- 1二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:54:22びくっと逃げ出そうとする背中が停止する。 
 振り向いたスカイさんはひきつった笑みを浮かべていた。
 口から大きなため息が出てしまう。
 「告白、するんでしょ?」
 「い、いやー、やっぱり他人が動機で告白するのはなんか違うかなー、なーんて……」
 「スカイさん」
 彼女の控えめな胸に指を突きつける。
 「好きって気持ちが本当ならきっかけなんてどうでもいいことよ」
 スカイさんは下唇を噛んでうつむいてしまった。
 「スカイさん……」
 「もし、さ。失敗したらどうすればいいの?」
 ぽつりぽつりとスカイさんの口から言葉が零れ落ちる。
 「私が好きになるってことはほかの人だって魅力に気づいてるかもしれないわけでさ」
 握りしめた彼女のこぶしがかすかに震えている。
 「そもそも向こうも私のことが好きだなんて保証は」
 「スカイさん!」
- 2二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:54:32弾けるようにスカイさんが顔を上げ、怯え切った表情があらわになる。 
 すっかり冷え切っている彼女の手を取る。
 「……あなたは私に勇気をくれた。今度は私があなたの支えになる番よ」
 ふい、と目線をそらされてしまう。
 「……失敗したらどうするのさ」
 それはないと思うけど、という言葉をなんとか飲み込む。
 「出走すらしないで一着になれるわけないでしょう」
 こつんとスカイさんのおでこに自分のおでこをくっつける。
 「大丈夫よ。あなたなら、大丈夫」
 しばらくそのままじっとしていた。
 手に熱が戻ってきた。
 「……ありがと、キング」
 おでこを離して目を合わせる。
 顔色はあまりよくないが、目には光が宿っていた。
 「……それじゃ、いってきます」
 「ええ、いってらっしゃい」
 空色の髪をなびかせて、スカイさんは想い人が待つ場所へ駆けていった。
- 3二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:55:06
- 4二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:55:09200いったら告白スレからSSまで派生するとはな 
- 5二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:55:35SSまで書かれるとかもう逃げられねぇな? 
- 6二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:55:47この女無限に株上がり続けるな無敵か? 
- 7二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 13:57:29一応、誰に告白しても大丈夫なような書き方にしました 
 キングに告白するパターンは…ちょっと自分の鋼の意志が暴走しそうになるので…
- 8二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 15:28:49告白会場完走したぞー 
- 9二次元好きの匿名さん21/10/09(土) 15:38:39ウワーッ!SSまで書かれちゃった! 
 嬉しい!