【SS】実装記念SS｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 12:06:30

『…疲れた…』
時計の音だけが聞こえてくるトレーナー室。
自分の仕事は終わらせたが、すっかり体力を使い切ってしまった。
最近担当ができたからと、張り切りすぎただろうか。
『…５分だけ仮眠を取ろう…』
そう言って、自分の意識は遠のいていった。

「トレーナーさん？…トレーナーさんっ！！！」
不意に大きな声で目が覚める。
聞き慣れた、安心感すら覚える声。
「なんでこんなところで寝てるっスか！時間も遅くなってるし…それに風邪引くっスよ！？」
『…バンブー』
自分の担当ウマ娘。
『見回りでもしてたの？』
「そうっス！そろそろ全員帰ったか見回りしてて、そしたらトレーナー室の電気が点きっぱなしなものっスから…」
ふと時計を見ると、５分どころか１時間は経過していた。
『起こしてくれてありがとう。帰ってゆっくりするよ』
「それがいいっスね！あ、そうそう！…集中してて水分取れてないんじゃないっスか？」
そう言って、ポケットに刺さっていたお茶のペットボトルをくれた。…どうやら未開封らしい。
「それで軽く水分補給してから帰るといいっスよ！それじゃあまた明日！」
彼女は行ってしまった。

『…ぷはっ』
体に水分が染み渡る。
…自分は彼女に、これからも何度も助けられていくのだろう。
これからは、そばに彼女がいてくれる。
辛いことがあっても、彼女が支えてくれるのだろう。
それに負けない様、こちらも支えていければ…そう思った。