グラブル×TOUGHショートSS

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:40:35
  • 2二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:41:47

    停泊中のグランサイファー甲板上にて―。

    熹一「ふんっ」

    龍星「せいっ」

    灘神影流の宮沢熹一と長岡龍星は組み手を行っていた。

    静虎「龍星ッ 熹一が相手だからと言って力むな!」

    龍星「はいっ」

    熹一「へっ ウンチ漏らすくらいキバらんとワシには勝てんでっ!」

    静虎は龍星の助言を与えながらそれを見守る。

    そしてさらにその陰では…。

    ルナール(ムフフ…闘志に溢れるリュウセイくんと先輩のキイチさん…!いいわ…ぶつかる体と体…飛び散る汗…!)

    グランサイファーの団員、ルナールが筆を走らせながら凝視する。

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:42:39

    そして数十分後…

    龍星「ちょっ…ちょっと休憩…」

    熹一「なんやもうバテたんかいや。だらしないのォ」

    静虎「いや、確かにいったん休憩でええやろ」

    3人は腰を降ろし風に当たる。

    熹一「はーっしかし気持ちええのぉ」

    龍星「空の世界なんて場所に来たときは驚きましたけど…」

    静虎「そうだな…向こうで米軍とやり合った反動かもしれないが…ここはいい場所だ」

    ルナール(はあーっん…!黄昏る姿もステキだわ…!)

    静虎(後ろの彼女は…黙っていた方がいいのだろうか…)

  • 4二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:43:33

    そこへ…

    尊鷹「休憩中か」

    静虎「鷹兄、それに…」

    マキラ「こんにちは」

    龍星「マキラさん。土…尊鷹さんの義足を見てたんでしたっけ」

    マキラ「ソンオーくんの義足はすごいです。精密性・耐久性・拡張性…是非とも作った人とお話したいなって」

    マキラは小さい手で尊鷹の義足を触りながらそう言った。

    熹一「マキラちゃん、気ぃつけた方がええで!その義足危ないからのぉ」

    マキラ「はい、カッターが出るんですよね。気を付けます」

    談笑する内に尊鷹が尋ねる。

    尊鷹「修行はもう終わるのか?」

    静虎「そうだな。龍星も疲れてるみたいだし…」

    龍星「いいえ!まだやれますよ!」

    熹一「おとんは甘いのォ。こういう時に頑張るからこそ強くなれるんちゃうか?」

  • 5二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:45:00

    尊鷹「ふむ…」

    静虎「鷹兄?どうしたんだ?」

    尊鷹「マキラくん、先ほど言っていた"アレ"はあるか?」

    マキラ「アレ…?あぁ"アレ"ですね」

    熹一「なんやねんその"アレ"って?ワシは知らんで」

    マキラ「あいにく私は持ってないのですが…そこのルナールくんなら持ってると思います」

    龍星「ルナールさん?ああ、さっきから見てましたよね」

    ルナール(はひっ!バレてた…!)

    おずおずと出てくるルナール。

    ルナール「な、何かご用かしら…?」

    マキラ「ルナールくん、例のドリンクは持ってますか?」

    ルナール「え?ええ、丁度ポーチの中に…」

    そう言いながらルナールはポーチをまさぐる。

  • 6二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:46:11

    熹一「何や栄養ドリンクでも出してくれるんか?」

    ルナール「ぱんぱかぱんぱんぱーん!"ハンサム・ゴリラ"ー!」

    高らかに掲げたルナールの手にはゴリラの絵が描かれた小瓶が握られていた。

    龍星「ハンサム?」

    静虎「ゴリラ?」

    ルナール「ええ。これをグイっとイけば気力回復・疲労退散・野生爆発。そんなドリンクよ」

    熹一「野生爆発ねぇ…おもろいやんケ」

    静虎「しかしクスリは反対にするとリスク…あまり得体のしれないものを飲むのは…」

    マキラ「それなら心配しないで下さい。私たちも飲んだけど、ご覧の通り健康ですから」

    静虎「は、はぁ…」

    尊鷹「何にせよ、これを飲めば修行も再開できるだろう」

    龍星「うーん…でもちょっと怖いなぁ」

    龍星はビンの成分表を見ながら一筋汗を垂らす。そこへ…

    ???「ふんっそんなものに怖気づくとはくだらん奴らだ」

  • 7二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:47:10

    静虎「鬼龍!」

    鬼龍がコートをはためかせながらゆっくりと歩いてきた。

    鬼龍「まぁ、健康食品だのトレーニング飯だのばかり食っている連中にはお似合いかもしれんがな」

    熹一「言ってくれるのぉ。龍星どないする?」

    龍星「乗せられたみたいで癪だけど…飲んでやりますよ」

    熹一と龍星は同時にハンサム・ゴリラを一気飲みした。

    鬼龍「ククク…ルナール、俺にもよこせ」

    ルナール「は、はいどうぞ…」

    鬼龍は口では荒っぽく言いながらも優しくハンサム・ゴリラを受け取る。

    静虎(鬼龍のやつ…顔と口には出さんが、ルナールさんに対して妙に優しいところがあるな…)

    尊鷹「私も貰おうか」

    マキラ「私も、気分転換に。セイコくんはどうしますか?」

    静虎「いや私は遠慮しておくよ」

    鬼龍「まったく我が弟ながら情けないわ」

    こうして静虎とルナールを除いた面々はハンサム・ゴリラを飲んだのだった。

  • 8二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:50:15

    数分後…

    熹一「しゃあっウホ!」

    龍星「はーっウホ!」

    熹一と龍星はゴリラになりかけていた。

    静虎「元気があるのはいいんですが、大丈夫なんですか二人は…」

    ルナール「ま、まぁしばらくすれば治りますから…」

    熹一「灘神影流・ゴリラ固めウホ!」

    龍星「なんのっ灘神影流・ゴリラ返しウホ!」

    静虎「そんな技は無いぞ二人とも!」

    その後も二人はゴリラの力によって新たな技を産み出していった…。

  • 9二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:51:35

    静虎「やれやれ…鷹兄?」

    鷹兄「ウホ?」

    マキラ「ウッホウッホ!」

    鷹兄「ウホーウホホウホ」

    マキラと尊鷹はナックル・ウォーキングで歩き回っていた。

    静虎(か、完全にゴリラになっている…!)

    飲まなくて正解だった、と安堵する静虎。

    そして同時に、あれだけ自信満々だった鬼龍が先ほどから全く反応が無いことを訝しんだ

    静虎「鬼龍…お前は大丈夫か?…鬼龍?」

    鬼龍は顔を青ざめ、びっしりと脂汗を流していた。

    静虎「鬼龍…!どうしたんだ!具合でも悪いのか!?」

    鬼龍「き、気にするな…!なんともないわ…!」

    静虎「そんな訳ないだろう!船医さんの所へ行こう!」

    鬼龍「ええい近寄るな!」

  • 10二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:53:01

    鬼龍の目線―。


    静虎(ゴリラ)「鬼龍!」

    尊鷹(ゴリラ)「ウホウホ~」

    マキラ(ゴリラ)「ウホホウッホ」

    ルナール(ゴリラ)「キリュウさん…」

    熹一(ゴリラ)「しゃあっウホウホ掌!」

    龍星(ゴリラ)「やれっD-5リラ!」


    鬼龍(あ…悪夢だ…)

  • 11二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 22:00:58

    見事やなニコッ

  • 12二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 22:11:34

    つまんねーよ

オススメ

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