- 1フジカルビ22/08/20(土) 11:11:04
「シャワー浴びて来るから、そしたらお昼にしよう?」
彼女の言葉に頷きながら、黙々と素麺を湯がいていく。夏の風物詩の素麺、とはいえ普通ではあまりにもつまらない。
「少し、遊んでみようか」
レースに寮長、エンターテイナー。彼女のやる事は誰かのためであり、抜け目がないし、肩の力の抜きどころもない。
だからほんの少しの遊びをここに。食べ物を無駄にしないくらいの遊び心と真心を。
暑くて食欲のない日は、下手に手の加えない、シンプルなモノの方が美味しいのでたっぷりの湯で茹でて、氷水で一気に冷やして麺を洗いしめる。
麺つゆは市販のもので十分だが、水じゃなくて、氷をそのまま入れて、冷やしながら希釈する。
更に麺つゆだけでは飽きが来るので、3種類用意して、麦茶のグラスと胡瓜の浅漬け、冷やしトマトを共に置く。 - 2フジカルビ22/08/20(土) 11:11:36
「トレーナーさん、いい匂いだね」
さっぱりした彼女が部屋に帰ってきたので、向かい合わせで手を合わせる。
彼女が真っ先に選んだのは麺つゆに胡麻油と生姜、葱の薬味を混ぜ合わせたスタミナつゆ。
「うん! 美味しいよ、トレーナーさん。パンチが効いてるね!」
「本当はニンニクを入れてもいいんだけど、女の子にはきついかなって」
「あはは、御気遣い感謝するよ。これは?」
次に彼女が取ったのはピリ辛つゆ。暑い時こそ、辛い物を。これは鷹の爪と胡麻をいれて、コチュジャンを溶かして纏めたものだ。
「いいね! ピリ辛で食欲なかったけどするする入る。ただ食べたらまた汗が滲んでしまうけど、夏らしくていいよ」
「汗が出るのは代謝がいいって事だからね。代謝が悪いと疲れも取りにくいし、怪我もしやすい。悪いより良い方がいいんだよ」
「最後は………これまた不思議だね? カレーかな?」
最後に彼女が手にしたのはレトルトをめんつゆで伸ばし、温玉を入れたカレーつゆ。
まろやかな味わいな上に、スパイスは夏バテによく効くのだ。
「カレーは二日酔いにも効くんだ。卵もね………ってフジキセキにはまだ早いかな」
「ふふ、飲めるようになったらトレーナーさんのおすすめのお酒を飲みたいかな」
素麺を食べ終わり、そんな事を頬杖をついて彼女は言う。こちらの反応を楽しむ彼女に、自分は笑って、
「それなら、ホーセズセックをおすすめするよ」
いつか、君がそのお酒を飲むようになったならカクテルの意味の答え合わせをしよう。
今から君がどんな顔をするか、楽しみだ。 - 3二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 11:22:58
久しぶりだなぁ………カルビぃ………
- 4二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 11:39:57
腹が減ってきたな…