そっか……おまえも人と違う鼻で苦労したんだな……

1二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 20:48:49

チョッパー「わかるよ、おれも周りと違うこの鼻のせいで……群れから疎まれてたんだ」

バギー「えっ？」

「なっ……あの麦わら大船団の船医がそんな過去を……！？」

チョッパー「そして悪魔の実を食べちまって……完全に追い出された。あのままだったらおれ、死んでたよ」

バギー「えっえっ」

「うっ……敵とはいえ身につまされる話だ……！」

チョッパー「同族の仲間から嫌われて、ヒトになっても人間からバケモノって攻撃されて……」

バギー「えー……あのー……」

「うううっ！！」

チョッパー「そんなに鼻のことを言われて怒るってことは、おまえも……いや、きっとおれより大変な目にあってたんだな。わかるよ」

バギー「お、おれぁ……なにもそこまで……」

「ば、バギー座長ぉおおおお！！！！　うぉおおお」

2二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 20:49:45

チョッパーはそもそもトナカイとして可哀想な経緯を持っているな……

3二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 20:50:46

バギー座長、チョッパーを兄弟と呼ぶ流れの巻…

4二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 20:52:40

バギー「ま、待てよ！　別におれは」

チョッパー「いいんだ！　口に出して楽になることもあれば、そっとフタをしておくべき“傷”もある！　おれ、おまえとは敵だけど、“傷”に敵も味方もねぇと思うから！」

「ぅおおおおお！！　チョッパー……いや、チョッパーさん！！」

チョッパー「心の“傷”は癒すのにとっても長い時間がかかる。がんばろう！　おれは仲間がそれを癒してくれた！」

「おれたちゃ……バギー座長がそんな！　そんな辛ェ過去があると知らずに……何もできず！」

チョッパー「バカヤロウ！！」

「え！？」

5二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 21:00:11

チョッパー「いいか、見てればわかる！　たしかに“傷”はなかなか消えるものじゃねぇ！　けど……けどこいつが今笑えるのは！　おまえたちがいるからじゃねぇか！　おまえたちが……仲間だからだろ！？」

「！！！！」

チョッパー「おまえたちがいるから、こいつは高笑いしていられるんだ！　心の“傷”はみんなで向き合って治すもの。船長ってのは意地っ張りだから、これからも表には出してくれねぇかもしれねぇ……一人で戦い続けるのかもしれねぇ。だけど！」

チョッパー「おれにルフィたちがいたように！　こいつにもおまえたちがいる！！　それがどんなに頼もしくて嬉しいことか……照れくさくて言えないかもしれないけど、こいつもそれをよくわかってる！」

「ば……バギー座長……！！　うぅ、不甲斐ねぇおれたちを……そんな傷ついた心で……！！　頼りにしてくれてるなんてよォ……！！」

チョッパー「がんばろう！！　これから先おまえたちとは戦うかもしれないけど、おれは医者として……同じ傷を持つ仲間として応援してるから！」

「うぉおおおおおお！！！　バギー！　バギー！　バギー！　バギー！」
「チョッパー！　チョッパー！　チョッパー！　チョッパー！」

バギー「（なにこれ……）」