ファインモーションと幸福の影

  • 1二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:41:26

    この世界にはどうしようもないことがいくつもあります
    例えば「生まれ」
    誰も自分が生まれる場所を選ぶことなんて出来ません
    例えば「気持ち」
    強い願いでもどうしても叶わないことがあります

    でもそれはきっと幸せの影、幸せになるための準備
    全部がとっても素敵なことだと思いたいから
    だから私はいつでも小さな紙と幸せのクローバーを持ち歩いているのです

    これは私の幸せな人生にほんの少し差した幸せな影のお話です

  • 2二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:41:39

    彼との出会いは運命だったと確信しています
    最初は街角で、二回目はレース場でした
    正直に言えば彼にはこの時から心惹かれていました
    彼は私のありのままを見てくれていたように思えたから
    なにより走れない…いえ、走らない私に彼は言ったから

    「本当に…?本当に君は、満足して帰れるのか?」

    彼の問いはとても重たく響き……
    何よりも深く心に沈んでいきました
    その日は………ううん、それからしばらくは彼の声が何度も頭の中に響いていたと思います

    その後、彼は私のトレーナーとなりました
    それは心のどこかでわかっていたことで……
    無理だと諦めていたことでもありました
    私はとっても幸せで
    あまりにも視界は明るく、美しかった
    ……目が眩むほどに

  • 3二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:42:22

    それからの数年は輝かしい道のりでした
    私一人では許されなかった道のり
    それまでの、光が一筋差す一本道ではなく
    開けた道を幾重に重なる光が照らしていました

    もちろん厳しいこともたくさんありました
    それでも彼と歩んだ道が私の人生で最も明るかったことは間違いありません
    しかしどんな道にも終わりは来るもの
    光が差したなら影が差さねばなりません
    私にもついにその時が来たのです
    「あっという間だったね、トレーナー……」
    「そうだね」
    私はレースを完全に引退し卒業を迎えました
    親善大使としての任も解かれ、帰国しようという数日前のこと
    私と彼はなんともぎこちないやりとりをしていました
    二人ともこれから起こることがわかっていたから決まりきった道を進むための準備として、少しだけふらついた会話を交わしていました
    そうしてしばらくの後、私は切り出しました

    「トレーナー……最後のわがまま、いいかな?」
    「ファイン……」
    彼は既に答えを決めていました
    それでも、言葉は止められません
    彼が昔に言った通り、本当に満足して帰りたかったから

    「私は貴方を愛しています………どうか……私と共に人生を歩んではくれませんか?」

    心臓が熱く鼓動していました
    これから起こる辛い出来事を予期して胸が苦しくなります
    彼は少しだけ待ってくれました
    私が受け止められるように

  • 4二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:42:42

    そして彼は跪き……言いました

    「申し訳ありません殿下、私もここで…トレーナーとしてしなければならないことがあるのです。ですから殿下の気持ちに応えることはできません」

    どうしようもないことでした
    私に祖国での使命があるように
    彼には学園での使命がありました
    それはとっても素敵なことなのに
    私の目からは大粒の涙が溢れました

    「ごめんなさい…ごめんなさい…っ」

    本当はいつもみたいに笑顔でいたかったのに
    彼との最後の時間は涙に霞んで終わってしまう
    そう思うと申し訳なくて…悲しくて……
    ただ謝ることしかできませんでした

    「ごめん……余計つらいかもしれないけど………」

    そう言うと彼は私を優しく抱き締めてくれました
    彼の言う通り、もっと心はつらくなったけれど
    その温もりから離れることが出来なくて………
    その日は遅くまで彼の胸の中で泣いていました

  • 5二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:42:59

    全てを終えた飛行機の中
    私は日本での思い出を写真とともに振り返っていました
    たくさんの思い出クローバーたちと学友の写真………そして彼の写真がありました
    長い旅路の中で私はただただ呟きます

    「ありがとう」

    レースの中でバラバラに卒業してしまったけど
    最後はお互い謝りあって終わってしまったけど
    いつだって伝えたい言葉はこれだったから

    「ありがとう」

    そうして、ゆっくりと感謝を伝えていって
    ハラリと捲った最後のページには小さな紙とクローバーが入っていました

    「あら?これは………」

    紙には見慣れた文字でこう書かれていました

    『Go raibh maith agat』

    ああ、私はなんて幸せ者なのでしょう
    幸せの紙をそっと胸に抱き寄せ
    私は呟きました

    「ありがとう………トレー

  • 6二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:43:15

    NAH ウェカピポ YO!

    秘めた巨大なPower そびえたったTower

    アスファルトに網目状にひびが入るような地響き

    Metropolis Apocalypse Oh! 大げさな黙示録と共に研ぎ澄ます

    鳥肌立つ だけど自らTuffに趣いてUrbannite わかってんじゃない?

    Ah! 時は告げる 移ろう時代 世代に喝! 見上げた空からのThunda A-yo! WAKE UP!

    その瞳もくもってしまったLost generation

    失ってしまった愛という名のIllumination

    仮に別の愛という名のTemptation

    インチキな街 Just imitation でしょ?

    この場所に潤いをもう一度 パンチを! 変わらないSituation

    そして胸の奥に秘めたSweetest emotion

    荒 荒 荒波立つ ここはURBANNITE"ウェカピポ!!"

    若 若さの中 不確かな迷いとか"ウェカピポ!!"

    逆 逆 逆さまWORLDの 孤独に強く"ウェカピポ!!"

    まだ まだ 闘わねば 真実はどこだ"AH AH AH!!"

    SOUL'd OUT 『ウェカピポ』


  • 7二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:53:21

    すみませーん
    これのオチ違いありませんか?

  • 8二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 00:53:57

    ばくわら(笑)

オススメ

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