細やかな贅沢を言います

  • 1二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:18:40

    幼馴染みチヨちゃんと一緒に、夏休みの計画を涼しい部屋の中で建てたい。海に行ったりお祭りに行ったりして遊びまくる計画も良いけれど、やっぱり早い内に宿題に取り掛かって、有意義な夏休みにするのが良い。朝早くにラジオ体操をしに出掛けて、帰り道にアイスを買って涼しい家で食べるために駆け足で帰ったりするのも青春を感じられて良い。

    「明日はどっちの部屋でやる?」みたいにメッセージを夜に送りあって、熱帯夜に悩まされながらもどこか明日が楽しみになりながら眠りにつきたい。


    贅沢を言います|あにまん掲示板三が日に幼馴染チヨちゃんと一緒にファミレスで駄弁って、服屋で2人の服選びして、カラオケ行って、どっちかの家にお邪魔して炬燵でぬくぬくしてお夕飯も頂いて「昔みたいに泊まっていく?」って御両親に言われるけ…bbs.animanch.com

    ちょっとした贅沢を言います|あにまん掲示板幼馴染チヨちゃんと一緒にファミレスで課題をやりたい。課題をやりながらポテト注文したりお昼ごはん食べたりドリンクバーでオリジナルドリンク作って楽しみたい。課題が終わったらラウンドワン行ったりして遊びたい…bbs.animanch.com

    そこそこの贅沢を言います|あにまん掲示板幼馴染のチヨちゃんと細やかな誕生日会を開きたい。それぞれの家でも良いけれど、やっぱりいつものファミレスで過ごすのも良い。実は2人の誕生日が近かったりして、プレゼントを贈りあってみたりしても良い。夕方に…bbs.animanch.com

    少しだけ贅沢を言います|あにまん掲示板幼馴染チヨちゃんと眠れない夜に電話しながら眠気が来るのを待ちたい。夜中だから二人とも自然と声が小さくないのが何だか面白くって笑いあうのも良い。その時、今後の目標とか最近気になった出来事とかを話して盛り…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:25:10

    夏真っ盛りの8月。
    俺はチヨに誘われて、サマーウォークのイベントに参加していた。

    とはいっても、トレーナーや候補生達は参加することはない。危険な行動をしないように監視する、言わばライフセーバーとして、イベントに参加しているウマ娘達をサポートするのが今回の俺の仕事。

    今はイベントの決勝戦に向けた予選会を行っている真っ最中で、丁度昼休憩を取っている時間だった。

    「決勝戦の舞台は牧美島…ねぇ」

    ドリンクをストローで吸い上げながらそう呟く。

    牧美島。
    太平洋上にポツンと浮かぶ孤島であり、穴場と名高いリゾート地。

    流石天下のトレセン学園。運営の為には資金をケチるなということか。

    そんな事を考えながら、横で昼食をもりもりと食べているチヨに声を掛けた。

    「なぁチヨ、ちょっといいか?」

  • 3二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:26:32

    「ふぁひ?」

    口いっぱいにおにぎりを頬張りながら、もぐもぐと口を動かし続けているチヨ。
    その姿を見て、思わず苦笑する。

    「口に食べ物が入ってる時に喋るのは行儀が悪いぞ?」
    「んむっ!?ご、ごめんね…」

    慌ててゴクリと口の中の物を飲み込み、横に置いてあったペットボトルのお茶を口にするチヨ。そして申し訳なさそうな顔をしながらこちらを見てきた。

    「それで…どうしたの?何かあった?」

    首をこてんと傾げて尋ねてくるチヨに、俺は先程から気になっていた疑問を投げ掛けた。


    「良かったのか?その…アルダンさん達と一緒に休憩しなくて」

  • 4二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:27:16

    そう言って、付近の木陰を見やる。そこにはメジロアルダンを初めとした同級生達が座っており、楽しげに会話をしながら食事を取っていた。

    いくら将来を誓った仲といえど、恋人を束縛する趣味は持っていない。
    貴重な学生時代のイベントは友人と過ごしてほしい、と思っていたのだが。

    「…ううん。私は───くんと一緒に居たいの」
    「確かにアルダンさん達と居る方が楽しい!って気持ちになるんだけど…──くんと一緒の時は、幸せって気持ちになるんだ」

    そう言って、チヨは俺の右手を握る。

    「だから今だけ。今だけはスタッフさんとしてじゃなくて、私の大切な人でいてほしいなぁ…って」

    顔を桜色に染めて、上目遣いをしてくるチヨ。
    外から見れば俺も、そんなチヨの姿に顔を赤くしているのだろう。

    「…あぁ、勿論だ。一緒に居るよ」


    そう言って俺は、チヨの手を軽く握り返した。

  • 5二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:27:39

    ジィジイと蝉の声が青空に響き渡り、夏の暑さを感じさせる中。


    彼女の手から伝わる体温だけが、心地よい温かさを持っていた。

  • 6122/07/29(金) 18:32:13

    はい、という訳で約3ヶ月ぶりに帰ってきました。
    ナイスタイミングでチヨちゃんが出てくるイベントですね。


    なお、1はまだチヨちゃんはまだ引けていません…タマちゃんは今朝引けました…。

  • 7二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 18:49:35

    待ってたぞ

  • 8二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 19:40:46

    これだけやっても引けないのはもはや呪い

  • 9二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 19:42:02

    久しぶりじゃあないか…

  • 10二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 19:48:38

    お久しぶりです

  • 11二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 21:11:56

    またデジたんが砂糖を吐いて倒れておられるぞ!

  • 12二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 21:21:58

    このチヨちゃんはね
    幼馴染くんが「束縛したくない」って思ってるのと逆で独占したいっていう感情も持ち合わせてると思うんだよね
    寧ろそのくらい卑しさ出してっても良いと思うんだよねいつも癒しさは出してるんだし

  • 13二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 21:35:43

    う…嘘だ…話が違う…書いたら出る筈じゃ…

  • 14二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 22:34:41

    >>13

    知らぬのか

    贅沢を言いきるまで1はチヨちゃんを引くことはできないのだ

  • 15二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 22:41:56

    夏休みの宿題をラストインパクトするかといえばチヨちゃんは溜め込むタイプには見えないのでノー
    幼馴染くんは…昔はそうだったら良いなと思いますが…

  • 16二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 22:57:32

    朝ラジオ体操に行く二人のラフな格好をした夫婦感は凄そう

  • 17二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 23:05:02

    >>16

    ラジオ体操帰りにアイスが入った袋をぶら下げて歩く二人か…

  • 18二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 23:32:37

    >>12

    それを同級生達とかに言われて自覚させてわちゃわちゃさせたいやね

  • 19二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 23:42:48

    まってた!!

  • 20二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 07:48:49

    ちょっとエッな感じになるんだけど…
    幼馴染くん、この時チヨちゃんの水着姿を小学校以来久々に見たんだとすれば凄く…凄い感情を抱きそうな気がするんですよね!
    ジャージや勝負服で普段見馴れてる太腿とか色々見えちゃって少し悶々としてたら思春期的な感じで凄く青春って感じも出たりするもん!もん!!!!!!

  • 21あったかもしれないIF(再掲)22/07/30(土) 10:12:34

    その日は、雨が降っていた。


    「私ね。もう、走れないんだって」

    表情は見えない。
    ただ、その小さな手は強く握られ、病院服のズボンには皺が寄っていた。

    そんなことない。また走れるように──と、喉まで出かけた言葉を飲み込む。

    彼女の足がどんな状態なのかは、担当した医師から伝えられている。

    右足浅屈腱炎──ウマ娘にとって、致命的な故障。
    もし仮に走れるようになったとしても、以前の走ることは叶わない。
    彼女は、ダービー制覇という夢と引き換えに、その脚を失った。

    あまりにも残酷で──救いのない現実。

    肩を震わせて静かに涙を流す彼女にかける言葉を、俺は持ち合わせていなかった。

  • 22あったかもしれないIF(再掲)22/07/30(土) 10:15:06

    気付けば、雨は止んでいた。

    だがその空は暗く淀み、まるで今の心中を表しているようだった。


    なんと無力なのだろう。

    幼馴染が苦しんでいる時に、自分は何もできないのか。

    拳を強く握りしめ、歯噛みする。爪が深く食い込み、血が流れる感覚がした。

    その時、彼女は顔を上げ、泣き腫らした目を此方に向けた。

    幼い頃から見ている、空色の瞳。

    それが今は酷く悲しげに見えて、胸が強く締め付けられた。

    そして彼女は、微笑む。

    それは怖いほどまでに美しく、全てを諦めてしまったかのような、そんな笑みだった。

    ──雨がまた、降り始めた。


    慰めの雨か
    それとも、絶望の雨か


    青々とした桜の葉が、夏時雨に濡れ始めた。

  • 23あったかもしれないIF(再掲)22/07/30(土) 10:31:28

    こちら、ワンライの方に投下しています。
    怪我をして諦めてしまった二人は、一緒に落ちていってしまうのかもしれません

  • 24二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 10:52:56

    俺はこのスレのせいでチヨちゃんの解釈がおかしくなっちまった
    幼馴染✕チヨちゃんしか受け付けない身体になっちまったんだ

  • 25二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 11:43:28

    俺は…今回のイベントでチヨちゃんが着てる水着を二人で選ぶのか、アルダンとその他お友達withマルおねセレクトの水着なのかで話に深みが出てくると思いますが…

  • 26二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 14:58:12

    やっぱりさ、暑い日には麦茶だと思うんだよね
    涼しくした部屋に時折カランと響くポットの氷の音と、すうすうと二人分の寝息
    薄いタオルケット一枚掛けて、お昼寝する二人は良いと思います

  • 27二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 15:19:24

    このレスは削除されています

  • 28二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 15:22:19

    皆は「夫婦」とか「カップル」って言ってるけども、二人はまだ幼馴染の距離感だと思ってると良いと思う

    >>26もそうだけども、ちょっとした距離感は二人の子供の頃のままだと良いと思うんだよね

  • 29二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 15:39:18

    >>24

    君ももっと幼チヨを語らないか

    素晴らしいぞ

  • 30二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 18:59:23

    シングレのチヨちゃんホント可愛いよね
    本編よりちょっと幼いし

  • 31二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 21:17:10

    >>30

    気持ち中等部一年感が強い

    もちっとしてるからか…謎格言は言ってないしなぁ

  • 32二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 00:16:43

    深夜に海でトレンディごっこするのを見たい…月に照らされてはしゃぐチヨちゃんと、それをゆっくり追いかける幼馴染くん…砂浜に隣り合って座って、肩に頭乗せたりして…ああ、甘酸っぱく青春…

  • 33二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 08:57:34

    夏といえば?
    そう、スイカだね

    スイカ選びをする時にこういう得意気な表情をチヨちゃんにはしてほしいな

  • 34二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 10:05:58

    誰か前スレでいってたチヨちゃんと幼馴染君が喧嘩する話を書いてくれ…

  • 35二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 20:12:48

    このレスは削除されています

  • 36二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 01:41:07

    このレスは削除されています

  • 37遅筆だわさ22/08/01(月) 03:29:07

    「ふっふっふ…知ってるか、──」

    俺の友人は得意気な表情をして人差し指を立てる。

    「一番美味しいスイカの見分け方は、叩いて音を聴くことだと!」


    ギラリ、と普段は死んだような目を隠している眼鏡が光った。

  • 38遅筆だわさ22/08/01(月) 03:30:01

    決勝戦が始まるまで、あと6日。
    激しい予選を潜り抜けた8名のウマ娘の中には、チヨの名前がしっかりと入っている。

    イベント運営の為に先んじて渡島し、牧実島へとやって来て準備を進めていた俺は島のスーパーマーケットへとやって来ていた。

    「だから言ってるだろ…スイカは買わない。買うのは飲み物だけだっての」

    既に手持ちの籠の中には、お茶やスポーツドリンクの類いがぎっしりと詰まっている。スイカが入る隙間は何処にもない。

    「それにな、お前が幾ら鍛えてるって言っても腕は二本しかないんだぞ?お前、そんな器用じゃないんだからさ…スイカ地面に落として割るのがオチだろ。」

    俺の冷静なコメントを受けて、眼鏡の光は若干曇った。

  • 39遅筆だわさ22/08/01(月) 03:31:08

    「…分かったよ」
    「なら良し。勢いで突っ走るのは止めとけよ…またフラれるぞ」
    「あーっ!それは言っちゃいけないやつだろ!」

    …こいつは決して悪い奴じゃない。

    同じ中学からトレーナー養成学校に入った親友だが、どうしても勢いで突っ走る癖がある。
    このイベントに参加した理由も「単位が貰えるから」といったものだった。

    予選会の頃から「こんなにキツいのに給料出ないのか」と嘆いていたが、牧美島で暫くバカンスが出来ると聞いてからずっとこの調子である。

    まあ…間違いなく良い奴なんだ。ちょっと猪突猛進気味なだけで。


    そんな時ふと、ズボンに入れている携帯が震えた。

    その画面には「 チヨ 携帯 」と表示され、電話のマークが2つ点滅している。

    「悪い。ちょっと電話」

    友人に断りを入れ、「建て替えでレジ通しとくよ。」という声を背に受けながら店の外へ出る。

    瞬間、茹だるような熱波が肌を焼くように襲ってきた。
    島特有のベタベタした空気が纏わり付き、少しだけ息苦しくなる。

    「…もしもし」

    『あ!──くん!今大丈夫?』

  • 40遅筆だわさ22/08/01(月) 03:32:10

    「ああ、平気だよ。どうした?」

    電話越しでも分かる元気そうな声色を聞いて、自然と頬が緩む。
    チヨの声を聞くのは3日ぶりだが、随分と久しく感じる。

    『えへへ…実は、久々に声が聞きたかっただけだったりして』

    照れたような笑い声の後、ぱたぱたとチヨの耳が忙しなく動いている音が聞こえてくる。
    恐らく尻尾も同じ様な動きをしているだろう。

    「…そうか。俺も…話せて嬉しい」
    『そっかぁ……えへへ……』

    暫し、沈黙の時間が訪れる。
    メッセージは送りあっていたが、いざ言葉を交わしあうとなると何を話したらいいのか分からなくなってしまう。



    静寂を破ったのはチヨだった。

  • 41遅筆だわさ22/08/01(月) 03:32:56

    『あ、あのね、──くん』
    「何?」


    『私、マルゼンさんに勝ちたい。だから…私のこと、応援してて』


    その時のチヨの声は、ダービー前の時の緊張と興奮が入り交じった声に似ていた。

  • 42遅筆だわさ22/08/01(月) 03:33:32

    「…分かった。全力で応援する」
    『うん!じゃあ、会場で会おうね!』
    「ああ、待ってるよ」

    通話を切り、店内へと戻る。
    既に会計を終えていた友人は、後から購入したのだろう吸うタイプのアイスをちびちびと吸っていた。

    彼は俺の顔を見てニヤリと笑みを浮かべ「ご馳走さま」と言い、アイスを投げ渡してくる。
    しっかりとキャッチして「煩いぞロリコン」と言い返してやった。

    痛いところを突かれたのか、彼はシュンと沈みながらアイスに集中し直す。


    「…夏だなぁ」
    そう呟いて俺も友人に倣い、アイスを齧った。

  • 43二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 10:01:58

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 18:55:57

    続き気になる

  • 45二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 19:56:24

    ではここで保守も兼ねてチヨちゃんの水着はどのように購入したのかについて語ってみようか
    あの水着、自分でちょっと攻めてるけど可愛いやつを選んでたとしたら最高だと思いませんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

    はい。

  • 46二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 20:10:42

    参考画像

  • 47二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 22:38:43

    >>46

    この水着の注目はね、勝負服が和装でお腹を一切出してないチヨノオーが水着でへそ出しをしてるところなんだ

    肩出しは普段からしてるけども、お腹は出したことが無いからですね…幼馴染くんこれ刺激強いぞ

  • 48二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 08:12:53

    「スポーツドリンクがあと10本で…それと水とお茶を五本ずつ…」


    決勝戦が始まるまで、あと3日。

    俺は飲み物の最終チェックを行い、足りていない分は補充するという仕事をこなしていた。


    因みに友人はというと、あまりのはしゃぎっぷりに熱射病になり、体調を考慮して先日本土へ強制送還となった。

    中学の時は確かに根暗だったはずなのだが、トレーニングを初めてから性格が変わったような気がする。
    まあ根っこの部分はあんまり変わっていないようだが。


    因みに、結局スイカは買って帰ったらしい。

    一玉やけ食いしたそうだ。

  • 49二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 08:27:23

    「よし…補充はこれだけだな」

    飲み物のストックを確認し、運営本部へ連絡のメッセージを送ろうとしていたその時、背中に軽くトントンという軽い衝撃を感じた。


    「えへへ、だーれだ?」

    最早聞き慣れた、元気で明るい声。
    ここ一年で急激に進展した、俺の大事な大事な人。

    「…分かるよ、チヨ」

    「正解です!───くんにはチヨノポイントを一点差し上げましょう!」

    ちょっと気になる情報を口にする幼馴染。
    振り返るとそこには、満面の笑みを浮かべて尻尾を跳ねるように動かしているチヨがいた。

    先程飛行機で島に到着したばかりであるチヨだったが、生憎早朝から仕事が重なってしまって出迎えることが出来なかった。

    怒っているだろうか、と思っていたが、彼女はトレセン学園の制服に身を包み、犬耳のような髪をひょこひょこと揺らしている。

    腕を広げると、とことこと近付いてきて俺の腕の中へと収まった。

    「ごめんな、出迎えてやれなくて」

    そう言って、謝意も込めたハグをする。


    チヨと会えなくなって1週間と経っていないが、
    彼女の甘い匂いがひどく懐かしく思えた。

  • 50122/08/02(火) 16:05:48

    (もっと感想とかネタとか吐き出してってもええんですよ)

  • 51二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 22:46:24

    あげ

  • 52二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 22:49:45

    あげしか言わないとかそんな悲しい話あるかよ…
    頑張って下さい、続き待ってます

  • 53二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 09:28:18

    マルおねめっちゃ幼馴染君にちょっかいかけてそう

  • 54二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 19:41:37

    お互いに会えた時の表情が可愛いだろうな

  • 55二次元好きの匿名さん22/08/04(木) 00:34:06

    幼馴染君絶対昔はやんちゃしてたと思う

  • 56122/08/04(木) 09:16:02

    今ちょっとスランプ気味なので少しだけ待ってて下さいな
    続きは書いてる途中です…

  • 57二次元好きの匿名さん22/08/04(木) 17:57:19

    保守トレは止めようぜ
    良いよね…良い…とかは聞き飽きた

  • 58二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 00:04:24

    この二人でホラゲーとかやってほしい

  • 59二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 00:09:43

    >>58

    ホラゲーとは言わずお化け屋敷とか肝試しとかの方がリアルでちょっと青春を感じられて良いと思う

    そこで足を挫いたチヨちゃんを幼馴染くんがおんぶしたりしてゴールするというんは女々か

  • 60二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 01:40:06

    >>58

    バイオハザード5でトレーナー(幼馴染)と協力プレイ。

    何もないところでも勝手に一人でびっくりして悲鳴を上げるチヨちゃん。

    協力ポイントには常に先に到着して『シェバ!カモン!シェバ!シェバ!ハリアップ!カモン!ハリー!』とコールを連打してすっごい煽って来るトレーナー。

    無言でトレーナーの肩をパシパシ叩くチヨちゃん。

  • 61二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 09:00:34

    チヨノちゃんねる(ゲーム実況)か…なるほど

    実質カップルチャンネルなのでは?

  • 62122/08/05(金) 18:49:29

    ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ書けないぃぃぃぃぃぃぃ…

    このままではチヨちゃん引けないままサ終してしまう…

  • 63二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 23:38:43

    何かに影響されたアルダンが動画を作りましょう!って言って、2人のカップル動画を作ることにから始まるイチャイチャSS

    いいと思わんかね?
    というかアルダンがはっちゃけモードになるとほぼダイヤちゃんよね…

  • 64二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 11:23:52

    ちびまる子ちゃんお小遣い大作戦やってほしいそれか水プロ

  • 65二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 20:35:45

    >>64

    そんなもんよりも夏祭りにいかせてあげろ

  • 66二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 02:51:47

    >>61

    スパチャの内容がいちゃつけとかになってしまう!

  • 67二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 03:06:35

    拙者、関係性スキー侍。丑三つアワーに参上よ!

    最初のスレで、トレーナー君ったらチヨちゃんの幼馴染くんにちょっかい掛けてたじゃない?あれ?変だなぁ~って思わなかった?何でチヨちゃんの幼馴染くんの顔を知ってるんだろうって思わなかった?

    チヨちゃんから話聞いたり、自分のマブ担(マブい担当ウマ娘)から聞いてたり?

    ふふふ、それも良いんだけど、実は~トレーナー君は幼馴染くんの事を元から知ってたとしたら……どうかしら?

    小学生時代のチヨちゃんと幼馴染くん。本来仲の良い二人を知っていたとしたら。

    そして何だかギクシャクしちゃってる今の二人の事を知っちゃったら。

    おセンチになってちょっとぐらいイヤな絡み方してでも二人を後押ししようとしてもおかしくないと思わない?

    更に言うなら進路を悩んでたトレーナー君がトレーナーの道を選んだ切っ掛けが、実は何年も前に出会った幼い頃のチヨちゃんと幼馴染くんだったりしたら?

    ふふ、何だか急にトレーナー君がじめって来ちゃったかしら?

    ちなみにこれ有里のベテルギウス聴きながら考えたのよ♪皆も聴いてね♪

    優里 - ベテルギウス / THE FIRST TAKE


  • 68二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 10:04:59

    >>67

    (楽しそうに語るなぁ……)

  • 69二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 10:16:23

    >>65

    俺は…合宿中に初々しさマックスのデートをする幼チヨも素晴らしいと思いますが…


    Min●cra●tとかでマルチプレイ実況する幼チヨも良いと思う…

  • 70二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 14:33:11

    >>68

    お前のことやぞ

  • 71二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 18:07:11

    今回イベントに参加したのも丸取(だっけ?)さんの後押しがあったとすれば素敵だね

  • 72二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 22:09:15

    幼馴染君はね
    チヨちゃんをダメにしちゃうくらいには甘やかしてくれんだ

  • 73二次元好きの匿名さん22/08/08(月) 01:17:26

    >>72

    そんなことはないぞ

    大好物のお団子を暫く制限して一日一本だけにする厳しさを持ってる

  • 74二次元好きの匿名さん22/08/08(月) 09:09:01

    >>73

    厳しい(ブライアン基準)

  • 75二次元好きの匿名さん22/08/08(月) 16:32:17

    >>74

    ゲロ甘定期

  • 76二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 00:35:01

    イメージが湧いてくる…来た!

  • 77二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 08:29:37

    『おおっと!ナカヤマフェスタ、知略で三人を一気に仕留めましたが、暑さには耐えきれなかったのかここでダウン!』

    実況役の教師が声高に叫ぶ。

    モニターには砂浜に倒れている4人のウマ娘と、その側に立つ葦毛の小柄なウマ娘が映されていた。


    遂に始まったスプラッシュ・レク、決勝戦。

    舞台は真夏の牧美島全域。水鉄砲に入った色水が体にかかった方が負けという、“水鉄砲バトル”が決勝戦のお題だった。

    「しかし、流石はウマ娘だな…機動力が段違いだ」

    俺はモニターを見つめながら呟く。

  • 78二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 08:30:04

    言ってしまえば、子供達が水場でよくやっている水鉄砲遊びと同じだが、それをウマ娘、しかも中央トレセンに選手として在籍している生徒達が行うとなれば話は別だ。

    高い身体能力を遺憾なく発揮させた、サバイバルゲームもかくやというレベルの戦いがそこかしこで起こっている。
    先程まで行われていたナカヤマフェスタと三人のウマ娘の戦いも、巧みな遮蔽物利用によって相手の隙を突き、高度な心理戦まで交えたものだった。


    そして────


    『…だからこそ、私が倒しますっ!!マルゼンさんっ!覚悟ーーーっ!!』


    幼馴染と恩人の開戦の瞬間が、目の前に設置されたモニターに映し出された。

  • 79二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 08:31:10

    その戦いは、正しく一進一退のそれだった。遮蔽物の少ない開けた場所で、互いに水鉄砲を構えての銃撃戦が続く。

    幼馴染の桜色の髪が揺れ、マルゼンスキーもまた、栗毛色の長い髪を靡かせながら応戦する。
    しかし、やはりというべきか…力の差が顕著に現れ始めた。
    元々のスペックが違う上に、相手は優勝経験のある実力者。チヨも研究はしてきていただろうが、それでもまだ足りない。

    勝負が始まってからずっと、彼女は防戦一方になっていた。
    徐々に追い詰められていくチヨ。
    彼女の表情からは焦りが見え始めている。


    …このままではまずい。
    そう思ったからだと思う。

  • 80二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 08:31:49

    「──チヨっ!負けるな!頑張れっ!」


    届かないと、分かってはいた。


    けれど俺は、幼馴染に…愛する人に


    そう、叫んでいた。

  • 81二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 18:56:11

    愛する人なの推せる〜!

  • 82二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 19:25:03

    オラッ!もっと幼馴染の関係のままの幻覚もだせッ!

  • 83二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 07:24:26

    このレスは削除されています

  • 84二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 14:28:55

    「あーあ、負けちゃったなぁ」

    そう言ってチヨは海に浮かぶ月を蹴り上げる。

    死闘の末にマルゼンスキーを撃破したチヨは、何処からともなくやって来たゴールドシップという葦毛の大柄なウマ娘に急襲され、脱落。
    優勝はメジロマックイーンとなり、チヨの戦績は3位という結果に終わった。

    最も、今回のイベントで賞品が用意されているのは優勝者だけ。俺の心の掲示板には審議の青ランプが灯されていたが、暫くの間バカンスを楽しめるという事で確定した。


    今は大会の打ち上げが終わり、チヨを宿舎まで送り届ける序に浜辺へ寄り道をしているところだった。

  • 85二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 14:38:23

    俺は砂浜に座り、波打ち際で遊んでいるチヨを眺めている。シューズと靴下を脱いでぱしゃぱしゃと水の中を歩くチヨの姿は、何だか美しい絵画のように見えた。

    「──くんも来たらどう?気持ちいいよ!」

    チヨはこちらに向かって手招きしている。
    ジャージの袖や裾からちらちらと見える、軽く日焼けした二の腕や太腿が眩しくて、俺は思わず目を逸らした。
    その時には気にならなかったが、決勝戦の時は水着を着ていた筈だ。でもどうしてか、水着を着ているよりも今のチヨは魅力的に見えていた。

    「今行くよ」

    返事をして俺は立ち上がり、赤くなっているであろう顔を誤魔化すように首に掛けていたタオルで顔を吹き、ゆっくりとチヨの方へと歩いていく。

    幼馴染の隣に立ち、足先だけを海水に浸けると、やや温いが確かな心地良さと冷たさを肌に感じた。

  • 86二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 14:41:02

    その時、横から不意に水をばしゃりとかけられた。

    「おわっ!?」
    驚いて体勢が崩れそうになるのを何とか踏ん張って耐えると、目の前にチヨの顔があった。

    「えへへ、悪戯成功だねっ」
    チヨはしてやったりといった表情を浮かべている。

    「やったな…?」
    俺もそれを見て笑い返し、今度はこちらから水をかけた。


    「うわあ!もう、仕返しだよ!」
    「甘いぜチヨ、俺だって日々鍛えてるんだからな!」

    子供の頃に戻ったかのようにはしゃぎながら、お互いに何度も水をかけ合う。

    暫く続けて疲れてきた頃に同時に動きを止め、そして顔を見合わせて笑った。

  • 87二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 14:47:18

    砂浜には二人だけの声が響き、時折聴こえてくる波音がまだ夏は終わらないことを教えるように、ざぁんざぁんと押し寄せていた。

  • 88122/08/10(水) 14:47:51

    おわり。

  • 89二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 22:40:33

    イベントに合わせつつちょっと違うのいいね

  • 90二次元好きの匿名さん22/08/11(木) 09:49:47

    ちゅーは!?ちゅーはしたんですか!?

  • 91122/08/11(木) 12:48:34

    一先ずチヨちゃんと幼馴染くんのスプラッシュ・レクのお話はおしまいです。
    時系列的にはダービー後ですが、チヨちゃんは走れる程度には回復しています。
    因みに丸取トレーナーは画面外でマルおねとトレンディな事をしている筈です
    そして初登場,幼馴染くんの友達ですが、実は後々書こうと思っている話に関係してきますのでお楽しみに。

  • 92二次元好きの匿名さん22/08/11(木) 17:05:36

    次回作予告嬉しい
    待ってます

  • 93二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 00:01:59

    おっ久しぶりにかえってきてたのか

  • 94二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 11:48:20

    チヨちゃんがずっと〇〇君呼びなのなんでか気になる

  • 95二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 12:00:59

    その光景は、端から見れば異様な光景に見えただろう。
    細身の女の子の前に詰まれたホットドッグの山が、みるみる内に減っていくのだから。

    「はむ…あむ…」

    そのペースが落ちることはない。
    まるで海外の有名トレーナー、デットーリの管理するウマ娘達の正確なラップタイムのように次々と小さな口の中に吸い込まれていく。

    そして数分後、全てのホットドッグを食べ終えた少女は満足そうに口をナプキンで拭い、ふぅと一息吐いた。

  • 96二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 12:01:53

    因みに隣のテーブルで食事を取っていた体育会系のマッチョ達は異様な光景にフリーズしてしまっている。
    そりゃあ、あんなものを見せられてしまったらそんなリアクションにもなるだろう。

    何しろあの量は成人男性でも完食するのに1時間はかかるであろう量だったのだ。

    それを目の前の彼女はものの数十分で平らげてしまったのである。
    流石にお腹は膨れているが、それであってもまだ物足りないのか、彼女は追加の注文をしようと店員を呼び止び止めていた。

  • 97二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 12:12:44

    彼女の名はサクラチヨノオー。
    トレセン学園に所属している現役選手であり、俺の幼馴染みだ。
    といっても、ついこの間までは顔も思い出せないほど疎遠になっていたのだが、ある時を境に再び交流を持つようになった。

    それから何度か二人でシューズショップへ行ったり、レース場に視察へ行ったりということはしていたのだが、どうしても競技から外れないということでお互い悩んでいた。


    ──そう、幼馴染だからこその付き合いだ。
    別にそういうアレじゃなくて、健全な付き合いというのが出来てないってだけであって。


    そういうことがあって、チヨとオフの日が重なるタイミングで、折角だからと近所の喫茶店で一緒に食事に来ていたところだった。

  • 98122/08/12(金) 15:20:38

    >>94

    個人的見解としては幼馴染から恋人への以降がまだ出来ていないからです

    まあ名前で呼び会う夫婦ってたまに見かけますし、多分この二人はゴールインしても「貴方」とかは言わないと思います(言っても最初だけで恥ずかしくて止める)

  • 99二次元好きの匿名さん22/08/13(土) 00:30:24

    幼馴染の付き合いにしては深すぎる

  • 100二次元好きの匿名さん22/08/13(土) 11:07:30

    呼び捨てにしない理由がかわいいね

  • 101二次元好きの匿名さん22/08/13(土) 19:58:39

    幼馴染として最高すぎる

  • 102二次元好きの匿名さん22/08/13(土) 22:06:04

    一体なにがあったらこんな幼馴染と仲良くなれるんだよ

  • 103二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 01:22:28

    やっぱりチヨちゃんめっちゃ食ってて草

  • 104二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 12:43:43

    このレスは削除されています

  • 105二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 22:31:56

    幼馴染君が水着みるのはちょっと刺激つやいから目隠ししたほうがいいよね

  • 106二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 09:44:44

    「それにしてもチヨは美味しそうに食べるなぁ」

    俺はしみじみとした気持ちで呟く。

    今までチヨが食事をする姿を何度も見てきたが、いつ見ても飽きない。
    特に食べ物を口に含んだ瞬間、幸せそうな表情を浮かべる彼女を見ると、こっちまで幸せな気分になるのだ。

    しかし、そんな事を言われた当人は少し恥ずかしかったのか、頬を赤く染めて目を逸らした。

  • 107二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 09:45:04

    「え、えへへ…だって本当に美味しいから」

    照れ隠しなのか、水を口に含んでその場の空気も誤魔化すように飲み込むと、チヨは話題を変えるべく別の話を振ってきた。

  • 108二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 09:46:03

    「もう夏休みも終わりが見え始めてるけど、──くんは宿題終わった?」
    「ん?ああ、俺は終わってるよ」

    トレーナー養成学校に入学するには、最低でも旧帝レベルの学力が要求される。正式なトレーナーになるには東大に合格するくらいの実力は必須なのだから、当然と言えば当然だが。

    だから普段の勉強ではとても足りない。その為に宿題を7月中に終わらせ、残りの日程は図書館に通い詰めるという日々を送っていた。

    勿論、メリハリはつけているつもりだ。常に勉強漬けというわけではないし、チヨとの時間もしっかりと確保している。

    しかし、チヨの場合は違うようだ。

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