- 1二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 12:03:04
ある日の昼下がり、今日は運よく授業も早めに切りあがった。
今日はトレーナーと次のレースに向けてミーティングを行う予定がある。
気持ちほんの早足になりながらいつもの場所へとたどり着いた。
「トレーナー、入るよ。」
ガチャリと音を立てて扉が開くとそこからふわりと部屋の主の匂いが広がってくる。
ちょっとだけ男っぽいけどとても落ち着く、どんなアロマも遠く及ばない私だけの香り。
けれどもその持ち主はいつもの場所に姿が見えない。
あれ…?と思いつつ部屋の中全体へと視界を広げると思いのほか容易く彼の姿を見つかった。
いつもミーティングの時に使っている2人掛けのソファー、そこに寝転んで彼は無防備な寝顔を私に晒していた。
ちょっと早く来すぎちゃったかな…?
彼を起こさぬよう静かに扉を閉め、足音を立てないように彼に近づく。
良い夢でも見ているのだろうか、警戒心の消えたリラックスした表情が私にも伝播する。
(いつもお疲れ様。)
小さくねぎらいの言葉をかけつつ、ちょっとだけはだけかかっていたタオルケットをちゃんとかけて直して…
そんなときに右手が彼の胸に触れてしまったのもほんのちょっとした事故だろう。
けれどもまるで魔法がかかったかのように私の手はトレーナーから話すことが出来なくなった。
わずかな胸郭の上下動に重なるように歩くような速さの拍動が私に伝わる。
ずるい…貴方にこうして触れているだけでも私は駆け足のスピードで拍動が駆け抜けてしまうのに……。
思えば彼と話しても隣に座っても手を繋いでも、彼は穏やかな表情を崩すことは無い。
貴方とこの気持ちさえも共有したい、それなのに
まるで私だけ気持ちが先走ってしまってるみたいじゃない… - 2二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 12:03:16
ピピピピッ
この煮詰まりつつあった感情と静寂を切り裂くように機械音がどこからともなく鳴り響き、驚きが彼の胸から手を離した。
その音を合図にのっそりと彼の身体が起こされ、ちょっとしかめ面を浮かべつつ腕時計に触れるとその音は止まった。
「あれ、ドーベル?もう来てたの?今日は早いね」
私の存在にようやく気付くといつものようににへらと笑いつつ小さく伸びをした。
その小さな動作ひとつひとつが私の胸を躍らせる。
ちょっとミーティングの準備をするから待っててねと彼が私に背を向けたとき、私の中のちょっとした独占欲が身体を動かした。
「ど、ドーベル…?」
好きな人の芳香が私の胸いっぱいに広がってくる。
そんな多幸感に包まれつつ彼の背中にぎゅっと抱き着いてピトリと耳を当てた。
なぁんだよかった
私と同じペースの心音が流れ込んできた。 - 3二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 13:58:15
宝塚トップスタァさんの紹介で来ましたあと5分ぐらいで落ちるところだったぞおい
ところでドーベルはどうして匂い嗅いでるのが似合うのか - 4二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 14:11:23
いいわね
- 5二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 14:15:36
そら犬属性持ちは匂い好きって古事記にも書いてあるし
- 6二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 16:15:49
あっちのスレ盛り上がりまくってるの草
- 7二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 16:22:24
ベルトレの背中には耳や顔と一緒におっぱいも押し当てられていることに…ウッ
- 8二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 16:34:33
気付いてるかドーベル…君がそうやって相手の匂いを嗅いでる間に君の匂いがどんどん相手に移っていることに…