- 1二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:18:42
「ルフィ・・・。」
「そういやウタがいねェな。アイツ頭冷えたかな、ウタどこにいるんだシャンクス?」
「ルフィ・・・ウタなら、ここで眠ってるんだ」
「寝てるのか?ししし、なんだよまた歌い疲れたのか」
「・・・そうじゃなくてだな、ん!?おいルフィ、何してる!」
ガコッガコッ!!
「お頭!ルフィが棺を無理やり開けようと!」
「何してんだルフィ!やめろ!」
「ウター!起きろって、あんだけ皆に迷惑かけて居眠りしてる場合じゃねェだろー!ししし!」
「やめろルフィ、ウタを寝かせてやれ・・・!」
「なんだよシャンクスも副船長も!ちゃんとウタの口から言ってもらわねェと!!」
「わかってる・・・わかってるがな、ルフィ!ウタはもう・・・起きねェんだ」
「お前らみんなウタに甘過ぎなんだよ!おい!ウタ起きろよ!」ガンガンッ!!
「いい加減にしねェかルフィ!!!!」ゴォ!!
「!!?」ビクッ
「新入りたちがぶっ倒れた!!お頭・・・!!」
「シャンクス・・・」
「・・・・・・なあ?ルフィ。もうウタを寝かせてやってくれないか・・・・?・・・・・頼むよ。」ポロッ
「あ・・・・」
「ルフィ・・・・お頭の気持ちわかるだろ。おれ達もそうさ、お前だって気付いてるはずだ。」
「・・・・・・・・・・・」 - 2二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:18:57
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- 3二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:20:08
- 4二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:20:44
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- 5二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:21:28
- 6二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:22:09
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- 7二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:22:58
- 8二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:23:17
死因が嫌すぎる…
- 9二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:24:09
教訓:盛るのも程々にしましょう
- 10二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:36:21
「・・・・しししし!」
「・・・ルフィ?」
「だーっはっはっは!あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」
「どうしたんだ・・・ルフィ」
「副船長なーに言ってるんだよ!ウタがもう起きねェって?あれか!何とかキノコとかって奴か」
「・・・・・」
「皆して暗ェー顔して、おれをからかってんだろ!しししっ!お前らウタに甘いからよくイタズラに付き合わされてたもんなー!」
「ルフィ・・・お前酷い汗だぞ。休んだ方がいい」
「平気だよホンゴウ!おれはガキの頃から風邪引いたことねェのはしってんだろ」
「よせルフィ、無理するな。ひとまず水でも飲め。」
「要らねェ。それよりウタを起こす。」ガチャガチャ
「頼むよルフィ・・・、辛ェだけだ・・・」ポロポロ
「お頭も少しこっちへ、休んでくれ。ルフィのことならおれ達が・・・」
「ウター!ウター!起きろよ!勝ち逃げなんて許さねェぞー」ガチャガチャ
「ルフィよせ!おい!ヤソップも手伝え」
「ったくガキの頃からルフィのしつこさは変わらねェな!おい、離せルフィ!」
「離せよヤソップ!そうだ、ウソップが会いたがってたぞ!!船もすぐそこだから会ってこいよ」
「いや、そういうわけにもいかんくてな・・・」
「ヤソップてめェ弱腰になってんじゃねェしっかりルフィ抑えろ!」
「ウタ!なぁウタ!!勝負しよーぜ!しししし!!!!ウターーーッ!!!おい!!!」ドゴッドゴッ!!!
「おい、このままじゃ不味いぞ!ルフィの様子が・・・・!」 - 11二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:37:41
だから盛りすぎると体に良くないというのに…
俺もシコりすぎて体調崩したことあるしな - 12二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:38:52
人の心……
- 13二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:41:38
- 14二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:43:13
- 15二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 14:52:29
- 16二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 15:06:52
- 17二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:12:54
「ウタ!!ウタ!!!」ドゴッドゴッ
「ルフィが暴走してやがる!」
「お頭ァ覇気でルフィを落としてくれ!」
「・・・しょうがねェ、すまんなルフィ。」ゴォ!
「ウグッ!!」グラッ
「おしっ!効いたぞ!これで少しはおとなしく──」
「ウタァ!!!」ガバッ!!
「持ちこたえやがった!?」
「嘘だろ!?お頭の覇王色だぞ~!!!?」
「ウタはすぐおれをからかうもんなー!!そうやって皆を困らせて楽しいのかよ。やっぱりお前はまだわかってねェんだ」ゴゴッ
「お、おい。ルフィ!棺を下ろせ!何する気だ!?」
「ウタも能力者だもんな!海に落ちればきっと驚いて起きるぞ、しししっ!」
「ルフィやめろ!何考えてんだ、下ろせ!」
「どうしたってんだルフィ!!」
「だーっはっはっは!あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」 - 18二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:21:01
- 19二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:23:17
ルフィだって最後に顔くらい見たいだろ……開けて見せてやれよ
- 20二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:29:27
開けたらバルトロメオだったら笑う
- 21二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:31:00
- 22二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:32:35
- 23二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:33:11
でももしできるならロメ男はやるよ?
- 24二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:37:08
- 25二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:44:36
- 26二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 16:48:56
「ルフィを止めろ!」
「許せるルフィ!」ドウン!ドウン!
「これくらい避けるのなんて事ねェ」
「見聞色か、厄介な」
ギシッギシッ
棺を抱えて船の縁に足をかけるルフィ
「シャンクス、みんな!見てろよ!今にウタが飛び起きるぞ~!」
「ルフィ、もういい。お前もわかってるんだろ?」
「??」
「そんなに汗だくで、見てられねェ。本当は気付いてるはずだ。」
「知らねェ。」
「ウタはもう・・・・死んだんだ!!」
「やめろおおおおおお!!!うわああ!!」ゴォ!
「ルフィの覇王色か!?」
「棺を下ろせルフィ!!もうウタを静かに眠らせてやってくれ」
「そうだろ!?寝てるんだ!!寝てるだけだ!!!ウタは死んでねェよ、ししし、ははははは!!!」ボロボロボロ
「ルフィ、下りてきてくれ頼むよ」
「イヤだ。」
「ウタとはまだ勝負ついてねェ」
「・・・!?何を言って」
「息継ぎ対決だ─────」
「!!??」
ドボンッ - 27二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 17:01:21
あー...ヒビ入ったところから水が流れ込んでるから力が入らないなー
きっと罰なんだね。私がもっと早く...いやそもそもシャンクス達を騙そうとせず素直に起きて謝れば... - 28二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 17:09:49
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- 29二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 17:32:46
「あのバカッ!一緒に落ちやがった!!」
「俺たちがすぐに助けに・・」
「まてっ!大渦巻きが発生した!!」
「どうすんだこれじゃ二人を助けにいけねェ!!」
「そうだ麦わらの一味には海侠のジンベエがいる!!」
「話は聞かせてもらっちょる!!」
「ジンベエ頼めるか!?」
「任せぃ!!」ドボンッ
──────。。。。
ゴボゴボ・・・・・
(ウタ・・・負けねェぞ、お前とはまだいろんな勝負してェんだ・・・・)
(────)
棺の窓が開き、ウタの生気の感じられない顔が露になった。
目を静かに閉じ、顔立ちは今までのように見えるが、寝ているだけとはいい難い。
(おれお前の歌、ちゃんと最後まで聴けたことなかったなー・・)
(シャンクス達もずっとお前が死んだと思ってるけど、違うもんな?)
(────)
(も、もう、息がもたねェ・・・・目の前が真っ暗に───)
ゴボゴボッゴボッ - 30二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 17:41:46
- 31二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 17:48:51
(負けねェ、負けねェ・・・・・!)ゴボッ
(負け────)
────
─
(──フィ)
(ルフィ!!)
(!?────ウタ!?)
(なに驚いた顔してるのよ、変なルフィ)
(え、でもよウタ、お前、ひつ──いや箱は・・?)
(あんなのもう取っ払ったよ、人間はそう柔じゃないのよ)
(ウタァ・・・!!)(ちょっと、抱きつかないでよ・・)
(だっでよ・・・)
(ううん、ゴメン。ほんとは嬉しい。スッゴク)
(それにしても息継ぎ勝負なんてバカだよねー、途中で気を失ってたら世話ないよ)
(あ、あれはちょっと寝てただけだ!)(出た!負け惜しみ~♪)
(そんなことよりウタ、さっさと上がろうぜ!シャンクスたちも驚くぞ!ウタはやっぱり生きてたんだって!)
(・・・・・・・・・ルフィ、ちがうでしょ?)(え・・・・)
(もう、ホントにバカなんだから)
そういうウタの目から涙が落ちた
海の中だというのにハッキリと涙とわかった
(なんでこんなバカなことするの)(ウタ・・・・)
(私、ルフィには新時代へ向かってほしかった・・・・!)
そういって泣きじゃくるウタの肩をルフィは優しく抱いた
(いいんだ、新時代はアイツらがつくってくれる!ウタと一緒に遊べれば、おれは───)
(ルフィ・・・・・)
二人の姿はそのままま暗い海底に消えていった。 - 32二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 18:25:38
「……フィ!ルフィ!」
「うわ!?」
「ルフィ!よかった……!お頭ァ!ルフィが起きたぞ!!」
「起きたか、ルフィ」
「シャンクス!!……そうだ、ウタは!?ウタはどこだよ!?」
「ここにいるよ、ルフィ」
「ウタァ!!!!」
「きゃっ!? ……もう、本当バカなんだから。能力者の癖に海に飛び込むなんて」
「だっで、だっでよ、ウタが……!」
「うん。わかってる。分かってるよルフィ。そのお陰で私も助かった。ありがとう」
「ウ、ウダぁぁぁ!!!」
「んっ……もう、苦しいよルフィ。いつからこんなに甘えん坊になったんだか」
「うえええええ!!!」
「……よしよし。ごめんねルフィ。一人にしないよ、絶対に」
Fin
- 33二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 18:27:59
ハピエンルート助かる
- 34二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 18:28:27
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- 35二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 18:29:36
ありがとう、Bad endにならずにすんで本当によかった。
- 36二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 18:38:33
- 37二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 19:31:55
「ルフィ!ウタ!」
無意識にウタの名前まで呼んでしまう、もう死んでいるのに。
叶うはずのないわずかな願いにすがるようにシャンクスは、荒波のなか浮上してくる影のもとにたどり着いた
せめてルフィだけでも生きて帰ってくれ。
これ以上新時代の芽を摘んでいかないでくれ。
コポポッ
「ルフィ!!待ってろいま────」
チャポ・・・
それは「あの人から託された帽子」
ルフィと約束し預けた証。
麦わら帽子だった。
ルフィは?ウタは?どこにいる
シャンクスは海中を探すという考えも浮かばず目の前に現れ、プカプカと浮く濡れたかつての自身の帽子を手に取る。
「ハァハァ・・・」
(お前なんかが、海賊になれるか!)(なる!)(おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて、世界一の財宝を見つけて!海賊王になってやる!!)
(ほう、おれ達を越えるか!────じゃあ、この帽子をお前に預ける)(おれの大切な帽子だ)(いつかきっと返しにこい)(立派な海賊になってな───)
(シャンクス)
───
(返しに来たぞ!)
(───────────────)
そのとき、帽子が歪むほどに抱きしめ大空に吼えたシャンクス
その慟哭は、機嫌を取り戻した天候と大海原に、その場にいた者達の耳にしっかりと響いたのだった。
Fin
- 38二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 19:36:29
🐉> お前は語り継がれる...
いやごめん素晴らしいけどつれぇわ...
- 39二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 19:43:20
っぱこれっしょ
- 40二次元好きの匿名さん22/08/30(火) 19:49:29
このレスは削除されています
- 41二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 03:54:58
見事なルート選択・・・まぁ>37には悪いが俺はハピエンが見てえんだ
- 42二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 03:57:29
五臓六腑に染み渡る