【SS】阪神JFにて

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 19:53:44

    …『阪神JF』。
    ジュニア級の女王を決めるレースの1つ。
    「_内を突いたアストンマーチャン!アストンマーチャンは内に進路をとった!」
    内側で、足をひたすらに動かし前に進む彼女。
    「…さらにはウオッカが追い込んでくる!」
    (…!)
    その外から、豪快な歩幅で追い上げてくるライバル。
    「負けねええええっ!!!」
    「…マーちゃんだって、負けません!」
    「ウオッカ、ウオッカが先頭に変わるか!?外からウオッカが接近する_!」

    …結果は、ウオッカの勝利だった。
    「…っしゃあ!!!」
    「あらら…マーちゃん、負けてしまいました〜…」
    ウオッカが勝利を喜ぶ横で、ほわほわとした姿勢は崩さないまま…わずかにその目に悔しさを浮かべるマーチャン。
    そんな彼女に、ウオッカは歩み寄り声をかけた。
    「…いいレースだったぜ!」
    「こちらこそです〜…次は、マーちゃんが勝ちます」
    「へへっ、言うじゃねえか!
    彼女達は固い握手を交わした。

  • 2二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 19:53:56

    「…まあ次もいいけどさ、本当に今のレースはいいレースだったよな!…俺、一生忘れねえと思う」
    「…!本当ですか?」
    彼女はそう、問いかけた。あくまで普段の姿勢は崩さないままで。
    「ああ、本当にいいレースで…」
    「本当に、一生忘れませんか?」
    「…え?」
    ウオッカは、想定とは違う部分の確認に困惑した。
    「これからもっとあなたがすごいレースを経験しても…そこにマーちゃんがいなくても…マーちゃんがもうどこにもいなくても」

    「あなたは、マーちゃんを忘れない?」

    しばし流れる沈黙。
    「…何言ってんだよ」
    その沈黙を破ったのは、ウオッカの方だった。
    「忘れるわけねえだろ。…お前は俺のアツいライバルの1人だ!それは今までもこれからも変わらねえよ」
    そう、頭を掻きながら答える。
    「…マーちゃんは嬉しいです」
    「そか。よかった」
    嬉しそうに微笑むマーチャン。
    「けど、もうあんなこと言うなよ。…『マーちゃんがもうどこにもいなくても』なんて…縁起でもねえ」
    「…マーちゃんはあなたを不快にしました?」
    「もう言わなきゃ大丈夫だよ」
    「もう言いません」
    「よし!」
    その日のターフを2人でゆっくりと去りながら、優しい会話が流れていた。

  • 3二次元好きの匿名さん22/08/29(月) 19:55:09

    マーチャン→ウオッカの人称が確認できなかった…どこかで出てたかな?

    今回はこう言う書き方しましたが


    ここ2人の絡みがもっともっと見てみたいしダスカと3人の絡みも見てみたい!


    過去作まとめ

    【自作SSまとめ】とあるトレーナーのSS2|あにまん掲示板需要があるらしいので建てさせてもらいましたスレ画はバンブーだけどそれ以外も書くぞ!とりあえず10レスくらいは過去作再掲とか現行の宣伝とかで保守しますbbs.animanch.com

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています