- 1二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 21:42:38
※キャラ崩壊しています
※ながら執筆です
今、私の目の前で起きたことを擬音にするとこうだ
ガッ、ゴンッ、ドサッ
何が起きたかと言うと、ドトウがこけて花瓶をオペラオーの脳天目掛けて全力で投降していた。うわぁ、オペラオーがステーンと倒れた……すごく痛そう
「ひ、ひええええ! お、オペラオーさぁぁん! しっかりしてくださいい!」
私はどうして落ち着いているのだろうか。いや、これ落ち着いてないのかも。なんかもう、脳が理解を拒んでる感じ
あ、まずいドトウがオペラオーを揺すってる。それはまずい
「ドトウ、揺すっちゃ駄目。脳震盪起こしてるかも」
「あ、あわわわ……ご、ごめんなさい! え、えっと、ほ、保健室に……」
「手伝うわ。貴女は脚を持って」
「は、はいぃ!」
頭は持たせない。ここで落としたらただでさえお花畑なオペラオーの頭がもっと駄目になる
まあ、何事もなく保健室に運び込めたから良しとしよう
幸いにも保険医さんが居たから、迅速な手当を受ける事が出来た。どうやらオペラオーは気絶してるだけのようだ
「アイシングで応急処置はするけど、もし意識が朧気だったりしたらすぐに病院に連れていきなさい」
保険医さんはそう言うと、自席へと戻っていく。まぁ大事にならなくて良かった - 2二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 21:47:59
暫く待つと、オペラオーが目を覚ます。周りをキョロキョロと見渡し、怪訝な顔をしている
無理もない。この娘にしてみれば、唐突に意識を失ったあと保健室で寝ている状況なのだから
「……おねえちゃんたち、だれ?」
よし、今すぐ病院に連れて行こう
「オペラオーさん、私達ですよ! 分からないのですかぁ!?」
「もしもし、救急ですか。脳に深刻なダメージを受けた患者が居ます。はい、場所は__」
様子を見ていた保険医さんが救急車を呼ぶと、数分も経たずに救急隊員が保健室へと押し入り、オペラオーを担架に乗せてそのまま救急車へと担ぎ込む
……なぜか私も巻き込まれた。待って、これ以上面倒な事に関わりたくないんだけど - 3二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 21:57:54
「脳への強い衝撃による、一時的な記憶障害ですね。安静にすれば高い確率で記憶は快復するでしょう」
「よ、良かったです……オペラオーさん、本当にごめんなさいぃ〜……」
「まぁ、謝るのは記憶が戻ってからで良いでしょ。今オペラオーを支えられるのは貴女と私だけなんだから」
記憶障害と知ったのに見捨てるような真似をするのは流石に心が痛い。まぁ、いつものオペラオーより大人しければ面倒を見てやってもいいかな、とは思うし
そう考えながらオペラオーの居る病室へと向かう
「……あ! おねえさんたちだ!」
無邪気な笑顔でこちらに手を振るのは、オペラオーに似たウマ娘。え、なにこれ
「か、かわいい……! いやいや、駄目です……私のせいなんだから……」
……認めたくないが、今のオペラオーは確かに可愛いと言える。が、必死に頭を振って今の感情を排除する。見た目は良くても中身はアレなのだから
「……おねえさんたち、どうしたの? どこかいたいの?」
忘れていた、この娘は黙って大人しくしていれば可愛いタイプの見た目なんだ。カレンさんと違って、今のオペラオーは策略や手玉に取ってくる魂胆が無いから刺激が強い
隣のドトウも同じらしく、悶てるような様子を見せている
「だ、大丈夫ですよぉオペラオーさん! お姉さんたち、元気ですからね!」
「わぁ、よかった! ねえねえおねえさんたち、もしよければ、その、ボクとお話ししてくれないかな……?」
その瞬間、私の中の何かが切れた。いや、弾けた気がする - 4二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 22:02:51
オペラオー、小さい牧場で大切に育てられた後に
安めの額で出たがこの子は走る!と一本釣りされたわけだしな
オペラエミュする前の素が素朴ないい子なのわかる - 5二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 22:24:52
「おねえさん? どうしたの? かおがちょっとこわいよ……」
「あ、アヤベさん? ど、どうしたんですか?」
傲慢で、偉そうで、強かで、だけど優しくて、お節介で……そんなオペラオーが、あまりにも弱々しくなっていたからだろうか。私は、彼女を抱きしめていた
「……おねえさん、ないてるの?」
私が、泣いている? そう思って目元を手で拭ったが、涙はこぼれてはいなかった
「なんだか、さみしくて、つらそうなにおいがするんだ」
この娘は、どうして人の心を見透かせるの?
「おねえさん、なんだかずっと……ずっと、なきつづけているようにみえるよ」
「……やっぱり、オペラオーさんはどんなときでも、オペラオーさんなんですね」
何が、言いたいの。ドトウは何が分かったと言いたいの。オペラオーは……オペラオーを名乗るこの娘は、何を理解したというの
「アヤベさんの事情は前に聞かせてもらいました。オペラオーさんは詮索こそして来なかったですけど、薄々察してたと思います」
だからどうした。同情なんてされたくない、される価値もない。そう思っていたのに。目の前の娘は、オペラオーと同じ顔で、しかしオペラオーが見せたことのない、ひどくつらそうな表情でこちらを見つめていた
「やだよぉ……おねえさんがないてるのは、なんでかイヤなんだ。どうすればなきやむの?」
今にも涙が溢れそうな顔でこちらを見つめるオペラオー。私は、どうすればいい? - 6二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 22:27:42
「簡単ですよ、オペラオーさん」
すっ、と。後ろから温かい感触が伝わる
「こうやって抱き締めてあげればいいんです。辛くても、苦しくても。誰かが支えになってくれれば、倒れたりはしません。私も、オペラオーさんに支えてもらいましたから」
「ボクが、おねえさんを?」
「そうなんです。オペラオーさんは誰かを支えるのがすごく上手で、まさしく覇王として君臨する存在でした。だから、今だけアヤベさんを……このおねえさんを、支えてください。私では、駄目みたいですぅ……」
「よくわかんないけど、わかった!」
ぎゅっ、と、抱きしめ返してくる。正面と背後からの感触が私を包む。その瞬間、少し冷静になった
今のこの状況、かなり誤解されるのではないか、と
「……あ、ありがとう二人とも。でも、もうだいじょう__う、うわわっ!?」
「「zzz……」」
二人して寝てる……! なんでこの状況で寝れるわけ!?
ドトウに関してはそのままベッドに押し倒してくるし……ああもう! 引っ剥がすわけにもいかないし……
「……もう、いいや」
そのまま流れに任せてベッドに寝転ぶ。私の意識は、いつの間にか失われていた - 7二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 22:30:42
目覚めた時には、いつもの調子のオペラオーとひたすら謝り倒してるドトウがそこに居た
「え、どういう状況」
「はーっはっはっはっは! どうやらボクは邪神によってその身を天に連れ去られそうになったらしい。だが、ドトウは身を挺して突貫し、見事ボクから邪神の手を振り払ったそうだ!」
「ち、ちがうんですぅ〜……わ、私はドジでオペラオーさんをあんな目にあわせてしまっただけで……」
「はーっはっはっはっは!」
……記憶が戻ったようで何より。やかましくてたまらない
「……さっきまでの素直なあの娘はどこに行ったのやら」
ボソリと呟いてみる。その瞬間、オペラオーがピタッと静止した
高笑いしているのには変わりないが、頬が若干赤いように見える
「……忘れてくれ」
ボソリと、オペラオーが何かをつぶやいたように聞こえた。が、聞かなかったことにしよう。これは誰も幸せにならない話題だ - 8二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 22:31:06
終わり。話が纏まらなかった(底辺並の感想)
- 9二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 22:41:26
てぇてぇ……………………………………
めちゃすこ - 10二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 23:04:40
ええやん…