俺もボーノのSSを書いたぞ!!!!!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 21:53:29

    拙作ですが…

    「トレーナーさ〜ん!」
    昼頃、ヒシアケボノが勢いよくトレーナー室の扉を開いた。
    「お、今日はちょっと早かったな。じゃあ早速ミーティングを… 何だ、それ?」
    いつも通りミーティングを始めようとしたその時、ボノが大きな段ボール箱を持っている事に気づいた。
    「あ、この箱が気になる?これはたづなさんから預かったトレーナーさん宛の荷物だよ!」
    「俺への荷物?差出人は…株式会社〇〇。ああ、あれか!」
    「何々〜?」と顔を覗かせるボノを横目に段ボール箱を開けると、中にはボノを模したぬいぐるみが何種類かと、一通の手紙が入っていた。
    「ちっちゃいアタシだ〜!」
    「やっぱり『ぱかプチ』だったか!」
    ぱかプチ。よくクレーンゲームの景品なんかになってるウマ娘のぬいぐるみだ。少し前に俺の元にボノのぱかプチ商品化の話が来て、スタッフの方がボノの採寸をしたり、デザイナーさんからイラストが送られてきたりしていた。工場の都合か何かでそれからしばらく連絡がなかったが、ついに試作品が完成したらしい。じきに店頭にも並ぶそうだ。
    「商品化に協力したお礼として俺たちにサンプルをくれるんだって。これが作られたのもボノの人気のおかげだし、いくつか持って帰っていいぞ!」
    「わ〜い!次の料理配信の時にファンのみんなにも見せてあげようかな!」
    そんな雑談を交えつつも、その日はいつも通りミーティングを行った。

    ─────────────
    「はぁ……」
    それから数日後の夜。仕事が立て込んで遅くまで残ってしまった。思わずため息が出る。とっくに冷めきったコーヒーを啜ると、不意に寂しさが込み上げてくる。無理やり気持ちを立て直して仕事に戻ろうとした時、机に飾っていたボノのぱかプチが目に止まった。そういえば知り合いのトレーナーが「疲れた時はふわふわのものを触ると癒される」とか言ってたな…。
    そっとぱかプチを手に取った。改めてじっくり見ると、小さいながらもボノの可愛さがよく表れている。周りには誰もいない。トレーナー室のドアは閉めてある。見られていないことを確認してから、俺は思い切ってボノのぱかプチを優しく抱きしめた。
    柔らかい… 確かに少し癒されたような気がする。もう少し抱きしめていよう…。 ちょうどそう思った時、
    「トレーナーさ〜ん!お夜食持って来たよー!」
    タイミング悪く、ヒシアケボノがトレーナー室の扉を開いた。

  • 2二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 21:54:00

    「あれ?それってアタシのぱかプチ…だよね?」
    一瞬の間が開いた後、ボノがこっちを真っ直ぐ見てくる…。まずい、このままだと担当のぬいぐるみに抱きつく変態だと思われる(半分は事実だが)。 何とか誤魔化さないと…
    「ち、違うんだボノ!長時間の仕事で疲れが溜まってたし独りで寂しかったからふわふわしたもので癒しをもらおうと思っただけなんだ!別にそういう意味があったわけじゃ…」
    「なるほどね!トレーナーさん、ここのところお仕事たくさんあって忙しかったもんね〜。」
    「ま、まあそれなりには…」
    咄嗟に早口で捲し立てたせいで逆にわざとらしくなったかと思ったが、なんとか納得してもらえたみたいだ…。
    「それならトレーナーさん、アタシに抱きついていいよ!」「え!?」
    耳を疑った。流石に聞き間違えかと思ったが、ボノは目の前で大きく両手を広げ、いわゆる「ハグ待ち」の状態になっている。
    「その…い、良いのか?」
    「アタシは全然気にしないよ!きっとアタシの方がぬいぐるみよりもボーノな感じで癒やされると思うよ!」
    もしかしてちょっとぱかプチに嫉妬してる…?ともかく、あんな姿を見られてしまった以上は恥も外聞もない。一瞬ためらったが、ハグ待ちポーズでこっちをじっと見るどこか期待したような顔のボノを見ていると迷いは無くなった。意を決して、本能の赴くままにボノに抱きつく。
    ボノの体はほんのり暖かくて心地よかった。ボノの手が、幼子をあやすように背中を優しく撫でている。ボノの髪の匂いが鼻をくすぐる。このまま吸い込まれそうな程優しい感じだ。
    数十秒の後、そっと体を離した。流石にずっとこうしている訳にはいかない。
    「…ありがとう。おかげで少し気が楽になった」
    「ううん、大した事じゃないよ!もし疲れたらまた言ってね!その時はいつでもギューってしてあげるから!」
    「その…いいのか?」
    「アタシは全然気にしないよ!」
    「じゃあ、これからもお願い」
    「もちろん!じゃ、落ち着いたところで、そろそろお夜食にしよっか!」
    とんでもないことになってしまったような気がするが、まあ悪い気はしない。夜食の準備をするボノは、少し頬が紅潮していた。

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 21:57:18

    今しがた新作をあげたちゃんこです
    おい……どうして供給が増えてる……!

    ぱかぷちネタは私も考えていたけど、これも良い……!
    ボーノは良いぞ!

  • 4二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 22:14:28
  • 5二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 22:15:14

    おまけ
    ───後日
    「じゃあ、今日のトレーニングメニューもいつも通りで特に変更はないかな。あ、それから今日その…アレ、頼めるか?」
    改めて意識すると結構恥ずかしい。顔が赤くなってないといいけど…。
    「最近トレーナーさん溜まってるもんね〜!じゃあトレーニングの後にしてあげるね!」
    そんな会話をしている時、トレーナー室の扉が開いた。
    「失礼します、トレーナーさん。」
    「たづなさん、どうかされました? なんかいつもより目が怖いんですけど…」
    「ちょっとお話があって伺ったのですが、先ほどヒシアケボノさんとお話されていた内容が聞こえてしまったんです。トレーナーさん、あなた担当に何させてるんですか?」
    「アタシがトレーナーさんを抱いてあげるんだよ!」
    「ボ、ボノ、その言い方だと誤解招くから!」
    「…もういいです。後で理事長室まで来てください。あなたへの処罰についていくつか話があります。」
    「ちょっと待ってください!違うんですよたづなさ〜ん!」

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