- 1二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:31:07
うだるような暑さの中、私はマットに突っ伏していた。
「あっつい……」
「風通しよくないからね~……」
スカイさんも跳び箱に寄りかかりながら、ぱたぱたとシャツをつまんで風を送り込んでいる。
「まさか体育倉庫に閉じ込められるなんて……」
「どうする?扉蹴り壊す?」
「ダメよ!学園の設備を壊すなんて!」
「……まあ、待ってればグラスちゃんあたりが探しに来るだろうからいいけどさ」
スカイさんが隣に寄ってきた。
「暑いんだから来ないでちょうだい……」
「携帯もないから暇なんだよ~」
「いつも通り昼寝でもしてなさいよ……」
とはいえ遠ざける余力もなく。
マットに寝転がりながら会話を続けた。
直近のトレーニングの成果とか来週提出する課題の進捗とか。
そんな他愛のない話ばかり。
でも、不思議といつもよりすらすらと言葉が出てくる。
暑さで頭が回っていないだけかもしれないけど。
「キング?」
いけない、ぼうっとしてた。
「なにかしら」
「だから、キングって好きな人いないの?」
「……は?」
いつの間にそんな話に。
「ほらほら~、キングが話したらセイちゃんも言うからさ~」
頭の中がぐるぐるとかき混ぜられる。
私は別にそんな感情で接してない。
話してしまったら今までの関係が崩れてしまう。
そんな声すらも混沌の中に沈んでしまって。
私はスカイさんの耳元でささやいた。 - 2二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:31:16
「あなたよ、スカイさん」
- 3二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:31:30
言い終えると急に頭が冷えてきた。
なに言っちゃってるの私!?
冷えた頭の中とは対照的に顔がどんどん熱くなっていく。
立ち上がり扉へと向かう。
逃げないと。
その一心で動いた私の身体はスカイさんに引き留められた。
「ご、ごめんなさいスカイさん!あれは、その……」
「キング」
真剣な声。
急に力が抜けてしまう。
ああ、私、振られるんだ。
冷え切った頭はそう結論付けていた。
私の腕をつかんでいるスカイさんの手に力が入る。
「……キングが話したら私も好きな人を言うって言ったよね?」
「ええ、そうね。でも……」
スカイさんが立ち上がる。
私のほうが背が高いはずなのに、普段よりずっと大きく見えた。
スカイさんの瞳がじっとこちらを見つめている。
「あのね、キング。よく聞いて」
スカイさんが数度呼吸を整える。
えっ、これってもしかして。
「私もキングのことが───」
暗澹とした倉庫の中に光が一筋だけ入り込んでいた。 - 4二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:32:27
フラウンスとはまた違う世界線ということで…
ウンスキンも好きなんだ…
お目汚し失礼しました - 5二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:48:48
あんま見ないけど、このカプもいいよね
- 6二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:49:59
マイナーな部類だとは思うけど俺も好き
- 7二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 21:55:38
ちょこちょこ書いてますのでよろしければどうぞ
キングヘイロー「ひみつの雨宿り」【SS】|あにまん掲示板いきなり雨が降ってきて、スカイさんと私は大慌てで近くの軒先に飛び込んだ。「いや~、降られちゃったねえ」「今日雨だなんて聞いてないわよ……はい、タオル」タオルを差し出した先には雨でシャツがぴたっと貼りつ…bbs.animanch.comキングヘイロー「ストレッチするわよスカイさん!」【SS】|あにまん掲示板えー、と文句を言っているスカイさんを引っ張っていく。「お昼寝の途中だったのに~」「一緒に練習するって約束したでしょう!ほら、背中押して」腰を下ろして前屈の姿勢をとる。押されるのを待っていると、急に背中…bbs.animanch.com今まで書いたものをまとめたスレ|あにまん掲示板普通め?のフラウンス(+キング)https://bbs.animanch.com/board/25240/https://bbs.animanch.com/board/26012/https://bb…bbs.animanch.com - 8二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 22:38:54
すこ!
- 9二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 22:40:24
わーーーーーーーなんてこった
甘酸っぱい! - 10二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 22:42:35
- 11二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 22:43:54
セイキン尊い……
- 12二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 22:47:05
うーん、ちょっと厳しいかもしれないけど、100点かな