ここだけ二世が酒に溺れた勢いで

1二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:27:01

グレイとヤッちゃった世界線

2二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:27:50

ロード・エルメロイII世にそんな体力あるわけ無いだろ！！

3二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:28:03

拙ちゃん的には大勝利ルートなんですけど
二世としては自己嫌悪で死にかねない事態だな

4二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:28:12

拙クス！？

>>6

5二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:30:06

とりあえず二世には最終的にグレイ・ライネス・イヴェット・化野を囲っててほしいというかむしろ囲われててほしいと思ってる

>>13

6二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:30:40

>>4

即座にこれが出てくるお前好き

7二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:32:02

多分周りは「あーついにやったかー」であまり気にしない
グレイもたぶん気にしない
本人だけがのたうち回るレベルで自己嫌悪に陥る

8二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:33:19

「…えっと…おはようございます、師匠」
「…？……っ！！！」

9二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:45:22

それは珍しく身内の魔術師を招き、酒を楽しんだ翌日のことだった。
深酒したつもりはないのだが、どうにも意識が朦朧として体が重い。頭も痛いし、シャワーも浴びずにベッドに入ったのか全身がひどくベタつく。しかも、なぜか半裸だ。

グレイにこの痴態を見られただろうか？

ふとそんな疑問が浮かび、ベッドから体を起こして彼女の名前を呼ぶ。しかし返答はなく、返ってくるのは静寂と、つけっぱなしのエアコンの稼働音のみ。
これはやらかした可能性が高いなとベッドから降り、リビングへ向かうと──なるほど、この酷い散らかりぶりから察するに、俺は最悪な酔い方をしたらしい。
ソファには友人の死体（寝落ちした姿）があり、机の上は食べかけのチーズやらチョコやらアボカドのサラダやら牡蠣のオリーブオイル漬けやら、おつまみと大量の酒瓶で溢れかえっていた。
そんなに強くないのにこれほど飲んだということは、友人から一種の催眠か魔術でもかけられたのだろう。
頭痛と倦怠感にため息をつきながら、見当たらないグレイの代わりに──そもそも汚したのは自分なのだから当たり前だが──掃除をしていると、後ろの方で何かが動く音がした。音はベッドの上、壁際に積み重なるように丸まった掛け布団の中からした気がする。

なにか、まずい。
騎士王の聖剣、英雄王の問い──。過去に体験した「身の危険」を察知したときの、あの喉元に刃を突きつけられたような、全身の毛穴が針に刺されたような感覚。
一歩、また一歩とベッドに近づく。そして近づくほどに、丸まった布団は人間……小柄な少女くらいに膨らんでいる気がする。口の中のカラカラに乾き、息をするだけで喉が締まるようだ。
今ならまだ間に合う！引き返せ！そんな警鐘をむりやり頭の中から払い除け、掛け布団を掴み──

「……ん……」
「……Fu○k……」

捲り上げた布団の中には、見慣れた銀髪の少女が、生まれたままの姿で寝息を立てていた。

10二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:53:14

師匠…その3分は早すぎます…

11二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:54:04

ここぞとばかりに煽り倒すけど声めっちゃ震えてる義妹

12二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:54:14

かわいい妹には何もないのかね？

>>28

13二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 15:54:51

>>5

カミュも追加で

14二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 16:25:44

私ことライネス・エルメロイ・アーチゾルテは、非常に苛ついている。
休日の午前9時。天気は快晴、雲一つなし。涼やかな風が頬を撫で、小鳥の囀りが耳に心地いい素敵な休日となる──はずだった。

「ぃ、いきなり呼び出してきて、何、かと…思えばこれか」
「………」

私の刺々しい口調の皮肉に、普段なら何かしらの反応を見せてくれる我が愛しい愚かな兄上殿は、まるでこの世の終わりを観測したかなような表情で頭を抱えて俯いている。
客間は換気をしていても匂うほどに酒の香りが漂っており、そもそも全く片付いていない酒瓶などを見れば、昨晩ここで何があったかなど名探偵でなくともすぐに解明できるだろう。
まあ、そこはどうでもいい。兄上とて友人付き合いで酒を嗜むこともあるだろうし、時には羽目を外して悪酔いすることだってあるだろう。だが、問題はそこではないのだ。

「ととりあえずトリムにグレイは見させてるよ。……はぁあ…。全く、どこ…の、魔術師が酒によって弟子を犯したりするんだ？三りっ…流なのは知っていたが、こうも愚かだと三流以下だな」
「……返す言葉もない」
「それは結構。いつもの、っ……調子で、ぺらぺら舌を回してきたら、すぐに去勢して放逐していたところだ。もちろんグレイは私が引き取ってね」

あろうことかこの男、酔った勢いで介抱してくれていたグレイを押し倒し、そのままシッポリ楽しんでしまったのである。
別に魔術師の世界において師が優秀な弟子と交わり、その遺伝子を貰い受けることは珍しくもない。
問題はこの二人の関係性だ。片やエルメロイの名を継ぎ、時計塔で講師を務める立場ある魔術師。片や閉鎖的な村で育ち体を作り替えられる恐怖に怯えていたところを救われ恩を感じる少女。依存とも言える関係性の二人が、一線を超えてしまったのだ。

「何をやってるんだ一体……」

イライラする。とにかくイライラする。
朝早くに呼び出されたこともそうだし、その愚かさもそうだ。その申し訳なさそうな顔もイライラする。第一、酔った勢いでヤってしまっただと？普段あれだけ世話になっている弟子を？私が迫っても反応しない癖に？ふざけてるのか。

「……一応聞くが兄上」
「なんだ……？責任の取り方ならもう100通りは考えている……」
「……仮に、昨晩グレイじゃなくて私がこの場にいたら、どうなっていたと思う？」
「何言ってる？？？」