- 1二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 15:59:46
「ふぅ…あ、トレーナーさん!今日もよろしくお願いします!」
…トレーニングにきた担当ウマ娘、バンブーメモリー。
彼女はどこか疲れた様子だった。
『最近トレーニング続きだったし、少し休みを取る?』
「えっ、いやいや!アタシは走りたいっス!」
そうは言うが、明らかに疲労が溜まった様子である。
『これでトレーニングすると、ケガするかも…』
「ケガっ!?そ、それは嫌っスね…」
『だからほら、今日は帰ってゆっくり休もう』
「でも…」
彼女はかなり名残惜しそうな様子だった。
そんな彼女を見て、聞いてみたくなった。
『これからも走れる機会は沢山あるよ!少しくらい休んでも大丈夫じゃない?』
それは純粋な疑問だった。彼女は何故こんなに疲れてまで走るのか。
「あ、確かに鍛えたいのもそうなんスけど…今、毎日のトレーニングが楽しいので!」
楽しい。それが理由。
「ほら、アタシ最近までやりたいトレーニングできてなかったから…今、トレーナーさんが見ててくれて、思いっきりやりたいトレーニングできる毎日が!とっても楽しいっス!!!だから…休むの、なんだか勿体無くて…」
『…なるほど。でもそれなら尚更だ!ケガしたらトレーニングできなくなるぞ』
「うっ、その通りっス…」 - 2二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 15:59:58
彼女を納得させることに成功し、彼女を寮の手前まで送った。
「今日はありがとうございました!ゆっくりしっかり休んで、次のトレーニングからは全力で頑張るっス!」
『それがいいね!また今度!』
「また今度っス!!!」
彼女は寮へと帰っていく。
『…毎日が楽しい、か』
さっきは説得を優先したが、その言葉はじわじわと自分の中に染み込んでいた。
『俺も君とトレーニングする毎日は楽しいよ、バンブー!』
既に遠い彼女の背中に大声で呼びかける。
彼女はこちらを振り返り…笑顔を見せてくれた。 - 3二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 16:00:29
- 4二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 17:33:17
爽やかなSSだあ……
- 5二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 18:40:01
平和だなあ
- 6二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 20:08:48
トレーナーもバンブーもどっちも明るくて良いねえ