- 1二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:04:18
- 2二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:23:52
新人トレーナー定期
- 3二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:35:07
温泉旅行がすげぇ湿度になりそうだがそれはそれとして >>2
- 4二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:41:38
お久しぶりです、トレーナーさん♪
ええ、怪我はもう大丈夫ですから。
こうやってちゃんと就職できましたし……あの時トレーナーさんがしっかりとサポートしてくださったおかげです。
今度久しぶりに食事にでも行きませんか?
昔と違って私もお酒を飲める年齢ですし、あの時の続きだって……。
……あら?
あなたがトレーナーさんの新しい担当ウマ娘さんね?
初めてまして、ライトハローです。
この人の最初の担当ウマ娘なの。
そう、あなたにとっては先輩にあたるかしらね?
この人、あなたに迷惑掛けてないかしら?
困ったことがあったらいつでも言ってね。
あ、じゃあ私これから仕事なので。
もっと話したいことがありますけど、またの機会に。
トレーナーさん……じゃもうないですね。
〇〇さん。
また近いうちに連絡しますね♪ - 5二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:43:14
- 6二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:50:15
……トレーナー。
さっきのライトハロー?さんって、なんなの?
……へぇ、トレーナーの最初の担当ウマ娘なんだ。
アタシの先輩、ね。ふーん。
G2で1勝した後、怪我で引退?
へぇ……大変だったんだね。
もしかして普段の入念なウォーミングアップやクールダウンも……そう。
あの人のことがあったから始めたんだ。ふぅん。
ところでちょっと聞いてもいい?
「あの時」って、何があったの?
……誤魔化さないでよ。
は?「君はまだ知らなくてもいい」……って、そういう言い方ないでしょ!
アタシはアンタの担当ウマ娘なんだから!
教えてくれてもいいじゃん!ケチ!
で、今度会うんでしょ?
その時はさ、アタシも連れてってよ。
アタシも「後輩」としてあの「先輩」にいろいろ聞いてみたいことあるし。
絶対だからね! - 7二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:56:46
なんかメガネが曇る湿度になってきたんだけど
- 8二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 14:58:58
最近暑いからだよきっと
- 9二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:00:28
じめじめして来たな
- 10二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:01:23
むし暑いな...
- 11二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:02:35
ここで蒸気発電を行う
- 12二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:07:39
湿気が多すぎる!アヤべさん!はやくきてくれーっ!はやく布団乾燥機を!
- 13二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:12:47
トレーナーさん!……じゃなくて、もう〇〇さんですね。
今日は来てくれてありがとうございます♪
ええ、ライブの打ち合わせですけど要件自体はすぐ終わりますから。
その後の時間は……って、あら?
あなたも来てたのね。
そういえばあなたのライブシーン、見たわ。
すごく良かった。〇〇さんの担当ウマ娘にふさわしいパフォーマンスだと思った。
次のレースも、ライブも頑張ってね。
応援してるわ。
〇〇さん。
この後の食事ですけど……え、この子も来るんですか?
……いえ、構いません。
お店の予約は二人で取っていますけれど、きっと一人くらいなら大丈夫だと思いますから。
いえいえ。
これくらい昔のトレーナーさんにいろいろお世話になったことを考えれば、安いものです。
「先輩」として「後輩」に教えてあげたいこともありますし。
それじゃあ、行きましょうか? - 14二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:14:34
今の担当が同席することぐらいは連絡入れとけトレーナー!
- 15二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:21:31
新しい担当の子によってはトラウマ再発するんじゃ...
- 16二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:24:13
- 17二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:28:31
バッチバチで草生える
小麦粉舞わせとけば粉塵爆発すんじゃね? - 18二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:32:25
……トレーナーとライトハローさんが二人で言葉を交わすたびに。
アタシの知らないことを二人で話すたびに惨めな気持ちになっていく。
無理を言ってトレーナーに連れてきてもらったのに。
ホテルの上階にあるレストランなんて初めて来たし。
食べたことないような高級料理を食べてるはずなのに全然美味しくない。味がしない。
先輩が何かを言ってはクスクスと笑うたびに、トレーナーが苦笑いをする。
そこには私の知らない絆が絡みついているようで。
聞くのも、見るのも嫌になってくる。
G2を1勝。まだ重賞未勝利なアタシにとって、ライトハローさんの成績は認めたくないけど目指すべき目標で。
……乗り越えないといけない、壁だ。
アタシのためだけじゃない。
トレーナーさんにとっても。たぶん。
……来るんじゃ、なかった。
アタシは使い慣れないナイフとフォークをお皿に置いて、二人から目を逸らした。
レストランからみえるキラキラした夜景がずいぶん霞んで見えた。
どれくらいボンヤリしてただろう。
数分?それとも数秒?
不意に、肩を叩かれた。 - 19二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:40:38
- 20二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 15:49:18
思い出話が進んで。
あの時……私が中山の坂で崩折れた時のことを話そうとした瞬間。
トレーナーさん……彼が、隣で呆けたように夜景を眺めている彼女の肩を叩いて。
こちらに顔を向けさせる。
「大丈夫だ。君と同じ轍は踏まない。今度は……この子と勝ってみせる。あの坂を越えてみせるさ」
そう言って彼はわずかに震える手で後輩の肩をパシパシと力なく叩く。
「……き、気安く触らないでよ!坂とか知らないし。なんでアンタがかってに決めてんの?意味分かんないんだけど!」
そう言って後輩が彼の手を振り払った。
彼女の目に力が戻ってるのが見えた。強い視線だ。
きっと昔の私も同じ目をしていた、と思う。思いたい。
「あなたに、勝てるの?この人を勝たせることができるの?」
あえて挑発的に話を振った。
「当然でしょ。それにコイツのために走るとかないし。アタシはアタシのために走るんだから」
こちらを食い殺すような視線で睨んでくる。
あの時の私も、これくらいの気持ちだったら、きっと。あるいは……。
「そう……ねえ?1つ約束してもらってもいい?」
「なによ」
私の言葉に彼女がけんか腰で応じる。
「絶対に最後まで走りきって。何があっても、ゴール板まで駆け抜けて。……お願いだから」 - 21二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:40:42
先輩のマジな言葉と視線に息が詰まった。
すぐに言葉を返せない。
トレーナーの指導で入念なケアを行っていても、アタシの足はすぐアチコチが痛くなったりする。
だから重賞レベルのペースで走ったらと思うと不安しかない。
トレーナーがライトハローさんの言葉を聞いて、顔を青白くしているのが見えた。
大丈夫だ。絶対に最後まで走る。勝てる。
さっきみたいに、そう言って欲しかった。
彼がわずかに口を開く。でも何かを言おうとしてためらうのが見えた。
バシン、と。
トレーナーが椅子から転げ落ちそうになるくらいの勢いで、彼の肩を叩いてやる。
さっきのお返しと言わんばかりに。
「当たり前でしょ。最後まで走ってみせるわよ!ねえ?アタシ、絶対勝てるよね!?」
「え、あ、ああ!もちろんだ!」
トレーナーが慌ててそう返してきた。
そんなアタシたちの姿を見て、ライトハローさんが顔を緩めるのが視界の隅に写った。 - 22二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:41:11
「そう……がんばってね」
ライトハローが微笑む。
彼女と久しぶりに会ってから、一番魅力的に見える笑みだった。
かつてのリラックスした彼女を……充実していた頃を思い出せるような。そんな表情。
それを見てほんの少しだけ、心が軽くなる気がした。
「そうだ。後輩のあなたにこの人の弱点を教えといてあげる」
「は?いらないわよ」
「まあまあそう言わずに。きっと知っておけば得するわよ?」
「……話したいなら、勝手に話せば?」
その後は俺に対する暴露話や愚痴ばかりが続いた。
部屋が汚い、ゴミを溜めすぎ、カップ麺食べ過ぎ、そのせいでたまに臭い……鈍い、鈍感、唐変木などなど。
言いすぎだろということから、二人ともそんなことを知ってるんだ?というようなことばかりを二人で言い合って。
「「担当が隣にいないと駄目なのよね、この人/コイツ」」で、何度も話が締めくくられた。 - 23二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:41:55
「今日はありがとうございました。〇〇さん。じゃあ、また食事でも」
「もういいわよ。トレーナー。さっさと帰るわよ」
「ライトハロー。こちらこそありがとう。次のライブもまた頼むよ」
食事を終えて担当ウマ娘と二人、トレセン学園に帰る。
「ライトハローの、先輩の話は参考になったか?」
「全然」
担当ウマ娘は俺の先を行く。
「……あんた、何ニヤニヤしてんのよ」
「ニヤニヤなんてしてたか?」
俺は顔に手を当てる。
そんな顔をした覚えはないのだけれど。
「してた。……ま、いつもの辛気臭い顔よりマシだけど。それよりもさ、もっと足のケアできるトレーニング、考えてよ。ちょっと黙ってたけど最近くるぶしが痛いのよね」
「わかった」
俺は彼女の歩様を眺めて、考えを巡らせる。
「ジロジロ見んな。キモい」
「無茶言うなよ……」
──今度こそ、乗り越えてみせる。
この子のためにも、彼女のためにも。
それだけを胸に、俺は学園へと二人で歩いていった。
おしまい - 24二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 16:43:01
- 25二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 20:10:49
- 26スレ主22/08/23(火) 20:20:00
俺が寝てる間にいつの間にか良ssが投稿されてる…
- 27二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:15:53
このレスは削除されています
- 28二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:16:30
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:17:33
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 22:33:20
なんか今後担当ウマ娘とライトハローが代わる代わるトレーナーの家に押しかけて飯作ってそうな感じ
- 31二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 00:38:24
目を離すとカップ麺ばかり食べたり部屋がゴミだらけになるからって口実で
それぞれ別の日に、時には2人で押し掛ける担当ウマ娘とライトハローさん
ハローさんがおふざけ半分本気半分でトレーナーにあーんってするもんだから
担当ウマ娘も張り合ってあーんってする未来が見える