…!?」
「・・・・はあああああ!!!!」
ついに、打ち破れた。あの宝具を…彼女を焼き尽くしたあの炎を…!!
「…小癪小癪小癪!!!!」
「魔力が乱れました…!マスター!」
「うん…!!畳みかけよう!!」
霊基がきしむ、それでもまだ、戦える、絶対に、勝って、みんなで帰るのだ…!! - 5949「そんなぁ」22/07/30(土) 20:45:00
- 60二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 20:47:52
- 614922/07/30(土) 21:06:26
やったぁ
- 62二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 21:21:14
いいもの見せてもらいました
ありがとう! - 63二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 23:54:32
すごい力作でした。とても良かったですたい(浄化
- 644922/07/31(日) 01:41:05
・・・・・・・あれから、どうなったっけ・・・・・・?
なんだろう・・・すごく温かい・・・揺れてて…眠っちゃいそう・・・・・・・
「リリ…!だいじょう・・・!!もうすぐ・・・!!」
誰かの声が聞こえる・・・とても大事な、誰かの声・・・そう思ったら、揺れが収まって・・・降ろされ、た?
頑張って目を開けようとしても輪郭しかわからない。一つはドクターに似てて…もう一つは・・・ずっと一緒にいた彼に似て・・・
「・・・立、香・・・さん…」
ずっと、そう呼びたくて練習したのが災いしたのかそれを最後に私は目を閉じた。
一瞬だけ意識が戻ったからかなんとなくわかった。自分の霊基は崩壊しかけている・・・きっとあの宝具を無理に使ったせいだ。頑張ってマスターのために戦いたかったけど…これが私の限界みたいだね…
・・・彼は、無事だろうか。死ぬのは、怖いけど。何よりもそれが一番不安で・・・せめて・・・せめて、彼が無事なら、私は・・・
・・・ダメ…もう…ねむ、い・・・
夢を見た。ニホンという場所で、ちょっとおめかしをして私とマシュさんが一緒の学校に通って。ドクターやダ・ヴィンチちゃんは先生や保険医で私たちのことを気にかけてくれてて。
それで、上級生のクラスをマシュさんと一緒に覗いたら、あの人と・・・目が合って・・・ドキドキして…
おかしいなぁって自分でも思う。私は王様になるための修行で旅に出たのに…マシュさんと、みんなと・・・あの人と一緒に過ごす日常が、続いてくれたらなって・・・ - 654922/07/31(日) 01:41:39
おかしいなぁって自分でも思う。私は王様になるための修行で旅に出たのに…マシュさんと、みんなと・・・あの人と一緒に過ごす日常が、続いてくれたらなって・・・
なんだろう…なんだか、何かがあふれるような…温かい・・・さっき感じていたものとは別の温かさ・・・
「・・・リィ・・・リリィ!!」
「リリィさん!!しっかりしてください!!」
「・・・・・・・んっ・・・?ます、ター・・・?…!マシュさん!?あたっ!?」
「てっ!?」
誰かが呼ぶ声で目が覚めた・・・はずなのだけど、これは夢だろうか?あの時確かに魔神王の攻撃により消滅したはずのマシュさんがそこにいた。驚きすぎてマスターの頭とごっつんこしてしまったのは・・・本当にごめんなさい…
「す、すみませんマスター…!でも…えっ、マシュさん!?」
「い、いや、大丈夫だよリリィ…」
「リリィさん!!よかった…目を覚ましてくれて…!」
「あ、あの、私もマシュさんが生きてくれてるのはうれしいですけど・・・・・えっ!?」
「え、えっと・・・リリィ、俺が一から話すよ…」
マスターが言うにはこうだ。私は魔神王との戦いをどうにか終えたすぐ後霊基の崩壊直前まで行っていたらしい。なんとかぎりぎりで耐えたのはほぼ無意味だったはずのマスターの令呪の命令、「必ず勝って帰還する」というものがぎりぎりで持ちこたえさせてくれたのではないか、とはダ・ヴィンチちゃんの談らしいです。
マシュさんが生きていたことは、本人含め誰にもわからないそうで、ただ。なぜか同タイミングでフォウさんがいつもよりもなんだか動物みたいになった、ような? - 664922/07/31(日) 01:42:11
そして私についてもう一つ、重要なことがあった。
「・・・聖杯を使った!?」
「…うん。君を助けるためには、霊基を修復するだけじゃなくて、そもそも霊基をいくらか調整する必要があったというか…」
「・・・平たく言えば、リリィさんを、人として受肉させることで一命を取り留めてもらったんです。」
「・・・受肉・・・ということは・・・」
私は、人に・・・マスターやマシュさんと同じになった…?
「ごめん、リリィ…!!」
そう考えが及んだ瞬間マスターは地に頭をつけんばかりに頭を下げた
「ま、マスター、顔を上げてください!」
「でも…リリィは立派な王様を目指してたのに…」
「・・・リリィさんの体は、現在ドクターがそうであったようにほぼ完全に人です…カルデアが保持していた聖杯は冬樹のものほど強力ではないですが、前のように力を使うには幾らか制限があるかと、思われます…」
「・・・そうなんですね。」
「・・・リリィさん、あの…!」
「・・・ふふっ、謝らないでください2人とも。」
驚いた。それは本当だ。自分が普通の人になるなんて、思ってもみなかった。私の夢を考えれば、絶望的なことなのだろう。でも… - 674922/07/31(日) 01:42:34
「・・・私なんかにそこまでしてくれたことを、感謝します。マスター、マシュさん。」
「・・・リリィ、でも…」
「その代わり!」
マスターが何かを言う前に人差し指をピシッと立てる。こうするとマスターは一回むぐっ、てなって止まるのです。
「私を人にした責任を取ってほしいと、言いますか…その…外について、マシュさんと一緒に教えてもらっても、言い、でしょうか…?」
「…!もちろん!」
「…はい!はい…!!一緒に学びましょう、りりィさん!!」
なんだかすべてが終わったと思ったらすごく力が抜けてしまった。
これから先、私たちがどうすればいいのか…本当に私はこれでいいのかは、わかりません。マーリンもきっと、こういう時は教えてくれないのでしょう…
それでも…やっぱり…
「・・・リリィ!吹雪が止んだってダ・ヴィンチちゃんが!」
「一緒に見に行きましょうリリィさん!外の青空はここでは珍しいですよ!」
「はい!」
この人たちともう少し、幸せに暮らしたい…そう考える私は、悪い子かもしれません…
いつか終わりが来るその日まで・・・私はあなた達と共にいます…マシュさん・・・立香さん・・・ - 684922/07/31(日) 01:43:13
おだてられて嬉しかったのでちょっと続きを書いた・・・たぶんやることはやった・・・?
- 69二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 07:45:00
花の魔術師がハッピーエンドだねぇ、よかったよかった。ところでいつ初夜は済ませるのかな? とかダヴィンチちゃんと一緒に気ぶりそう。
そんな想像が出来る良きSSでした。 - 704922/07/31(日) 10:15:55
ありがとう、たぶん花の魔術師は色々(余計な)気を回してると思われます。
補足なのですがこのあとは平和な日常でなにをしたいか考えたりもしも何かがあったときにマスターを守れるように剣の修行は欠かさずやっていたりリリィの霊基を補うために作られたアーマー(上にでてたやつ)を着てマシュと並び立つ……のはいいけどマスターもマシュも二人共真っ黒だから仲間はずれみたいでむぅ…となってるリリィがいると思います。 - 71二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 14:38:07
- 724922/07/31(日) 15:05:24
疑似魔力放出用のブーストも両手にありそう。
- 73二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 21:08:47
バレンタイン礼装が毎年彼女も変わるのか
- 74二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 21:14:33
- 75二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 21:18:09
- 76二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 23:55:10
- 77二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 00:43:24
- 78二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 07:52:12
パス自体は通ってるので状況や場合によってはマスターを交代してるとか妄想しました。
- 79二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 08:22:37
- 80二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 12:37:44
- 81二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:04:31
- 82二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 22:16:45
いいな 一緒につくってほしい
- 83二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 00:57:50
毎日マスターの部屋で寝ている。マスターと添い寝する……するだけ。という中々関係が発展しないもどかしさを壁になって見守りたい。
- 84二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 07:50:46
その時は「おるた」と書かれたTシャツを着てマスターの部屋で拗ねてるんだ。
- 85二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 18:19:20
ファスサバだった場合はリリィはしっとりしますか?