【SS】引退後のクリスマス

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 22:21:56

    …とあるホテルの、貸し切られたパーティー会場にて。
    「さあ!今日はキングの開催するパーティーを存分に楽しみなさい!」
    「わーい!ありがとうキングちゃん!」
    そこでは、キングヘイローとそのトレーナーが主催するパーティーが盛り上がっていた。
    「わぁ!このチキン美味しい!」
    「お〜、私にもちょうだい」
    「これは〜…エルのスパイスでもっと美味しくなりマース!」
    「…エ〜ル〜?」
    「ありがとうキング!さすがだよ!」
    「ほんと〜、すごいよ!」
    「…うん、どれも美味しい!モグモグ…げほっ!」
    同期やキングヘイローの取り巻きなど、沢山の人に囲まれ、パーティーは大盛況だった。

  • 2二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 22:22:10

    『…ふぅ』
    そんな中、トレーナーはベランダで1人夜風に当たっていた。
    「なにしてるのよ。あなたも今日の主催者の1人なのに」
    『…キング…それを言うなら君こそなんでこんなところに?』
    「あなたを探しに来たのよ、まったく…」
    そんな会話の後、2人はしばしそこで空を眺めた。
    「…ねえ」
    『ん?』
    「去年…懐かしいわね」
    『…ああ、懐かしいよ』
    キングヘイローが引退し、彼女のトレーナーでなくなってからはや一年が経ってしまった。
    「…あなたが、トレーナーでよかったわ」
    不意に彼女は言う。
    「あのときの一流には程遠い私をみてくれるあなたで。最後の最後まで私の我が儘な選択を受け入れてくれるあなたで。トレーナーでなくなってまで、私を気にしてくれるあなたで」
    彼女は僅かに微笑み、共に空を眺めながら言う。
    『…俺も君が担当でよかったよ』
    トレーナーはそう返した。
    『俺の突飛なスカウトを受け入れてくれる君で。勝たせてやれなくても絶対に首を下げないでいてくれる君で。今でも俺のことを…”トレーナー”として扱ってくれる君で』
    「…ふふ、何言ってるのよ」
    彼女はこちらに向き直り、言った。
    「私のトレーナーは、これまでもこれからも…あなたしかいないのよ」
    夜風が吹き抜ける。
    「さ、パーティーに戻りましょう。きっとそろそろ誰かが何かトラブルを起こしてる頃だわ…!」
    そう言って彼女は駆け足で戻っていく。
    『そ、それはまずいな…!俺も手伝いに行く!』
    2人のいなくなったベランダには、僅かな熱が残っている気がした。

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 22:23:50

    キングのクリスマスの

    同期とわちゃわちゃしてるのにトレーナーの来年も予約するの好き

    でも育成で言うシニアが終わるとすぐ引退しちゃっって調べてちょっと悲しかった…


    過去作まとめ

    【自作SSまとめ】とあるトレーナーのSS|あにまん掲示板SS読んでる?様にピックアップされたのをきっかけに作ってみたhttps://bbs.animanch.com/board/794102/?スレ画はバンブーだけどそれ以外も書くぞ!下10レスくらいは初S…bbs.animanch.com
  • 4二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 22:24:57

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  • 5二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 22:27:42

    クリスマスは予定立ててなくてもみんな集まってくる感じいいよね

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