【SS】似たもの同士の違うとこ

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 20:23:14

    ※育成イベント「似たもの同士」の下選択肢の続き捏造

    「はぅあ…可愛い…護りたい…」
    ヤエノムテキは、ネコたちを幸せそうな表情で眺めている。
    「んーと、猫じゃらし猫じゃらし…お、生えてたっス!」
    自分の担当ウマ娘…バンブーメモリーは、ひたすらに猫じゃらしを探していたようだ。
    「ヤエノー、猫じゃらしあったっスよ!ちょっとこれで遊んでいくっス!」
    「な、わざわざ探してきてくれたのですね…ありがとうございます」
    2人は猫じゃらしを振りながら、ネコと戯れだした。

    それをただ眺めていると、バンブーがいきなりこちらへ向き直った。
    「トレーナーさん!ヤエノが思った以上に楽しそうっス!」
    『本当だね!こっちまで楽しくなってくるよ』
    「あぁっ!猫じゃらしに飛びついてきた…!可愛い…っ!」
    「…だけど、そろそろ帰らなきゃ門限が…ヤエノー!」
    そう言って、バンブーはヤエノへと呼びかけた。
    「はっ…!バンブーさん、どうされました?」
    「そろそろ帰らないと日が暮れるっスよ!」
    バンブーメモリーは”風紀委員”だ。
    門限などに関しては人一倍厳しい。
    「も、もうこんなに時間が…!?申し訳ない…不覚にも我を忘れて…」
    「や、まあヤエノの護り癖は慣れてるっスけどね!さ、帰るっス!トレーナーさんも!」
    そう声をかけられる。
    そのまま、2人を見守りながら学園への帰路を辿った。

  • 2二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 20:23:26

    寮につく頃には、門限の少し前だった。
    「あー、もうちょっと時間あるっスね…すみません!トレーナーさんとヤエノは先に帰っててください!アタシは門限を破るやつがいないか見回りに…」
    そう言って彼女は風紀委員の仕事に向かおうとする。
    「待ってください、バンブーさん。私もお供します」
    「え?ヤエノが?」
    不意に声をかけられ、困惑するバンブー。
    「はい。先ほどネコと遊ぶのに付き合ってもらったお礼です」
    「ありがとっス!嬉しい…あ、でもそれでヤエノが門限破っちゃったら元も子も…」
    その様子を見て声をかける。
    『保護者としてついてくよ。時間ギリギリになったら教えるから』
    「ほんとっスか!?それじゃあお願いするっス!3人よればもんじゃ焼きがどうの…っていうっスからね!」
    ことわざは微妙に間違っているが…その日は3人で門限まで見回りをした。
    似たもの同士でありながら違う部分もある…そんな彼女たちの仲を、少し垣間見れた気がした。

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 20:24:07

オススメ

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