勢力均衡の概念をお前に教える

1二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:34:30

いったい、ワンピース世界はどのようなパワーバランスで成り立っているのだろうか？
そして、それがどのように作中キャラクターの行動に影響を与えているのだろうか？
このスレでは、勢力均衡の理論を下にワンピース世界を考察していく

2二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:34:58

期待

3二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:35:55

ワンピース世界では、新世界を支配する四皇勢力とそれ以外の全ての海を統括する海軍勢力が睨み合っている
これは、海軍にとっても、四皇にとっても望ましくない状況だ
もしも四皇に海軍本部を突破するだけの戦力があれば、新世界の外へも勢力を広げたいと望むだろう
海軍に四皇を殲滅するだけの戦力があれば、彼らは新世界を平らげて大海賊時代を終わらせるだろう
それができないのは、お互いに相手に手を出すことができない状況、戦力バランスが絶妙に揃っているからだ
このような状況に最適な戦力の比率は、四皇の一角を１として、海軍を２、七武海を１とした
【４：２：１】の配分だと考えられる

4二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:36:31

なぜなら、四皇を新世界の中に閉じ込めるためには海軍本部に最低でも四皇一人分以上の戦力を常備する必要がある＋各地の治安維持に大将クラスを自由に動かす必要がある

よって、海軍＞四皇となる

また、海軍勢力が七武海まで動員して新世界に攻め込むと四皇全てを同時に相手することになる。これが不可能であることが膠着状態に必須であるため

よって、四皇全て＞海軍＋七武海となる

また、七武海はしょせんは海賊であるため自軍が不利とみれば四皇側に寝返りかねない

これを塞ぐには、たとえ七武海の一部が四皇に寝返ったとしてもなお海軍優位の戦力を保有しなければならない

よって、海軍＞四皇≧七武海となる

これらを満たす単純解が４：２：１の戦力バランスなのである

5二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:37:14

なお、今後は細かい計算をわかりやすくするため、この比率をウォーターセブン編でフクロウが用いた『道力』にならって、カイドウ軍の実力を１０とした【カイドウ力】に置き換えていく

>>6

6二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:38:10

>>5

真面目なスレなのにダジャレで笑った

7二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:38:17

それでは、この勢力配分を前提にして考察を進めていく

それぞれの勢力の内訳はどうなっているだろうか？
頂上決戦での白ひげvs三大将の描写と
過去編での金獅子のシキvs両元帥の描写を合わせると
四皇＝両元帥＝三大将＝七武海
と推察できる
つまり四皇は１０カイドウ、元帥は５カイドウ、大将は３カイドウ、七武海は２カイドウ未満の実力ということができる

ただ、四皇の実力には部下も含めるため
カイドウ本人のカイドウ力は６カイドウ程度と考えるのが妥当だろうか

8二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:38:28

道力にならってカイドウ力とか
ちょっと上手いこと言おうとしてんじゃねーぞ

9二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:38:56

これらの図式を仮定して、ワンピース世界の描写に当てはめていこう

まず、センゴク元帥と2大将は本部に留まる必要がある
そうでなければ、四皇が突発的に海軍本部に攻撃をかけて来るといった状況に対応できないためである
こうすることで、仮にカイドウが酔っ払い、全軍（10カイドウ）を率いてカチコミをかけてきたとしても、元帥（5カイドウ）と二大将（6カイドウ）の計11カイドウで守り抜くことが可能となるのだ

10二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:39:24

これは裏を返せば、
平常時の海軍に動かせる最高戦力は大将1人のみ、つまり3カイドウだけとなる
バスターコールの権限が大将に与えられているのも、おそらくはこの即応戦力の不足を補うための制度だからだろう

＊なお、フリーダムが過ぎて海軍でもあまり制御できないガープ中将（実質元帥）は除くものとする

11二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:39:56

海軍が平常時に動かせる戦力が3カイドウに留まることから、海軍では対処することのできない在野の実力者『冥王レイリー』のような存在を野放しにせざるを得ないのだろう
また、そこから推察するに冥王レイリーの実力が4カイドウを超えていることも間違いないといえる

12二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:40:24

また、七武海が2カイドウ未満（1.3カイドウ）の戦力で構成されているのも、もしも政府に反旗を翻し悪事を働いたときに大将（3カイドウ）を動かして鎮圧が可能なようにするためである
このような実力行使の抑止力がなければ、海賊を政府の下でコントロールすることは不可能だろう

＊なお、単独で両手持ちのシャンクスと互角のライバル関係にあったミホークとかいう剣豪は例外として除外する

13二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:40:50

ここから、後に七武海の撤廃を決断させることになった【ベガバンクの新兵器】は１０カイドウ以上、あるいは２０カイドウをも超える超兵器であるとも推察される

14二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:41:30

閑話休題
話を戻して、これらの勢力バランスから頂上決戦編のシャンクスの行動理由を見ていこう

シャンクスは四皇という海賊側の立場でありながら、最初に白ひげと黒髭の対立を諫めようとした以降は、終始海軍の味方に立つような行動をしている

はたしてこれは、世間で言われるように海軍に忠実な犬としての行動なのだろうか？

15二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:42:11

そうであるわけがない
もしもシャンクスがカイドウや四皇覚醒後の黒髭を抑止しなければどうなっていただろうか
頂上決戦にカイドウが乱入すれば、戦局は１０：１０：２０の乱戦となり、誰が倒れてもおかしくない互角の殴り合いになる
それで海軍が勝利を収めたとしても、その代償に
海軍から元帥（５カイドウ）あるいは２大将（6カイドウ）の戦力が失われれば、海軍勢力の有利は消失し、七武海の寝返りを招きかねない
そうなれば残った四皇＋七武海（20カイドウ）の連合軍を前に海軍本部（15カイドウ）は陥落し、世界のほとんどが無政府状態に陥ることになる
ガープが戦意喪失し赤犬が満身創痍の頂上決戦終盤（１２：１０）も同様だ
シャンクスはこの最悪の事態を回避するために動いていたのだ

16二次元好きの匿名さん21/10/07(木) 18:42:47

世界の秩序を守ると同時に、海賊としての仁義を守り、後進の通る道を閉ざさせない
勢力均衡をよく知り、誰よりも広く世界の先を見通し行動する
それがシャンクスという男の真の偉大さであることをお前に教える