夏祭り行こうぜトレーナー!お前馬車な!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:00:22

    「ほら、早く行こうぜ!さっさとしねえとゴルシ様一人で戦艦全部潰しちまうぞ!?」

    ある日の夜。アタシはトレーナーの手を引きながら夏祭りが行われている場所へと向かっていた。

    「ちょ、ちょっと待って……もう少し、ゆっくり……」

    「なんだよ元気ねーなトレーナー。なんだなんだスルメイカの養分にでもされたか?」

    「お、お前がいきなりなんの説明もなくいきなり外へ連れ出すからだろ……ハァ……ハァ……本気じゃないとはいえ、俺の手を引いた状態でお前に走られたらなんとか付いていくだけでも精一杯だって……」

    最早いつも通りといって良かったが、今回もあたしがいきなり『イースター島行こうぜ!!アタシ達の手で海底油田をおっ立てるんだ!!』とか適当なことぬかしながらこいつをここまで連れてきたのだった。

    思えば毎度のごとくこいつにはアタシの唐突な思い付きに付き合わせてしまっているが、こいつはなんだかんだいつも付いてきてくれるしアタシが満足するまでずっと付き合ってくれる。
    ……それがアタシにはたまらなく嬉しくて。今日も付いてきて欲しくて連れ回してしまう。

    「それにここ見たこともない森の中なんだけど、いったい何処に行く気なんだ……?
    …………ていうかなんでお前水着のままなんだよ!!」

    これもいつも通りなのだがこいつにはどこに行くかすら全く言ってない。着いてからのお楽しみってやつを味わってほしかったのと、困惑して表情が毎回変わっていくこいつの反応を見てみたかったから。

    そして今はアタシ達は森の中を歩いていた。
    ……アタシだけ水着着用で。

    普段ならこんな風に変わった格好をしてる事に別に理由なんてないのだが、今回は別だった。

  • 2二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:01:04

    「まあまあ、そんな事良いじゃねーか。それより歩いてる間暇だしよ、ダイオウイカvsマッコウクジラごっこでもしねーか?」

    「よくねーっての!その水着は一応勝負服なんだから汚したり傷つけたら困るんだよ……それに…………」

    「それに……どうしたんだよ?」

    「い……いや、なんでもない…………少なくともレースの時以外はあんまり着るな。分かったか?」

    「ふ~ん……まあ、考えてやらないでもないぜ」

    やっぱり、思った通りだった。この服は結構露出が多い服だ。学生っていうよりは大人向けの格好で、胸の谷間も強調されている……中々攻めた水着だとアタシでも思う。
    そんな水着をわざわざ着てきたのは、目の前のこいつが関係している。

    自分で言うのもなんだけど、アタシはかなりスタイルが良い方だと思う。この前この水着を着て海に行った時なんか、そこら辺にいた男ども全員の目を釘付けにしてやったくらいだ。
    それで思ったんだ。この水着を着たらトレーナーはどういう反応してくれんのかなって。

    ……今のトレーナーは普段と違ってあんまりアタシの方を見ようとしない。それどころかアタシが少し、胸が見えやすいように前かがみになるとこいつはわかりやすく動揺する。
    完全に狙い通りだった。

    いつもはさりげなくスキンシップしたり、唐突に色気のあるポーズをしてみても何の反応もなかったから、ホントは『アタシってもしかして女として見られていないんじゃないか』って不安だったけど、今の反応でそうじゃないことが分かって自分でも驚くぐらい嬉しくなった。

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:02:29

    調子に乗ってここぞとばかりにもっと前かがみになってみたり、ベタベタとくっつくようにウザ絡みに行ったりして……その度にあいつの恥ずかしがる顔が見えてアタシの心は満たされた。
    ………………しかしそうやってトレーナーに構うことばかりに夢中になっている内、アタシは大変なことに気付いた。

    「…………わりい。迷った」

    「はぁ……!?」

    そう、今更だがこの森はアタシも来たことがなかったのだ。
    『夏祭りに行きたい気持ちはあるけど、道順探すのめんどくせーな……まあ適当に歩いてたらつくだろ……』って思いながら歩いていたらこの森に迷い込んでしまったのだ。

    「ちょ、バカ……お前、どうすんだよ!」

    「まあまあ、大丈夫、何とかなるって。こういう時こそ落ち着いて行動せよって、伝説のバイト戦士神ゴルーシア様も言ってただろ。
    そもそもアタシ達いつもどっか行っては迷いながらも最後は帰れてんだし、今回も何とかなんじゃねーの?」

    「いや、そうだけどさ……!!」

    夏祭りに行って屋台を全制覇した『屋台玄人』になってみたかったけど仕方ない。このまま森で『ドキドキ♡サバイバルデート』でもやってやるとするか。



    …………それに、こいつがいればきっとどこに居たって楽しいだろうから……さ。

  • 4二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:08:32

    しっとりゴルシとは興味深い

  • 522/08/06(土) 22:22:10
  • 6二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 22:54:34

    しっとりゴルシは毎日供給していけ

  • 7二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 22:58:15

    ゴルシがしっとりと女を出したら死ぬ。
    古事記にもそう書いてある

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