- 1二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:20:44
「…よし!」
今日はフラワーとゲームセンターに行く日だ。
勿論、フラワーが好きそうなゲームとか、出来そうなゲームの下見やリサーチも済んでる。
「スカイさーん!」
おっと、噂をすればなんとやらかな?
「待たせました?」
「ううん、全然。じゃあ、いきましょうか」
「はい!」
そして私達は手を繋いでゲームセンターへと向かった。
「あ、そう言えば面子持ってきた?」
「はい、持ってきました」
「そっか。じゃあ、今日は楽しもうね」
「はい!」
「あ、そう言えば最近レースの調子ってどう?」
「この前のレースは1着でした」
「そりゃお目出とう」
「スカイさんは?」
「実はセイちゃんも1着でした~」
「お目出とうございます!」
「にゃはは~」
「えへへ」
そうこうしてる内にゲームセンターの前に着いた。 - 2二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:28:18
支援
- 3二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:31:43
「ちょっと待って下さい」
そう言っていそいそと面子を取り替えるフラワーを私は眺めていた。
「…あんまり見ないで下さい…」
「にゃはは、ごめんゴメン」
「……よし!」
面子を取り替えたフラワーと一緒にゲームセンターの自動ドアの前に立った。
「わっ!」
レースでの声援や歓声は遠くからだけど、ゲームセンターの音は直ぐ近くで大音量で鳴ってるから、強い面子を付けてても、やっぱり驚いた様だった。
「大丈夫?」
「…ちょっとびっくりしただけです」
「そっか、じゃあ行こうか」
そして私達はゲームセンターの中に入って行った。
「ゼェ…ゼェ……なあ、テイオー、もう諦めろよ……これで4連敗だぜ?」
「そうですよ。いい加減に諦めなさい」
「嫌だ嫌だー!!絶対にボクが勝つもん!!」
「…?」
知ってる声が聞こえたので行ってみると、其処には、ダンスゲームをしているゴルシさんとテイオーさん、それにマックイーンさんがいた。
…どうやらゴルシさんにケチョンケチョンにされてる様だった。 - 4二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:35:59
楽しみ
- 5二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:43:35
テイオーにダンスゲームで勝てるのか……
- 6二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:49:22
「あ」
こっちに気付いたゴルシさんが手をシッシッとしていた。…まあ、どう見てもお呼びではないのは判り切っていたから、フラワーを連れて、先ずはクイズゲームの所に向かった。
そのクイズゲームにはフラワーが好きな花や和菓子の問題があるから、初心者のフラワーでも楽しめるって寸法さ。
『正解です!』
「やった!」
自分の好きな事で楽しめるのは良い事なのですよ。
そのあとはゾンビを撃つガンシューで最高得点を叩き出したり、スウィートランドでフラワーが大当たりのプリファイグッズを手に入れたり、クレーンゲームで私やフラワーのぱかプチを取ったりして、楽しい時間はあっと言う間に過ぎた。
…まあ、調子に乗ってぬいぐるみ沢山取り過ぎて一旦店に預ける事になったけどね。
「さ~てと、お次はセイちゃんのダンステクでもお披露目しますか~」
「あの…!」
「ん?」
「最後で良いんで、彼処のプリクラに行きたいです」
「プリクラ……うん、分かった」
…いや、実はプリクラは入った事が無かったからどういう物なのか、殆ど分からないだけどね…
とは言え、フラワーが行きたいと言われた以上、行くしかないんですよ。 - 7二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 17:58:39
「こうで、こうっ!」
「お~、上手いよフラワー」
その後、ダンスゲームでの私の華麗なテクに触発された様で、フラワーもダンスゲームをしていた。…ま、やってるダンスは授業で習ってるウイニングライブの初心者版だけどね。
「でも、このダンスって授業で習ってるのですよね…?」
「そうそう、この筐体、何故か新しいウイニングライブのダンスが授業で出て来て数日以内に追加されてたりしてるんだよね~」
私は操作パネルを操作しながらそう言った。
「そうなんですか」
「ま、どうせだったらコレを授業に導入して欲しい位だよね~……ん?」
ふと、ゲーセンの大音量の中で聞き覚えのある声が微かに聞こえ、聞き耳を立てた。
「聞いたかッ?!やはりアレを我が学園に導入すべきだッ!!」
「しかし、置き場所とかを選定しないと…」
「だが、『何れ来たる時』の為にも是が非でも導入すべきだッ!」
「……分かりました」
「ん~?」
私はその声のする方を探そうと首を回した。
「…ッ!!拙いッ!バレる前に撤収ッ!!」
「分かりました!」
…どうやら私に見付かる前に逃げ去った様だった。 - 8二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 18:43:50
「…?スカイさん?」
「ん~、いや、気のせいだったみたいだね~」
あれは多分理事長とたづなさんだと思うけど、どうせはぐらかされるだけだろうし、黙って置くが正解かな?…嫌な予感がプンプンするけどね!
「あっ!?」
「うえっ?!」
突然フラワーが声を上げ、意表を突かれた私はビックリした。
「やだ…もうこんな時間……」
「え…?」
楽しいと時間が早く流れるというのは分かっていたけど、まさかフラワーに言われるまで気付かなかったとはね…
「…それじゃ、最後にプリクラに行きましょうか」
「はい!」
ま、セイちゃんもプリクラは初めてなので適当な台に入る事にした。
「ほらほら、肩寄って」
「は、はい」
どうやら肩を寄せ合わないと上手く写れない様だった。…カップル御用達なのも良く分かる。
「ほえ~、何か描けるみたいだね~。…それじゃ」
私はフラワーの顔に猫の耳と髭を描き足した。 - 9二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 19:10:04
「わわっ?!それじゃ…えい!」
フラワーも負けじと私のほっぺにお花を描いた。
「にゃはは~、やるじゃないのフラワー…あっ」
「あっ」
すると私とフラワーの手が当たった。
「……ッ」
私は何を思ったのか、そのままフラワーの手に自分の手を重ね、一緒に線を描き出した。
「ッ…!」
フラワーはそれに気付き、顔を赤らめた。…まあ、私も顔赤いけどね。
その線は、私とフラワーを囲む様に描き、そして、大きなハートの形になった。
「フラワー、これがセイちゃんの気持ちだよ…」
「じゃあ、一緒に描きましたから、私と一緒ですね」
「にゃはは、そうだね~」
「えへへ」
そうして、その画像をプリントし、預けていたぬいぐるみ達を引き取り、私達はゲーセンを出た。 - 10二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 20:01:28
「ねえ、フラワー……」
「はい、楽しかったです」
「フフッ、もう~!この~!」
楽しかった?と言おうとしたらフラワーにフライングされたので、お返しにフラワーの脇を肘で小突いた。
「アハハ、もうスカイさんったら~!」
「フライングしたフラワーが悪いんです~!」
「分かりやすいスカイさんも悪いんです~!」
「何だと~!」
ゲーセンでの熱が残っていたのか、私もフラワーも妙なテンションだった。
「…そうだ!今度皆さんも一緒に連れて来ませんか?」
「えっ?皆?」
「はい、皆で楽しい事を共有したいです」
「んー…まあ、良いけど…」
正直に言えばフラワーとだけ楽しみたいんだけどね~。
「あ、そう言えば前にブルボンさんが機械に触らずにゲームセンターを楽しむ方法を見つけたそうですよ」
「え、何それ興味ある」
…意外とセイちゃん単純でしたよ。 - 11二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:15:17
「後、ファインさんも連れて行きたいです」
「あ~、じゃあシャカールさんも連れて行けるかな?前に見た事あるけど、あの人、音ゲーの腕が滅茶苦茶上手いんだよね~」
「見てみたいです!」
「…ファインさんとちょっと交渉してみますかな~?」
…まあ、何だかんだで楽しみにしているセイちゃんなのでした。
「後に最後に皆でプリクラ撮りたいです」
「あー、皆ですし詰めになって文句言い合いながら撮りましょうかね~」
「それも良いですね」
「いや~、案外楽しみだな~」
「あ!折角ですからゴールドシップさんも呼びましょう。お世話になってますし」
「ゴルシさん?フフッ、何が起こっても知りませんよ~?」
「スカイさんと一緒なら何だって大丈夫ですよ」
「…!それもそっか」
「フフフッ」
「にゃはは」
そうして私達は互いに手を握り合って帰路に付いた。 - 12二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:33:50
「…へっ、良いもんが見れたぜ…!」
「そのとーりですわ~!私も何時の日にかイクノさんとあんな風になりたいですわ~!」(涙プシャー)
「うわっ、何その涙?!」
「……ま、頑張れよ」 - 13二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:43:28